2016年12月24日土曜日

怒涛のコアプログラムについて

こんにちは、Class of 2018Y.Yです。妻と2人の娘(3才・0才)と一緒に留学中で、現在、1年生の最初の1学期が終わったところです。

受験生の皆さんは2nd Roundのアプライに向けて大変お忙しい時期かと思います。とはいえ体が資本ですので体調にはよく気をつけながら乗り切ってくださいね。

今回はKelleyの一つの特色であり、大きな試練でもある「コア」科目(Integrated Core)についてご紹介したいと思います。このブログの中でも、過去にコアについては何度となく紹介されていますので、今回は最新状況と特に個人的な体験談の部分に焦点を当ててご紹介します。


KelleyでのMBA生活は、一般的にはIEPJump Start、そしてMe, Inc. から始まり、その後コア期間が始まります。前者の3つについてはJ.Kさんが詳しく書いてくれていますので、こちらをご参照ください。

いきなりのケースコンペティションと英語の壁

さて、Kelleyでは、Me, Inc.からコアの期間にかけて、J.Lさんがこちら(Kelleyの魅力〜コラボレーション〜)で詳しく書いてくれている通り、5人編成のチームで様々な課題やディスカッションに取り組むことになります。私のチームはアメリカ人3人と、ブラジル人留学生1人、そして私という構成でした。このメンバーで最初に取り組む大きな課題が、Me, Inc.の最後にある、いきなりのケースコンペティションでした。
お題は、地元のフードトラック(トラックで提供する屋台ビジネス)であるThe Big Cheezeの成長戦略を提案するというもの。そしてこのグループワークのディスカッションで、いかに自分が英語でのコミュニケーションができないか、ということを突きつけられることになりました。特に、ネイティブスピーカー同士がアイディアを言い合うような場面になると、そもそも何について話しているのかさえ全く分からなくなり、苦笑を浮かべながらただそこにいるだけ、という時間が延々と続くことになりました。最終的な成果物でも、パワーポイント1枚分程度しか貢献することができませんでした。これはものすごく恥ずかしく苦痛な経験でしたが、最初に自分の現在位置を知り、登るべき壁の高さを知るという意味では本当に良い経験になりました。後述しますが、コアの最後にはもう一度ケースコンペがあり、そこで自分とチームがどのくらい成長したのかを知ることができるようになっていますので、そこでのリベンジを目標に、コア期間を通じてハードスキル(知識)・ソフトスキル(英語でのコミュニケーション力)共に向上を目指すこととなりました。


綿密に計画された怒涛のコア科目(宿題、宿題、宿題、試験、試験!)

ケースコンペが終わると、いよいよコアの授業が始まります。1年生の最初の秋学期は、選択科目は一切なく、全員が同じコア科目を受講することになっており、一通りの経営のハードスキルを学ぶことができます。具体的には8つの科目(後述)から成り立っており、事前の教授間での綿密な調整のもとうまく連携し合いながら授業が進んでいきます。これにより、必要な知識が効果的な順番で身につけられるだけでなく、各教科がそれぞれ実際のビジネスにおいては独立したものではなく互いに関連したものであるという理解が促進されるようになっています。別々の教科の教授が合同で授業を行ったり、一つのケーススタディをマーケティング・オペレーション・ファイナンスのそれぞれの授業で別々の角度から扱うなど、毎回様々な趣向が凝らされていたのが印象的でした。

さてこのコア科目、学生の負荷が過度に集中しないように宿題や試験勉強が平準化されているのですが、常に相当な高負荷で維持されているため、ほとんど息つく間もなく勉強漬けの毎日になります。一つの学期は大きく前半の7週間と後半の7週間に分かれるのですが、いずれの科目も通常であれば1学期丸々かけて学習するような内容を7週間に詰め込んでいるため、必然的に授業はものすごく「濃~い」ものになります。当然、十分な事前準備をして臨まないと授業についていけないため、毎日大量の事前課題や宿題に追われることになります。そしてそのうちにすぐに中間試験になり、そのまますぐ期末試験、というように怒涛の日々が過ぎていきました。

個人的には、最初の1学期にこのような怒涛の詰め込みをしてもらえたのは2つの意味で良かったかな、と思っています。
一つは、最低限のハードスキルを一通りさらうことができて、MBA的な知識の全体感を何となく把握することができたこと。少なくとも各分野の入り口の景色までは見ることができたため、自分が何が得意・不得意なのか、そして今後何をより深く学ぶべきなのかについて考える十分な材料となりました。これによって、残りの1年半を自分が本当に学びたいことに効率よく振り向けられるという意味でも良かったと思います。
そしてもう一つは、自分の限界を超えた負荷をずっとかけられ続けることで、生き延びるためにタイムマネジメントをせざるを得なかったということ。私はもともとタイムマネジメントは非常に苦手で、どちらかというと完璧主義で常に目の前の仕事に全力投球というタイプでした。今まではそれでも、気合いと根性で多少人より長く仕事をすれば何とかなっていたのですが(まだ翌朝の締め切りまでは9時間あるから大丈夫!というような考え方で乗り切ることもしばしば)、このコア期間ではそれが全く通用しませんでした。もともと英語を読むのも遅いうえ、事前課題や宿題も1教科あたり数時間かかるようなものが毎日複数教科分出されるため、最初の頃は子どもたちと遊んで寝かしつけた後に(やることが多い日に限って、上の娘からパパ指名が入ってしまうのです…)それらを一つずつ完璧に仕上げようとして、全部終わった頃には既に朝、ということもザラでした。日本語環境であれば、それでも気合いで睡眠不足をカバーできたものですが、英語環境ではリスニング能力が極端に低下して、結局授業もほとんど頭に入ってこない、という最悪な状態に。このような失敗を何度か繰り返すうちに、どうしても生き延びるためには戦略的な妥協が必要だということが本能で理解できて、以前よりも効率を意識したやり方が(強制的に)身についたのは大きな収穫だったのではないかと思います。


なお、コアの各科目の概要は以下の通りです。

Accounting 前半7週の授業。企業の会計(財務諸表の作り方・読み解き方)を学びます。私は簿記3級を持っていましたが、当然ながら単語が日本語と全く違うので、ついていくのがやっとでした。後半のFinance等の基礎にもなります。
Quantitative 前半7週の授業。統計の基礎を学びます。基礎といっても、エクセルを駆使した回帰分析や検定など、実際のビジネスで使えれば強力な武器になるツールを実践的に学ぶことができます。個人的には理系バックグランドでExcelももともと非常に得意だったため有利でしたが、それでも学ぶことがとても多く、極めて有意義な授業でした。文系の人にとってはかなり重い授業だったと思います。
Critical Thinking 前半7週の授業。議論における論理(三段論法や帰納法・演繹法など)と、論理の誤謬(一見正しそうに見えるが実は論理的でない議論)について学びます。比較的抽象的な内容ですが、相手の議論の論理的欠陥を素早く見抜くトレーニングになりました。
Economics 前半7週の授業。この短い期間で、ミクロ経済学とマクロ経済学の基礎を全て学ぶという極めてチャレンジングな授業。ネイティブを含め、あまりの宿題の多さに圧倒されていましたが、個人的には何とか食いついていって得るものは多かったです。

Marketing 後半7週の授業。セグメンテーションや顧客の意志決定プロセスを踏まえたマーケティングミックスなど、マーケティングの基礎を学ぶ。ケーススタディ中心で、抽象的な議論が多かったため個人的には難解でした。
Finance 後半7週の授業。株式会社のファイナンスについて、主に投資家の視点からの様々な考え方を学ぶ。社債・株の評価や会社の資本コスト、プロジェクト評価、ストックオプションなど。非常に興味深くも奥が深く、難解な教科でしたが、基礎となる概念や計算方法については十分に身につけることができました。
Operation 後半7週の授業。トヨタのリーン生産方式等を中心に、効率的なオペレーションに必要な概念やその定量的な分析手法を学ぶ。Quantitativeで学んだ確率論等も駆使しながら、在庫管理や最適な設備投資等についての具体的な計算を身につけることができました。

Strategy 前半・後半を通して実施。SWOT分析、VRIO分析、S-Curves等のフレームワークを一通り学び、その後様々な企業のケーススタディ(事例研究)を通じて実際のビジネスへの適用を学ぶ。事前にケースを読み込んで授業に臨み、授業中には学生同士が議論をしたり交渉のシミュレーションをするなど、非常にMBAらしくスリリングな授業でした。

総仕上げとしてのFinal Case

コアの期間の最後には、これまで学んだハードスキル・ソフトスキルを駆使して再度チームで取り組むFinal Caseがありました。特に今年度からは、従来よりもさらにコアで学んだ知識を総動員して取り組む必要がある内容へと形式が変わりました。具体的には、今年はコストコの現状について外部環境・経営戦略・マーケティング・オペレーション・ファイナンス等の側面から分析した上で、今後の戦略オプションを提案し、向こう3年の財務諸表予測を立てるというもので、実際にアカウンティングからオペレーション、ストラテジーまで、多くの教科からの知識を実際のビジネスに当てはめる必要があり、それをチームメイトと協力しながら一つの戦略提案へと練り上げていくという、まさに総仕上げにふさわしいプロジェクトでした。

そして私にとってはこのプロジェクトは、最初のケースコンペでの雪辱を晴らす大きな目標でもありました。実際のところ、英語でのコミュニケーション力、特にリスニング力については当初からそれほど劇的に改善したわけではありませんでしたが、キツいコア期間を通して、とにかく恥を恐れず積極的に(ブロークンイングリッシュでも構わず)意見を言い、聞き取れなかった時ははっきりそれを伝えるということができるようになっていたため、今回はチームの中核の一人として大きく貢献することができました。これは自分にとっては本当に大きな進歩で、がむしゃらに頑張ってきたコアの期間の努力が報われた瞬間でした。

今年度のケースについて残念だったのは、コンペティションの形式ではなく審査員による採点方式になってしまったため、決勝戦等はなく勝敗も表彰もなかったという点でした(採点は単に成績評価に使うだけ)。そのため、従来のような大きな盛り上がりがなく終わってしまったのが個人的には残念でした。ただ、Kelleyの素晴らしいところは常により良いプログラムを目指して毎年改善を重ねていることであり、今回のFinal Caseもそういった改善の途上であるということを考えると、今後さらに改善されていくことを期待したいと思います。


全体を通しての感想

コアの期間中は、とにかくその場その場を何とかしのぎきることで必死で、少しでも前に進めているのかどうか不安になることもしばしばでしたが、終わってみると幅広いハードスキルと、そして何より上手くないなりの英語で何とか乗り切るソフトスキルが確かに身についており、確かな達成感のようなものを感じています。
実際、コアの大変さという意味では人によってある程度の幅はあったようですが、それでも誰もが(ネイティブのアメリカ人でさえも)一様に「非常に大変だった・何とか乗り切った」と口を揃えて言っていることを考えると、私たち全員にとってこのコアが一つの試練であり、大きな糧となったことは間違いありません。

2016年12月22日木曜日

Kelleyの魅力~コラボレーション~

はじめまして、Class of 2018J.Lです。
長いようで短いMBAコアが1214日のケースコンペをもって終わりました。
アカデミー、課外活動等でも、得たものや悔しく思ったことは沢山ありましたが、
今回はKelley MBACore  teamを中心に、Kelleyのチームコラボレーションについて自分なりにまとめたいと思います。


・チームの編成
MBAコアといえば、まずCore teamという言葉を思い浮かぶ方は多いのではないでしょうか?KelleyCore teamのあり方(制度設計?) や日々の活動フォローに大変力を入れています。まず、Core teamは基本的にはアメリカ人同級生3名、留学生2名という5人構成となっています。私の場合はアメリカ人3人(うち1名は韓国系アメリカ人) 、インド人留学生1名と私という構成になっています。なお、(賛否両論ですが) Kelleyでは、上記ダイバーシティの要素以外に、個々の性格タイプもチーム編成の参考要素に入っています。入学する前に、全員がKeirsey Temperament (www.keirsey.com) という性格測定を受ける必要があり、その結果に基づいて細かいチーム分けをしているようです。また、Core期間中はチームメンバーが隣同士に座ることになっており、チームの一体感を醸成させようとする狙いがあります。


・活動の進め方
ここで、私が一番ありがたいと思ったところになりますが、Kelleyではチームコラボレーションについて助走期間を与えてくれています。8月初旬から始まるMe. Inc (2週間にわたるオリエンテーション)でまずキャリアコーチ指導の下、チーム全員で課題を取り組んだり、プレゼンテーションをしたりして、メンバー同士でお互いに知り合うチャンスを沢山与えてくれました。また、1週目にチーム契約を結ぶことも義務づけられており、定期的に契約をアップデートする必要もあります。例を一つあげると、私のチームが企業研究というプレゼン課題に取り組んだとき、各自に割り当てられた部分を完成させ、それらを単に合体するだけで準備作業を終えるということに安易に合意してしまい、プレゼンの練習もQ&Aの準備も練習せずに発表してみたら、QAセッションで突っ込んだ質問に対してうまく答えられず、大変恥ずかしい思いをしました。それがきっかけとなって、全員が必ず他メンバーの作業内容を知る、プレゼンの事前練習は必ず3回以上するという契約を結び、その後一回目の学内ケースコンペではラウンド2進出という誇らしい結果になりました。この2週間の切磋琢磨や挫折があったからこそ、チーム同士が本番のCoreで最初からスムースに協力し合うことができたと思います。

Core授業に入ると、アサインメントのおおよそ3分の1はチームで取り組むことになり、チーム全員が同じスコアを与えられます。チームによっては、個人課題でもチーム同士でやることもあり、チームメンバーと過ごす時間はかなり多くなります。なお、グループ課題の取り組み方はチームによって異なります。順番でリーダーを決め、リーダーのマネジメントの下で課題を分担して完成させていくグループもあれば、(時間がかかりますが)全ての課題が全員で最初から最後まで取り組むグループもあります。私のチームは前者となっており、AccountingのROEプロジェクトで私がリーダーを務めました。不慣れとあまりの忙しさでかなりバタバタして、途中(スケジュール管理について)メンバーから指摘をもらったこともありましたが、チームメンバーの助けもあって無事終わらることができました。成功とは言えませんでしたが、ダイバーシティのある環境でリーダーとしてどうすべきかなど、得たものはたくさんありましたし、信頼して任せてくれた仲間に感謝しています。

また、学校以外の時間でも、チーム全員で食事をしたり、メンバーの自宅でパーティをしたりするチームもありました。私の場合は月1のペースでチームメンバーとレストランで食事をして、普段学校で聞かないことをたくさん聞けまして、アメリカ人の考え方やアメリカの文化について少し理解を深めることができたように感じますます。


・議論の進め方
ここは留学生として一番気になるところだと思います。不慣れな環境の中で言葉のハンディもあり、Coreの議論ではアメリカ人主導が多いと言わざるを得ません。その一方、殆どのアメリカ人同級生はチームメンバーの意見に耳を傾けてくれていることは間違いないです。しかし、たとえ自分の意見はいくら正しいと思っていても、時間が限られているなか、言いたいことが伝わらなければ、どうしてもネイティブ(アメリカ人)の意見に流れてしまいます。勿論、アメリカ人同士の考え方が似ていることもあり、多数を占めすアメリカ人メンバーのコンセンサスを取りやすいということも否めません。

また私の例になりますが、あるチームアサインメントで、私は絶対に正しいと思った意見(課題の取組み方)はチームメンバーに否定され、アメリカ同級生の意見が採用されることになりました。その後、低いスコアという結果を受け、チーム同士でフィードバックのため、教授のOffice Hourを訪ねたら、私の意見は正しかったことが分かりました。悔しかったと思った同時に、もっと説得力のある説明ができていたらなと思いました。それが英語力・伝え力を一層鍛えようという動機付けにもなりました。


・その他のチームコラボレーション
勿論、Core team以外のメンバーと共同で課題を取り組むことも数多くあります。例えば、Operation Managementの授業で、教授からの指示で今まで同じクラスで関わりの少なかったメンバー2人と3人のチームを組んで、グループアサインメントに取り組んだこともあります。また、学外ケースコンペやクラブ活動でCore teamと異なるメンバーで活動するチャンスも多々あります。


・Coreカリキュラムを通じたKelley コラボレーションの感想
ここからは全て個人的な感想になりますが、(他校と実際に比較したことはもちろんありませんが)私は元々当時の在校生や卒業生との会話を通じて、Kelleyのチームコラボレーション魅力を感じ、それがKelleyに入学した主な理由の一つになっていましたし、この半年間のチームコラボレーション経験を通じて、”Hoosiers” というアメリカMidwestの人柄に感激したとともに、色々考えさせられるヒントを頂きましたので、本当に良かったと思います。その一方、MBAチームコラボレーションの体験は、チームメンバーの性格や個人事情によってかなり異なるという側面もあると思います。始終仲良くする相性のいいチームもいれば、途中で論争や不仲が起きるチームもあります。一生懸命貢献しようと思うメンバーもいれば、できれば自分の負担を減らし、就活や家族のために時間を多く割きたいと思う人もいるでしょう。いずれの形においても、個人的には勉強のチャンスを与えたありがたみを考えることにしようと努力しています。理由としては、MBAで経験したこれらのこと(例えばチームワークでいい成果を出すこと、またはエンゲージメントの低いメンバーと働くこと)等、いずれも今後のキャリアで出てくることでしょうし、大失敗しても構わないこの段階で、早めに自分のポジショニングを定め、自分に適した対応の仕方を身につけたらいいのではないかと思っています。
また、チームへの取り掛かり方は性格や個人のMBA課題(達成したいことや克服したいこと等)によってもかなり違ってきますので、自分なりに色々試したらいいのではと思います。


長くなりましたが、Kelleyについて何かご質問がございましたら、いつでもお気軽に日本人ページからご連絡ください。

2016年12月18日日曜日

IEP, Jump Start, Me.Inc

こんにちは、日本食よりもウォシュレットが恋しい、class of 2018J.Kです。
皆さま出願やスコアメイクの追い込みで忙しいころだと思います。体調には気を付けながら最後の追い込み頑張ってください。

さて、様々な思いが一気に駆け巡ったコアが1214日に終わりました。プログラムへの期待と落胆、自分の能力への過信と挫折、学業・家族・Kelley Lifeのバランスへの悩み、チームメイトやクラスメイトと目標を共にし壁を乗り越える喜び等、こんなにも考え、挑戦し、充実した半年は人生の中でもなかったと思います。私のKelley Lifeは6月中旬からのIEPから始まりました。今回は、IEPJump Start, Me.Inc、について紹介したいと思います。

IEP (Intensive English Program)
社費派遣の私は、会社の先輩も皆サマースクールに通っていたことから、IEPからKelley Lifeをスタートすることにしました。IEPの特徴は、何といってもその長さにあると思います。6月中旬から7月末までの約6週間という長い期間、英語の基礎についてミッチリ学びます。IEPについては、Business Schoolとは別の学部(Department of Second Language Studies)が開講するものですが、MBA生には専用の「MBA Preparatory Course」(以下、MBA Prep)が開設されております。2016年度のMBA Prep生は、日本人5名、韓国人13名、中国人1名の計19名で全員社費留学生でした。2016年度は、担当教官が変わったこともあり、MBA Prepコースの中身が2015年度から少し変更されました。以下、内容を記載いたします。
(a) Interpersonal Communication
発音練習やリスニング能力向上を目的としたNBR(Nightly business report)のディクテーションを中心に、日常生活の様々な場面での会話練習、メールの書き方、グループディスカッションの進め方等、コミュニケーションスキルの向上を狙いとしています。
 また、ブルーミントンの生活、アメリカでのポットラックパーティー事情等を教えてくれ、アメリカで生活を始めたばかりの生徒にとっては興味深い話ばかりでした。
(b) Case study
最初の3週間は、Dan Arielの”Predictably Irrational: The Hidden Forces That Shape Our Decisions”を題材にレポートの書き方、要約、批評の仕方、文法などを学びました。残りの3週間は、チームごとに地元企業へのインタビューを題材にビジネス紹介および改善提案をするプレゼンテーションを行いました。題材は自由であったため、地元のアジアンマーケットやデリバリーサービスなどをテーマにしたチームもいて大変楽しむことができました。

   Jump Start
 8月第一週から始まるOptional の講座ですが、同級生の約7割が受講しておりました。コースは、Finance, Accounting, Quantitative Method(エクセル・統計)に分かれており、それぞれ自分の弱みや興味に合わせて選ぶことができます。内容的には、MBA Coreの初回2回分に相当するレベルのもので後でCoreでもカバーされますが、私自身は、以下の理由で大変有意義でした。
  簿記や現在価値等を改めて復習できたこと
  統計に初めて触れたこと(アメリカでは統計を全員高校で習うらしいのですが、私は文系であったため、標準偏差・確率分布等が当時さっぱりわかりませんでした。)
  英語でのアカデミックな授業を事前に体験できたこと。(日本語では理解できても、売掛金・買掛金・未収金等を英語で聞いても最初は全くわかりませんでした。)
  アメリカ人、インド人同級生が積極的に発言するのを見て、自分が今まで受けた授業の雰囲気の違いに圧倒されたこと。(これを見て、クラスParticipationとは、“なんでもいいから発言すること”と勘違いし、あとで痛い目にあうことになるのですが…。)

 初めの一週間ということもあり、みんな気張っていた印象がありました。とある日本人留学生は、日本語は絶対話さないと決めていたらしく、日本人である私に対しても約1か月間英語で話しかけられました。

Me.Inc
Kelleyの最大の特徴は、8月中旬から始まるMe. Incにあるといっても過言ではありません。成績はつきませんが、全員必須です。Me. Incでは主に自己分析・企業分析、自己紹介、プレゼン等就職活動に必要なノウハウを基礎から教えてくれます。私は留学準備のときに散々自己分析をやっていたため、自信があったのですが、よく受けたフィードバックは、「笑っていない。」「長い。文章みたい。」と言われ、かなりショックを受けました。(4か月経った今も” Too formal” とのフィードバックを受けます。。)また自己紹介の中でも意外と自分の中では、インパクトがあると思った会社統合の話よりも東日本大震災の話がみんなインパクトがあると言われたり、人からフィードバックを受ける大切さを学びました。
またもう一つ、Core teamとのCore期間中の目標設定を決めるTeam Contractやチームワークを高めるオリエンテーションもあります。また、いきなりCase Competitionがあるのですが、私のチームはプレゼンの仕方がそもそも誰もわからず、またコミュニケーションもしっかりとれていなかったので、お互いの好きなものをパワーポイントにして発表するという支離滅裂な内容になっておりました。またお互いのことを本音で言い合うことができず、チームワークが全くできておりませんでした。しかし、このプレゼンでお互いの強みが確認できました。例えば、私J.Kはショートカットキーが使いこなせ、エクセル表計算が一番早いということで、エクセル担当兼会計財務担当という立場が確立されました。(財務・会計・エクセルがなければ、私は果たしてコア期間中、チームからの信頼を得ることができたのだろうかと思うと、今考えると少し恐ろしくなります。)結果的にこのオリエンテーションで確認できたお互いの強み・弱みは後々のFinal Case CompetitionGroup Assignmentで役に立つことができ、特にGroup AssignmentStrategyのプレゼンではクラス最高点を出すことができました。(Coreについては、たくさん書きたいのですが、後のメンバーに譲ります(泣))
就職活動・チームワーク醸成のサポートはMe.Inc終了後もかなり手厚いと感じました。11人にPeer Coachがつき、面接練習やレジュメの書き方を熱心に指導してくれます。Core teamにはGroup Coachがつき、チームワークがうまくいっているか、チームの目標は何なのかを話し合いながら確認しあうことができました。キャリアサポートのGCSも就職活動に関しては、学期を通じて全面的にサポートしてくれます。私も社費の身でありながら、現時点で夏休みにインターンすることを考えており、Peer CoachGCSにはいつも相談しており、助けていただいております。



6月~8月のこの期間は飲み会に積極的に顔を出し,” The Machine” という不名誉なニックネームをつけられ、みんなと打ち解けたことを覚えています。IEPJump StartMe. Incはいずれも濃密なプログラムで自分のステップアップには何一つ欠かせないものでした。

2016年12月17日土曜日

インディアナ周辺でのスポーツ観戦② プロテニス&インディ500編

こんにちは、class of 2017のK.Hです。

いよいよアプリケーションのシーズンも近づいてきました。私自身の経験から申しますと、年末年始の2nd Roundからアプライを始めたのですが、実際にKelleyのアプライを終え合格通知を得たのは4月に入ってからでした。さらに言えば6月後半に入ってからも他の大学から「Wait Listの上のほうだけどどうする?」といった連絡もありました。アプライを始めたころはもうすぐ終わりかな、と思ったのですが、実はそこからが本当に長丁場だったのを覚えています。そういった意味でも受験は本当に粘り勝ちだと思うので、アプリカントの皆さんも体調に気をつけながら頑張ってください。

今回は、「インディアナ周辺でのスポーツ観戦① MLB
http://kelley-mba-japan.blogspot.com/2016/10/mlb.html」の続編ということで、
プロテニスとインディ500についてお伝えしたいと思います。

1.インディアナ周辺でのプロテニス観戦事情


錦織選手の躍進により日本でも注目の集まっているプロテニスですが、インディアナから観戦に行くことも出来ます。一つがメンフィスオープン、二つ目がシンシナティオープンです。

a. メンフィスオープン(http://memphisopen.com/)


インディアナから車で7時間と若干長距離の街テネシー州メンフィスで開かれるメンフィスオープンは、ATP250のプロテニス大会です。錦織選手が4連覇したことでも知られるこのメンフィスオープンは、毎年2月に開かれます。ATP250は大会規模としては大きいものではなく、チケットは決勝以外は前日でも買えますので、錦織選手はじめお気に入りの選手の勝ち残り具合を見ながらチケットを購入しても十分に間に合うでしょう。私も昨年は準決勝の錦織選手の試合を見ましたが、チケットは同行させてもらった友人に前日に購入してもらいました。
 
またメンフィスは音楽の街としても知られ、あのエルビスプレスリーの誕生の街でもあります。エルビスプレスリー記念館(https://www.graceland.com/visit/graceland_experience.aspx)は思いのほか楽しめるスポットでした。日本でも有名なエルビスですが、その存在感はアメリカでは別格と言ってもよく、アメリカの文化に親しめる良いチャンスでしょう。予定に組み込むのなら午後を丸ごと使うほどの時間を割いたほうが良いと思います。

残念ながら2017年2月大会は錦織選手は参加しないということなので、また今後の動きに期待したいと思います。

b. シンシナティオープン(http://www.wsopen.com/)


スポンサー名からWestern & Sourthen Openとも呼ばれるこの大会は、ブルーミントンから車で2時間半と近場のスポットで開催されるテニスの一大イベントです。この大会はATPマスターズという、4大大会の次に格付けされる大会の一つで、世界ランキング上位者には出場が義務付けられています。チケットの入手も若干厳しくなるので、こちらは早めに手配したほうが良いでしょう。チケットはセンターコートの座席指定チケットを購入しますが、そのチケットがあればセンターコート以外の試合はどの席も自由に見ることが出来ます。

シンシナティはMLBのシンシナティレッズの本拠地ということもありますが、私が観戦した2016年大会の時期はちょうどイチロー選手を要するマイアミ・マーリンズがシンシナティ・レッズと対戦する時期と重なったということもあり、錦織選手の試合とイチロー選手の試合の両方を見ることが出来ました。

毎年8月ごろ開催されるこの大会は上位選手がそろって参加するため、来季以降も本当に楽しめる大会だと思います。

2.インディ500(http://www.indianapolismotorspeedway.com/events/indy500)


F1モナコGP、ル・マン24時間耐久レースと並び称される世界3大レースの一つ、インディ500の開催日は、おそらく1年で最も多くの観光客がインディアナ州を訪れる日でしょう。インディアナ州都インディアナポリスで開催されるこの世界的レースは、2016年大会でちょうど100回大会を迎えました。

毎年5月に行われるこのインディ500は、会場のキャパシティも最大で40万人と桁違いであるため、チケットが売り切れることはなかなかないのですが、駐車場を確保するためにも早めに申し込むことをお勧めします。

5月とは言え会場は本当に熱くなるため、席は日陰のある若干後方のあたり、またコーナーでのバトルが楽しめる席をお勧めします。時速400キロ近い世界最速の周回レースを楽しめることが出来ます。


Academyの魅力とは?

はじめまして、Class of 2018のH.Iです。

アプリカントの皆さま、スコアメイクやエッセイ執筆等、大変忙しい時期かと思いますが、個別にSkype等でKelleyやBloomingtonの様子等をご説明可能です。ぜひこちらからお気軽にご連絡ください。

さて6月下旬の渡米後、Intensive English Program(サマースクール)、Jump Start, Me, Inc., Integrated Core(コア科目)と怒涛のようにスケジュールが進みまして、先日Integrated Coreの集大成とも言えるケースコンペが終わりました。入学前に抱いていた期待以上に、多くの学びがあり、人的ネットワークが広がったのは間違いありません。

今回はその中でも個人的に最も印象的であった、Academy(必修)についてご紹介します。
参照(概要):https://kelley.iu.edu/programs/full-time-mba/academics/academies/first-year-academies/index.cshtml

過去の投稿にもあります通り、Academyは日本の「ゼミ」のようなものですが、アカデミックな学びよりも、むしろ企業とのネットワークを生かすことに重きが置かれている印象です。構成内容としては、約2週間に1度開催されるAcademy Fridayでのゲストスピーカーの企業説明等(主に秋学期)、1週間単位の企業訪問(後述)、セメスター単位のコンサルプロジェクト(春学期)となります。なお各Academyにそれぞれ担当教授や就職活動コーディネーターがおり、豊富な経験を生かしながら生徒をリードしてくれます。

現在、一年生向けに以下の6つのAcademyがありまして、入学後それぞれの興味に従って選択します。私にとってKelleyを選んだ理由の1つがBusiness Marketing Academy(BMA)への興味でしたので、迷うことなくBMAを選びました。なおプラスアルファとしてヘルスケアに興味がある学生向けにLife SciencesのAcademyも開講されています。

· Business Marketing
· Capital Markets
· Consulting
· Consumer Marketing
· Strategic Finance
· Supply Chain

どのAcademyも特定の企業群と強いつながりがありますので、そのネットワークを生かして米国での就職を進めていくといった点もメリットと言えます。とは言え私の場合は、社費派遣ですので①米国企業の実情を知る、②コンサルプロジェクト(1年生の春学期)にて知識をアウトプットし実践力を高めたい、というモチベーションを持っています。

特に①については、Academy Intensive Week(AIW)と呼ばれる10月後半実施の1週間の企業訪問が印象的でしたので簡単にご紹介いたしますと、
初日インディアナポリスにて2社を訪問後、ミネアポリスへ飛行機移動。翌日から合計4社を訪問しまして、各企業のKelleyアラムナイによる企業説明、ミニケースコンペ、工場見学等が主なコンテンツでした。主要な業界としてはMining & Agriculture, Electronics, Robotics, Transportation, Healthcareでした。なおAcademyごとに訪問場所や業界は異なります。
このような企業訪問を通じて、B to Bマーケティングに関する理解が非常に深まったのは事実ですが、ここではもう少し大枠での気づきを2点ほど挙げたいと思います。


· 米国人エリート層のタフさ

この1週間、平均して朝7時頃には宿泊先のホテルを出発し、日中移動を繰り返し、夜も懇親会等の予定をこなしても尚、エネルギーに満ち溢れている米国人同級生のタフさに驚きました。また訪問先の企業でも朝早くから多くの社員が働いているように見受けられ、日米の違いを感じた次第です。私自身、大学時代に体育会に所属していましたので体力には程々の自信がありましたが完全に圧倒されましたし、米国で働く、戦っていくには頭だけでなく心身ともにタフで、ハイパフォーマンスを出せるような準備が一層求められると感じました。

· 米国企業の好調を支える要因の1つはシステマティックな組織づくり

日本企業のよさが、阿吽の呼吸や経験を暗黙知化して共有できることだとすると、米国企業は業務のシステム化が進んでいる点が強みではないかと感じました。例えば米国企業の求人はJob descriptionによって、業務内容や責任範囲が事細かに記載されています。また今回訪問したFortune500に名を連ねる某化学系企業においては、新製品海外展開時のマーケティング方法について、部署ごとの役割、業務フローを事細かに整理していました。どうやら何事も定量化する姿勢が強いようです。
もちろんこのような個々の役割、全体のフローをシステム化すること自体はpros/consがある話ではありますが、成功や失敗の要因を突き止めやすくするという面ではトライ&エラーを繰り返す米国企業には適しているのかなと思います。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。繰り返しになりますが、アプリカントの皆さま、何かKelleyについてご質問等ございましたらお気軽にこちらから連絡くださいね。

2016年12月16日金曜日

ブルーミントンの生活まとめ

こんにちは、Class of 2018Y.I.です。1年生はちょうど、昨日、コア最後のケースコンペティションが終わり冬休みに入りました。ハードなコアを何とか生き残ることができたといった状況です。

さて、12月に入り、アプリカントの皆様は出願の準備が大詰めを迎えるころだと思います。それに合わせまして、Kelleyとブルーミントンの魅力をもっと知ってもらいたいということで、Class of 20181年生5人から見たKelleyのことブルーミントンのことを5回に分けて書いていきます。第一弾は、ブルーミントンでの生活についてです。

ブルーミントンでの生活の様子については、すでに諸先輩方がたくさんの魅力的な場所やお店を紹介されています。そこで、今回は過去の記事をまとめつつ、新たな魅力があればご紹介していけたらと思います。

1 食べ物
海外での生活で気になることの一つは、やはり食べ物だと思います。特にアメリカは食べ物に関してはいい噂を聞かないと思います。さて、過去の記事にもあるとおりブルーミントンにもたくさんのおいしいレストランがあります。今回は、その中で今まで取り上げてないお店を紹介しようと思います。

Toto's Uncle Café
私が住んでいるCovenanter Hillアパートメントの敷地内にあるお店ですが、サンドイッチなどのアメリカンな料理に加えて、韓国風牛丼、うどん、ラーメンなど日本食まで幅広く取り扱っている上に、値段が安めです。一番多い料理は韓国料理なのですが、うどんや韓国風牛丼は十分に納得できる味です。値段は、例えば、韓国風牛丼は6ドル程度と、他のお店で外食した場合、110ドルを超えることを考えるとリーズナブルに食べることができます。
以前は、土日が休みで不便だったのですが、人気なのか土日も開業して休みなしになりますます便利になっています。

The Butcher's Smokehouse
Butcher’sというお肉屋さんが経営するカフェ?です。メニューはお肉を使ったハンバーガーなどで豪快にお肉が挟まれます。お値段は7ドルと少し高めですが、チェーン店のハンバーガーとは違った味が楽しめます。

Gourmet Garden
ダウンタウンに位置する中華レストランになります。ブルーミントンにはたくさんの中華レストランがあるのですが、ここの中華が一番おいしいという評判です。

・食材
ブルーミントンには、日本食材が買える店がいくつかあるのですが、多くの日本人が行くのがB-Town International Marketというお店です。中国や韓国の食材が多いのですが、日本の製品もたくさん置いてあり、食材に対するこだわりがない限りは必要なものは十分ここで揃います。少し足を延ばしてインディアナポリスまで行くと、One World Market of Indiana http://1worldindy.com/?page_id=523&lang=ja という日本食材専門店があり、どうしても足りないものを買うときはそこまで行っています。
インディアナポリスには、その他にラーメン屋さんが2軒(Ramen Ray https://www.facebook.com/ramenrayindy/Kizuki Ramen http://www.kizuki.com/)があり、日本で食べるようなラーメンがあるということで、たまに食べに行きます。

Bloomingtonで楽しむエスニック・レストラン5軒
Bloomingtonのお勧めビアパブ3
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ステーキが美味しい!Bloomingtonお勧めレストラン3軒
オリバーワイナリー
Bloomingtonの名店

2 スポーツ
もしスポーツ好きの方でしたらブルーミントンはおすすめです。見る機会のみならずプレーする機会もたくさんあります。見る方は諸先輩方がたくさん記事にしていますので、私はプレーする方をご紹介したいと思います。

インディアナ大学は敷地が広大なこともあり、サッカー、バスケ、テニス、ゴルフなどグラウンドがたくさんあり気軽にプレーすることができます。特に、Class of 2018では、サッカー好きの同級生が集まり週に12回草サッカーをしているほか、インディアナ大学が主催する7人制サッカー大会やフットサル大会にみんなで参加しています。ストレスの発散になるのはもちろんのこと、一緒にプレーすることで普段は話しかけにくそうなネイティブとも仲良くなれたりと、同級生の友達を作るという面でもとても役に立っています。

インディアナ周辺でのスポーツ観戦① MLB
カレッジバスケと錦織圭
http://kelley-mba-japan.blogspot.com/2016/02/blog-post_22.html
アメフト観戦
カレッジスポーツ観戦 (アメフト)
バスフィッシング!
ボールは友達!!
Sports, Sports, and Sports@Bloomington

3 子供の環境
さて、私は妻ともうすぐ5歳になる息子と3人でブルーミントンに来ました。同じくらいの年のお子さんがいらっしゃる方は、学校事情なども気になるかと思います。ブルーミントンの保育園は、公立、私立の両方があり私立はかなりたくさんの保育園があります。公立、私立の違いは時間や料金などたくさんあるのですが、総じて私立の方が高く、時間の選択肢はたくさんあるといった感じです。朝から夕方まで預けられるところもあれば半日で終わるところもあるという形です。

私の息子は公立の保育園に通っています。8月から新学期が始まるのですが、募集は2月くらいからスタートして空きがなくなり次第終了みたいです。私は5月に申し込んだのですが、空きスロットはあと少しと言われました。朝の9時から午後330分までで値段は400ドルほどです。バスでも通えないことはないのですが、毎日の送り迎えを考えると車があったほうがいいと思います。
当然、日本語のケアはなく現地の子供たちの中に放り込まれる形になるのですが、4カ月経って、私の息子は友達もでき、簡単な英語はわかって単語がぽろぽろ出てくるようになりといった感じで、楽しく通っています。

その他、ブルーミントンに住む日本人の方々が手作りで運営している日本語学校があります。これは他の方が記事にしていますので、そちらをお読みください。この日本語学校を通してKelley以外の日本人の方ともお知り合いになることができ、親にとっても有意義なコミュニケーションの場となっています。

Bloomington日本語学校
Bloomingtonでの子どもの過ごし方
"Kelley Kids" Partners Club
http://kelley-mba-japan.blogspot.com/2014/09/kelley-kids-partners-club.html

4 音楽イベント
インディアナ大学はジェイコブズ音楽院という、全米でも屈指の音楽学校を持っており、その影響からか音楽関係のイベントが多彩です。特に、大学主催の音楽イベントが多数あり、無料のコンサートから、有名オペラが格安で見れたりと秋から冬にかけて魅力が盛りだくさんになります。私も先日はクリスマスコンサートに行ってきたのですが、メインの出演者は学生にもかかわらず、とても高いクオリティで楽しむことができました。その他のイベントも、これから楽しみたいと思っていますので、詳細は過去の記事をご覧ください。
Indiana Universityで楽しむ音楽系のイベント
Music is my life!
ブルーミントンのイベントについて
http://kelley-mba-japan.blogspot.com/2014/12/blog-post_10.html

5 その他
ブルーミントンは田舎町です。お世辞にもニューヨークやサンフランシスコなどと同じような面白さがあるとは言えません。ですが、町の人々もとても親切で、安全で、のんびりとしていて暮らしやすい町です。日々のMBAでの生活が課題などで忙しい中で、日常生活がのんびりと安心して過ごすことができるというのは、少なくともコアの期間中の3か月間とても助かりました。
週末や長期休み中は暇ではないのかという疑問があるかと思いますが、アメリカは高速代がかかりませんので、車さえあれば土日でも結構気軽に遠出ができます。我が家もすでにシカゴまで2回行きました。インディアナポリスは数えきれないくらい。長期休みは、どちらにしろ旅行に出かけるのでどこに住んでいようと同じです。
いろいろな生活スタイルがあると思いますが、日常生活に穏やかさを求める方にはとてもおすすめの環境だと思います。

ブルーミントンの春夏秋冬
http://kelley-mba-japan.blogspot.com/2016/02/blog-post.html
Virtual Campus Visit
ちょっとディープなBloomington
ブルーミントンの生活は退屈?
ある人妻の日常。