2012年8月10日金曜日

ボールは友達!!

こんにちは。Class of 2013S.Mです。いよいよ人生最後の夏休みも大詰めです(涙)最近のブログでは夏休みの過ごし方を皆さんにお届けしていますが、大まかに私費留学生はインターン、社費留学生は旅行という傾向にあります。そんな中、私は、この夏の大半をこのブルーミントンで過ごしました。ブルーミントンは田舎の学生街なので、夏休み中はすることがなく退屈なのでは?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことは全くありません。この夏、私は非常に充実した日々を過ごすことができたので、その一部をご紹介します。

◆サマースクールへの参加
ブルーミントンにはインターナショナルの人が多く、無料の英会話レッスンが豊富です。私は地元団体が主催するサマースクールに一か月間通いました。学校の主旨が、アメリカとブルーミントンについて楽しみながら学ぶというもので、アジア、ヨーロッパ、中南米等様々な国の生徒が参加していました。国籍だけでなく、バックグラウンドも多様で、研究者、弁護士、格闘家、僧侶等普段の生活ではなかなか出会わないであろう人々と出会うことができ、興味深い話をたくさん聞くことができました。

恥ずかしながら、私は授業のある時期は、学校と家の往復になりがちで、MBAという限られた範囲での活動になってしまい、あまりブルーミントンという街のことを知りませんでした。サマースクールでは課外授業もあり、地元の歴史的建造物や博物館、さらには鑑別所や裁判所に至るまで様々な場所を訪れました。特に、裁判を傍聴した際に、裁判官の人が、業務中にも関わらずアメリカの裁判制度について説明してくれ、それを元に各国の裁判制度の違いを議論したことは非常に勉強になりました。アメリカとブルーミントンについて深く知ることができただけでなく、様々な国の友達ができたことから、自分の行動範囲や視野が広がり、非常に有意義なプログラムでした。

卒業式にて みんな超個性派!


◆サッカーチームの立ち上げ
上述のサマースクールで知り合った仲間にサッカー好きが多かったことから、仲間内でサッカーを始めました。やがて人が人を呼び、人数も増え、気が付けば毎日のようにボールを蹴っていました。この環境でも十分楽しめましたが、私は日本でフットサルチームとリーグ戦の運営をしていたことから、アメリカでもサッカーチームを立ち上げることを一つの目標としていました。折しも独立記念日に地元でサッカー大会があることを知り、これはチャンスと思い、正式にチームを立ち上げ、参加することになりました。チームは超多国籍軍で、日本、アメリカ、ブラジル、チリ、ロシア、カザフスタン、サウジ、イラン、マリ、ナイジェリアの計10か国。結果は、寄せ集め集団ながら個人技を活かし、準優勝することができました(私は戦力にはなりませんでしたが・・・)。

チームを運営するに当たり、日本での経験はある程度活きましたが、国籍だけでなくバックグラウンドも価値観も違うメンバなので、取りまとめるのはとても苦労しました。あまりに意見が発散するときは、キャプテン強権を発動しながら強引に話を進めることもありました。もちろん言葉の壁も感じましたが、サッカーボールが共通言語になってくれたし、何よりみんなサッカーが好きだという思いは同じなので、徐々にチームとしてまとまっていきました。大会終了後にメンバから労いの言葉をもらった時は素直に嬉しかったです。これは仕事ではありませんが、ゼロからチームを立ち上げ、多様なメンバからなるチームを率いて一つの成果を出したことは自信になりました。と同時に、これまでの経験から、何事も立ち上げることよりも維持・発展させることの方が難しいと思っているので、今後はチームの継続的運営を意識して活動していきたいと思っています。

Go! Team Internacional! ここはホントにアメリカ?!

◆格安の音楽鑑賞
以前のブログ記事にもありますが、インディアナ大学の音楽学部は全国的に有名で、著名なOBを数多く輩出しています。その音楽学部主催のコンサートが夏休み中に数多く行われました。ピアノ、オーケストラ、ジャズ、オペラ等その数全部で約50件!!しかもほとんどが無料で、有料のものでも8ドル程度です。さすがに全部には行けませんでしたが、全てのジャンルのコンサートについて一通り参加しました。中にはほぼすべてのイベントに参加した人もいたそうです。私は日本ではコンサート等にほとんど行かないのですが、高いレベルの音楽に格安で触れることができ、豊かな気持ちになることができました。

以上、3つを挙げましたが、この他にも地元住民の方を招いて日本食パーティをしたり、留学生センタや図書館主催の英会話レッスンに参加したり、ハイキングに出かけたり、時にはベランダでまったり読書にふけったりと退屈する日は全くありませんでした。私は元バックパッカー兼ヒッチハイカーなので、旅の楽しさは知っているつもりですが、多くの友人に加え、地元コミュニティとのつながりもできたことから、この夏はブルーミントンに留まって本当に良かったと思っています。この街では、文化面・運動面等あらゆる面でのアクティビティが充実しているので、自分から動けば必ずご自身にフィットするものが見つかるはずです。

長くなりましたが、今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。ブルーミントンでの生活の様子が少しでも皆さんに伝われば幸いです。それでは、今日はこのへんで。

2012年8月2日木曜日

Summer Vacation with Kids

Class of 2013のTYです。

5月に始まったKelleyの夏季休暇もほぼ3ヵ月を経過し、残すところ1ヵ月余りとなりました。
Bloomingtonにも今年度入学予定の学生が徐々に到着し始め、サマースクール、生活のセットアップを進めています。
来年度のMBA留学を目指して準備を進められている方は、現在TOEFL・GMATのスコアメイクが佳境を迎えている最中でしょうか。勉強に疲れも出て、少し息抜きをしたい際にでも本ブログを覗いていただければ幸いです。また、志望校の選定、Applyの準備にあたって不明な点などがあれば、ホームページの連絡先を通じてお問い合わせいただければと思います。

さて、私はといいますと、長い夏休みを少しでも満喫すべくいまだにBloomingtonを離れて旅行中なのですが、今日は妻・子持ち(2人)MBAの私の夏休みの過ごし方を少しご紹介したいとおもいます。

プランニングをするにあたってのポイントは、、、

①社費留学のためインターンシップがなく(むしろ兼業禁止です。。。)、時間には余裕あり。
②扶養家族が3人もいるのでなかなか飛行機を使った旅行(日本帰国・ヨーロッパ旅行など)は手間・コストの両面で手が出せない!
③日本には帰れないけれども祖父母に孫の顔を見せてあげたい。

上記の点を総合すると、夏休みをフルに旅行に当てるのは難しく、また旅行をするにも車をメインに(つまり北米大陸が限界)組み立てる必要があり、Kelleyの上級生にも相談しつつ以下のようなプランを立てました。

5月:Bloomingtonで自己啓発!

早々にインターンシップで日本に帰国したり、ヨーロッパに旅立った同級生への負け惜しみではないですが(笑)、5月のBloomingtonは1年で一番過ごしやすい気候でスポーツなどにはもってこいです。(6月になるとウソのように猛暑になるのですが。)

私は夏休みに入ったタイミングに合わせてインディアナ大学のゴルフコースの年間パスポート($500で1年間回り放題です。)を購入してゴルフで午前中ゴルフにいそしみ、午後はMBAのプログラムそのものからは少し離れて、独自に深めたいと思ったアカウンティングの勉強に時間を使いました。子守りを少し引き受けて嫁さんにはインディアナ大学の無料英語プログラムに参加してもらうなど、心身共に(!?)自己啓発ができていい時間になりました。

6月:自分の両親、兄弟を招いてBloomingon近郊を旅行

自分にとっては住みなれてしまったBloomingtonも日本に住んでいる両親・兄弟にとっては異国そのもの、ということで両親・妹たちに約1年ぶりに孫の顔を見に来てもらいました。私の住んでいるThe Fieldsアパートメントには1日単位で借りられるゲストハウス(家具つき)があり、来客時には大変便利です。6月になってグッと暑くなったBloomingtonでアパートのプールでの水浴びやBBQ、近場のアウトレットモールでのショッピングや鍾乳洞観光などで楽しんでもらいました。

7月:いよいよBloomingtonを離れて旅行開始

まずは、アメリカの国立公園でキャンプ三昧ということで車にキャンプ道具を満載し、
White Sands→Grand Canyon→Monument Valley→Bryce Canyon→Zion→Yosemite→Yellow Stone→Mount Rainer→Glacier
とアメリカ西部の国立公園を総なめにする勢いで回りました。アメリカの国立公園はそれぞれ特徴が際立っているのでいくつ回っても飽きることがないと思います。(実は本ブログ執筆時はまだ、Yellow Stoneまでしか来ていないのですが。。。)

国立公園も園内のロッジに泊まると一日150ドルは簡単に超えてしまい、予約も相当早い時期に埋まってしまいますが、キャンプ場なら一日20ドル程度。しかも、ロケーションは園内の中心部で夜明け、日没の景色が奇麗な時間帯も観光スポットに簡単にアクセスできるということでとても便利です。
また、アメリカの国立公園はそもそも入園するのに車1台25ドルほどかかるのですが、それも80ドルで1年間有効のAmerica the beautiful passという年間パスを購入してしまえばあとは入園し放題ということで、自然が好きでキャンプが苦にならない人には大変お勧めです。

早朝のグランドキャニオンにて

続いて、アラスカへのクルーズで旅のハイライト

Kelleyの上級生に子持ち夏休み(つまりヨーロッパには金銭的にも、体力的にも行けない!)の過ごし方を相談した時に国立公園めぐりに加えて勧められたのが、夏のアラスカのクルーズでした。
真夏のアメリカ中西部(特に今年は酷暑でした。)を離れて、冷涼なカナダ・アラスカ沖を航行するクルーズ船は快適そのものです。また、船からしかアプローチできない氷河やフィヨルドを目の前で見ることができたり、気がつくとアシカが船の周りを泳いでいたりと、なかなか素敵な航海になりました。

豪華客船のクルーズというと、高額で日本では年配のお金持ちを対象にしたものというイメージがありますが、アメリカではカリブ海、アラスカ、西海岸などたくさんの場所から、ラグジュアリーからカジュアルまで、様々なランクのクルーズ船が就航しています。
もちろんクルーズ船に乗るには期間に応じた乗船代金を払う必要がありますが、一度船に乗ってしまえば船内の食事(きちんとレストランでサーブされます。)やショーなどのアクティビティの多くは無料(お酒・船外でのオプショナルツアーは有料ですが。。。)で楽しむことができ、結果的には割安に旅行ができると思います。
また、なんといっても2人の子持ちのわれわれにとってありがたかったのが、子供たちを無料で預かってもらえる(船内にいるときも、寄港地で観光する時も!)ということです。対応年齢は船会社によって2歳からだったり、3歳からだったりまちまちですが、我が家には魔の2歳児そのものの暴れん坊が一人いるので、問答無用で2歳児を預かってもらえるCarnival Cruise Lineを選んで乗ることにしました。
当然、チャイルドケアといっても英語でのサービスになるので、日本から来てすぐにクルーズ船に乗っても英語がわからない子供をチャイルドケアに預けるのは難しいと思うのですが、さすがにアメリカに来て1年も幼稚園に通えば上の子の英語は下手すると親よりも流暢になっている(笑)ということで、何の問題もなくチャイルドケアに子供2人を預けて、束の間の息抜きをすることができました。




クルーズ船から眺める氷河






また、Carnival CruiseのビジネスモデルはCRM(Customer Relationship Marketing)の例としてKelleyのMarketingの授業の際にケーススタディをしたこともあったので、ケースの内容を思い出しつつ、いかにクルーズ会社が顧客の購買行動を管理し一人当たりの有料商品利用額を増やすか、次回以降のクルーズ利用につなげるかに工夫している様を実体験しながら乗るクルーズ船はビジネスモデルの見学という意味でもなかなか楽しい旅になりました。


寄港地に停泊するクルーズ船




というわけで、実はまだクルーズを降りる前にこのブログを書いているのですが、航海が終わってシアトルに上陸した後は約2000マイルのドライブが待っていると思うと、楽しみながらも少し気が重いです(笑)。

2年間の留学生活の間の夏休みにしかできない大旅行。このブログを読んでいただいている(特に子持ちの)方も、いつか体験してみてはいかがでしょうか。