2013年1月30日水曜日

I am Japanese!


こんにちは。Class of 2013S.Mです。いよいよMBA生活も最終コーナー突入といった感じでこのブログに投稿するのも後2回となり、立ち上げメンバとしては寂しい限りです。さて、これから海外留学をされる方は、留学中に大なり小なり「自分が日本人であるということ」を意識されることと思います。そこで、今回は「日本人」をキーワードに私なりの思いを綴りたいと思います。本題に入る前に、私は日本人であることに誇りを持っていますし、この留学を通じて日本のことがますます好きになったと前置きをしておきます。それでは、早速本題へ。

第一に、他のメンバも投稿していますが、MBAでは過去の経歴等は関係なく、生身の自分で勝負しなくてはならないし、それがMBAの醍醐味であると私も感じています。ただ、生身とは言っても、自分は日本人であるという着物を常に着ている訳で、そういう目で周囲も見ています。そのため、一個人というよりも、一日本人としての立ち振る舞いを求められることがしばしばあります。例えば、授業において日本企業のケースを取り扱う際、「日本のスペシャリスト」としての意見や補足説明等を必ず求められます。これは日本のプレゼンスをアピールするチャンスですが、同時に下手なことは言えないというプレッシャーもあり、日本企業のケースの予習に対してはいつも以上に力が入ります。極端な話、自分は日本の代表であり、自分の言動で日本人に対するイメージが決まってしまうとさえ思っています。このような環境の中、自分が日本人であるということを強く意識するようになり、日本のことについてより勉強し、ますます日本のことが好きになりました。

次に、他の国の生徒と話をしていると「日本は過去の経済大国」というイメージを持っている人が少なからずいて、日本のプレゼンスの低下を肌で感じます。これは、海外に出て色々な国の人と接したからこそ得られた気づきに他なりませんが、個人的に気づいただけでは不十分だと思っています。というのも、気づいて口に出したり文章にするだけでは状況は何も変わらないし、単なる評論家に過ぎないからです。重要なことは、気づきに対して自分なりに何ができるかを考え、行動を起こし、さらにそれを継続させることだと思っています。

そんな中、私は無い知恵を絞って「自分の国である日本のプレゼンスを上げるにはどうすればよいか」ということを常に考えていました。その結果、「日本語を教えるボランティアをする」という結論に至りました。以前の投稿でも書いたように、言葉は文化の象徴であるし、それを教えることで少しでも日本のファンを増やしたいと思ったからです。今回は活動内容の詳細は割愛しますが、私のクラスは当初2人からスタートし、現在は6人にまで生徒が増え、これまでの4か月のレッスンを通じてみんなが日本に対して興味を深めてくれており、少なからず日本のファン獲得に貢献できていると実感しています。6人という人数は決して大きな数ではありませんが、こういった草の根活動が将来何らかの形で実を結ぶと信じています。ちなみに、ここで言う行動とは何でも良く、正解はないと思っています。大事なことは、たとえ小さくとも行動を起こす勇気やチャレンジ精神、そしてそれを継続させる信念と情熱ではないでしょうか。まさに「意志なきところに道無し」という諺のとおりです(個人的に大好きな諺です)。

目指せ、超体験型日本語教室!!
マリオも日本の象徴?!

最後に、私事になりますが、昨年末、待望の長女が誕生しました。彼女は戸籍上、未だアメリカ人で、もうじき日本との二重国籍となります。日本の制度上、22歳でどちらかの国籍を選択しないといけないのですが、親としては彼女が日本国籍を選んだ上で、大好きなこの街・この学校で留学生として学んでくれたらこれ以上の喜びはありません(これは親のエゴですが・・・)。ちなみに、ここブルーミントンは出産・育児の環境が抜群ですので(妻は早くも次の子もここで産みたいと言っているぐらいです(^_^;))、留学中に出産する可能性のある方は是非お問合せ下さい。色々とお話しできるかと思います。

色々と話が飛びましたが、今回私がお伝えしたかったことは、
①留学中は日本人としての立ち振る舞いを求められることが多く、自分が日本人であることを意識する機会が多いこと
②留学中は刺激がたくさんあるので、色々なことに気づくが、気づき以上に重要なのが行動をし、それを継続させること
③ブルーミントンは出産・育児の環境が最高であること(家族で過ごすには最高の環境だと自信を持って言えます)
となります。

留学の目的は人それぞれですし、この二年間という白いキャンバスにどのような絵を描くかはご自身次第だと思います。しかし、ひとつ言えるのは、こんなに自由な時間は今後二度とないということでしょう。受験生の皆さんは今が一番苦しい時期かと思いますが、ここを乗り切ると刺激に満ちたMBA生活が待っているので、体にだけは気を付けてラストスパート頑張ってください!それでは、今日はこのへんで。

2013年1月27日日曜日

組織ってなんだろう


ご無沙汰しております。Class of 2013Takaです。
MBA最後のセメスターに入り、留学生活もラストスパートをかける段階になりました。
5月に卒業したら派遣元企業に戻り、組織の中でパフォーマンスを挙げる為に日夜汗をかくことになるのでしょう。そう、「組織」の一構成員として。

考えてみるとこの世に生を受けてから30年の間、常に何らかの「組織」に属していました。直近ではKelleyや派遣元企業、過去に遡れば小・中・高・大などの学校や、学校の中の部活やサークル等、多くの組織の中を渡り歩いてきました。大枠で考えれば家族もある種の組織かもしれません。

そこでふと思ったのですが、「組織」っていったい何なのでしょう?

デジタル大辞泉によると、
『一定の共通目標を達成するために、成員間の役割や機能が分化・統合されている集団。また、それを組み立てること。』
と定義されています。

KelleyではCoreElectivesを通じてファイナンス、アカウンティング、マーケティング、オペレーション、マネジメント等々を学んできました。デジタル大辞泉に定義に基づけば、これは全て『一定の共通目標を達成するために、成員間の役割や機能が分化・統合されている集団』の中で共通目標を達成する為に必要なスキルと言えるでしょう。

ではデジタル大辞泉の定義の後半部分『また、それを組み立てること』については今まで学んできたか?

「・・・・・・」

と言うわけで、今セメスターは「W532: Organization Design Alternative」を受講しています。

この授業では企業の外的・内的環境変化、企業のStrategyや各成長段階に対応した組織のあり方、組織間のコミュニケーションを促進する方法を学習し、更に学んだ理論を自分の所属していた組織に当てはめてのレポートを作成することで理論と組織を分析するスキルアップを図れます。

セメスターが始まって3週間が経過しましたが、今のところ外部環境の変化に迅速に対応できる組織作りについて、2008年から2010年にかけてChryslerGMといった自動車産業で起こった組織構造変化事例を用いて学習しており、今後は一般的な組織構造(FunctionalDivisionalHybrid, Matrix等々)とそのメリデメや、Globalization過渡期における組織構造変化等についても触れていく予定です。

学習する内容としてはそこまで目新しくはありませんが、今まで自分が考えていた組織の在り方の再考、より広い視点で組織についての考察、漠然とした知識しか持ち合わせていない組織論の体系的学習に非常に良い機会だと感じています。

最終的にはGlobalizationが至上命題である派遣元企業の組織構造を分析し、中長期経営戦略や人材育成・評価制度等を絡めて、より効果的なLearning Organizationを構築できる組織案をひねり出せる様頑張ります。

2013年1月21日月曜日

KelleyのAccounting & Financeについて

みなさんこんにちは、Class of 2013のD.S.です。いよいよ卒業まで3ヶ月半となってしまいました!浦島太郎ばりに竜宮城での充実した2年間に別れを告げ、現実世界に戻ることに戦々恐々としている日々です。さて本ブログへの投稿も残りわずかとなってしまった今回は、MBAで特にファイナンスや会計を勉強したいと思っている方々向けにKelleyのAccounting, Financeの授業を簡単にご紹介したいと思います。やはり"Marketing"や"Entrepreneur"の色が強いKelleyにあって、「ちゃんとAccountingやFinanceの分野についても充実してるの?」と思われる方もいらっしゃると思います。もちろんFinanceで言えばWharton, NYU, Chicago、Accountingで言えばTexas Austinなどの有名校がありますが、もちろんKelleyだって負けていません!主に金融機関出身の方(私もそうですが)や事業会社の財務・経理部門にお勤めの方、またはこのような職種に転職希望の方でKelleyにご興味を持っていただいている方に少しでもお役に立てばと思います。

まず本ブログでも幾度となく紹介されているCore Program(8月終わりから12月頃まで)につきましては詳細な説明を省きますが、Financeについては、Present/Future Value、DCF, WACCの計算方法やCAPM等のInvestmentに関わる基礎知識をみっちり取り入れ、Accountingについては、つまらない仕訳作業のみに焦点を当てず、より財務分析(B/S, I/S, Cash Flow等を如何に読み込んで企業の状態を理解するか)を中心としたクラスで財務会計の基礎をしっかり学べます。Coreから解放されるといよいよ自分で好きに選べるElectiveになるのですが、以下簡単にAccounting, FinanceのElectiveをご紹介したいと思います。

1. Accounting

まず以下がAccountingの選択科目一覧です。(一時抜粋)
※以下の一覧はもちろんKelleyのホームページでも確認することができます。
URL:http://kelley.iu.edu/mba/academics/coursesWidget.cfm?dept_code=ACCT&name=Accounting

A504 Selected Topics in Financial Accounting
A527 Taxes and Financial Statements
A540 Financial Accounting Concepts
A545 Introduction to Financial Statements Analysis
A546 Advanced Financial Statements Analysis
A547 Strategic Tax Planning
A548 Strategic Cost Analysis and Control
A562 Advanced Financial Accounting
A564 Detecting Earnings Management
A570 Structuring Acquisitions: Accounting Advisory Services
A576 Strategic Cost Management

以上がAccountingからの一部抜粋ですが、先ほども簡単に触れたとおり、KelleyのAccountingは単に会計の実務的な側面(仕訳等)のみに集中するのではなく、Balance Sheet, Income Statement, Cash Flow等、企業の財務諸表をもとに、如何に当該企業の現在の財務状況を把握し、適切な投資判断・助言等を行っていくかにも注目しています。上記授業群では、例えばA504やA540のように、基本的にはCPAを目指す方向けに財務会計(FAR)を勉強するクラスが
あり、A527やA547のように米国の税制(CPAではRegulation分野に相当)を取り扱うクラスもありますが、一方でA545のような(財務)会計という観点から企業の適正株価を模索していく授業や、A564のようにアナリストとして如何に財務諸表を使い投資判断・助言をするか、Rating Agencyとして財務諸表からどのような格付をつけるべきか、等の基礎知識を学べる授業もあります。CPAを目指している方はもちろんのこと、アナリスト(投資から格付まで)などに興味も持ってらっしゃる方々にもKelleyのAccountingは是非お勧めです。

2. Finance

以下がFinanceの選択科目一覧です。(一時抜粋)
※以下の一覧はもちろんKelleyのホームページでも確認することができます。
URL:http://kelley.iu.edu/mba/academics/coursesWidget.cfm?dept_code=FIN&name=Finance

F506 Commercial and Investment Banking
F507 Short-term Financial Management
F508 Real Options in Capital Budgeting
F517 Venture & Capital & Entrepreneurial Finance
F519 Behavioral Finance
F520 Asset Valuation and Strategy (Finance Majorを目指す場合は必須)
F525 Corporate Financial Risk Management
F526 Derivative Securities
F528 Fixed Income Investments
F529 Equity Markets
F535 Security Trading and Market Making
F540 The Firm in the Capital Markets (Finance Majorを目指す場合は必須)
F546 Corporate Financial Strategy
F548 Corporate Governance and Restructuring
F550 Applied Portfolio Selection
F570 International Financial Markets
F571 International Corporate Finance
F579 Private Wealth Management
R510 Real Estate Investment
R530 Real Estate Finance

以上が全てではないのですが、KelleyのFinanceも授業数は相当豊富です!特に御覧いただくと分かると思うのですが、F520~F535(F550も)=Investment関連、F540~F548=Corporate Finance、その他=それ以外の個別トピック、といった形に分類されます。投資銀行業務に興味がある方はInvestment系を中心に履修したり、事業会社の財務・経理部門で活躍したいと思えば、Corporate Finance系を取りながら、Real Options (F508)やInternational系(F570/F571)を組み合わせたり、と各々のキャリアゴールに合わせた授業日程を組むことが可能です。

もちろんFinanceとAccountingは互いに密接に関わりあっているので、両方をDouble Majorとして、あるいは片方をMajor, もう片方をMinorとして履修していくことも可能です(私も現在Double Majorを目指してがんばっています!)。両方を同時に学ぶことでキャリアの幅もきっと拡がること間違いなしです!以上、簡単にご紹介させていただきましたが、何かご不明な点などございましたら、いつでも何なりと我々在校生にお問い合わせください。

2013年1月13日日曜日

アメリカMBAの価値(20代 私費 純ドメ 事業会社出身)


こんにちはClass of 2013Y.Tです。いよいよMBA生活も最後のセメスターになりました。最初のコアは非常に濃かったのですが、そこからは時間が経つのが早いですね。僕は最後のセメスターはフランスに交換留学の予定で、米国と欧州のビジネススクールの違いについて書こうと思っていたのですがフランスでの授業がまだはじまっていないのでその投稿は次回にしたいと思います。

恐らく次回が最後の投稿になると思っていて、最後の投稿でアメリカMBAの価値について書こうと思っていたのですが、上記の理由でこのタイミングで米国と欧州のビジネススクールの違いについてかけないので、今回は、最後に書こうと思っていたアメリカMBAの価値について書きたいと思います。

これは自分自身がも整理しきれていない部分もあるので、自分の整理にもいいかなと思っています笑。

少しでも読者の皆さんの参考になればと思い、タイトルに括弧で20代 私費 純ドメ 事業会社出身と書かせていただきました。アメリカMBAへの価値観は年齢や、社費か私費、帰国子女か純ドメ、事業会社出身かコンサル出身か投資銀行出身かでかわってくると思います。我々の代は6名いますが6名にMBAの価値って何だと思うって聞いたらきっと答えはばらばらだと思います。

このブログの目的は皆さんにKelleyのことをもっと知ってもらおうと思って交代で投稿していますので、あまり過激なことは書けませんのでご了承ください笑。もしかしたら僕の想いの30%くらいしかかけないかもしれませんが、「何かおもろいことかいてるな」と思ったらMBAのイベントとかで声をかけてください。そこではもっとざっくばらんなお話ができると思います。

さて、前置きが長くなりましたが本題です。皆さん、ビジネススクールに入学するために、仕事が忙しい中、TOEFLGMAT, Essayなどに時間を割かれていることと思います。僕はGMATの予備校で先生にいわれて忘れられないことばが3つあります。1つ目は「MBAってドラッグみたいなもんなんだよ。一度目指してしまうと抜けられない。」これはよくわかる気がします。皆さんも周りを見渡してそう思いませんか?仕事やTOEFLGMATEssayなどに追われる毎日が続くかと思いますが、是非今一度なぜMBAを取得したいのか、本当に必要なのかよく考えられることをお勧めします。僕の周りでは実際にスコアメイクまでしたけれども熟考の末、MBA受験をやめた方もいます。これも一つの選択肢だと思います。また、「この人MBA受けたらTop5とか受かるだろうな」という人でも「僕は価値を感じないのでいかない」という人もいました。これも一つの考え方です。

まず、僕がお伝えしたいのは、MBAってかっこいいから取得したいっていう理由が半分以上の場合はMBAにはこない方がいいと思います。もちろん、MBAがかっこいいから取得したいというのはみんなどこかに思っている気がします。ただそれが半分を超えていると結構危険だと思います。MBAにくるからにはある程度明確にやりたいことがないと高い授業料を払う意味がないように思います。毎セメスター授業料の請求がきますが毎回金額をみて「これに見合うことをしてるかな」と自問自答しています。

また、MBAにきたら、スーパーマンになれると思ってる方もいるんじゃないでしょうか?笑。かくいう僕も少なからずそう思っていた部分がありました笑。しかし実際はそうではないです。MBAにいってビジネスは体系的に学べます。ただ、じゃあそれが実際の業務で使えるレベルになるかといわれるとそれはまた別の話です。実際にMBAを取得してキャリアチェンジを実現されている人は、ただ授業を受けるのみならず、自身で懸命に努力を重ねています。そこで汗をかいた一握りの人だけがキャリアチェンジを実現できるんだと思います。GMATの予備校の先生にいわれて忘れられないことばの2つ目としてはこことも関連するのですが「MBAは魔法の杖じゃないです」ということがありました。また、受験生時代に、あるビジネススクールのアルムナイの方に「ビジネススクールでは様々なことに積極的な姿勢が必要。受身の人には何も残らない」といわれたことを思い出します。

また、アメリカのMBAで学べることは日本でも学べます。日本にもMBAはありますし、書籍もたくさんあります。日本語で学べる分ドメの人にとってはそちらの方が効率的かもしれません。また、MBAは日本の予備校のように、テクニカルに物事を教える場所ではないので、初心者の人にとっては色々と辛い部分も多いと思います。かくいう僕も理系出身だったので、ファイナンスやオペレーション、Business Analyticsはあまり苦労しませんでしたが、全くやったことのない会計や経済学は相当苦労しました。

GMATの予備校の先生にいわれて忘れられないことばの3つ目として「私費の人は絶対にpayしないといけない。君がMBAにいって君がいってることを実現できないなら同じ金額払ってコンサルタント雇った方がいいよ」と言われたのを思い出します。(これ実際にコンサルの人にいったら2000万円でできるコンサルなんてしれてるけどねといわれたことはさておき笑。意図としては十分に理解できる先生のコメントです。)

また、2年間ビジネススクールにいるよりも2年間しゃかりきに働いた方がビジネスパーソンとしては絶対に成長すると思います。僕はこの夏2社でインターンをしましたが、それをまざまざと感じさせられました。

じゃあMBAの価値っていったいなんなんですかというと、僕が思うMBAの価値とは、まずは、

1. 日本人がマイノリティである環境に飛び込み、国籍の違う奴と喧々諤々議論を交わし、彼らの価値観を吸収し、自分のロジックを彼らに通すように努力する

というところにあると思います。会社にもよりますがこんな経験はなかなかできないのではないでしょうか。

たまたまかもしれませんが、就職活動をしていてコンサルティングファームや事業会社の方とお話をしているとMBA生に期待することとして、同じような答えが返ってきます。結局授業で学んだことは使わないと忘れます。でも外国人と議論をした経験、失敗から学んだことは体にしみついて残ります。それが、企業側も求めていることなんだと思います。授業とかチームミーティングでは自分が浮くくらい主張してもいいと思います。なんか、Class participationをうまくかせいで恥をかかないように発言したり、チームミーティングでそこそこ準備しているよりもそっちの方がよっぽどかっこいいし、自分の財産になると思います。書きながら「自分はできてないなー」と思いましたが笑。

MBAにくる人、目指されている方は日本の一流企業で、様々なことを難なくこなされてきた方ばかりだと思います。それがことばの壁が入った瞬間に、状況は一変します。TOEFLSpeaking26とれようが関係ないです笑。ただその中で自分がどう立ち居振舞って相手に自分の価値を認めてもらうのか考え、実現していくプロセスがとても大事なラーニングなんだと思います。ここでは過去の自分の実績やプライドは一旦捨て去らないといけないと思います。過去の実績なんてクラスメイトは知りません。まさに生身の自分で勝負することになります。ここでは自分の実力だけが頼りになります。そして人間力というものも問われる気がします。僕は人間力は言葉の壁を越える気がしています。ことばは拙くても人間力がある人は外国人からも魅力的にうつります。僕はMBAにきて、プライドがある人は本当に勿体無いなあと思ってしまいます。もちろんプライドをもつことは大切です。でも変なプライドをもっていると、なかなかないこんな環境でせっかく成長するチャンスなのにそのプライドが色々な場面で成長の邪魔をする気がします。過去の成功体験はゴミ箱に捨てるのが大切だと思います。僕が1年生の最初のセメスターのときたまたま見つけたブログがありとても共感できました。皆さんも是非一度読んでみてください。後、最近ではこの記事も大変興味深かったです。


2点目のMBAの価値としては、

2.   自分に似た志をもった奴とネットワークができる

環境は人を変えると思います。自分と似た志をもった奴がたくさんいる環境にいることほど刺激的なことはありません。僕は将来やりたいことを先駆けてやっているアメリカ人がいたりして、彼のそこでの失敗体験の話を聞いたときなどは参考になりましたし、議論していて楽しかったです。


そして、3点目のMBAの価値としては、


3. 夏休みを利用してインターンという形で一流企業にお試しで、自分の力を試すことができる。

周りには、インドでインターンする人や米国のスタートアップでインターンする人もいます。これもアメリカMBAならではの価値と思います。



今振り返ると受験生時代にGMATの予備校の先生がいってたことは結構あたってる気がします。彼は「MBAいって英語延ばしたいっていう人いるけど、MBAはそういう場じゃない。リスニングとかリーディングは比較的のびるかもしれないけど、スピーキングとかライティングはほんの少ししか延びないよ」ともいってました。漫然とMBAにいるときっとそうだろうと思います。ここについては次回の投稿で少しふれたいと思います。

さて、最初思ってることの30%しかかけないかもと書きましたが50%くらいは書けた気がします笑。なんだか書いているうちに熱くなってしまいましたね笑。僕自身も年をとるごとにアメリカMBAへの価値観ってかわってくると思います。そしてこの価値観って皆さん様々だと思うので一参考程度にしてください。

ただ、時間をみつけて、MBAってほんとにいって意味があるのかなって自問自答してみてください。ご自身が一番成長できる20代~30代の貴重な2年間を数千万円という金額を投じていく価値ってほんとにあるのかどうか。

このブログが皆さんがMBAを目指す上で、今一度アメリカMBAの価値を見直していただけるきっかけになれば嬉しいです。

2013年1月8日火曜日

交換留学 in China


どうもClass of 2013YMです。今年の初めから上海は浦東にあるCEIBS(中欧国際工商学院)というビジネススクールに交換留学で来ています。来中して2日が過ぎましたが、当時出張で上海に来た時と比べて相当物価が上がっているというのが最初の印象でした。現地の駐在員曰く、感覚的にこの5年で2倍近くになっているようです。チャイナパワー恐るべしです。と、せっかく貴重な交換留学に来ているし、これをご覧になっている受験生もアメリカ以外でのビジネススクール体験に興味をお持ちの方もいらっしゃるかと思いますので、今回はKelleyの交換留学制度やCEIBSについて少し書いてみたいと思います。

Kelleyの交換留学プログラムについて
まずは簡単に応募プロセスをご紹介します。

毎年1年次の3月に応募締切があり、それを見越して、一か月前の2月にプログラム説明会がMBAオフィス主催で開かれます。そこで、秋および春セメスタープログラム(一部夏休み期間中の短期プログラムも有り)に関する情報が公開されます。具体的には、当該年度でどのスクールが交換留学可能か、各学校のプログラム期間はどの程度か、などです。MBA日本人サイトにも簡単に提携校が記載されていますが、実際はさらに交換留学可能な学校数は多く、中には南アフリカやチリ、中東などの学校もあり、選択肢はかなり豊富に用意されています。また、この説明会を通して、実際の学内応募方法や締切も発表されます。

ここで注意しなければならないのは、秋セメスターだとアカデミーウィークと重なってしまう場合があり、参加可能となっていても、実際は参加ができなかったり、春セメスターではKelleyの卒業式中も授業が入ってしまい、卒業式に参加するのが難しい場合もあります。

応募する際に必要な書類は3点。1点目はレジュメ、2点目が志望校を記載するアプリケーションフォーム、そして最後に志望動機のエッセイです。各人なぜその学校なのか?Kelleyにとってあなたを交換留学に行かせるメリットは何か?などを中心に自分の想いをつづります(笑)一応選考という形を取りますので、100%自分の希望する学校に行けるということはないですが、実際周囲をみてもおおむね第一希望の学校に交換留学に行っているようなので、あまり心配する必要はないと思います。

上記プロセスを3月末までに終え、約1か月の選考期間を経て、4月の終わりまでに選考結果が届くというのが大まかな流れです。

少なくともClass of 2013ではKelleyの学生で交換留学を希望する数が、受け入れ枠と比較してそれ程多くなかった(例年同じ状況かはわかりませんが)ため、希望した学生はすべて交換留学に参加できているように思います。他のビジネススクールももちろん同様のプログラムを持っていますが、競争倍率が低いという意味では、交換留学も視野に入れられている受験生の皆様にとってもKelleyは良い環境であるといえます。

CEIBSについて
出張で中国に何度も足を運んだことがあり、圧倒的なダイナミズムや、日本と似ているようで全く異なる文化・価値観などに触れてみたいと思ったことと、どの業界でキャリアを積むことになろうと、圧倒的な人口とそこから生み出されるマーケットパワーを、MBAの授業を通して少しでも感じられれば、自分のキャリアに何かインパクトを残せるのではという思いで、CEIBSを選びました。そのCEIBSですが調べてみると、中国本土で初のフルタイムMBAプログラムで近年のグローバルランキングでも、かなり上位に位置する有名校ということが伺いしれます。

ウィキペディアによると、

199411月に中華人民共和国対外貿易経済合作部(現中華人民共和国商務部)と欧州委員会が合同で非営利の高等教育機関として設立した。経営学修士(MBA)課程、Executive MBA課程、Executive Education課程が置かれている。上海交通大学とEU(欧州連合)企業が出資した国際的なビジネススクール(MBA)すべての授業は基本的に英語で行われ、中国語での講義には英語の通訳が付く。学校内での公式言語は英語と定めている。

と記載があり、中国と欧州が合同で設立した珍しいタイプのビジネススクールであることがわかります。

今回のプログラムは1月初旬から2月中旬までの6週間程度の短期間プログラムですが、希望すれば3月中旬まで履修することも可能です。

と、こんな感じで明日からオリエンテーションが開始されます。全米の学校から交換留学生が集まっているので、どんな人がいるのかワクワクしますし、せっかくの機会なので中国語クラスも履修して、簡単な会話はできるようにしたいと思っています。なお実際の授業は始まっていないため、授業の詳細や学校の雰囲気などは機会があれば、このブログで紹介したいと思います。受験生の皆様もそろそろ佳境かと思いますが、体調には気を付けて残りの受験生活を乗り切ってください。