2015年5月25日月曜日

Kelley、MBAで得たもの

Class of 2015DTです。5/8に卒業式を終え、5/11に妻子を連れて帰国し、5/13から働き始め、と非常に慌ただしい新生活も徐々に落ち着いてきました。アメリカを出国してから、ちょうど2週間ですが、日本での食事は何を食べても美味しく感じます(笑)。さて、今回で最後の投稿となりますが、Kelleyに来て良かったことを紹介したいと思います。

①グローバルなネットワーク
Class of 2015のクラスメイトは200人ですが、2年間のプログラムで、延べ80名のクラスメイトと21のチームを組みました。国籍で見ても、アメリカ39名、中国12名、韓国10名、インド7名、南米5名、台湾2名、ヨーロッパ2名、フィリピン1名、イスラエル1名と多岐にわたります。実際にチームを組み議論してみると、文化の違いを感じることも多かったです。例えば、アメリカ人は結論に至るまでのスピードがシンプルで、タスクの進行も早い傾向があります。マーケティングのブランドマネジメントのクラスでは、アメリカ3人、プエルトリコ1人、イスラエル1人、日本人(私)と組んだのですが、アメリカ出身の生徒2人が1日でアンケートの調査票を設計し、`3日後には100件近いを回答を集めて分析を開始した時には、そのスピード感に驚きました。一方で、アジア人(特に中・韓)は自分と思考回路だったり、丁寧に分析をする点などが似ており、協調しやすいと感じることも多かったです。
こうしたクラスメイトと一緒に議論したり、アウトプットを作ることで、彼らの思考回路や行動パターンの違いなどを直に経験できたことは大きいと思うし、たくさんの深いつながりを持つことが出来たとも思います。実際、まだ働き始めて1週間ですが、クラスメイト2人に仕事関係で相談して有益な回答をもらうなど、MBAのネットワークが役立っています。

MBAで習ったハードスキルとKKD(勘・経験・度胸)
正直、当初期待していたほど、MBAの授業で今まで全く知らなかったような経営論や手法はありませんでした。それでも、自分が受講していて楽しいと思えるクラス、より深く学びたいと思える教授が見つかってからは、有意義だと思える学びが急に増えました。やはり、本人の姿勢や考え方次第で、MBAは学べる量も変わってくると思うので、新しくMBAに入学される方は、せっかくの機会を無駄にしないように遊びに学びに課外活動に全力で取り組んでください!
また、英語力ですが多少は上がったと思いますが、自分はまだまだだと思いますし、日本に戻ってからも諦めずに維持向上したいと思っています。ネイティブ同士でフランクな会話をしているとき、全く理解できないことも相変わらずありますし、ディスカッションをして、まともにかみ合わずに悔しいと思うことは2年生になってからも何度もありました。それでも、押さえないといけないところ、主張しないといけないと感じるときの勘や経験、度胸(KKD)はついたと思います。2年間の数多くのチームワークのお陰だと思います。

Kelleyでの直の米国企業との付き合い
私は社費留学だったのですが、Kelleyのプログラムのお陰で、たくさんの米国企業との接点を持つことができました。アカデミーではGEDuPontEli Lilly3MDow ChemicalCumminsEcolabを訪問したりプレゼンを聞いたり、プロジェクトではDowAgrosciencesと週次の打合せをして最後は本社でプレゼンテーションしたり、個別のクラスでBrown-Forman (Jack DanielとかEarly Timesを製造販売するウィスキー会社)やブルーミントンのローカルカンパニーのためにプロジェクトをしたりと、振り返ってみると、数多くの貴重な経験をさせてもらいました。特にアカデミーは、ケリー独自のプログラムで、私費留学生にとっては貴重なネットワーキングだったり、就職準備の機会になりますし、社費学生にとっても米国企業に触れる貴重な機会となります。ケリーに進学される方はぜひ楽しみにして頂きたいですし、どのアカデミーに入ると良いのか、自分のキャリアの方向性に照らしてよく検討してみてください。

(番外編)家族との生活
最後に、家族と有意義な生活を持てたこともブルーミントンに来たことで得られた貴重な財産です。入学前はMBA受験で周りを顧みない生活を送っていました。しかし、こちらに来てから、家族と過ごす時間も増えたし、同級生家族や地元の友人とホームパーティーに呼んだり、呼ばれたり、イベントに参加したり、と貴重な時間を過ごすことができました。ブルーミントンは日本人は少ない一方で、住民はフレンドリーで気軽に付き合えます。最後の数週間、妻は友人との別れが恋しくて、何度も涙ぐんでいました。僕だけでなく、家族に、本当に良い多くの出会いをブルーミントンで持つことができて、ありがたく思っています。


以上、書いているうちに、予想以上に長くなってしまいましたが、私のKelley最後の投稿としたいと思います。どうもありがとうございました!

2015年5月13日水曜日

MBAって結局どうなの??



こんにちはClass of 2015AHです。早いもので今回が最後の投稿となりました。先日、MBA最後のイベントである卒業式(大学卒業以来約10年ぶり)を無事に終え、何とか2年間のMBAライフを完了したところです。といっても卒業式の週に最終試験があり、全ての成績が出揃っていない中のやや見切り発車的な卒業ではあるのですが(ほぼ全員同じ状況です。僕だけ追試をたくさん受けた訳ではありません)。

さて、早速タイトルの質問の回答になりますが、自分の経験から断言できることは「とにかく楽しいので是非経験すべし!」ということです。1~2年に渡るMBA留学の価値については賛否両論多くの意見があり、どちらの意見も説得力のあるものだと思います。多くの議論が「MBA留学の投資価値」や「キャリアチェンジの可能性」といった点に基づいているように感じますが、個人的には「楽しそうかどうか」で決めるのも大いにアリだと思います。2年間の経験を通じていえる事は、無限の可能性とはいわないまでも、日本でサラリーマン生活をしている時とは比較にならない程多くの選択肢が現れるという点です。都会の喧騒を離れ(田舎ということですが・・・)、勉強に遊びに精を出し、国立公園を巡り、家族と共に将来についてじっくり考えることができた時間は、自分にとって最高に楽しい時間だったと思います。

英語力、国際感覚、ビジネスの基礎知識、異文化におけるリーダーシップやマネジメントの経験、キャリアチェンジの可能性等、MBAで得られるものについては多くの先輩方が言及している通りです。一方で、実務経験や収入面(私費の場合)としては2年間のマイナスとなる訳で、そのあたりの折り合いをどうつけるかについては、留学を志す方は一度は考えたことのあるテーマだと思います。また、TOEFLGMAT、エッセイなど、ハードルは少なくありません。しかし、繰り返しになりますが自分の経験から断言できることは、「とにかく楽しいので是非経験すべし!」。もし今これを読んでいる方がMBA留学に興味があり、「留学生活やその後について何が起きるか詳しく知りたい」ということであれば、ぜひご連絡下さい。楽しさ満点のブルーミントンライフについて一言言いたい在校生やアルムナイがMBAライフの醍醐味について語りつくします!

それではまたどこかでお会いしましょう。