2013年9月18日水曜日

卒業、そして新天地へ

みなさんこんにちは、Class of 2013のD.S.です。しばらくぶりの、そして最後の投稿となってしまいました。社費留学生として2年間を無事にやり遂げ5月に無事卒業し、一旦日本へ帰国してからはしばらく東京のオフィスで働きましたが、その後インドのバンガロールへ4週間の出張を命ぜられ、帰ってきてから今度は海外赴任の内命をいただきインドネシアへ赴任することとなりました。米国での2年間とは180度異なる激動のアジアでの新生活となりますが、Kelleyの名を汚すことのないようがんばっていく所存です。

さて、卒業して早や4ヶ月が経ち、やはり社会人に戻ると毎日死にそうなくらい忙しい日々を送るなかで、もはや夢だったかのようにKelleyでの2年間の記憶も薄れてきた今日この頃ですが、私もここで他の卒業生同様、2年間のMBAを振り返ってみたいと思います。

グローバルマインドの向上

KelleyのようにInternational Studentが多いビジネススクールでは様々な国から優秀な学生が集います。Class of 2013は約200人いましたが、40人ほどもいたインド人をはじめ、アジア・ヨーロッパ・南米など世界中からの学生と共に生活することになるので、否が応でも各国のことを知り、自ずとグローバルな視点で物事を考えるようになるものです。私も暇を見つけては、Kelleyの友達と飲みに行って互いの国の政治や文化など色々な話をしましたが、そのうちに各国の現在の政治的・経済的な動きの背景にある歴史や民族性などに興味を持ち、Amazonで本を探しては勉強してました。このような視点というのは、まさに企業が海外に新規投資あるいは進出する際に活きてくるものだと思います。加えて英語力も当たり前のように聞こえますが、大きな収穫だったと思います。何よりも世界中の人々と物怖じせずに英語を話せるようになったのが大きかったと思います(さすがにアメリカ人と話すときは未だに緊張しますが笑)。特にインド人英語に慣れたのはよかったと思います。インド出張の際にも早速役に立ちました笑 

カントリーリサーチ力の向上

これはちょっと金融チックなスキルかも知れませんが、Core科目で習うProfessor. PhilのEconomicsやElective科目で習えるProfessor. ShockleyのInternational Capital Market (F570)などで習得したカントリーリサーチの基礎力は早速役に立っているように思えます。その国の国際収支や財政収支が金利政策やインフレ対策などとどのように関わりあうのか、これら収支がどのように動くと為替はどうなるのか、ニュースがどのようにその国の為替に影響するのか、などについて今でも常に考えながら仕事をするようになりました。例えばインドも最近では慢性的な貿易赤字や米国QE3の縮小期待によって対ドルで70付近まで下落するなど苦労していますが、このようなニュースに対しても上記のような視点で考えればより理解が深まりますし、今後の政策や為替見通しなどについても自分なりの意見を持っていけるようになると思います。抽象的な説明で恐縮ですが、是非みなさんもMBAを習得される際には、このようなスキルの向上にも注目いただければと思います。

さて、もっと書きたいのですがそろそろお時間が。。。最後の投稿というのに徒然なるままに書いてしまいましたが、これからも微力ながらKelleyのAlumnusとして少しでも世界経済に貢献して、Kelleyの名を広められるようがんば利他いと思います。これからMBAを目指される方々はお体にだけは気をつけて、是非最後まであきらめずがんばってください!それではSampai Jumpa!

2013年9月17日火曜日

MBAと競争

みなさん、こんにちは。Class of 2014のH.Mです。

ブルーミントンは、授業が始まる9月頭からしばらくは暑い日が続いていたんですが、先週末ごろからころっと気温が変わり、朝晩は一気に肌寒くなりました。
相変わらず極端な天候には驚かされます。


さて、私は私費留学のため、夏休みが終わると同時に、卒業後の職を確保すべく、就職活動に追われています。

先週はNational Black MBA Associationというジョブフェアに参加してきました。言ってみれば日本のボストンキャリアフォーラムのアメリカ版でしょうか。

Blackとなっているのは、人種に関係なく平等な雇用機会を提供しているとアピールしている会社が参加しており、表向きはAfrican Americanの積極採用を目的としたイベントになっています。
表向きは、の話なので、実際はそれ以外のアメリカ人やアジア人も数多く参加していました。
アメリカではこのNBMBAA以外にもNationa Asian MBA, National Hispanic MBAというイベントもあります。

NBMBAAは規模も大きく、200社近く参加していたのではないでしょうか。ボストンキャリアフォーラムに比べると、さすがにアメリカだなと思ったのが、企業によってブースの大きさやデコレーションの仕方がすごいこと。
NISSANなんかはブースに車一台置いてましたよ。新車発表会でもないのに。。
Kelloggにいたっては、コーンフレークでおなじみのTonyの着ぐるみが歩いていました。参加している生徒は1社でも多く話を聞いて内定をもらいたいと必死なのに、ここはテーマパークかと。

さて、本題に戻りますが、このようにMBAに進学して人たちも、私を含めて卒業後の職を確保するのは必死です。もちろんMBA向けのleadership programという、非常に魅力的なキャリアパスを用意してくれている会社が多く、そのような魅力的なポジションに就こうと思えば当然競争も激しくなります。

日本人のMBA生は、私費では毎年100名前後が留学するのではないでしょうか。仮に卒業後日本に戻るつもりで職を探すとしても、それは決して楽なものではありません。アメリカのMBA生に比べると、人数の差は歴然としていますが、その分MBA向けのleadership programを提供している会社も限られてきます。
一方、私は今回NBMBAに参加して、アメリカ人の競争の激しさを改めて実感しました。というのも、学校数や生徒数を考えると、何千人というMBA生がいるからです。

結局何が言いたいのかといいますと、MBA留学をしたからといって、何も楽になることはないということです。

当たり前といえばそうですが、特に私費生で職を探す必要がある人にとっては、アメリカに残る場合はアメリカ人や他の国の人たちと、日本に戻る場合であっても、他のMBA生との競争で勝っていかなくてはならないということです。当然周りはみなMBA生なので、優秀な人たちが多く、競争もその分厳しいものになってくるかと思います。

MBAを目指される方は、特にその点を意識したほうが良いかと思います。MBAというキャリアパスがブルーオーシャンであるから目指す、というのは完全に現実を見誤っていると思います。むしろ、MBAというレッドオーシャンを通じて、自分を磨いて、高みを目指すという強い意志が無ければ、MBAにきても苦労することになると思います。

ちなみに、これまで競争競争と連呼してきましたが、特にMBAでの学校生活や就活がそれでぎすぎすする、ということはKelleyにおいてはまったくありません。
みな就活で大変な思いをしながらも、お互い助け合って一人でも多く、早くオファーが取ろうという温かい雰囲気ですので、その点はご安心ください。