2015年4月17日金曜日

もうすぐ卒業・・・

こんにちは、Class of 2015KKです。
こちらに来たのが本当についこの間のようですが、あっという間に卒業まで約1ヶ月となり、学生生活も残り僅かかと思うとかなり悲しいものがあります。。。おそらくこれが最後の投稿になりますので、少し振り返り的なことを書いてみたいと思います。
思い返してみると2年前のこの時期は合格をもらい、渡米が決まり、準備を始めつつも初の海外生活ということで期待と不安、特に英語に関してはTOEFLでヒーヒー言ってるのに授業・生活ともにホントに大丈夫か、、、という不安しかありませんでした。それから2年後の今の心境としては、仕事・生活ともにまぁどこに行ってもなんとかなるかな、と思えるようになったので、たかだか2年でMind Setが大きく変わったなと実感します。とはいえ英語が全て聞き取れ、言いたいことが何でも伝えられるようになったかというと決してそうではなく、英語力はまだまだですが、ただ単に慣れからくる自信のおかげです。やはり何事も経験ですね。

このブログは主にアプリカントの方向けなので、そこを意識して個人的に思い付くことをいくつか挙げてみます。

MBAに来て良かったか?
良かったです。日本にいたらごく普通に終わっていた(と思われる)2年間で、色々な経験をし、様々な変化がありました。端的に言うと、時間(2年間)とお金(私の場合は私費なので授業料と生活費)を使って経験値、自由な時間、日本にいたら得られなかったであろう就職のチャンスを得ました。

-   経験値:これは海外生活の経験、英語への慣れ、授業で得た知識、外国人のクラスメートと議論したり一緒に過ごしたりすることで身につけたコミュニケーションスキルやリーダーシップスキル、ここで得た友人、彼らとの楽しい時間、等々数え出すときりがありません。プライスレスです。

-      自由な時間:学生なので長期休暇があります。1年生の時は月曜から金曜まで授業ですが、2年生になると金曜は休みなので週休3日ですし、スケジュールの組み方次第では週休5日にもできます。そんな自由時間を利用して家族と国立公園を回ったり、有名どころを旅行したり、平日に子供と公園で遊んだり、クラスメートとテニスしたりゴルフしたりパーティしたりとか、こんなことは日本で普通に働いていたら出来ないことです。これもプライスレス。

-      就職のチャンス:日本で働いていると転職のチャンスこそあれ大きなキャリアチェンジはなかなか難しいですが、MBAを挟むことによってキャリアチェンジをしたり業界を変えたり、またMBA卒しか採らないポジションへの応募なんかも可能になります。前職にもよりますが、年収もそれなりに上がると思います。私の場合も以前から興味を持っていた事業会社で、かつアメリカで働ける機会を得ることが出来ました。就職はその時の景気状況や運の要素もあるので一概には言えませんが、MBAを通じてチャンスが格段に広がるのは確かです。

よくMBAに投資する価値があるのかという議論がありますが、そこは人それぞれか価値観や目的も違いますし、金銭的価値だけで計れないものも多いので何とも言えないところですが、私の場合は確実にYesでした。

MBAにおけるネガティブな点
アメリカ型の資本主義に染まりきっている点。企業の所有者=株主、経営者の目的=株主の利益を最大化すること、という考えが思っていた以上に強いと感じました。特にファイナンスの授業では株主視点での議論が多く、その他のクラスでも経営の奥深さや社会的意義に触れられることはあまりなく、価値観を揺さぶられるような授業は少なかったというのが率直な感想です。

・一番印象に残っていること
GLOBASEでグアテマラに行き、“グアテマラから貧困を根絶する”という理念を持つNGOのクライアントと一緒に働けて、彼らの国や自分達の事業に対する想いや働きぶりを間近で見ることが出来たこと。そのプロジェクトで自分達の提案として現在の事業を続けるべきだとプレゼンした時の彼らの喜びの表情、また個人ではなかなか行けないような貧困地区の小学校をクライアントに案内してもらった時の子供達の生き生きした表情は今でも忘れられません。
彼らの事業に対する真摯な姿勢や国を想う気持ち、決して裕福ではないながらも毎日を前向きに生きる姿から、非常に大きなものを学びました。

・その他
一度社会に出てしまうとどうしても付き合う人の範囲も限られて来ますが、MBAを通じて本当に幅広い人達と知り合うことができました。Kelleyのクラスメート、他校のMBAの友人、インターンを通じて知り合った方、MBA受験仲間、等々です。これまで外国人の友人なんていませんでしたが友人の幅が一気に広がり、そのうちの何人かとは親友と呼べる仲になりました。出会いの広がりという点でも素晴らしい2年間でした。


今年から留学を予定されている方は受験生活も終わり、そろそろ行き先も決まってくる頃ですね。この先の2年間、充実した日々をお過ごし下さい!

また今年以降に留学を考えている方は仕事と受験の両立で大変かと思いますが、納得のいく結果になることをお祈りしております!

2015年4月13日月曜日

ちょっとディープなBloomington

皆さんこんにちは、Class of 2016M.I.です。Bloomingtonは次第に暖かくなり、芝生もすっかり青くなってきてきました。日本では桜の季節ですが、Bloomington も「花が咲く町」という名前だけあって、そこかしこに桜やモクレンが咲く素晴らしい季節になってきました。
さて、今回は、そんなBloomingtonのちょっとディープなスポットを紹介したいと思います。Bloomingtonは「地球の歩き方」にも載っていないので、観光をするような場所は無いのかと思うかも知れませんが、Bloomingtonにも味わい深い観光スポットが沢山あります。

Quarry(石切り場)
Bloomingtonは古くは石灰岩の採掘場として栄えた町であり、今も数多くの石切り場(Quarry)が残っています。中でも、Empire State Buildingに使う石灰岩を切り出したEmpire Quarryは有名で、Bloomington を舞台にした映画「Breaking Away」(1979)でも若者達の憩いの場として取り上げられています。なお、映画では、このQuarryの水たまりに飛び込むシーンがありますが、このQuarryは私有地のため、現在は自由に入ることはできません 。しかしながら、他の場所には、Quarryの跡地を利用した池等、昔の採掘業が栄えた名残を感じる事ができます。Bloomingtonの石灰岩の歴史については、ここでパンフレットを手に入れることができますので、Bloomingtonをより深く知リたければ、是非ご一読下さい。
 映画「Breaking Away」のワンシーン

T.C.スティールのアトリエ
 印象派の画家、T.C.スティール(Theodore Clement Steele 1847-1926)は、Bloomingtonからほど近い場所にアトリエを構え、そこで数多くの作品を残しました。今でも彼の家とアトリエが残されており、室内を見学することができると同時に、ギャラリーも兼ねているので、Bloomingtonの四季の移ろいを描いた 彼の作品を堪能することができます。また、1900年当時のアメリカ人の暮らしぶりが伺えるので、歴史好きの人にもかなり見応えのあるスポットとなっています。T.C.スティールの作品やアトリエに関しては、こちらをご覧下さい。たまにアトリエを使ってJacobsの学生による演奏会等も行われています。
T.C.スティールのアトリエ

モンロー郡ヒストリーセンター
Bloomingtondowntownに、モンロー郡の歴史を展示しているヒストリーセンターがあります。こじんまりとした博物館ですが、Bloomingtonの地理や入植者の家の実物等、興味深い展示がされています。中でも、100年前のBloomingtondowntownの写真の展示は面白く、車が馬車に変わっただけで現在のBloomingtonとほとんど変わりが無いのに驚かされます。アメリカの歴史に興味がある方は楽しめると思います。

マコーミックスクリーク州立公園・イエローウッド州立公園
Bloomingtonから車で15分ほど走らせれば、西にマコーミックスクリーク州立公園、東にイエローウッド
州立公園という広大な森林公園に行く事ができます。春や夏にはハイキングを楽しむことができますし、秋の紅葉は大変美しく見応え十分です。見晴らしの良いところまで車で行けるので、気軽にアメリカ中西部の雄大な自然を楽しむことができます。
イエローウッド州立公園

 マコーミックスクリーク州立公園のOld Quarry(1800年頃の石切り場跡地)

Bloomingtonの近郊にはいくつか湖が点在しており、そこで様々なアクティビティを楽しむことができます。学校からもほど近いグリフィー湖では、規模はそこまで大きくないのですが、トレッキングコースが充実しており、Geodeと呼ばれる結晶が埋め込まれた珍しい石を拾うことができます。また、同じくBloomingtonから15分ほど車を走らせれば、レモン湖、モンロー湖という比較的大きな湖に行く事ができます。レモン湖やモンロー湖では、釣りやボート、バーベキュー等を楽しむ事ができます。
レモン湖


如何でしたでしょうか。今回はMBA生活の息抜きに楽しめる少しディープな スポットを紹介させていただきました。大都会の学校も良いですが、美しい木立と歴史に囲まれて勉強するのも悪くないと思います。何かご質問等ございましたら、遠慮無く在校生までご連絡下さい。