2014年10月18日土曜日

MBAとグループワーク

こんにちは、Class of 2015のKKです。こちらBloomingtonはまさに秋という感じで校内の紅葉もかなりイイ感じになってきています。ここで、じゃあ季節もよさそうだしビジット行こうかなと思った方、こちらの紅葉は一瞬で終わりますのでご注意下さい。日本に比べ秋は短く、すぐに寒くて暗い冬がやってきます。これからビジットされる方はだんだん寒くなってきますので、お気をつけてお越しください。

さて今回はKelleyにおけるグループワークについて書いてみたいと思います。私はこちらに来る前までは日本の外で生活したことがなく、仕事でも海外との関わりや英語を使う機会も一切なかったため、MBAでは外国人とのグループワークを数多く経験し、そういった状況に慣れることを目的の1つにしていました。そういった意味でKelleyは授業においてグループワークの機会も多く、良い経験ができていると思います。

まず1年目のCore期間中はバックグラウンド、国籍、性別などをもとに学校側からアサインされたグループで4ヶ月間ずっと同じチームでアサインメントや学校内でのケースコンペ等を行います。全ての授業で席もグループで隣同士ですし、MBAに入ってスケジュール的にもタイトな最初のセメスターを一緒に過ごすということでこのメンバーとは非常に仲良くなります。実際に私のグループではMBA2年目に入ったし一度みんなで集まろうということで先日Catch-up Dinnerをやりました。Coreが終わるとそれぞれが違うElectiveを取っているのでなかなか揃って顔を合わせる機会がないので、昔話しやらお互いの就職活動状況などの近況報告で盛り上がりました。

また1年目後半から始まるElectiveでも全てではないですが、ほとんどのクラスでグループでのアサインメントやプロジェクトがあるという印象です。実際私が今期とっている4つのクラスでは全てのクラスでグループプロジェクトがありましたし、その前の期も4クラス中3つでグループワークがありました。ただElectiveでは基本的に自分たちでグループメンバーを決めることになるので、メンバー選びがかなり重要になってきます。

例えば、今期取ったMarketingNew Product Managementのクラスではグループで新製品のアイデア・コンセプトを考え、最後にプレゼンするという課題がありましたが、5人のメンバーの中にリーダーシップに優れたメンバーが2人いて、ディスカッションや作業が非常に効率よく進みましたし、彼らのコミュニケーションスタイルや議論のファシリテーションは非常に参考になりました。

一方で同じく今期取ったShort Term Financial Managementのクラスではメンバーが6人とやや多かったこともあり、Free Rider的なメンバーも見受けられ、課題をただこなすだけという感じで終わってしまいました。ケースの分析のために行ったミーティングでは事前にケースを読んできたのが私だけだった・・・という状況もあり若干キレそうでしたが、速攻でケースを読み、即座にアイデアをぽんぽん出してくるインド人チームメイトには脱帽でした。ただこういった事も含めて日本にいてはなかなかできない事なので、良い経験になっていると思います。

また通常のクラス以外にも、Academyでのプロジェクトや、GLOBASEEMEといった特別クラスでも密度の濃いグループワークの機会が豊富にあります。


みなさんもKelleyに来られた暁には、様々なメンバーとのグループワークの中でリーダーシップやコミュニケーションスキルが磨かれること間違いなしです。それでは!

2014年10月6日月曜日

MBA 2年目 選択クラス



皆様こんにちは、Class of 2015AHです。こちらブルーミントンはついこのあいだまで夏真っ盛りだったのですが、急速に秋が深まりつつあり、朝晩は大分冷え込む日が多くなってきました。秋が過ぎると一気に寒くなり、じきに雪に閉ざされた暗黒の冬がやってきます。昨年の冬は記録的な寒さだったそうですが、今年も昨年並み、またはそれ以上に寒くなるとのことで、緊張感が高まっています。渡米前にKelleyのアルムナイの方とお話しした際、「冬は結構寒いよー」といわれたので、「札幌で過ごしたことあるんで大丈夫ッス」と答えたのですが、「うーん、旭川ぐらいじゃないと大丈夫っていえないねー」と軽く返されたのを思い出しました。

そんな気候の中、少しでも暖かい時期を堪能すべく、最近は時間があればゴルフに通うようにしています。韓国人のクラスメイトとプレーすることが多いのですが、彼らの取り組みは非常に戦略的であり、例えば選択授業を月曜と水曜にまとめて取り、空いた火曜と木曜をゴルフに充てたり、または課外プログラムで卒業に必要な単位を前倒しで集め、来年の春学期をゴルフに充てる計画を既に練っていたりと、「そこまでやるか」と個人的には大変感心しています。

さて、我々Class of 2015の学生は先月からMBA2年目を迎えており、多くの学生は来年5月の卒業目指して単位取得、就職活動、ケースコンペなどのイベント、そして飲み会と忙しい日々を送っています。今回のブログでは私が今学期履修している選択科目のうち、興味深いものについてご紹介しようと思います。Kelleyにおける選択授業(いわゆるelective)では1年目の半年間のIntegrated Coreと呼ばれる期間を除き、週2~4コマの授業を自らの興味や専攻に応じて選択できる仕組みになっています。選択授業は月・水または火・木の曜日の組み合わせとなっており、7週間・計14回で完結する仕組みになっています。履修してから感じたことですが、7週間という期間は1つの単元について学ぶには短い印象を事前に持っていましたが、いざ履修してみると適度に密度が濃く、飽きが来る前にクラスが完結しますので、これはこれで上手く考えられた仕組みだと思っています。

今回ご紹介する授業はファイナンスに関するもので、リアルオプション(Real Option)に関する授業です。担当教授はR. Shockley。以前に当ブログでも紹介、人気の高い教授だと思います。リアルオプションは企業の投資判断に使用される考え方の一つで、あるプロジェクトについての投資判断について、経営環境の変化や競合他社の動向を反映し、規模の縮小や実施タイミングなどを変更するといった、戦略の自由度を高めることのできる仕組みです。平たくいってしまうと例えば小売業を営む企業が海外に出店する際に、小額の投資で数店舗の出店を行い、現地の市場状況を精査した上で大規模出店に取り組むことを判断する、といった内容です。MBAのファイナンスの授業では基礎的な内容を扱うこともあり、多くの授業でやや平板な数式メインの議論があるクラスも少なくないのですが、このクラスでは多くの時間を実際の企業の経営判断に関するトピックに割いており、難易度は高いものの得られるものも多いと感じています。

MBA生活も折り返しを過ぎ、おそらくあっという間に卒業を迎えるんだろうなーと思っていますので、このように有意義な授業を一つでも多く履修し、実りの秋にしたいと考えています。それでは今回はこの辺で。