2015年12月8日火曜日

Washington Campus Program in 2015

こんにちは、Class of 2016M.I.です。今年の冬は例年に比べて少し暖かかったようですが、最近はすっかり冷え込んできまして、クリスマスも近づきBloomingtonもいよいよ冬本番という様子になってきました。

さて、今回は少し時期外れで恐縮ですが、今年5月に参加したワシントンキャンパスプログラムについて書きたいと思います。
このブログでは、以前にも、ワシントンキャンパスに参加された方の体験記があるので、今回は主に私の個人的な体験を交えて書きたいと思います。

過去の体験記にもありますが、ワシントンキャンパスプログラムは1978年に政府系機関、ビジネスリーダー、学術機関が中心となって設立された団体で、MBAの学生を対象として、アメリカの政治とビジネスの関わりについて座学やグループワーク、議会議事堂等へのビジットを通して学びます。講師は、大学の政治学や公共政策学の教授の他、元国会議員、シンクタンクの職員、企業の政府との窓口担当者等で、分野はヘルスケアからエネルギー、アメリカにおける政治的意思決定プロセスから企業としての対応の仕方まで、多岐にわたる講義・議論が繰り広げられます。

プログラム自体は1週間のプログラムで、年に数回同じ内容のプログラムを提供しているようです。Kelleyからは5月、8月、1月にアプライするチャンスがあります。学生のモチベーションは様々で、アメリカの政治システムが知りたいという学生が大半ですが、中には卒業までの単位が足りないから履修したとか、ワシントンDCを観光するために来たという学生もいました。学生は約35名ほどで、Kelleyの他にはUNCMichiganChicagoTexas などのトップスクールからも集まっていました。

個人的なTakeawayとしては、座学からは、ロビイング活動の重要性を学びました。ロビイング活動と言えば、 企業のエゴを政治を通して実現するプロセスだというぐらいの認識でいたのですが 、アメリカではそれが憲法で保証された正当な権利として認識されており、企業が請願をするだけでなく、政府側としても企業から情報を得るという意味で重要な役割を担っているということを学びました。また、最後のグループワークでは、何人かのチームで一つの企業を選び、その企業における担当者になった想定で、政府に対するロビイング戦略を立案しました。私のチームでは、Googleの担当者になった想定で、自動運転車の普及に向けたロビイング戦略を立案しました。法的・政治的問題から解決策を導きだし、予算案を立案して実行プランを立てていく過程は、普段のMBAの授業では経験できないエキサイティングな経験だったと思います。

また、議会議事堂のビジットでは、パブリックヒアリング(議会議員が学識者を呼んで公開で意見を聞くもの)の様子を傍聴できました。驚いたのは、すべてCSPAN(議会中継をするケーブルテレビ局)で生中継されていたことと、事前の予約無く行ってもセキュリティチェックを受ければ出入り自由で傍聴することができるということでした。プログラムコーディネータの話によれば、傍聴を常にオープンにしていることが、アメリカにおける自由と民主主義を体現しているということでしたが、まさにその通りだ思いました。また、インディアナ州選出の議会議員のトッド・ヤング氏ともお会いし、短時間でしたが意見交換することができました。



ワシントンプログラムについては、Facebookのページがあり、豊富に写真が掲載されていますので、雰囲気をお知りになりたい方は是非除いて見てください。Kelleyはアメリカのトップスクールの一角として、このようなプログラムに参加する機会が豊富にあります。もしMBA生活において多様な体験をされたいという方は、是非Kelleyの門を叩いてみてください。

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