2016年1月19日火曜日

Integrated Core

Class of 2017のK.Hです。いよいよ1月となり受験生の皆さまはテスト、出願、インタビュー準備等で本当に忙しくされていることと思います。大変だとは思いますが最後まで頑張ってください。ちなみに私はTOEFL、GMATとも、納得のいくスコアが出たのは年が明けて2月になったころで、kelleyには3rd ラウンドで受かりました。最後まで粘ることが大事だなと本当に感じたものです。

さて今回は8月末から12月にかけて実施されるIntegrated Coreについて紹介したいと思います。

1.Integrated Core


a. コース概要


Kelley MBA カリキュラムは4学期構成で、その最初の学期の大半が必修科目であるIntegrated Coreを受講することになります。Integrated Coreは、Business Analytics, Critical Thinking, Economic Foundation, Fiance, Financial Accounting, Marketing, Operations Strategy, Strategic Managementの8科目から構成されており、MBAカリキュラムの基礎ついて集中的に学ぶことになります。

成績はIntegrated Core全体を通して15単位の一つのグレード(A, B, C など)が付与されることになり、提出課題、テストスコア、クラスでの発言、期末ケースコンペティションの成績のほか、チームでの課題の評価などから総合的に決定されます。

b. クラス


Class of 2017は約190名在籍しているのですが、このCoreではその190名が3クラスに分けられ、それぞれのクラスで毎日同じ教室の同じ席で受講することになります。また各クラス内でも5人のチームを組むこととなり、チーム課題やケースコンペティションに取り組むことになります。

どのチームも基本的にはアメリカ人3人と留学生2人で構成されています。 私のチームはアメリカ人男性二人、アメリカ人女性一人、インド人女性一人、そして日本人男性である私の5人で構成されていました。彼らと4か月間にわたって多くのチームプロジェクトをこなしたことが、語学の面でも文化の面でも、英語圏のビジネスコミュニケーション能力の向上に大いにつながったと感じています。

c. Case Competition


この最初の学期では、二つのケースコンペティションがあります。一つはコアカリキュラムの前、何も事前知識がないなかで、チームメンバーと協力し実際の企業に関するコンサルティングのプレゼンテーションを行います。もう一つはコアカリキュラムの最後、一通り学んだあと、その知識・経験をフルに活用する総まとめとして実施されます。双方とも全一年生が参加する一大イベントで、特に後者はコアの締めくくりということもあり大きな盛り上がりを見せます。


d. 全体的な感想


これまで海外留学や海外業務の経験はなかったということもあり、コアの最初の時期は授業やチーム会議などで周囲についていくのが本当に大変でした。と言うより、ついていけていない場面のほうがはるかに多かったというのが実情です。曲がりなりにもTOEFLをクリアし、さらには7週間のサマースクールを経験して臨んだコアカリキュラムではありましたが、周囲がなにを言っているかさっぱり分からないことなど日常茶飯事で、まさかこれほど英語力が通用しないとはと、本当に目が覚める思いでした。また、ワークロードは本当に多く、チームメンバーも妥協するタイプではなかったので、アカデミックな面でも本当にのめり込んだ4か月だったと思います。留学準備でも大変な思いをしましたが、この4か月はそれ以上を味わいました。
 私のチームはアメリカ人3人、インド人一人と私でしたが、インドは英語が公用語の一つということもあり、チーム内では私の英語力が圧倒的に劣っているのが現実でした。一対一ならまだしも、ひとたびグループでの会議となると一瞬で置いていかれます。ですが、メンバーにそうした事情を素直に話すと、みな私のそうしたチャレンジを理解してくれて、気を使ってくれるようになりました。英語が出来ないなら、数式を使いながら説明できるBusiness Analyticsの統計でのケースなどにおいて意見を発信するなど、チームに対して貢献する機会を得ることが出来ました。

またStrategic Managementの授業でGE社のケースを扱った際、クラス全体のCEO役として議論を進行し戦略的な決断を下さなければならない機会がありました。生徒同士の議論は特に聞き取りにくいことが多く、ましてそれを踏まえて議論を進行し結論を出すなど、満足に役目を務めることは出来ませんでしたが、何とかCEO役としてそれなりの結論を出した後には、クラスメイトからもポジティブに声をかけてもらうことが出来ました。自分から積極的に発言したり働きかけるのはもちろんマストだとは思いますが、そういった前向きな姿勢であればKelleyの生徒たちは本当に良くサポートしてくれます。

いわゆる純ドメの私にとって英語力の壁は想像以上に高いことを実感したこの4か月のコアでした。TOEFLをクリアしサマースクールを受講しても、残念ながら完全に不足していたようです。一方で、そうであったもなんとかしてチームやクラスに貢献しなければならないことは、本当に自分が試される場であり、学ぶものが多い機会でもあります。おそらく残り1年半もそれぞれの段階で英語力の面で苦労し続けることになると思いますが、今では英語は一生ものの課題だと思うようにしています。

アカデミックな面では、やはり一通り基礎を学んだことがビジネスに関する知識のベースアップにはつながったと思っています。しかしながら業務に耐えうるレベルでの習得にははるかに程遠いという段階です。アメリカに住んでMBAに在籍するだけで、英語力、知識、スキルが向上するわけではありません。今後もしっかり取り組んでいきたいですね。