2013年1月13日日曜日

アメリカMBAの価値(20代 私費 純ドメ 事業会社出身)


こんにちはClass of 2013Y.Tです。いよいよMBA生活も最後のセメスターになりました。最初のコアは非常に濃かったのですが、そこからは時間が経つのが早いですね。僕は最後のセメスターはフランスに交換留学の予定で、米国と欧州のビジネススクールの違いについて書こうと思っていたのですがフランスでの授業がまだはじまっていないのでその投稿は次回にしたいと思います。

恐らく次回が最後の投稿になると思っていて、最後の投稿でアメリカMBAの価値について書こうと思っていたのですが、上記の理由でこのタイミングで米国と欧州のビジネススクールの違いについてかけないので、今回は、最後に書こうと思っていたアメリカMBAの価値について書きたいと思います。

これは自分自身がも整理しきれていない部分もあるので、自分の整理にもいいかなと思っています笑。

少しでも読者の皆さんの参考になればと思い、タイトルに括弧で20代 私費 純ドメ 事業会社出身と書かせていただきました。アメリカMBAへの価値観は年齢や、社費か私費、帰国子女か純ドメ、事業会社出身かコンサル出身か投資銀行出身かでかわってくると思います。我々の代は6名いますが6名にMBAの価値って何だと思うって聞いたらきっと答えはばらばらだと思います。

このブログの目的は皆さんにKelleyのことをもっと知ってもらおうと思って交代で投稿していますので、あまり過激なことは書けませんのでご了承ください笑。もしかしたら僕の想いの30%くらいしかかけないかもしれませんが、「何かおもろいことかいてるな」と思ったらMBAのイベントとかで声をかけてください。そこではもっとざっくばらんなお話ができると思います。

さて、前置きが長くなりましたが本題です。皆さん、ビジネススクールに入学するために、仕事が忙しい中、TOEFLGMAT, Essayなどに時間を割かれていることと思います。僕はGMATの予備校で先生にいわれて忘れられないことばが3つあります。1つ目は「MBAってドラッグみたいなもんなんだよ。一度目指してしまうと抜けられない。」これはよくわかる気がします。皆さんも周りを見渡してそう思いませんか?仕事やTOEFLGMATEssayなどに追われる毎日が続くかと思いますが、是非今一度なぜMBAを取得したいのか、本当に必要なのかよく考えられることをお勧めします。僕の周りでは実際にスコアメイクまでしたけれども熟考の末、MBA受験をやめた方もいます。これも一つの選択肢だと思います。また、「この人MBA受けたらTop5とか受かるだろうな」という人でも「僕は価値を感じないのでいかない」という人もいました。これも一つの考え方です。

まず、僕がお伝えしたいのは、MBAってかっこいいから取得したいっていう理由が半分以上の場合はMBAにはこない方がいいと思います。もちろん、MBAがかっこいいから取得したいというのはみんなどこかに思っている気がします。ただそれが半分を超えていると結構危険だと思います。MBAにくるからにはある程度明確にやりたいことがないと高い授業料を払う意味がないように思います。毎セメスター授業料の請求がきますが毎回金額をみて「これに見合うことをしてるかな」と自問自答しています。

また、MBAにきたら、スーパーマンになれると思ってる方もいるんじゃないでしょうか?笑。かくいう僕も少なからずそう思っていた部分がありました笑。しかし実際はそうではないです。MBAにいってビジネスは体系的に学べます。ただ、じゃあそれが実際の業務で使えるレベルになるかといわれるとそれはまた別の話です。実際にMBAを取得してキャリアチェンジを実現されている人は、ただ授業を受けるのみならず、自身で懸命に努力を重ねています。そこで汗をかいた一握りの人だけがキャリアチェンジを実現できるんだと思います。GMATの予備校の先生にいわれて忘れられないことばの2つ目としてはこことも関連するのですが「MBAは魔法の杖じゃないです」ということがありました。また、受験生時代に、あるビジネススクールのアルムナイの方に「ビジネススクールでは様々なことに積極的な姿勢が必要。受身の人には何も残らない」といわれたことを思い出します。

また、アメリカのMBAで学べることは日本でも学べます。日本にもMBAはありますし、書籍もたくさんあります。日本語で学べる分ドメの人にとってはそちらの方が効率的かもしれません。また、MBAは日本の予備校のように、テクニカルに物事を教える場所ではないので、初心者の人にとっては色々と辛い部分も多いと思います。かくいう僕も理系出身だったので、ファイナンスやオペレーション、Business Analyticsはあまり苦労しませんでしたが、全くやったことのない会計や経済学は相当苦労しました。

GMATの予備校の先生にいわれて忘れられないことばの3つ目として「私費の人は絶対にpayしないといけない。君がMBAにいって君がいってることを実現できないなら同じ金額払ってコンサルタント雇った方がいいよ」と言われたのを思い出します。(これ実際にコンサルの人にいったら2000万円でできるコンサルなんてしれてるけどねといわれたことはさておき笑。意図としては十分に理解できる先生のコメントです。)

また、2年間ビジネススクールにいるよりも2年間しゃかりきに働いた方がビジネスパーソンとしては絶対に成長すると思います。僕はこの夏2社でインターンをしましたが、それをまざまざと感じさせられました。

じゃあMBAの価値っていったいなんなんですかというと、僕が思うMBAの価値とは、まずは、

1. 日本人がマイノリティである環境に飛び込み、国籍の違う奴と喧々諤々議論を交わし、彼らの価値観を吸収し、自分のロジックを彼らに通すように努力する

というところにあると思います。会社にもよりますがこんな経験はなかなかできないのではないでしょうか。

たまたまかもしれませんが、就職活動をしていてコンサルティングファームや事業会社の方とお話をしているとMBA生に期待することとして、同じような答えが返ってきます。結局授業で学んだことは使わないと忘れます。でも外国人と議論をした経験、失敗から学んだことは体にしみついて残ります。それが、企業側も求めていることなんだと思います。授業とかチームミーティングでは自分が浮くくらい主張してもいいと思います。なんか、Class participationをうまくかせいで恥をかかないように発言したり、チームミーティングでそこそこ準備しているよりもそっちの方がよっぽどかっこいいし、自分の財産になると思います。書きながら「自分はできてないなー」と思いましたが笑。

MBAにくる人、目指されている方は日本の一流企業で、様々なことを難なくこなされてきた方ばかりだと思います。それがことばの壁が入った瞬間に、状況は一変します。TOEFLSpeaking26とれようが関係ないです笑。ただその中で自分がどう立ち居振舞って相手に自分の価値を認めてもらうのか考え、実現していくプロセスがとても大事なラーニングなんだと思います。ここでは過去の自分の実績やプライドは一旦捨て去らないといけないと思います。過去の実績なんてクラスメイトは知りません。まさに生身の自分で勝負することになります。ここでは自分の実力だけが頼りになります。そして人間力というものも問われる気がします。僕は人間力は言葉の壁を越える気がしています。ことばは拙くても人間力がある人は外国人からも魅力的にうつります。僕はMBAにきて、プライドがある人は本当に勿体無いなあと思ってしまいます。もちろんプライドをもつことは大切です。でも変なプライドをもっていると、なかなかないこんな環境でせっかく成長するチャンスなのにそのプライドが色々な場面で成長の邪魔をする気がします。過去の成功体験はゴミ箱に捨てるのが大切だと思います。僕が1年生の最初のセメスターのときたまたま見つけたブログがありとても共感できました。皆さんも是非一度読んでみてください。後、最近ではこの記事も大変興味深かったです。


2点目のMBAの価値としては、

2.   自分に似た志をもった奴とネットワークができる

環境は人を変えると思います。自分と似た志をもった奴がたくさんいる環境にいることほど刺激的なことはありません。僕は将来やりたいことを先駆けてやっているアメリカ人がいたりして、彼のそこでの失敗体験の話を聞いたときなどは参考になりましたし、議論していて楽しかったです。


そして、3点目のMBAの価値としては、


3. 夏休みを利用してインターンという形で一流企業にお試しで、自分の力を試すことができる。

周りには、インドでインターンする人や米国のスタートアップでインターンする人もいます。これもアメリカMBAならではの価値と思います。



今振り返ると受験生時代にGMATの予備校の先生がいってたことは結構あたってる気がします。彼は「MBAいって英語延ばしたいっていう人いるけど、MBAはそういう場じゃない。リスニングとかリーディングは比較的のびるかもしれないけど、スピーキングとかライティングはほんの少ししか延びないよ」ともいってました。漫然とMBAにいるときっとそうだろうと思います。ここについては次回の投稿で少しふれたいと思います。

さて、最初思ってることの30%しかかけないかもと書きましたが50%くらいは書けた気がします笑。なんだか書いているうちに熱くなってしまいましたね笑。僕自身も年をとるごとにアメリカMBAへの価値観ってかわってくると思います。そしてこの価値観って皆さん様々だと思うので一参考程度にしてください。

ただ、時間をみつけて、MBAってほんとにいって意味があるのかなって自問自答してみてください。ご自身が一番成長できる20代~30代の貴重な2年間を数千万円という金額を投じていく価値ってほんとにあるのかどうか。

このブログが皆さんがMBAを目指す上で、今一度アメリカMBAの価値を見直していただけるきっかけになれば嬉しいです。

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