2013年11月20日水曜日

Kelley MBA 最初の3か月



皆様こんにちは、いかがお過ごしでしょうか。
前回に続き、今年入学したclass of 2015のメンバーから、A.Hがお届けします。

11月に入りまして、我らがインディアナ・ケリーのあるブルーミントンは日に日に寒さが増しており、雪が降ったり竜巻警報(!)が発令されたりと、さすがアメリカといったダイナミックな日々を過ごしています。

さて、私は8月に東京からこちらに移り、早いもので3か月が経ちました。この場を借りて、Kelley MBA最初の3か月で何が起きたか、ということについてご紹介しつつ、随所にKelleyの宣伝をちりばめていきたいと思います。

1.     英語がヤバイ
まずは、「英語がとにかく大変だ」ということです。自分の場合は海外在住経験のない純粋和製でしたので、特に最初は非常に苦労しました(今も苦労しています。今日も授業中に教授から発言を促されましたが(いわゆるcold call )、質問の意味が理解できず、「分かりません!」と大きな声で返事をしておきました。

「苦労しました」とサラッと書くと、「そうですか」と軽く流されそうですが、マジで大変です。教授陣の場合は、毎年インターナショナル( = アメリカ人以外。「ガイジン」っていう概念はアメリカにもあるんですね。)の学生と話す経験があることや、講義のスライドを参照できるため、何が議論されているかについては最低限理解できるのですが、ネイティブの同級生との会話はヤバイです。例えるならば、ドラフト下位でプロ野球に入団した高卒野手が、プロの打球の鋭さに圧倒される、といったものでしょうか(分かりにくいですね)。ネイティブ同士が会話しているのを聞いていると、これが本当に英語かどうかも不安になるほどです。必然的に教室では無口になりがちなので、自分は今学期は「東洋の寡黙な哲人」キャラで通そうと思っています。

Kelleyを含む、多くのMBAプログラムでは、授業中の発言も成績に反映されるため、自分もなんとかして発言する必要があるのですが、議論が深まってくると内容についていけなくなります。ここはMBAらしく、戦略的に事を進めたいと思った自分は、自称「ブルーオーシャン戦略」を実行しました。内容はごくシンプルで、クラスの議論が深まる前に、ケースに書いてある事実のまとめや、基本的な内容をごく短いセンテンスで先に発言してしまう、という非常に姑息な手段です。ただしこの戦略には致命的な欠陥があり、発言に対して教授が突っ込んでくると(よくあるんですコレが)、とたんにしどろもどろになりますので、当然ですがあまりお薦めできません。どうやら留学中も継続的な英語への取り組みが必要なようです。

2.     同級生はナイスガイ多し
Kelley MBA1学年約200人と、比較的小規模なビジネススクールです。3か月も経つと、とりあえず知らない顔の人はいない、という状況になります。特に、1年生の最初の学期はクラスが70名前後のグループで固定されているため、クラスのメンバーとは顔見知りになります。3か月経って思うことは、男女ともにいわゆる「ナイスガイ」が多いということです。自分には他校の経験はないため比較はできませんが、普段のクラスでのやりとり、グループ課題、飲み会など各種イベントのたびに、「いいやつだな~」と思うクラスメイトがたくさんいます。MBAということでイメージしがちな、「アイビーリーグ→投資銀行、M&Aのプロ、エクセルの達人で超早口、上から目線」といったステレオタイプな学生は見かけません(僕のイメージが歪んでいるだけかもしれません)。アメリカ人の友人はこれが中西部気質だと言っていました。クラスメイトは皆気さくで親切、かつフレンドリーですので、対人関係でストレスを感じることはまずありません。MBAのランキングには出てきませんが、初めての土地で2年間を過ごす上で、クラスメイトの人柄はとても要素だと感じています。


3.     環境は最高!
ブルーミントンの生活環境の良さについては過去にも様々な形で言及がありますが、敢えて取り上げたいと思います。最高です。Kelley MBAのあるブルーミントンはアメリカのよき田舎町であり、豊かな自然に囲まれています。キャンパスも豊かな自然の中にインディアナ州特産のライムストーン(石灰岩)が使用された建物が点在しており、とても美しいキャンパスです。特筆すべきはゴルフコースで、10回使用できる学生用の回数券はなんと100ドル。1回あたり10ドルと、併設のドライビングレンジ(打ちっぱなし:練習場)とほぼ同じ価格で18ホールが回れてしまうという謎のプライシングではありますが、日本では考えられない気軽さでゴルフができます。MBAを受験するときには環境のことはほとんど考慮していませんでしたが、こちらに来てからは、当地の環境の良さと、留学生活における生活環境の重要性を実感しているところです。


以上、MBA生活を始めて3か月の間に感じたことを書き連ねてみました。それでは、失礼します。

2013年11月16日土曜日

MBA最初の3か月とAcademy

こんにちは、Class of 2015D.Tです。Class of 2015の初投稿になります。よろしくお願いします。さて、6月半ばの渡米後、67月のインディアナ大学のサマースクール(Intensive English Program)8月のJump Startおよびオリエンテーションの後、ついに8月末からMBAの本プログラムが始まり、3か月が経とうとしています。今回は、第1回目の投稿ということで、やや硬めの内容で恐縮ですが、Kelleyで最も特徴的なプログラムのAcademyについて、紹介させて頂きたいと思います。

◆はじめに
実際に、Campus Visitにお越し頂いたり、Admissionのお話を伺う機会があった方はご存知かもしれませんが、KelleyMBAランキングの中でStudent SatisfactionTeaching Quality1位を取っていることを誇りにしています。これは、入学前から感じていましたが、入学後もその姿勢は強く感じます。学生の目線から見ても、実際に3か月近く経験してみて、やはりCore Programや教授陣は事前に聞いていた通りの素晴らしさです。(ご参考:Coreご紹介のブログ、教授陣ご紹介のブログ ※1年前の投稿なので少しは変わった点もありますが、大半は今年も同じです!)

前置きがとっても長くなりましたが、もう一つ、きっと他校には無く、Kelleyの学生の満足度を高めているプログラムがあります。それがAcademyです。(CoreAcademyKelley独特かつ看板プログラムなので、必ず下調べしてから面接等に臨むことをお勧めします!)

◆Academyとは?
Academyは、日本の大学のゼミや研究室に近い存在です。各Academyの担当professorのもと、同じビジネスフィールドに興味のある学生が集まり、一緒に当該ビジネスフィールドの理解を深めたり、ネットワークを広げます。MBAスクールの特性上、ゼミや研究室に比べて、より就職活動に重点が置かれているかもしれません。今年入学のClass of 2015向けでは、Business Marketing, Consumer Marketing, Consulting, Supply Chain and Operations, Strategic Finance, Capital Markets6 Academyが用意されています。各学生が、必ず一つのAcademyに所属します。そのため、全学生が、最初の数か月の間に、Coreで広範な科目を同時に教わりながら、Academyで特定のビジネスフィールドの専門性を高める機会を持つことができます。

私はBusiness Marketing Academy(BMA)に参加しています。BMAでは、BtoBMarketingを専門領域にしています。BtoBという特性上、グローバル展開をしている会社が多く、グローバルビジネスを学ぶうえでも魅力的なAcademyです。金曜日ないしはAcademy Weekと呼ばれる1週間のBusiness Tripでアメリカの大手企業と接する機会があります。マーケティングの講義などもありますが、Academyが始まってから2か月程度で、Danaher, Dow, DuPont, Eli Lilly, 3M, Ecolab, Cummins, GEといった全米を代表する会社に訪問または来校して貰う機会がありました。各セッションでは、役員や社員からのプレゼンテーション、(訪問の場合は)本社や工場の施設見学、学生側のCase Sessionを行うなど、大変中身の濃いものになっています。






◆AcademyのTakeaways

まだまだ、現在進行形のBusiness Marketing Academyですが、私にとって3つのTakeawaysがあります。

一点目は、BtoB×Marketingという切り口での専門性。私自身、日本では経営コンサルタントとして働いており、マーケティングというと基本的にはBtoCを指していました。今、思えば、BtoBマーケティングと言えるようなプロジェクトも担当していましたが、もっと、この切り口を意識することで、コンサルタントとしての得意分野を増やすことできると思っています。

二点目は、アメリカ企業に直に触れる貴重な機会。実は、社費派遣の方(+卒業後に日本で就職予定の方)は、米国企業と触れる機会は多くありません。ましてや、実際に、企業に訪問して、施設見学まで行う機会は皆無でしょう。この点、KelleyAcademyでは、社費派遣の学生でも、堂々と米国のトップ企業に訪問できる貴重な機会を持つことができます。例えば、DuPontDowはコモディティ化して収益が低下したビジネスはリストラしたうえで、医療や農業など彼らのコスト体質に見合うような高収益な有望領域に経営資源を積極的に投入しています。彼らのプレゼンや話しぶりを見ても、合理的な姿勢は明快でした。一般に、日本企業は、赤字にならない限り、過去の花形領域を止めることは稀でしょう。それぞれ、良い面、悪い面があると思いますが、そうした違いを実感できる機会を持てることは大変ありがたいと思っています。

三点目は、同じAcademyの仲間との付き合い。学生時代のゼミや研究室の仲間とは、卒業後も深い付き合いを維持されている方が多いと思います。一週間のAcademy Tripで、私は、インドの留学生複数人と同室に宿泊しました。もちろん、仲良くなりますし、ちょっとしたことで、色々な違いを感じて面白いです。彼らは、個人差はありますが、12時前には寝て5時前後に起きて身支度や勉強してたりします。そして、シャワーは朝です。BMAは、国際的な企業が多い分、留学生比率が高めですが、もちろんNativeの学生も多く在籍しています。そんな彼らと、1月以降のセメスターでは、実際の企業相手にプロジェクトを経験することになります。今から楽しみにしています。


今回は、私の所属するBMAを中心にAcademyを紹介しました。他のAcademyもマンハッタンを回ったり、米国トヨタやFedExを回ったり、P&GなどのBtoCメーカーを回ったりと盛り沢山です。今後の出願準備や志望先のスクール選定にあたり、もっと詳しくご質問されたい方はお気軽にご連絡ください!