2012年9月28日金曜日

夢にときめけ!明日にきらめけ!


こんにちは。Class of 2013S.Mです。いよいよMBA二年目が始まりました。気が付けば卒業まで一年もないと思うと、残りの期間を全力疾走せねばという気分です。

さて、これから受験される方の中には、留学期間中に学業以外の課外活動にも取り組みたいと思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。そこで、今日は私が取り組んでいるいくつかの課外活動の中から「日本語教師ボランティア」について投稿したいと思います。

そもそも、何故日本語教師ボランティアを始めたのか?理由は二つです。
1.前回の投稿でも書きましたが(ボールは友達)、ブルーミントンでは、無料の英会話レッスンが数多くあり、この夏は私もこれらのレッスンにお世話になりました。そして、すべてがボランティアにより運営されていることを知り、アメリカ人のボランティア精神にとても感銘を受けました。これに対し、今度は自分がお返しに何かをしたいと思ったためです。
2.せっかく海外留学をしているのだから、日本という国についてもっとみんなに知ってもらいたいと常々思っていましたが、これまでは地元の友人を自宅に招いて、日本食パーティをする程度でした。しかし、文化の象徴でもある言葉を教えることで、より日本について知ってもらい、ひいては日本のファンを一人でも増やしたいと率直に思ったためです。

善は急げということで、8月下旬に面接を受け、9月上旬からアジア文化センタで日本語初級クラスを担当することになりました。私自身が日本語教師の初心者(ROOKIE)で、さらには生徒も日本語の知識が皆無という五里霧中状態の中、まずはセンタにあった教科書をベースに自分でプリントを作成することにしました。全く日本語の知識のない人がどうすれば分かりやすく学べるか、そして日本語という特殊言語をいかにして楽しんでもらえるかということを中心に授業の構成を考えました。

自分が不慣れなこともありますが、1時間の授業に対し、準備に費やした時間は6時間を超えていたと思います。正直、学校の予習よりはるかに大変です(笑)しかし、授業を熱心に聞いてくれる生徒を見ていると、投資分以上のものが返ってきていると実感しています。実際、教えているというよりも、彼らとのやりとりを通じて学ぶことがとても多いと感じています。そして、大学時代にボランティアをしていた時も思いましたが、ボランティアは誰かの役に立つだけでなく、自分の人生をも豊かにしてくれるものだということを改めて認識しました。まだ始まったばかりで課題もたくさんありますが、生徒のみんなに継続して興味を持ってもらえるように、試行錯誤しながら自分も成長していきたいです。今後の様子はまたブログなどでご報告できればと思います。

Rookie 奮闘中!

ちなみに、インディアナ大学は総合大学なので、MBA以外にも数多くの学部があります。特に諸外国の文化研究も盛んで、留学生センタも積極的に活動していることから、文化的活動に興味のある方にとっては、自分次第で多くのチャンスがあると思います。また、ブルーミントンの街が国際色豊かな点も文化的活動が盛んな要因の一つだと思います。

最後になりますが、海外留学に対する価値観は十人十色だと思います。私は、教室内で理論を習得することよりも、ここでしかできないことにチャレンジし、その経験から得られる有形無形の財産こそが留学の最大の価値だと信じています。何事もチャレンジする時には相応のエネルギーが必要ですが、強い思いを持ってそれを乗り越えた時は何にも代えがたい充実感があります。留学の二年間は人生においても極めて特別な期間です。将来振り返って、この二年間が最高のものだったと胸を張って言えるよう、これからもROOKIESK藤先生のように情熱を持ってチャレンジし続け、残された時間を駆け抜けたいと思います。

だんだんK藤先生のように暑苦しくなってきた(妻にもよく言われます・・・)ので、そろそろ終わりにしたいと思いますが、この投稿で少しでも皆さんに課外活動の様子が伝われば幸いです。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

2012年9月23日日曜日

Wine in Europe

ご無沙汰しております。 Class of 2013Takaです。

最近のBloomingtonはめっきり涼しくなり、秋色に染まっております。

秋といえば、「読書の秋」でしょう、ということで、日本から山崎豊子の「沈まぬ太陽」(5)を入手し、先週末読みふけっておりました。

久しぶりにサラリーマンの根回し社会を垣間見て、懐かしくなるのと同時に8ヵ月後に迫った社会復帰が恐ろしくなった次第です。

さて、前回の告知通り、今夏、フランスやイタリアを中心としたヨーロッパ滞在中に、フランスのブルゴーニュ地方、イタリアのトスカーナ地方のワイナリー巡りをした際の体験談を書かせていただきます。

【フランス人はやっぱりラテン系。商売っ気は全然なし。】

ブルゴーニュもトスカーナも共通して言えることは、ワイナリーに人がいない、ということ。

昨年のサンクスギビングに行ったNapa Valleyのワイナリーでは常に試飲客対応者が待機しているので、アポなしで訪問しても全く問題ないのですが、こちらのワイナリーは試飲客対応者というものが存在せず、畑仕事が無い時はワイナリーにいて、試飲に来た客を対応するという全く商売っ気の無いスタイル。

確かに、Napa Valleyでは試飲代として$10-$30ほど必要なのに対して、我々が訪れたワイナリーでは試飲代はタダ! 「Napaのように商売っ気を押し出していけば、もっと繁盛するのではないか」という考えが思いついてしまいますが、それはワイン作りに対するフランス人の考えとアメリカ人の考えの差から来るものでしょうか。

ブルゴーニュでは赤であればピノ・ノワール、白であればシャルドネを100%使用することがワインの呼称に「ブルゴーニュ」を含める為の条件なので、ピノ・ノワールとシャルドネを中心に楽しみましたが、シャルドネはNapa Valleyのシャルドネと全く異なり、私的にはブルゴーニュのシャルドネの方が好み。

ブルゴーニュ内で同じ作り手、同じ製造方法で作られた同じヴィンテージのワインもでも畑が違うことで全く違う味わいで、テロワールのワイン作りにおける重要性を実感しました。

ちなみに、ワインは最早投資対象コモディティと化している様で、中国人がブドウ畑ごと買う動きもあるようです。
 
                     (一面に広がるブドウ畑)

                  (有名なロマネ・コンティのブドウ畑)
 
 
【朝からバローロ→昼には胃もたれ事件】

イタリアのトスカーナ地方では妻がイタリア料理修行時代の友人(2)と一緒にワイナリー巡り。

妻の友人のうちの1(S)が大阪でイタリアン居酒屋を創業・経営している社長を連れてきたので、この方も一緒に同行。
 
この社長、よくよく話を聞いてみると結構凄い人ということが判明。年齢は30代半ばでまだ若いが、この不景気の中、なんと関西で6店舗も展開しているビジネスオーナー。 自身はピザ職人らしく、ナポリピザ世界選手権で6位入賞したこともあるらしい。「美味しいものを手ごろな値段で」というコンセプトが全身からにじみ出ており、日本に帰国した際は足を運んでみたい店である。

さて、このシャチョウさん。 自分の店で売るワインを仕入れにS氏のつてを頼りにイタリアの片田舎ピエモンテまで遠路はるばる来たとの事。

興味本位で「何本ぐらい買う予定なんですか?」と聞いてみると、

120本」

という返答が。



!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




120本!?」




驚愕である。



「す、すごいですね。 赤と白の割合はどんな感じでお考えですか?」



「そりゃ、バローロ()のみよ。」

 

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

なんですと。

バローロのみを120本ですか。

バローロは長期熟成に耐えるしっかりとした渋みと、深いコクを備えるワインで、日本のイタリアンレストランでバローロをボトルで入れようものなら、一万円はくだらないであろう。

ワイナリーの人もこの社長が120本買うということを知っているので、大判ぶるまいである。

7種類ほど試飲させてもらったが、全て試飲用の量ではなく、普通のグラスワインとして提供される量を皆のグラスに注いでいく。

おつまみも、各種サラミ、チーズ、グリッシーニが盛りだくさん。

ニッポンサラリーマンである(だった)私は、モッタイナイ精神から注がれたワインは全て飲み干すという暴挙に。

社長がいたおかげで、私たちは思いがけず良い思いをしてしまったが、重たいバローロを朝10時から飲みまくった後遺症は意外に重く、夕方近くまで胃の調子が芳しくなく食欲がわかないほどであった。

                (シャチョウさんと一緒に試飲したワインたち)

                (試飲後のテーブルに並ぶボトル・グラスたち)

ヨーロッパの他の地域でも各地域特有のワイン等を楽しんだ結果、私は約50本のワインを購入し、大半のワインをアメリカの我が家へ郵送(一部日本の実家へ)。
 
今も夏の思い出話と共にワインを楽しんでいますが、全部飲みきるまでにはまだまだ時間がかかりそうです。

2012年9月17日月曜日

最初で最後!?のヨーロッパ周遊

こんにちは、Class of 2013のD.S.です。社費として、おそらく人生で最後であろう夏休みもついに終わってしまい、新学期が始まりました!新しい1年生を迎える一方、僕らは2年生となり、MBA生活も残り1年(寂しすぎる)!最後まで悔いのないように引き続きがんばっていきたいと思います。

さて今回は、私自身の夏休み最大の目玉であったヨーロッパ旅行を簡単にご紹介します!(特に社費の方は他大学院に進学される方も含め夏休みにヨーロッパ行かれる方も多いと思うので)


1.旅行日程について

私は社費派遣ながら、夏休みに6週間のインターンシップ(というか働かされただけですが笑)があったので、7月中旬から8月中旬の1ヶ月間という日程で予定を組みました(本来であれば、まだあまり混んでいない5月・6月に旅行したかったのですが)。1ヶ月の間に行きたい国をざっくりとリストアップし、ホテルについては最初の4日間分くらいのみを予約していき、後は行く先々の国で都度ホテルを予約していきました。ホテルを選ぶ際にはWIFIのあるホテル(少なくとも私の行った国すべてにWIFIのあるホテルがありました。)を選び、ホテルにチェックインしてからまず次の都市のホテルをExpedia(もちろん欧州でも使えます!)で予約してから観光へ出発、という流れにしました。観光名所については、あまり予習していかなかったこともあり、都度Trip Advisorで滞在都市の名所ランキングをチェックしてから出かけました。ちなみにホテルの予算は(妻との2人部屋で)中欧では$70、西欧に入ってからは$90に設定しました。これくらいの予算で結構きれいなホテルがあるので、旅行もかなり楽になると思います。また、もうちょっと予算を低く抑えてということであれば、ホステルなんかも充実しているようです(でも意外と高いみたいですけど)。

こんな感じで、日程はかなりタイトでしたが(各都市にだいたい1~2泊といったところ)、ミュンヘン入りしてから右回りに行き、ミュンヘンに帰ってくるまで、21都市(ミュンヘン→ニュルンベルク→プラハ→ウィーン→プラチスラバ(スロバキア)→ブダペスト→ザグレブ→リュブリャナ(スロベニア)→ヴェネツィア→ミラノ→ニース→モナコ→マルセイユ→リヨン→ブリュッセル→アントワープ→アムステルダム→ケルン→フランクフルト→ザルツブルグ→フュッセン(ノイシュバインシュタイン城)→ミュンヘン)を周遊することができました。夏休みシーズンにも関わらず、そんなに混んでいるような印象を受けませんでしたが、航空チケットは早めに押さえた方がよさそうです。加えて、ヨーロッパへの入国と出国については、同じ国にした方が航空券が安くなるそうですので、私はミュンヘン入国・出国を選びました(他にはフランクフルトやローマ、パリなどの米国から直行便がある都市でしょうか)。

 
世界で一番美しいんじゃないかと思うアントワープ中央駅にて


2.移動手段について

交通手段については、レンタカーで周遊される方も多くいらっしゃるかと思いますが、私は列車での旅を選びました。ヨーロッパは列車網もかなり発達しており、Eurail Global Passがあれば、ほぼ全てのヨーロッパ諸国(イギリスやセルビアなどは適用外、スイスの氷河特急なんかもカバーされてなかったような)を自由に行き来できます!私は1等車用/有効期間1ヶ月のものを購入し、1人だいたいUS$1,000くらいでした(アメリカからもインターネットで購入できます。1週間くらいで郵送で送られてきます。また、イタリアやフランスなどの1部の国は、Global Passを持っていても、別途予約料などが必要となります)。ヨーロッパ旅行中は、ドイツのICEやオーストリアのRail Jet、フランスのTGVなど、各国が世界に誇る国際列車の1等車を堪能してきました。列車で周ることのデメリットは、やはり国際列車が停車するような各国の中央駅近辺の観光に留まってしまうことでしょうか(車であれば、田舎の田園風景なども楽しめたのでしょうが)。ちなみにミュンヘンから2時間くらいかかるノイシュバインシュタイン城へは、ミュンヘンで現地ツアーに申し込みバスで行きました(こちらは日本人ばかりのツアーでだいぶ気が楽でしたが笑)。

移動時間につきましては、疲れるのでなるべく1日3時間以上乗車しないように予定を組みました(たとえばミュンヘンからプラハへは5時間くらいかかるのですが、2都市の間にあるニュルンベルクを入れるなどして)。本旅で唯一キツかったのは、ブダペストからザグレブへ向かう時くらいでしょうか(汚い列車で6時間の旅)。また。リュブリャナからヴェネツィアへ列車で行く場合にも6時間くらいかかりますが、こちらはリュブリャナから高速バス(もちろんGlobal Passの適用外、かつバスというよりかは汚いバン)で2時間半ほどで行けます。

 
オーストリアが誇る国際列車Rail Jetの1等車


3.最後に

以上、簡単ではありますが紹介させていただきました。MBAだったら誰にでも訪れる長期間の夏休み、また(私費の方々には申し訳ないですが)社費の方々にとってはある意味人生で最後のパラダイス!?をどう過ごすかは授業と同じくらいの関心事だと思います。それくらい大事な夏休み、ヨーロッパ周遊旅行に行かれる方々に少しでもお役に立てばと思います。





2012年9月7日金曜日

サマーインターンシップ2社目

Class of 2013のY.Tです。今日は前回に引き続きサマーインターンの2社目についてお伝えできる範囲で書こうと思います。

2社目のインターンは1社目の直後にいれていたので、1社目のインターンがおわり、金曜日の夜に送別会を開いていただき、土曜日の朝には新幹線に乗り、東京へ向かいました。

2社目のインターンは1社目とは打って変わって、小売業界です。しかも1社目は結構外資寄りでしたが今回は外資とはいえ、資本は10年以上前に入っているのですが、中身は僕からしたらまだまだ日系企業。外資系しか経験したことのない自分にとっては、初日に感じた会社の雰囲気はこれまでにはないものでした。

パーティションなしの机に、低い天井、社食や朝礼もあり、ランチは毎日チームでいく、などなど・・

ただ、社風は非常によく、成長している会社なので、社員も前向きで、上司の方も非常に親切に接してくれました。

プロジェクトの内容は、永遠のテーマ的なもので、前職でも扱っていた分野なのですが、これを5週間である程度納得のいく形にもっていくのは結構大変だなと思いながら初日に臨みました。

インターン2日目に上司にいわれて半日間店舗業務を経験したのですが、パートのおばちゃんたちと生まれて初めての品だしとかをして新鮮でした笑。その一方で半日でしたが、色々と感じるところもあり、現場はやはり大事であることを再認識しました。

ちなみに余談ですが、店長にインタビューなども行っている中で万引きにもなんどか遭遇しました笑。

インターン初日の話に戻ると、まずはざっくり5週間の概要計画をたて、初日に速攻で、ステークホルダーになりそうな方とインタビューミーティングのセッティング。SVPの方などは忙しいのでインタビューが3週目とか4週目とかになったりしましたが、世界に名の通った企業のSVPの方とお話できるチャンスもなかなかないと思ったので、自分が組み立てたものを確認するのをメインにすればいいかと思い、インターン後半にインタビューを設定しました。

ちなみにこの会社、日系のにおいがぷんぷんすると書きましたが、今まさに変革期です。外国資本が入る前は赤字経営だったのですが、利益もここ数年でようやくでて、社員の人たちも外国資本が入った意味合いが少しわかりつつあり、ここにきて外資系コンサルや一流外資系事業会社からの中途採用もかなり増えており、今後も積極的に採用するようです。ちなみに僕はこの会社のMBAサマーインターン第一号らしく、今年のインターンのオファーは僕だけでした。

前述しましたように、ここの役員やDirectorの人たちは、トップ外資系事業会社の前CEO(おそらくこの人は次期CEO)やトップ外資系事業会社のマーケティング事業部長、業界では有名なマーケター、トップ外資系コンサルファーム出身者などで、インタビューなどで一緒に時間をすごしていてとても刺激的な時間となりました。前述したトップ外資系事業会社の前CEOとインタビューしたときなんかは「こんな人と話せる機会は早々ない」と思い、残り10分で質問も2つほど残っていたのですが、「私の話をきいてください」とプロジェクトとは全く関係ない自分の話を聞いてもらいました笑。

プロジェクトの話に戻りますと、最初の3週間はひたすら問題の深堀、残り2週間でSolutionの構築と社内の根回しにあてました。2社インターンをしていて思ったのは事業会社のインターンで問われるのは、

・問題解決能力
・論理的思考能力
・政治力(どれだけ他部署や他チームを巻き込めるか)

の3点だと思います。(事業会社にもよると思いますのであくまで個人的な見解です)
特に問題解決はひたすらWhyを繰り返し、MECEを意識し、仮説をもちつつ、根本原因を探るということに従事していました。

2社目のインターンは1社目のインターンで浮き彫りになった自身の課題を意識しながら進めていきました。1社目では「もっとじっくり問題を深堀すること」「Weeklyのフィードバックにきちんと答えること」「データを真に理解すること」というフィードバックをもらっていました。

この意味でも夏に2社やるというのは自分を成長させる意味でも有益です。

ちなみに僕がインターンした部門は部門長が不在で、Senior Directorが二人いたのですが二人の期待値が違うところにあったので落としどころは少し苦労しました笑。しかしこういうところも含めてどう落とすのかということをじっくり考え、とてもいい経験になりました。

結果として、提案した内容をそのまま、所属していた部門のSenior DirectorからCEOへのアクションプランにもいれてもらえたので、僕としては非常に嬉しい結果となりました。

2社のインターンを通して思ったのは、できていると思っていた問題解決、Logical thinkingにおいてまだまだ改善する余地があること、そして何よりもインタビュースキルをもっと身につけないといけないと思いました。インタビューのうまい人は相手が真に思っていることを素早く察知し、うまく引き出すことできる気がします。自分にはそれがまだまだ足りないと感じました。

総括しますと、この夏休みは、旅行などは全くいけませんでしたが、間違いなく自分にとって大きく成長する機会になりましたし、MBAの中でもっとも有意義な時間であったことは間違いありません。

2012年9月3日月曜日

サマーインターン体験談 後編


はい、Class of 2013YMです。先週から学校も始まり、学生生活再始動という感じです。

前回ブログでも書いた通り、6月以降アメリカで事業会社のマーケティングインターンを10週間、そして8月には東京でコンサルティングファームの1週間のサマープログラムに参加していましたので、そのことについて簡単にご報告したいと思います。
 
アメリカでの10週間のインターンについて

僕がアサインされたプロジェクトはある次世代技術に関する市場予測および同社のシェア予測を行い、最終的に次のステップとして何を行うかを提言するというものでした。具体的な課題としては、ハイレベルな技術に対する理解が必要であったこと、僕が所属した部署に同技術に関するビジネス経験を持った人が皆無であったこと、またバリューチェーンの主要プレーヤーが北米以外に点在していること、また最終的なアウトプットを、具体的かつ実行可能な形に落とし込む必要があったという点が挙げられます。技術的な理解については、膨大な技術資料の読み込みから始まり、踏まえてR&Dとの度重なる議論を通してその理解を深めていきました。本社内のリソースに限界があるという点については、中国、韓国、日本という同技術に関わる主要生産拠点の現地法人との密なコンタクトを通じ、主要プレーヤーへのカスタマーリサーチをかけて定性・定量的に市場・技術動向をヒアリングしていき、市場予測の土台を組みあげていきました。最終的にはあらかじめ立てていた市場予測に関する仮説を、社内・外のリサーチをもとに検証していき、アウトプットまで落とし込みました。最後に具体的なアクションプランについては、ファイナンス部門と協議の上、市場・シェア予測から、将来のキャッシュフローを計算したうえで、事業の現在価値まで算出し、フィージビリティーを定量的に判定するとともに、必要な人材や社内リソースを、短期、中期、長期と各フェーズ毎に設定し、最終提案としていきました。

また、プロジェクト以外でも得るものの多かったインターンだったと思っています。フォーチュン500Cクラスのマネジメントとの懇親を通して、いかにトップマネジメントが事業に対するクリアなビジョンを持っており、それを各担当レベルまで徹底理解させることに重点をおいているのか、また企業の課題を的確にとらえそれを実行するために長期的な戦略をもっているかなどを目の当たりにし、日本企業との違い(少なくとも前職との比較)を痛感することができました。また、日本企業とのカルチャーの違い(ワークライフバランスを重視する、効率を最優先にし、タスクの優先順位づけを徹底しているなどなど)を知ることが出来たのも新鮮で興味深いものでした。また、平行して自分の課題もクリアにすることができました。特に英語力への壁については、スクールで感じるそれとは比較にならないほど、自分のレベルがまだまだであることを痛感すると同時に、意識をして向上させていかないと、期待値以上のレベルアップは望めないと確信しました。

 

東京でのサマープログラムについて

こちらはインターンではなく、トレーニングプログラムのため、1週間という短い期間でしたが、外資トップコンサルティングファームでの実践的なスキルを、体系的に学べたことは非常に有意義でした。プログラムの前半は、かの有名なMECEをはじめ、ロジック・イシューツリーの考え方、また得られるデータをどのように効果的にプレゼンテーションに落とし込んでいくかなどを教わりました。後半は、現役コンサルタントとのディスカッションを通しながら、習ったフレームワークの一部を駆使し、実際にプロジェクトにあたっていきました。最終日にはプレゼンも行い、非常にエキサイティングな内容であったと思います。

と、このように約4か月間休むことなく働きつづけてきましたが、本当に貴重な経験をするが出来たと思っています。