2020年12月11日金曜日

米国MBA私費生の日本向け就職活動について(インターン編)

こんにちは。

食費をケチって激安食品ばかり食べていると、どことなく日々体調が悪くなっております、Class of 2021のK.Mです。

私費でお金がない皆さんも、体は資本なのでなるべくバランスの良い食事を心がけましょう。

完全食品(12食で約4ドル)


さて今回は、前回私が執筆したBlogに引き続きMBA生の就活関連トピックとして、日本でのインターンシップの経験について記載させていただきます。

■私のインターンシップ経験

前回経緯を記載した通り、晴れてインターンシップの内定をいただいた私は、1年生の春学期終了後の夏休みの間に日本へ帰国し、某外資系コンサルティング企業にてインターンに参加させていただくことになりました。

仕事の詳細については記載することができないのですが、大企業の業務の根幹に関わる部分についての戦略立案およびシステム分析を担当させていただき、企業がMBA生に期待する役割の大きさと、求められる責任の大きさを強く実感しました。

今回のインターンシップにおける個人的な学びについては、下記の三点に集約することができます。

・ MBA卒業後のキャリアイメージの明確化
・ Kelleyにおける学びの実践的アウトプットの場
・ モチベーションの向上

1. MBA卒業後のキャリアイメージの明確化

コンサルタントというのは、顧客からみると全員がプロフェッショナルであってしかるべきであり、インターン生という立場を明かされることはありません。当然、現職のコンサルタントと同様の働きを期待されるため、現場ではかなり現職に近い業務を担当させていただきました。

特に今回、クライアント企業の重要な局面において、ビジネスの方向性に深く関わる案件に参加させていただき、MBA留学前の業務と比較しても自身のキャリアステージの変化を感じており、MBA卒業後のキャリアイメージを形成する上で大変貴重な経験となりました。

2. Kelleyにおける学びの実践的アウトプットの場

学生という立場である以上、Kelleyは基本的に授業を通じて知識やスキルをインプットをする場です。ケースコンペや企業に向けたプレゼンなどアウトプットの機会は多くありますが、基本的にすべてrisk freeであり、失敗があったとしても学びの過程とみなしてもらえます。

一方でインターンにおいては、自分の働きにより実際に業務インパクトが生じるため、学生のプレゼンとは責任の重さが全く異なります。すなわちインターンは、労働単価が発生する実務においてKelleyにおける学びをアウトプットする初めての場であり、これは私にとって、一年間の学びがビジネスでどう活かされるのかを確かめる良い機会となりました。

(アメリカでインターンをされたA.Kさんも、Kelleyで学んだコンセプトやツールの多くを、実際に活用することができたとのことです。)

3. モチベーションの向上

私にとって今回のインターンシップは、働くことへのモチベーションと、Kelleyにおける学びのモチベーションの、両方を向上する良い機会となりました。

Kelleyでは実務から一年も離れて学業に専念していたため、単価と引き換えに労務を提供する感覚からしばらく遠ざかっていたのですが、この度のインターンにおいては久々に実務に携わり、ゆるふわになっていた気持ちが引き締まる思いでした。と同時に、適度なプレッシャーのもと顧客のために成果を出すことがシンプルに楽しいと感じ、労働意欲が沸き上がってきました。

また、インターン中うまくいったことについては成長の喜びを感じられたのですが、うまくいかなかったことについても、その後の成長の糧となりました。例えば今回私は、インターンの途中でVC関連の業務知識が不足していると感じることがあったのですが、そのことがインターン後にVCについてKelleyで学ぶきっかけとなりました。


以上が、今回のインターンで私が個人的に感じた内容です。要は、とてもいい経験でした!

■まとめ

Kelleyで学ぶ内容はハイレベルな視点からの抽象的なものも多く、アウトプットの機会が無いと「今自分が学んでいることははたして実務で役立つのだろうか?」という不安が生じることもあります。そんな中でインターンというのは、Kelleyにおける学びと、自分の成長を感じる良い機会となること間違い無しです。

また、就職活動を通じた採用企業とのマッチングのプロセスにより、自分が「できること」は企業の求める内容と一致していると思うのですが、その仕事が自分の「やりたいこと」かどうかというのは、現場レベルでの話となってくるので、実際に現場に入ってみないとわかりません。そこのギャップを埋める唯一の機会がインターンです。

ということで、MBA生のみなさんは、日米問わずインターンの機会を持つことをお勧めいたします!

それでは~
2nd-round出願の方、最後の追い込み頑張ってください!

Kelleyに関して質問等ございましたら、是非ともKelley在校生までお問い合わせください。

https://kelley.iu.edu/kjsa/contact/

2020年11月29日日曜日

Aalto University への短期留学プログラム(Aalto Digital Business Master Class)

どうも。Class of 2021 T.T.です。

今回は、夏季休暇期間を利用して参加した短期留学プログラムについて、お伝えしたいと思います。

Kelleyは、アメリカ国外の様々な大学とのパートナーシップを結んでおり、それらとの繋がりを活用して学生に国外での学びの場を提供しています。

私は、フィンランドにあるAalto大学を短期留学先に選びました。

ただし、新型コロナウイルス蔓延の影響を受け、本来はAalto大学に赴いて学ぶはずだったプログラムが完全オンライン講義に変更となりました。

私は、当プログラムのすべてを日本から受講しました。

短期留学の醍醐味である現地訪問が叶わなかったのは、非常に残念でした。

Aalto大学について

ヘルシンキ工科大学、ヘルシンキ経済大学、ヘルシンキ美術大学の3つの大学の合併によりできた大学だそうです。

合併は、国内のイノベーションを牽引する役割を持たせることを期待して行われたものであるとのこと。

私が参加したプログラムは、Aalto大学のMBAスクールが主催したものです。

Aalto大学
Aalto大学(Wikipediaより引用)

Digital Business Master Classについて

Aalto大学が提供する、企業のデジタルトランスフォーメーションとITを用いたビジネス最適化を主題とした短期集中プログラムです。

本プログラムは、Kelley MBA4.0単位分に相当します。

Aalto大学生の他に、当校を含む15の大学、26の国々から集まった計55名と授業を受けました。

更に、参加者のバックグラウンドも様々で、建築学専攻の学生もいれば、社会人も参加していました。

多様性に富んだメンバーでの学びの経験を提供することも、本プログラムの大きな目的の一つとなっています。

プログラムは、「事前・事後学習パート」「講義パート」「プロジェクトパート」に分かれています。

事前・事後学習パートは個人ワークです。

プロジェクトで顧客となる企業の事前調査やプログラム全体の振り返り等を行います。

講義パートでは、Digital Businessに関連したトピックについての講義を受けます。

プロジェクトパートは、51組のチームに分かれて、フィンランドの現地企業(顧客)に対するコンサルティングを行います。

《スケジュール》

  • 6/1-6/12       Pre-work
  • 6/29 Orientation
  • 6/30 Virtual Office Visit
  • 7/1   Data-Intensive Business (Lecture)
  • 7/2   Platform Business Models (Lecture)
  • 7/3   Design Thinking (Lecture)
  • 7/6-7 AI Ethics (Lecture)
  • 7/8   Data-Driven Marketing (Lecture)
  • 7/9   Leadership in the Digital Age (Lecture)
  • 7/10 Project Short-Pitch
  • 7/11-7/17     Project Work
  • 7/18-8/7       Reflection

講義振り返り

7/1: Data-intensive Business

ビジネスにおけるデータ活用の意義について、幅広く学ぶ講義でした。ビッグデータやAIのビジネス活用等の基礎的な知識から始まり、企業におけるデータ戦略に関する基本的な考え方を学びました。

7/2: Platform Business Models

プラットフォーム型ビジネスについて学びました。

今般成功を収めているプラットフォーム型ビジネスは、どれも「ネットワーク」「テクノロジーインフラ」「データ」の3つの価値を同時に提供することに成功しているとのこと。プラットフォームの価値を高めていくには、ユーザーの繋がり、シェア、プラットフォームの最適化が鍵となります。

ユーザー同士を繋ぎ、ユーザー間でのリソースの共有を促し、全体最適化を目指すことが、プラットフォーマーの役割となります。

7/3: Design Thinking

ユーザーに寄り添うことで革新的なアイデアを生む、デザインシンキング手法について学習しました。

ユーザーの潜在ニーズを理解し、ニーズを満たす商品やサービスを開発するのに有用で、コモディティ化した商品の溢れる市場の中で差別化を図るために活用されます。

7/6-7: AI Ethics

AI関連技術を活用していくにあたっての、倫理的な問題(バイアスと公平性、説明責任と修復可能性、透明性・説明可能性・信頼、安全とプライバシー)について議論しました。

7/8: Data-driven Marketing

デジタルマーケティングについて、その基本的な手法を学習しました。下記が学習した項目です。

  • 検索エンジンマーケティング(SEM
  • アフィリエイトマーケティング
  • コンテンツマーケティング
  • ソーシャルメディアマーケティング
  • Eメールマーケティング
  • マーケティングオートメーション(MA
  • A/Bテスト
  • Webサイト設計         

7/9: Leadership in Digital Age

デジタル技術にリードされていくと考えられる今後のビジネスにおけるリーダーシップについて議論しました。

COVID-19パンデミックに代表されるような、世界経済に甚大な影響を与え、ビジネスのルールそのものを変えてしまうような変革が、従来よりも頻繁に発生すると予測されています。

COVID-19パンデミック後の世界における予想される動向について議論を交わしました。

プロジェクト振り返り

概要

現地企業(顧客)に対して全11チーム(51組)がそれぞれ割り当てられ、顧客から異なる依頼を受けました。

私の所属するチームの顧客は、フィンランドの電力会社の1つであるHelenでした。

Helenについて

 発電、電力販売、地域熱供給を行う電力会社。EU Orderを受けた長期的気候・エネルギー政策に後押しされる形で、国内での電気自動車(EV)及びプラグインハイブリットカー(PHV/PHEV)の国内登録台数が増加していることを受け、B2C顧客向けのEV充電ステーションの販売・取り付けを進めています。

今回、EV充電ステーションの導入先をB2B用途に拡大することを検討しています。

B2C市場外で言えば、公共施設(体育館など)の駐車場に導入した実績はあるものの、その他商用利用向けの顧客との繋がりは持たず、既存のマーケティング施策も現時点では無いとのことでした。

Helenからの依頼事項

Helenが提供する電気自動車用充電ステーションについて、B2B顧客に対するデジタルマーケティング施策を管理する上で、効果的なKPIの設定方法についてアドバイスが欲しい。

我々のチームからの提案

  • B2B顧客のカスタマージャーニーマップを描いた上で、「ブランド認知」から「Helen営業チームに引き継ぎ」までの顧客の動きをデジタルマーケティングツールにて追跡すること。
  • カスタマージャーニーの各段階における顧客の動きが掴めるようにKPIを設定すること。
  • HelenEVステーションプロバイダーとしての認知度が低い(と想定される)ため、ブランド認知向上とウェブサイト訪問者を専門ページに誘導することに焦点を当てること。

上記を提案するプレゼンテーションビデオと、4,000ワード程度でまとめたレポートを提出しました。

チームメンバーが異なるタイムゾーンに住んでいることもあり、リモートで提出物を仕上げるのには苦労しました。

プログラム全体を通して(所感)

多様な意見や考え方に触れる経験ができたと思います

普段、Kelleyにて講義を受ける際は、アメリカの大企業が題材として使われることが多く、生徒もアメリカ人が8割近くを占めています。

さらに、同じ大学のMBAコースに属しているということもあり、生徒間で共通した認識を持つ部分も多いと感じます。

それに対して今回のプログラムは、フィンランド人こそ人数は多いものの、参加者の出身国は世界全体に広がっていて、欧州に過度に偏ることもなく、学問や職業のバックグラウンドも統一されていない、多様性に富んだメンバーに囲まれて学ぶことができました。

4.0単位分貰えるだけあって、負荷の大きいプログラムでした。

事前ワークで10ページ程度のレポートを提出することになりますし、プロジェクトワークもプレゼンと4,000ワードのレポートの両方の提出が必要です。

ただ、その分学びも大きいプログラムだったと感じます。


以上、短期留学プログラムの一つであるAalto University DBMCのご報告でした。

Kelleyに関してご質問等ございましたら、ご遠慮なくKelley在校生までお問い合わせください。

2020年11月7日土曜日

米国MBA私費生の日本向け就職活動について

こんにちは、Class of 2021のK.Mです。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

こちらBloomingtonでは先日までの残暑はすっかり影を潜め、秋をすっ飛ばして唐突に冬の寒さがやってまいりました。アメリカでは目下トランプさんvsバイデンさんの大統領選真っ最中でして、私がこのブログを書き終わるころには結果が判明しているかもと思い、ドキドキ(?)しながらこの文章を書いています。

今回は、米国MBA私費生が日本で就職活動(夏のインターンに向けて)をする場合のプロセスの簡単な説明と、私の就活体験談について共有させていただきます。


■就職活動のプロセス

※私が夏のインターンシップに向けて就職活動をしていたのは2019年秋ごろで、まだコロナ禍が発生していない時期でした。以下で記載する内容は、コロナ禍ではない例年の流れとして考えてください。

<ボストンキャリアフォーラム>

米国MBA生が日本での就職を目指す場合、例年11月頃にボストンで開催されるボストンキャリアフォーラム(以下、ボスキャリ)というイベントに参加し、そこでオファーを獲得するというのが典型的な流れとなります。

ボスキャリはMBA生だけでなく、学部生も含め全米から5000人以上の日本人および日本語話者が集まり、日本でのインターンおよびフルタイムオファーに向けて3日間集中的に面接を行うという一大イベントとなっております。

会場では100を超える超有名企業が所狭しとブースを構えており、学生は自分の興味のある企業のブースを訪問して企業の説明を聞いたり、その場でレジュメを渡して面接に臨んだりする(ウォークイン)ことになります。しかし事前に興味のある企業が定まっている場合は、このウォークインという方法ではなく、事前にホームページから企業にレジュメを提出しておき、イベント当日は指定された時間に企業のブースを訪れて面接を行うことが推奨されます。

また、イベント当日以前に一次面接があったり、ディナーというものに招待されたりと、当日以外にも隠しイベントが盛りだくさんなので、就活生は十分に注意が必要です。特に投資銀行などはレジュメの応募締切が非常に早いところもあるので、早め早めの準備を心掛けましょう。

(※補足)

2020年のボストンキャリアフォーラムについてはオンラインでの開催となりました。オンラインということは、日本を含む全世界からより多くの人が応募することができるため、競争の激化が予想されます。2021年以降どのような形態になるかはわかりませんが、変化に柔軟に対応できるよう心掛けておくことが重要です。

<企業に直接応募するケース>

いくつかの企業においては、ボスキャリには参加せず、企業のホームページからの直接応募のみを受け付けている場合もあります。日本の就職エージェントが開催するイベントや、MBA合格者向けの壮行会といったイベントに参加しておくことで、こういった企業の情報を得ることができたりもします(すなわち、就職活動は渡米前から始まっているということです!)。希望する企業がボスキャリに参加していないとしても、直接企業のホームページを検索したり、後述のLinkedInを活用するなどして、幅広く情報収集をすることをお勧めします。

<LinkedInの活用>

日本ではそれほど普及していないのですが、欧米では転職活動において、LinkedInというSNSが大いに活用されています。LinkedInのプロフィールをしっかり書き込んでいると、様々な企業から結構な数のアプローチを受けることができます。もちろん、自発的に興味のある企業にコンタクトをとることも可能です。

Kelleyのキャリアサポートは、LinkedInの活用の仕方も教えてくれます。米国で就活をする場合、ネットワーキング(社員とつながりを持つこと)の重要性をこれでもかというぐらい強調されます。日本での就活においては、ネットワーキングの重要性は米国ほどは高くないかもしれませんが、興味のある企業があれば積極的にコンタクトをとるようにしましょう。


■私の就活体験談

さてここからは、夏のインターンを獲得するまでの私の就活体験談です。上で、早めの準備だとかネットワーキングが重要だとか偉そうなことを書いたのですが、私の場合、常に締切に追われていたというのが正直なところでした。

<渡米前>

まずMBAに合格してから渡米するまでの間に、いくつかのコンサルティングファームやヘルスケア企業、および就職エージェントの壮行会に参加しました。ここでの人脈が後に活きてくることにもなったので、参加しておいて本当に良かったと思います。

日本にいる間に転職エージェントの方と個人面談も行いました。エージェントの方は親身に相談に乗ってくれますし、転職市場のトレンドを教えていただいたりレジュメの内容を見ていただいたりと、大変お世話になりました。

<渡米後~ボスキャリまで>

MBAのカリキュラム自体は8月から開始なのですが、私は事前の英語プログラムを受けるために6月に渡米しました。そして、ボスキャリのスケジュールが決まったかなり早い段階で、ホテルと飛行機の予約を済ませてしまいました。ボスキャリ直前になると会場付近のホテルが満室になったり宿泊費が高騰することも考えられるので、早めの予約をお勧めします。

MBAのカリキュラムが8月スタートで、ボスキャリが11月頭に開催(一部企業はレジュメの期限が10月頭だったりもする)ということを考えると、本当に、準備の期間が短いということがわかるかと思います。

私はプレッシャーをかけられないとなかなか動き出せない性格なのですが、救いだったのが、前の記事でA.Kさんが記載した通り、Kelleyのキャリアサポート(GCS)は非常に手厚いことでした。指導はすべて英語なのですが、ストーリーを伝えるときの構成や、どういったエピソードが刺さるかといった話は言語に関わらず有用でした。また、ケース面接を含む面接練習を行う機会も多く提供される(一部コンサルティングファームなどは、ケース面接を英語で行うところもあり)ので、これらの機会を活用しました。

気を付けなければいけないのが、日本での就活をする場合、英語レジュメの他にも日本語レジュメや職務経歴書が必要となることも多く、こればかりはKelleyのキャリアサポートで対応できる範囲を超えています。日本語の書類については、就活エージェントに相談したり、日本人の同級生とレジュメを見せあうなどして、対策を行いました。10月はコアの授業が結構忙しいのですが、授業後に学校に残ったり、週末を利用したりしてなんとか仕上げていきました。

学校のイベントとの兼ね合いで少し大変だったのがAcademy tripです。Business Marketing Academy(BMA)では、10月下旬にAcademy tripと呼ばれる一週間の企業訪問ツアーがあるのですが、ツアーの途中にオンライン面接が入り、過密スケジュールの中、日本との時差のためホテルのロビーで深夜(早朝)に面接を行ったりと、大変でした。ですが、Academy tripでシカゴを訪問しているときにちょうどシカゴで就活イベントがあったりして、上手くその機会を利用することもできました。

<ボスキャリ>

ボストンに行ったのは初めてでしたが、とてもいい場所でした。海風が強く、11月だと夜は結構寒かったです。黒いスーツに身を包んだ日本人がアメリカの一か所に何千人も集まるというのは、現地ではちょっとした大ごとなのだろうなと思いました。前日は会場近くのホテルに宿泊し、イベント当日は朝早くから会場入りしました。

イベント一日目、二日目ともに朝から夕方まで面接が入っており、それはそれは忙しかったです。精神的な疲労はもちろんのこと、会場がかなり広いので、移動で肉体的にも疲れました。会場では渡米前にお会いしたMBA受験仲間とお会いしたりもして、昔の戦友と別の戦場で会ったような感じでした。面接の空き時間には、面白そうな企業の説明会に飛び込んだり、会場の端で負傷兵さながら床に座り込み壁にもたれかかりながら体力回復に努めました。

夜は二晩ともディナーに参加させていただいたのですが、企業の方と交流できる絶好の機会でした。もちろん就職活動の一環ではあるのですが、色々とお話ができて、純粋にとても楽しかったです(ご飯もめちゃくちゃおいしかったです)。

<ボスキャリ後>

いくつかの企業と面接をさせていただき、幸いにも内定をいただくことができました。ボスキャリの面接後に内定連絡をいただいた企業もあれば、ボスキャリで面接した後、二次、三次面接とオンラインで行い、その後内定をいただいた企業もありました。そんなこんなで、夏のインターンに向けての活動は終了しました。

ボスキャリ会場。晴天でした

■まとめ

就活のプロセスを思い返すと、反省点は山ほどあります。MBAの授業やイベントは思ったよりも忙しいし、ボスキャリは思ったより早く到来するし、思ったよりも多くの準備が必要でした。だからこそ、とにかく早めにスケジュールを組み立てて、マイルストーンを設定し、就活仲間の同級生を巻き込むことが重要です。

100%の準備ができた状態で面接に臨める人間なんてのはほとんどいないと思います。しかし採用側の気持ちになって考えてみると、高い費用をはらってブースを設け、アメリカまで来て一日中面接をしていただいた上に、ディナーまで提供してくださるということで、我々留学生に対する期待値というものは相当に高いということがうかがえます。だからこそ、入念な面接対策(ケース面接がある場合は特に重要!)が必要となってきます。


インターンでの体験も書こうと思ったのですが、就活の話だけでいっぱいいっぱいになってしまったので、今回はここまでにして、次回、インターンシップでの体験談について記載しようと思います。

ちなみにまだ大統領決まってないです。接戦で面白い笑。


2nd-roundで出願される方はエッセイにスコアメイクと大変忙しい日々をお過ごしかと思いますが、もうひと踏ん張り、頑張ってください!

コロナについてもまだまだ予断を許さない状況が続きますが、体調には十分お気をつけくださいませ!


Kelleyに関して質問等ございましたら、是非ともKelley在校生までお問い合わせください。

https://kelley.iu.edu/kjsa/contact/

2020年9月4日金曜日

Entrepreneurial Innovation Academy (EIA) について

こんにちは。Class of 2021のH.N.です。

Kelleyでは、先週よりClass of 2022のCoreクラスが始まり、今週からClass of 2021向けのElectiveクラスが開講されています。先学期 (Spring Semester) の後半は、インディアナ大学のすべての授業がOnline講義でしたが、今学期は対面での授業も再開されました。やはり対面での方が、特にディスカッション形式のクラスでは活発な議論ができ、学びが大きいと個人的には感じています。アメリカ全土を見ると、引き続きオンライン形式のみの大学もあるようで、対面式の講義が提供されることに感謝です。

さて、1年生向けのCoreクラスが始まったのと同じタイミングで、8/24~28の1週間、Entrepreneurial Innovation Academy (EIA) のIntensive Weekに参加しましたので、そちらについて記したいと思います。

2年生向けのAcademyについて

T.T.さんの過去のブログにもありますが、Kelley MBAでは、1年生はAcademyと呼ばれる、日本で言う「ゼミ」風のグループに所属します。これは卒業のための必須要件です。

一方、2年生向けのAcademyとして、以下の2つが提供されています。こちらはElectiveの1つの扱いで、所属は任意となります。

  • Entrepreneurial Innovation Academy (Link)
  • Leadership Academy (Link)

私はEntrepreneurship & Corporate InnovationをMajorとして専攻していることもあり、EIAに所属することにしました。

EIAの概要

EIAは、Entrepreneurshipに特化したAcademyで、過去には1年生向けのAcademyの1つだったようなのですが、今は2年生向けのプログラムとなっています。

KelleyにEntrepreneurshipのイメージの無い方もいらっしゃると思うのですが、実はUS Newsの専攻別ランキング (2021) で全米8位であるなど、高い評価を受けています。Kelley内に、専用のセンター (Johnson Center for Entrepreneurship & Innovation: JCEI) を持っているなど、EntrepreneurshipはKelleyの強みの1つです。

Kelleyアントレの重鎮、Dr. K

特に、Dr. K (Donald F. Kuratko教授) はアントレ業界、特に中西部ではとても権威のある教授です。インターネットでも色々彼の動画を見ることができます。

  • Neal Rickner on Dr. K's Entrepreneurial Insights (Youtube): 

EIAは、Dr. Kの持つ強いアントレ系ネットワークを活かしたAcademyで、Venture Capitalとの共同プロジェクトや、ベンチャー企業の創業者をKelleyに招いたり、逆にサイトビジットをしたりするのが、EIAの主な活動となります。

EIAの活動

例年EIAでは、主に以下の活動が中心となっています。

  • Intensive Immersion Project:1週間の集中プロジェクト。実際のベンチャー企業のEvaluation (Series Aに向けたもの) を行い、Venture Capitalに評価結果を報告する。
  • Academy Friday: 秋学期の間、不定期で開催される。ベンチャー企業の創業者やVenture Capitalなどをスピーカーに呼んでの講演が中心。ベンチャー企業の創業者やVenture Capitalなどをスピーカーに呼んでの講演が中心。
  • Velocity Conference: 毎年3月ごろにシリコンバレーで開催されるカンファレンスに1週間参加。
なお、今年度はCOVID-19の影響で、Intensive Immersion Projectはすべてリモートでの実施、Velocity Conferenceへの参加は無くなり、代わりにシリコンバレーのAdvisory Firmとのリモートプロジェクトになる予定のようです。カリフォルニアに行けないのは残念です。。。

Intensive Immersion Project (8/24~28)

このプロジェクトでは、実際の中西部を中心に活動するVenture Capital (Elevate Ventures) から対象のベンチャー企業が1社与えられ、5人1組のチームで1週間かけ、Evaluationを実施しました。

NDAを結んでいるため、あまり細かい内容は記載できませんが、私のプロジェクトでは、以下のような企業を扱いました。

  • 健康食品 (サプリメント) のベンチャー企業
  • 元々はとある大学内の研究から生まれたもので、学内のコンペ等で既に資金調達の実績あり
  • 現在、Series Aの調達を目指している
1週間かけ、市場の調査、創業者やVCの担当者へのヒアリング、評価モデルを作っての企業価値評価、プレゼン資料の作成・練習などを行います。月曜日に始まって金曜日にVCへの報告なので、スケジュールがとてもタイトです。毎日朝から晩まで調査、資料作成、チームでの打ち合わせを行いました。

チームはEIAの運営側でバックグラウンドやMBAでの専攻が偏らないように構成されており、Financeが得意な人、Marketingが得意な人、各々バランスが取れているとても良いチームでした。特に私はFinanceの知識が浅いので、Finance専攻のチームメイトが作るベンチャー企業の評価モデルについて教えてもらうことは、とても良い機会になりました。

EIAの選考

EIAには人数制限があり (約25名)、希望すれば必ず所属できるAcademyではありません。ただ、しかるべき準備 (?) をしていれば、多くの場合は問題なく所属できると思います。

  1. 自身のMajorまたはMinorが、Entrepreneurship & Corporate Innovationである
    これはEIAを希望する際に求められる、唯一の必須事項です。最低でもMinor (関連する授業を4つ受講) が必要ですが、あくまで卒業時にMajor/Minorを取る予定であればよいです。
  2. 1年次のSpring SemesterにDr. Kの講義を取る
    Dr. Kの講義 (W506 Entrepreneurship: Leadership & Practice) を事前に取ることも、とても重要です。W506の受講者は、優先してEIAへの参加権があります。概ね30~40人くらいの授業なので、W506の受講者が全員希望すればそれだけでEIAの席は埋まってしまいます。
    なお、W503 (別の教授のアントレ系授業) を春学期に受けていると、W506ほどではないが考慮されるようですが、EIAの面接時に、Dr. Kから「むむ、きさま俺の授業を受けてないな?」と同級生は言われたそうです笑
  3. 熱意
    最後は気持ちです笑 Dr. Kはとても熱い人なので、なぜEIAを受講したいんだ?というところを面接で話せば、バッチリです。

まとめ

EIAは、Kelleyの強みであるEntrepreneurshipをより深く学ぶ良い機会ですし、1年生の時のAcademyとは違い、MBAの学生生活が1年経ち、授業やインターンなどを経て、それぞれの生徒のスキルが高まった中でプロジェクトを進めるため、とても学びの多いものだと感じました。

受験生の方で、アントレやCorporate Innovationに興味のある方は、ぜひKelleyを1つの選択肢としていただけると幸いです。EIAは、その学びにとても役立ってくれると思います!

2020年6月23日火曜日

Kelleyのキャリアサポートについて

はじめまして!Class of 2021A.Kです。

今回はKelleyの強みの一つであるキャリアサポートについて書きたいと思います。私自身、前職を退職し、私費で留学している事もあり、キャリアサポート体制は重要な学校選択基準でした。具体的なサポートだけでなく、自身の強み弱み理解・ブランディング・発信の仕方を知る機会がたくさん用意されている事もKelleyの特徴であり、転職というゴールだけでなくキャリアそのものについて深く知る機会が豊富にあります。

1. GCSについて

KelleyではGCSGraduate Career Services)と呼ばれる学生のキャリアサポートに特化した部門があり、専用のオフィスも持っています。
学生の就職活動全般を支援しているのですが、私たちから見える範囲の事だけでなく、企業(=学生の就職先)との関係構築等も全面的に担っているようで、Kelleyをリクルーターに知ってもらう、という点でも重要な役割を持っています。今年(2020年)のFinancial Timesではキャリアサービスランキングにおいて3位に入っております。

GCS主導のイベントも定期的に行われています。内容についてはKelley公式サイトや過去ブログに詳細がありますので、そちらをご参照頂くとして、今回は現時点で自分が体験した各イベントについての感想・学びを中心に記載致します。
     -Me, Inc.(オリエンテーションという枠組みで8月中)
自己理解を深めるセッションを踏まえ、30秒間での自己紹介を繰り返し行う練習があるのですが、これをやっておいて良かったと思う場面がその後何度も何度もありました。企業訪問等のフォーマルな場面は何時でも緊張するものですが、自己紹介だけはスムーズにできる事で安心感が大幅に違いました。Me, Inc.ではキャリアに直接関係ないセッションもたくさんあり、Kelleyを選択する理由になっている学生もおりますので、気になる方は下記リンクをご覧下さいませ。
Me, Inc.中のプレゼン準備の為に訪問したIU Cinema
     -Roundtables/Networking Nights8月末から何度か)
毎回数十社の企業から社員の方がブルーミントンを訪問し、学生のネットワーキングの練習という名目で会話の時間が設けられます。参加した際には質問をする事、会話を続ける事で必死になっていましたが、今振り返るともっとうまく活用するべきだったと思うイベントです。各企業もKelley  MBAの学生だから、という理由で来ている企業の人たちですので、もっと戦略を練り明確な目標を持った上で挑むべきだったと今は思っています。
     -GCS Day10月初め)
外部から専門の講師を招いてケースインタビューの練習を徹底的に行いました。それまでケースとは無縁の社会人生活でしたので、そもそもケースインタビューって何なのか、という事も含めて全体像が初めて理解できました。アメリカ人学生と2人で組んで1日練習を行ったので負荷は高かったですが、就職活動中に必要がなくてもビジネスを俯瞰で考え、論理的に人に伝えていく良い練習になる事がわかりました。その後独学でケースの勉強を始めるきっかけにもなったイベントです。
     -Kelley Kick-Off Interviews11月頭)
リクルーターの方々が実際の一次選考と同じ内容でのインタビューを行い、フィードバックをしてくれるという大変貴重な機会となります。私はJohnson & JohnsonGEとやったのですが、想像以上にフィードバックも具体的で、2つを同日に行う為、1日だけで英語のインタビューに少し慣れる事ができます。

その他学校に各企業のリクルーターが個別に来ての説明会やネットワーキングイベントはCoreの期間はほぼ毎週のようにあり、任意で参加できるようになっております。

2. 就職活動中のサポート体制、自発的な活用方法

Kelleyの特徴として、各学生にGCSのスタッフが必ず1名ついてくれ、レジュメのチェックや、インタビューの練習を行ってくれます。私はLinkedInのプロフィールのチェックや、カバーレター等も見てもらっており、“英語のチェックだけでもいつでもするから。就活って不安になる事もあると思うからただの話し相手でも良いよ”といつも言ってくれる為、大変気軽に相談できております(英語の雰囲気を正確に訳せているかは不明です)。
また今期の夏はGCS経由で紹介してもらったスタートアップにてマーケティングインターンとして働く事が決まりました。コロナの影響が大きい現在ですが、卒業生のネットワークが大変強く、学生のキャリアサポートに従事している専門のチームがある事のメリットを強く感じる事ができました。
日本の就職活動についてはKelleyで強いネットワークを持っているわけではないので、日本の就職エージェントや同学年のK.Mさんと相談しながら活動を行っていますが、レジュメやインタビューで伝えたいストーリーに関しては日本語でも英語でも基本変わりませんので、英語で常に確認・チェックをしてくれる人がいる事はとても意味があったと思います。
ボストンキャリアフォーラムにて

3.まとめ

コロナ以降全てオンライン環境となった中でも、GCSは学生のキャリアサポートを密に行っています。個別のサポートだけでなく、隔週でGCS DirectorがZoom での就活セッションを設けており、現在の就職市場・学生側の注意点等の最新情報を提供しております。
社費の方であったとしてもMe, Inc.等を通して学べる“自分のキャリアを考え、強みを知り、そして人に伝える”という訓練そのものはきっと価値があるものかと思います。
長くなってしまいましたが、Kelleyのキャリアサポートについてもっと知りたい方がおりましたら、いつでもご連絡下さいませ。ブルーミントンでお会いできます事、楽しみにしております。

2020年4月3日金曜日

Supply Chain and Digital Enterprise Academy


どうも。Class of 2021T.T.です。
今回は、私の所属する、
Supply Chain and Digital EnterpriseSCADEをご紹介したいと思います。

Academyの概要

Academyは、日本の大学のゼミのようなものと過去の在校生の方々がよく紹介されていますが、必修科目・選択科目とは別に、特定の分野への専門性を高めつつ業界とのネットワークづくりをサポートするKelleyのユニークなシステムです。選択できるアカデミーは下記の7つです。
  • Business Marketing Academy (BMA)
  • Consumer Marketing Academy (CMA)
  • Capital Market Academy (CAPM)
  • Strategic Finance Academy (SFA)
  • Consulting Academy
  • Supply Chain and Digital Enterprise AcademySCADE
  • PLUS Life Science Academy

*上記は、1年次に参加可能なAcademyですが、2年次に選択できるAcademyもあります。詳細はこちら
Academyで取り扱う専門領域に関連する職務経験は無くても大丈夫です。例えば、ファイナンス関連の知識が全く無くてもSFAに入れます。


Supply Chain And Digital Enterprise

サプライチェーンマネジメントとビジネスアナリティクス、テクノロジーイノベーションの3つを取り扱うAcademyです。

そもそもサプライチェーンとは、調達 ― 生産 ― 物流 ― 販売の一連のプロセスを指します。これらを、お金と情報の流れと結び付けて全体最適を目指すのが、サプライチェーンマネジメントということになります。必修科目の中で言えば、”Operations Management”が該当する教科です。
また、名前の”Digital Enterprise”の部分は、最近追加されました。


SCMとアナリティクス・テクノロジーを同じゼミの中で取り扱うのは、最新テクノロジー(ERP, RFID, AI, IoT, ブロックチェーン等)を駆使したサプライチェーンマネジメントが世界中で活発に行われるようになり、もはや両者は切っても切れない関係となっているからです。


LectureAcademy Fridays

1年次の9月から12月の間、隔週金曜日にレクチャーを受けます。内容は主に下記の通り。

・担当教授による講義

  • サプライチェーンマネジメントに関する大枠の知識について
  • 需要予測シミュレーション
  • リーンオペレーション
  • バリューチェーン最適化 等

・ゲストスピーカーのプレゼン

SCADEに関わりの深い企業を招き、プレゼンいただきます。

《2019年度に招かれた企業とプレゼンタイトル一覧》
  • John Crane: Network analysis to optimize cost cycle time responsiveness
  • IU Health: Complexity of the healthcare supply chain management
  • EY: Supply chain consulting
  • AB InBev: Resource procurement / auction simulation
  • Sweetbridge: Blockchain technology and tokenization
  • 4betterbusiness: Operations case with Strategic Finance Academy
  • Cummins: Plant startups and turnaround
  • Collins Aerospace: Sales, Inventory & operation planning in the Aerospace industry
・GCSコーチによる就活指導
Academyの大きなミッションである”就活支援”のため、SCADE専属のキャリアコーチがNetworkingイベント、Resume、Interview等について様々な指導をしてくれます。クラス単位の指導のみならず、個別面談の機会もしっかり設けてくれる点に、Kelleyの就活支援の手厚さを感じます。


Corporate TrekAcademy Intensive Week #1

10月下旬の5日間をかけて、SCADEに関連する企業を訪問します。訪問企業はいずれもIndianapolis/Bloomington/Louisvilleあたりにある企業なので、移動の負担(時間的、金銭的)が軽い点も良かったです。

《2019年度の訪問企業一覧》
・IU Health
・General Electric
・Amazon
・Home Depot
・Dicks
・Subaru
・Cook Medical
・Gartner

訪問先では、各社の生産ラインや物流センター等を見学させて貰えます。最新技術が詰まったサプライチェーンマネジメントを生で見れる絶好のチャンスです!

Amazon Fulfillment Center 見学

 
Academy Project (Academy Intensive Week #2 + α)

企業コンサルティングプロジェクトです。SCADEの場合は、1つのクライアント企業に3〜4名がコンサルティングチームとして割り当てられ、企業の抱える課題に対して解決案を探していきます。
クライアントは2月中旬に決定し、3月上旬のIntensive Week #2の期間も使いながら、プロジェクトを進めていきます。5月頭にはレポートの提出やクライアントへのプレゼンが待っています。
こちらに関しては現在進行中のため、プロジェクトが完了し次第、本ブログを介して別途ご報告したいと思います。

以上

2020年3月20日金曜日

Kelley MBA programにおける5つのMajorのSTEM認定について

<お知らせ:新型コロナウィルス関連情報掲載中(リンク先)>

こんにちは、Class of 2021 K.M です。
この度、Kelleyfull-time MBAにおける5つのMajorについて、米国政府よりSTEM学位の認定を受けましたので、情報を共有させていただきます(Class of 2020より適用開始)

STEM 認定を受けたMajorは以下の通りです。
  • Business Analytics
  • Finance
  • Marketing
  • Strategic Analysis of Accounting
  • Supply Chain and Operations


STEM 認定とは?


STEMとはScience, Technology, Engineering, and Mathematicsの略語です。STEM認定されたMajorを修了するということは、科学分野やテクノロジー領域において米国の競争力を向上するに足る高度な教育課程を修めた、と認められることを意味します。


STEM認定されていると、どんなメリットがあるの?


いくつかのメリットがありますが、ここでは特に
インターナショナルの学生が米国で就労する場合のメリットについて説明します。

MBA卒業後に就職する場合、通常はOPT (Optional Practical Training) という制度を用いて、一年間は就労ビザが無い状態で働くことができます。そしてその一年間の間にH1-B ビザを取得することができれば、一年が経過した後も継続して就労することができるのですが、このH1-B ビザの発給数については企業ごとに枠が割り当てられており、それを上回った分の申請については抽選を受けることとなります。企業側からすると、H1-Bビザの抽選如何によっては雇用を継続することができなくなるリスクがあるため、どうしてもインターナショナルの採用をためらってしまうというのが現状です。

しかし!学生がSTEM認定された学位を有している場合、OPTの制度における通常の一年間に加えて、二年間の就労期間の延長が可能となり、就労ビザがなくとも合計で三年間の就労が可能となります(但し、この延長の制度を利用するためには、企業においてSTEMに関係する役職に就いている必要があります)。

MBAを卒業してから少なくとも三年間は安定して就労できる上、毎年行われるH1-Bビザの抽選にも三回応募することができ、H1-Bビザを取得する可能性が高くなるということで、企業としても採用のハードルは大きく下がることになります。すなわち、このSTEM認定というのは、インターナショナルの学生のとっては非常に強力なアピール材料となります。
もちろん日本での就職を検討されている方や社費留学の方にとっても、科学分野やテクノロジー領域の重要性が強調される今日において、STEM認定された学位を有していることは大きな利点になるかと思います。

もともとキャリアサポートに関して評判の高いKelley MBAですが、この度のSTEM認定はさらなる追い風となります。受験生の皆さんが学校を選ばれる際には、是非とも参考にしていただけると幸いです。

STEM認定の詳細については、下記リンク(Indiana University 公式HP)をご参照ください。



Kelley関して質問等ございましたら、是非ともKelley在校生までお問い合わせください

IU・Kelleyの新型コロナウイルス感染症への対応

新型コロナウイルス感染症について、米国内及びインディアナ州における感染者が拡大しており、また、米国政府が国家緊急事態を宣言し、インディアナ州でも非常事態宣言が発出されたという状況等を踏まえ、Indiana University (以下、IU) 及びKelley School of Business (以下、Kelley)として以下の通り対応するとの方針が出されましたので、お知らせします。

IU全体の対応


春学期の残りの講義について、対面からオンラインへの移行
 IUでは各学期が前・後半に分かれています。2020年春学期の前半は既に終了していることから、春学期後半に開かれる全ての講義はオンラインで実施されることとなります。

オンキャンパスの住居の閉鎖
 学部生の多くが住んでいる寮などのオンキャンパスの住居については、学生の密集する状況を避けるため、閉鎖されることとなりました。
 これに伴い、オンキャンパスの住居に住む学生は原則退去し、家族の住む場所、あるいはサポートが適切に受けられる場所へ引っ越しすることとなります。

春休みの1週間延期
 IUでは、春学期の前半と後半の間に2週間程度の春休みがあります。
 2020年の春休みは3月22日で終わり、23日から春学期の後半が開始される予定だったところ、対面からオンライン講義へ移行するにあたり、教授が講義を再編成ための時間を確保するとともに、オンキャンパスの住居に住む学生が退去し、引っ越しを行う時間を確保する(特に留学生が自国に帰るための配慮)ため、春休みを1週間延期し、3月30日より春学期の後半が開始されることとなりました。

春学期終了まで大学で行われるイベントのキャンセルまたは延期

教授や各departmentのオフィススタッフのリモートワークへの移行

IU全体の卒業式のキャンセル (※3月21日追記)


Kelleyの対応
上記IU全体の対応方針を踏襲した上で、加えて、以下の対応が示されました。

GLOBASEの現地訪問のキャンセル
 GLOBASEとは、ブラジル・ガーナ・中国等、発展途上国の現地企業・団体へのコンサルティングプロジェクトです。
 春学期前半を使いクライアントとコンタクトを取りながら課題を明確化し、最終的に春休みの1週間を使って現地を訪問、課題解決のための提案を行う予定だったところ、現地訪問がキャンセルとなり、代わりに、オンラインで課題解決のための提案をクライアントに行うこととなりました。

春学期後半の海外交換留学のキャンセル
 春学期後半に、Kelleyの学生のうち希望者がドイツ・イタリア・香港 等の大学院へ交換留学をする予定となっていたところ、キャンセルとなりました。

Kelleyの卒業式のキャンセル
 5月に開催予定であったKelleyの卒業式についてはキャンセルとなりました。卒業式をオンラインで行う、あるいは別の時期に開催するといった代替案が現在Kelleyのオフィススタッフの間で検討されています。

オフキャンパスの住居に住む学生への対応
 Kelleyの学生はオフキャンパスの住居に住んでいるため、オンキャンパスの住居の閉鎖による影響は受けていません。
 そのような状況のもと、卒業後米国で働く予定のない2年生の留学生、及び今夏米国でインターンをする予定のない1年生の留学生については、母国へ帰国しても構わないこととなりました。


(上記は米国東部時間3月21日正午時点の情報です。新たな方針が大学より示された場合は追記します。)

2020年3月13日金曜日

プレゼンテーションへの苦手意識の払拭に向けて・・・

Class of 2020のMOです。現在、2020年春学期の前半が終わり、MBA卒業前の最後の2週間のお休み期間に入っています。さて、今回はKelleyのプログラムを通じたプレゼンテーションに関する学びについてご紹介させていただきます。
Kelleyでは、チームプレゼンテーションの機会が豊富にあり、授業に限った場合でも、入学してすぐに行われるMe, Inc(詳細は過去記事で)で2回、1年生秋学期のIntegrated Core(詳細は過去記事)で2回、Academyで最低1回(どのAcademyに入るかによって回数は異なってきます)、また、1年生春学期~卒業までの選択科目でも、体感的には全授業のうち、3~4割の授業でチームプレゼンテーションをすることになります。

チームプレゼンテーションとは
下のイメージ(Kelleyの学生が授業の一環としてプレゼンテーションをしている写真ですので、かなり実態に近いです)で、チームメンバー全員が教授や生徒の前に立ち、スライドを使いながら、各人が自身の担当するパートを説明していくというものです。
どのようなプレゼンテーションをするかは課題・授業次第ですが、スライドの構成をものすごく一般化した上にざっくり言えば、①イントロ→②提案→③提案を実行すべき3つの理由→④提案実行上のリスク・リスク緩和策→⑤提案実行のタイムライン→⑥結論、というような感じになるかと思います。この①~⑥を3人~5人のチームメンバーで、全体のストーリーを決め、それに沿ってスライドを作成し、実際にプレゼンテーションしていくということになります。


Kelley HPより


プレゼンテーションへの苦手意識
入学以来、個人的に一番苦手意識を持っていたのがこのプレゼンテーションでした。苦手である理由を自分の中で探ってみたときに、①プレゼンテーション自体の経験不足、②英語の能力への不安、③「良いプレゼンテーション」とは何かがよくわかっていないこと、が挙げられるように思われました。③については、①の経験不足から派生していると思われ、「良いプレゼンテーション」の基準が自分の中でなかったため、スライド作成やプレゼンテーションの練習の際に注意すべきや改善できる点がよくわからず、不安なまま本番を迎えることになっていました。

苦手意識の払拭へ
プレゼンテーションに苦手意識を持っていること、そしてその原因を理解した後、せっかく万一失敗しても実害の出ない環境にいるのだからと、自然体でプレゼンテーションのある授業をいくつも取ったところ、苦手意識の払拭につながる気付きをいくつか得ることができました。

#1.場慣れの重要性
大勢の前で何かを説明する際の緊張は場慣れによって概ねゼロにすることができました。これは、1年生の春学期のファイナンスの選択科目でプレゼンテーションをした時に感じたことです(恐らく入学後6回目くらいのプレゼンテーションだったと思います)。それまでは、プレゼンテーションの際、自分が説明することに手いっぱいで、聴衆(教授や同じ授業を取っている生徒)の様子を見る余裕すら無かったのですが、この時からは、聴衆の様子を見つつ、間の取り方や説明方法を練習時から少し変えてみたり、聴衆の目を見ながら余裕を持って話すことができると感じるようになりました。

#2.本番で話す内容は丸暗記すべきでない
入学以来、準備段階で、本番で話す内容をスクリプトとして文字に起こして、それを丸暗記する、という今思えば非効率なやり方を採用していました。しかし、このやり方はハイリスク・ローリターンで、スクリプトの丸暗記の弊害として、話す内容を一つ忘れると次に何を話すのか思い出せなくなる、その結果フィラーワードが多くなる、話し方が感情のない機械的なものになりがち等々、悪い点しかありませんでした。実際、本番で一部内容が飛んでしまい、ますますプレゼンテーションへの苦手意識を強めたことがありました。このやり方を改めるきっかけとなったのは、ファイナンスの授業でのプレゼンテーション準備をした際です。このプレゼンテーションでは、1人当たり6分程度話す必要があり、スクリプトを書いて丸暗記するという時間が惜しかったため、スライドを見ながら、説明内容をつぶやくという練習を10回程度したところ、それだけですらすら説明できるようになり、本番当日にも、忘れたらどうしようというプレッシャーを感じることはありませんでした。プレッシャーを感じなかったのは、毎回練習の度に自然に少しずつ異なる言い回しになっていたことで、仮に本番で話す内容を忘れてもその場でスライドをチラ見すればすぐに思い出せるという自信を持てたためです。また、この練習方法のもう一つの利点として、スライドを見ながら練習することで、スライドの中のわかりにくい箇所や、つながりの悪い箇所を修正できるため、よりわかりやすいスライドが完成する、ということもあるように思います。

#3.芯を食った説明を簡潔にする
プレゼンテーション時の私の話すスピードはせいぜい毎分100 words 程度で、ネイティブの話すスピードには太刀打ちできません。5分話すとして、私が毎分90 words、ネイティブが毎分120 words話したとすると計150 wordsもの差が出てきてしまいます(150 wordsもあれば、スライドもう1枚分くらい説明できてしまいます)。そのため、説明時に心掛けていることは、余計な説明を削ぎ落とし、芯を食った説明を簡潔にするということです。直近でこの心掛けが上手く機能したのは、Social Entrepreneurshipという授業でした。スウェーデン(交換留学生)、フランス(交換留学生)、韓国、日本(私)という英語ネイティブ不在のチームを組んでプレゼンテーションをした結果、全9チームの中で教授から最も良い評価を受けることができました。高評価を得られた要因としては、①メンバー全員で議論してプレゼンテーション全体のストーリーが首尾一貫した意義のあるものになったこと、②全体のストーリーを踏まえ、各メンバーが担当するスライド作成を行った上で、再度メンバー間でスライド1枚ずつストーリーに即したものになっているかについて議論したこと、③リハーサルを行い、各メンバーの説明についての改善点を指摘しあったこと、が挙げられます。③に関しては、リハーサル時のプレゼンテーション時間が、本番での制限時間を3分ほど超過していたため、私からメンバーに対して、"AAA・・"と説明した部分は、"BBB・・・"という形で説明した方が簡潔でわかりやすい説明になるのではないか、といった指摘をすることで私の問題意識を共有することができました。実際、本番では他のチームのプレゼンテーションも聞いていましたが、我々のチームが最も簡潔で意義のあるメッセージを伝えられていたように思います。

まとめ
Kelleyでは授業の一環としてプレゼンテーションを避けて通れない機会が豊富にあり、プレゼンテーションに苦手意識を持っている私のような人がトレーニングするにはうってつけの場所だと感じています。上記のような学びを得ることで、入学当初から比較すると考えられないほど、プレゼンテーション能力も改善することができたように思います。

最後になりましたが、今回の投稿では、受験生の皆様の参考になるようなKelleyの特色といったところにはあまり触れておらず恐縮ですが、ご質問等ありましたら、お気軽にこちらまでご連絡ください。

2020年2月22日土曜日

Integrated Coreについてまとめました

はじめまして。Class of 2021T.T.です。Bloomingtonに住みはじめてから早8ヶ月が経ちました。今回は、1年次秋学期に受講する必修授業:コア科目について書きたいと思います。

概要

Kelleyでは、コア(必修)科目として下記9科目を受講します。
 ・Critical Thinking(クリティカルシンキング)
 ・Financial Accounting(会計)
 ・Quantitative Methods(統計学)
 ・Economic Foundations(経済学)
 ・Business Communication(プレゼンテーション)
 ・Strategic Management(経営戦略)
 ・Finance(ファイナンス)
 ・Operations Management(オペレーション戦略)
 ・Marketing(マーケティング)
Class of 2021の履修スケジュールは、下記バーチャートの通りでした。



 コア科目では、1学年約130名の学生が、3つのクラス(40名程度/クラス)に割り当てられ、すべての必修科目はクラス単位で受講します。さらにそのクラスは9つのチーム(4〜5名/チーム)に分けられ、秋季学期を通して同じチームで行動します。授業で出される課題は、個人ワーク又はグループワーク(分量で言うと、個人:グループ=7:3ぐらい?)のいずれかとなりますが、グループワークはすべて固定されたチームで取り組みます。チーム内構成は、ネイティブ生2〜3名+インターナショナル生1〜2名。チームワークを重んじるKelleyの校風を反映し、異なるバックグラウンドや、互いの得手不得手を理解しながら、グループ内で力を合わせて成果を上げることを求められます。

社費留学生である私のコア期間中の1週間のスケジュールを例示しておきます。


9月下旬のスケジュール(T.T.の例)
 月〜木曜日の間、1コマ80分の授業を1日3コマ受講するのが基本です。金曜日はAcademyのセッションが入ります。放課後は学生クラブのイベントに参加したり、チームメンバーとグループ課題に取り組んだりしました。科目によっては補講が開かれることもあります。私費留学生であれば、上記に就職活動イベントが加わります。



Integrated Core


Kelleyのコア科目は”Integrated Core”と呼ばれ、コア科目すべてを「1つのコースとして」受講します。つまり、会計→A、統計学→Bのように科目ごとに成績が出るのではなく、”Integrated CoreA”のようにコア科目の総合成績のみが付けられます。そのため、苦手な統計学の成績を得意なマーケティングの成績でカバーする、ようなことも可能です。

成績評価のみならず、授業内容も”Integrate”されています。
1つ例を挙げるとすれば、””とある飲料メーカーの新商品開発””を取り扱うCase Studyを行いましたが、新商品開発を開始するかどうかの意思決定に際しては、

 ■ 市場にはどれくらいの潜在顧客がいるのか?
 ■ 新商品の流通にあたり、売上予測に対してどの程度在庫を確保すれば
    良いのか?
 ■ 売上やコストを含め、財務諸表にどの程度のインパクトがあり、販売開始
    から何年で投資回収できるのか?

等々、1つのコア科目から学ぶ知識だけでは実は片手落ちで、複数の科目からの学びを融合させて検討する必要があります。
そんなことを教えてくれたのが、KelleyIntegrated Coreです。マーケティング・ファイナンス・オペレーション戦略の3つの授業で同じCaseを取り扱い、さらに複数の教授が共に教壇に立って講義を行ってくれました。このように、「コア科目単体での学び」と「実務への応用イメージ」を繋げられるような工夫がなされていました。


また、”Integrate”された講義運営を可能にする教授の熱心さ、教授同士の連携の良さや、学生目線で考えてくれる学校側のフレキシブルな対応も非常に印象的でした。例えば

[熱心さ]
噂によれば、Kelleyのコア科目教授陣は、その年のコア科目が終了した時から、次年度のコア科目の講義改善検討を始めているとのことです。

[連携の良さ]
また、授業同士の直接的な連携の有無に関わらず、教授陣は他の教授がどのような内容を生徒に教えているか理解しています。

[学校のフレキシブルな対応]
秋学期を通して同じクラスの仲間と授業を受けますが、裏返せば「違うクラスになってしまった人とは接点がない」ということです。学生側からそんな意見を学校に申し出たところ、クラスをシャッフルして受講する日(つまり普段一緒に授業を受けない生徒と授業を受ける機会)を設けることを許可してくれました。
教授側の視点で言えば、出席確認が面倒とか、クラスごとに授業の進度を合わせなければならない等、面倒な部分もあったかと思いますが、学生側の思いを尊重してくれる温かい校風を感じた一面でした。



秋学期最後の難関:Final Case Competition

9教科のコアを全て終えると、Final Case Competitionに突入します。これは、コアにて組んだチーム対抗の学内コンペです。課題発表時から4日半かけて、
   業界分析・課題分析 → 解決策のアイデア出し → 発表資料作り → 発表練習
を行い、Executiveメンバー役の教授陣に対してプレゼンを行いました。

今年のテーマは、「某米大手映画館チェーンの経営課題を特定し、今後5年間の間に企業価値を高めることができる策を提案せよ」というものでした。
私もコアで学んだ知識と経験を総動員し、チームメンバーと共に戦略を練ってプレゼンに挑みました。結果、教授陣から提案に対する鋭いツッコミ・指摘を受け、戦略の甘さを反省させられましたが、今季の学びの集大成として、非常に良い経験ができたと感じています。

Final Case終了後、チームメイトとの記念の一枚!

コア科目詳細


本投稿の締めくくりとして、全9教科のIntegrated Coreの履修内容詳細をまとめておきます。1年次秋季の学びの具体的なイメージを膨らませるためにご活用ください。
コア科目について、更に深堀りして知りたい方やご質問をお持ちの方は、是非Kelley日本人在校生までお気軽にご連絡ください!

※下記は2019年秋季学期時点でのものです。カリキュラム見直しにより変更される可能性がありますので、最新情報はKelley公式HPにてご確認ください。

[ Critical Thinking ]

 論理的/合理的な意思決定を行うための手法を学ぶクラス。行動経済学、行動倫理、心理学等の知識を交えながら、「なぜヒトは意思決定を誤るのか」「どうすれば正しい意思決定ができるのか」を学びます。
<履修内容詳細>
Dual System Thinking, Prospect Theory, Heuristics & Biases, Rationalization, Social influence & Decision Making

[ Financial Accounting ]

 財務会計の基礎を学びます。仕訳の演習も含まれますが、簿記に経験が無くても教授が丁寧に教えてくれます。
<履修内容詳細>
B/S, P/L, CF (直接法・間接法), 収益認識, FIFO/LIFO, 経営指標、投資、経営統合 等

[ Quantitative Methods ]

 エクセルを活用して統計の基礎知識を学びます。標準偏差や分散、仮説検定等の考え方は、以後履修するコア科目や選択科目においても頻繁に用いられる重要な内容です。
<履修内容詳細>
確率、標準偏差、分散、サンプリング、信頼区間、仮説検定、回帰分析、時系列分析, 各種Case Study

[ Economic Foundations ]

 ミクロ経済学の基礎を学びます。数学の知識が乏しくても授業に付いていけるよう、教授が丁寧に解説してくれます。
<履修内容詳細>
限界分析、相補性、コスト曲線、完全競争市場、独占市場、ゲーム理論、価格決定理論、参入障壁 等

[ Business Communication ]

 少人数クラスで、個人/チームプレゼンテーションとコミュニケーションの演習を行います。一人一人にコールドコールを含めた演習の場が用意されており、個人的に最も緊張しプレッシャーを感じた授業でした。
<履修内容詳細>
Verbal / Non-Verbal Communicationの改善, 実践(スタジオ収録、10分間チームプレゼンテーション) 等

[ Strategic Management ]

 経営戦略論の基礎を学びます。前半はフレームワークを用いた外部/内部分析手法を中心に学び、後半はCase Study方式で経営戦略を深掘りしていきます。
<履修内容詳細>
PEST, 5-force, SWOT, Value-Chain Analysis, VRIO, BCG Matrix, Int’l Strategy, Vertical Integration, 各種Case Study

[ Finance ]

 コーポレートファイナンス基礎の講義を通して、ビジネスのリスクやリターンの定量化や資本構成の妥当性判断等について学びます。
<履修内容詳細>
現在価値、キャッシュフロー、NPV、リスク&リターン、資本コスト、資本構成、オプション、市場の効率性 等

[ Marketing ]

 マーケティングを“Meeting customers’ needs profitably”と定義し、主にB2Cマーケティングの基礎を取り扱います(一部B2Bも含む)。フレームワーク等コンセプトの説明とCase Studyをおおよそ交互に進めていきます。
<履修内容詳細>
5C, STP, マーケティングファネル, 商品開発, ブランド戦略, 市場規模特定, 需要予測, 流通チャネル, プライシング, コミュニケーション戦略, 各種Case Study

[ Operations Management ]

 製品開発〜材料調達〜在庫管理・生産〜流通・販売の設計やマネジメントに関する理論やフレームワークを学びます。
<履修内容詳細>
ボトルネック分析、リーン生産方式、Littleの法則、在庫・生産能力管理、需要予測、品質管理等