2012年7月12日木曜日

噂に違わぬ洗練されたインターンシップ


Class of 2013Y.Tです。夏休みが始まって早くも2ヶ月が経ちましたね。僕はというと、セメスターが終わった瞬間に日本へ帰り、1社目のインターンが早速始まりました。この前他のビジネススクールの同級生の方と「インターンこそMBAの価値の一つ。世界で有名な企業でお試しで覗き見できて自分を試し自分も学べ給料をもらえるなんて最高の機会」なんて話をしていました。


さて、話を戻します。1社目のインターンは事業会社のマーケティングだったのですが、この会社はMBAのインターンを10年以上前からやっており、いろいろな意味でインターンにはかなり慣れています。ここのインターンの魅力はなんともいっても、プロジェクトがReal business issueであることです。いい提案をするとImplementationまで実際いきます。社内の方もインターンになれており、大変親切にサポートいただきました。基本的には社内で将来的にはやりたいところをインターンの人に掘り起こしてもらう、もしくは、来年くらいにやりたいんだけど手がまわってなくてインターンの人に形をつくってもらう、というこの2パターンがあるみたいで、僕がやったのはおそらく後者の方だったように思います。お題は非常にざっくり(紙ペラ1枚です)で、どうまとめるかは自分次第です。基本的には社内のステークホルダーに会ってインタビューしてつめていくので(最後の方は根回しに奔走します)、コンサルのような仕事です。去年、こことコンサルでインターンした方は「ここのインターンはコンサルよりコンサルぽいよ」といっていたくらいです。

僕の上司はベルギー人男性、部門長はドイツ人女性という、Diversityを売りにしている会社ならではの環境でした。Diversityと口だけの会社も多いですがこの会社は本当にDiversifiedされています。そして人もよく、オフィスも働きやすく、働きやすい会社に選ばれている理由がよくわかりました。

上司のベルギー人男性ですが、非常に厳しく、ただ面倒見も非常によく、Weekly meetingでは毎週やりこめられていました。実際彼の頭のよさは初日から感じておりプレッシャーのかけ方も他のマネジャーとは全然違いました。自分にとってほぼ初めてのマーケティングということもあり、最初に教えてくれたのが彼でよかったと本当に思っています。特に後半は毎日毎日本当に悩みに悩み、これまで使っていなかった脳の部分を使っていた感じでした。ただそれが伸びしろだと思うし、限界の壁を何度も何度も超えようとして実力がついていった気がします。

自身の成長を感じたのが最終週のSenior ManagementとのWorkshopでした。他のインターン6名と2チームにわかれて、2008年あなたがこの会社のCEOに就任したら何をするかというケーススタディでした。与えられた時間はたった一日で情報も非常に限られていました。僕のチームは無難にプレゼンをしようと思っていましたが、途中できてくれたディレクターのアドバイスもあり(これたまたまなんですが僕の上司です)、一つのことをとことん掘り下げることに軌道修正しました。この時点で残り2時間。このときにホワイトボードにストーリーラインを書いていたのですが、書きながら「これは8週間前はここまできれいにできなかったな」と自身の成長を感じた瞬間でした。そして最後はCEOが本当に何をしたかプレゼンをしてくれよい学びの機会となりました。

最後はベルギー人の上司に「今後のために正直にフィードバックがほしい」と伝え、彼も僕の課題をいくつかいってくれました。簡単にいうと、1.マーケティングアプローチをもう少し修正すること。2.もう少し目線をあげて取り組むこと、3.データを真に理解すること 4.たまには頭を空っぽにして考える ということでした。ここのインターンでは他のビジネススクールの方ともブレストやドライランなどを通して(もちろん食事も)交流を深めることができましたし非常に満足度の高いインターンでした。ここでのラーニングを踏まえ、自身の課題を克服すべく、2社目のインターンと残りのMBAで精進しようと思います。