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2023年5月3日水曜日

アメリカでの現地就職

Class of 2023T.O.です。今回はアメリカでのフルタイムの就職活動についてお話しできればと思います。私は幸いにも現地採用のお話を頂き、留学開始当初より希望していたアメリカでの就職を実現することができました。2年間の留学生活を通じて現地就職で重要だと思った観点について書き残しておくことで、将来私費MBA留学からアメリカでの就職を希望している方の参考となれば幸いです。

1. ネットワーキング

アメリカでの就職活動において、ネットワーキングは極めて重要です。これはポジションへの応募時に現役社員からのリファラルを受けているかどうかでその後の書類選考や面接の通過率が大きく変わるという現実があるからです。実際にほとんどの企業のポジションに応募する際にリファラルの有無を確認する項目があり、私自身の経験からもそこで社員の方の名前を記載したケースでは書類選考の通過率は高かったように思います。

この手の話題でよくある勘違いとしてネットワーキングとソーシャルイベントを混同しているケースがあるように思います。MBAではもちろん同級生との飲み会やスポーツイベントも盛んですが、これは単なる遊びの一環であり、ここで申し上げるネットワーキングとは全くの別物になります。ネットワーキングとはあくまで仕事を見つけるためのコネクション作りのことであり、みんなで盛り上がる時間とは異なります。卒業後に自ら起業するのであれば同級生とのつながりが将来の仕事に役に立つことはあるかと思いますが、企業勤めをする場合には横のつながりが将来のキャリアアップにつながるケースも稀なように思いますので、就職活動やキャリアアップという視点のみを考える場合には、この辺を混同せずに時間を有意義に使っていく必要があるように思います。

ではどのようにリファラルを受けるかというとやはりその会社で働いているアルムナイに直接コンタクトを取ることが最も効率の良い方法になります。大学が主催するネットワーキングイベントに参加してつながりを作るという方法が最も一般的だと思いますが、昨今はLinkedInで簡単にアルムナイと繋がれますので、寧ろ自身で積極的にアプローチしていく方が効率は良いかもしれません。アルムナイにコンタクトをとった後は30分程度のチャットの時間を設け、面接時に必要な情報の収集及びリファラルの依頼を行います。希望ポジションで働いている方と一発で繋がれれば良いですが、そうでない場合はその人を経由して当該ポジションで働いている社員を再度紹介してもらうというアプローチも必要となってきます。

社員の方もいくら同じMBAの後輩といってもあまりにも常識を欠いているような人とは一緒に働きたくないと思いますし、確実にリファラルを受けるためには30分という短い時間のなかでしっかりと自分の魅力をアピールすることが大切になってきます。しかしながらアメリカ特有のコミュニケーションに慣れていない留学生はここで躓くケースが多いように思います。純ジャパである私も最初はどのように会話を進めて良いかわからず、今振り返ると内容よりも所作振る舞いで多くの失点をしていたように思います。KelleyではAcademyやキャリアコーチとの個別セッションを通じて自然なコミュニケーションスタイルの学びの時間を設けてくれており、私もこのような機会を通じて徐々に違和感なく30分のチャットをやりきることができるようになってきたように思います。私のように特段の海外経験がない日本人がアメリカのネットワーキングでうまく立ち回ろうとした場合、同様にそれなりの訓練が必要になると思いますので、最初は恥をかくことを承知の上で積極的にネットワーキングイベントに顔を出し、たくさん失敗しながらフィードバックをもらい少しづつアメリカ流のスマートな会話術を身に着けていくことをお勧めします。

 

2. 求人情報(Job Description)とスキルセットの整合性

日本の中途採用と異なり、アメリカでは求人ごとに業務内容やそのポジションで求められるスキルがJob Descriptionという形で明記されています。端的に言えばその要求事項をどれだけクリアできるかでそのポジションからオファーをもらえる可能性がだいたい分かります(ビザ等の問題もあるので全ての項目をクリアしたとしても厳しい競争であることは依然変わりませんが)。そのような環境にある以上、MBAを経てアメリカで仕事を見つけようとした場合、何らかの領域で尖った能力を証明する必要があります。海外MBAを目指す方の中にはこれまでの職歴とは全く異なる領域にチャレンジするために留学を志す方もいらっしゃるかもしれませんが、私の印象としてMBA前の職歴は転職市場において極めて重要なように思います。実際に私が受けた面接時の質問の多くは前職に関することであり、書類選考通過の理由もポジションが求めるスキルセットを前職での経験を通じて身に着けていると期待されていることが大きかったように思います。そのためアメリカで就職しようと思った場合、Pre-MBAPost-MBAの間に何らかの一貫性が重要であり、どうしても新しい仕事に挑戦したい場合はタイトルや年収の大幅な上昇は期待しない方が良いかもしれません。

よくある意見として、MBA2年間でしっかり勉強すれば特定の分野での専門性が獲得できるので大きなキャリアスイッチが見込めるというものがあるように思いますが、個人的にはこの見解には少しズレがあるように思います。私が思うにMBAでの勉強自体が専門性を高めるのではなく、MBAを経ることでより学びの多い仕事に就く可能性が高まり、そのような仕事を卒業後に数年間経験することで実務レベルの高い専門性が得られるのだと思います。そもそも実務レベルの専門性とは仕事で活かせる知識やスキルのことであり、座学以上に現場での実践経験を通じた学びの方がはるかに価値があると思います。ではなぜ態々現場から離脱してまでMBAに行くのかというと、MBAが提供するリソース(卒業生のネットワーク等)を活用することで今より理想的な仕事に転職できる可能性が高まるからなのだと思います。私もKelleyの学生だと名乗るだけでアメリカの超大手企業のSenior Managementクラスの人とたくさん接点を持つことができました。そのような機会を最大限活用し、今より多くのことが学べるレベルの高い(自分のキャリアプランに近い)職場に転職しそこで数年間の職務経験を得ることで、初めて高い専門性を獲得できるのだと思います。言い換えるとMBA自体はそのような成長の場を得るためのチャネルとしての機能を果たしており、MBAでの勉強は一般的なビジネス概論を理解する手助けくらいの位置付けであり、あまり就活時のアピールポイントにはならないと思います。こういった点からも、現地就職を希望される場合には、Pre-MBAのキャリアと近しい業界や職種を選ばれる方が採用の可能性は高まるように思います。

 

3. 計画性&一貫性

上記のような点を踏まえると、意外とMBA留学期間中にあれこれと悩んでいる時間は無いのではないかと思います。MBAは本当にバラエティ豊かな成長の機会を与えてくれるので、自身の選択次第でいかようにも可能性を大きくすることができると思います。逆に言えばその豊富な選択肢をどのように取捨選択するのかは自身の判断に委ねられており、その唯一の判断根拠が自身のキャリアプランなのだと思います。前職との関係性や自身のゴールとのつながりを無視して手当たり次第にいろいろなことに時間を割いていると、採用の立場からはあまり競争力のある人材には映らないように思います。ただでさえ外国人ということで言語的な弊害やビザの問題で余計なコストを背負っていること、多くの日本人留学生が30代という即戦力としてのパフォーマンスが期待される年齢であることを鑑みると、やはりネイティブと比べて何かに秀でている必要があるのだろうと思います。

そのような点を踏まえ、現地就職を希望する留学生の方は周りの学生以上に計画的なキャリアプランをもってMBA留学の2年間を過ごす必要があるように思います。もちろんMBA受験は大変で留学期間中のプランは二の次になってしまうことは仕方ないとは思いますが、DAY1から最高のスタートダッシュを切るためにもできればMBAプログラムが開始する前にこれまでのキャリアの棚卸しやPost-MBAで希望するポジションに求められるスキルセットは何かくらいは整理しておいた方が良いと思います。その上で、MBA期間中のアクションプランを極力具体的に計画したうえで留学生活を開始できると良いのかなと思います。

とても良く練られたアクションプランであったとしても、計画の途中でプランが変更になることは公私を問わずよくあることだと思います。MBAにおいても優秀な学生との出会いやリクルーティングイベントを通じて、これまで知らなかったキャリアの可能性に気付くこともあるかと思います。こういった計画外の出来事との出会いも留学期間の醍醐味だとは思いますが、純ジャパで絶対現地就職という考えを持っているのであれば、あまり大幅な計画修正はしないことをお勧めします。

レイオフが絶えない昨今の雇用情勢にも関わらず、Kelleyのクラスメートのほとんどは大手企業からの内定を勝ち取っています。しかしながら唯一苦戦しているセグメントは「アメリカでの経験(学歴、職歴)を持たない東アジア人」です。我々日本人を含む東アジアの人々は良くも悪くもアメリカと全く異なる文化の中で育っており、就職活動という点では残念ながらそれが悪い意味で際立っているように思います。ネットワーキングだけを見てもやはり我々のコミュニケーションスタイルは米国で一般的とされているものと大きく違うため、採用側からするとスキルセットが同等のネイティブがいれば違和感なくコミュニケーションがとれる彼らを優先するということはある程度仕方のないことのようにも思います(ビザも不要なので単純に彼らの方がコスパが良いという側面もあると思います)。

そのようなハンデキャップを最初から背負っていることを考えると、私のような米国での勉強も仕事の経験も無い超純ジャパが現地で仕事を見つけることはものすごくハードルの高いチャレンジなのだと思います。であるからこそ、自身のキャリアプランを信じてブレることなく2年間を走りきる一貫性がとても重要になる気がします。残念ながら卒業を目前に控えた現時点でも数名のクラスメートは未だに仕事が見つかっておらず、そのほとんどがアメリカでの学業や仕事の経験を持たない東アジア人です。そのような状況で私が幸いにも仕事を見つけることができたのは、ある程度計画性のあるキャリアプランを持ってそれを軸にブレない2年間を過ごしたからではないかと思っています。否定的(客観的?)に自身の留学期間を振り返ると、あまり人の言うことを聞かず好き勝手に過ごしていたように思います(ElectiveFinanceAccountingしか受けなかったですし、よくわからないイベントの誘いは一切無視していました)が、現地就職という大きな目標を達成するためにはある程度の割り切りや妥協、強かさのようなものが求められるのではとも同時に思います。

 

以上私の拙い経験に基づいてMBA留学→現地採用のために必要と思えるポイントについてお話させて頂きました。若干表現がネガティブすぎるようにも感じるのですが、総じていうと現地就職を目指して過ごした2年間はとても楽しかったです。この歳にもなってこれだけ無邪気に個人的な夢を追い続けられることがとても贅沢なことだと思いますし、改めて留学してよかったなと思います。今回は考え方や心構え的な側面からお話ししましたが、他にもビザを始め手続き的にもとても煩雑で外国人として働くことはとても面倒だなと思います。そのようなコストを鑑みても、もしも海外でチャレンジしたいと考えている方がいるのであれば上記のような点を踏まえてとりあえずやってみるというのも一計ではと思います。私の経験が少しでも皆さんの役に立てば幸いです。

2022年9月24日土曜日

インターンシップ(アメリカ編)

Class of 2023のT.Oです。今回は前回お話した日本でのインターンシップの後に経験したアメリカでのインターンシップについてシェアさせて頂こうと思います。

私は7月の中旬に日本でのインターンを終えた後、8月末まで約6週間カリフォルニアにあるスタートアップにてインターンとして働かせて頂きました。基本的にはファイナンスに関するお仕事でしたが、それ以外にもオペレーションやマーケティングに関するお仕事を任せて頂き非常に貴重な経験をさせて頂きました。

いずれの仕事においてもMBAで学んだ知識やスキルは様々な局面で役に立つことが多く、1年目の学びを実践的なレベルに高めるにあたって非常に有意義な時間だったと思います。例えばスタートアップ経営に欠かせないバーンレートやランウェイ分析に際してはAccounting Majorの必修科目であるA545-Introduction to Financial Statements Analysis and Valuationでの財務分析の経験が非常に役立ちました。私は留学前にメガバンクに勤務していたことから財務分析自体はできていましたが、やはりアメリカと日本では分析の勘所のようなものが若干異なっており、A545の受講を通じてそういった相違点を認識し、自身の分析の幅を広げることができました。本インターンではA545で学んだ知識を活かしてモデル作成を行った上で、自身のモデルをベースにCEOと何度も直接ディスカッションを繰り返すことで、授業で学んだ知識を現場レベルのスキルに高めることができたように思います。

また、スタートアップでは突発的に発生した課題に対して即座に反応し試行錯誤を繰り返しながら課題解決を行うわけですが、そのような働き方は大手企業での勤務経験しかない私にとっては新鮮で非常に魅力的でした。分からないことがあれば後回しにしたり前例に倣ったりといったケースが日本の大手企業には多いように(少なくとも私の職務経験上は(笑))思いますが、問題が発生した際にその場で思考し解決策を模索するスピード感を持つためには、やはりしっかりとした専門知識とそれをアウトプットする技術的なスキル、そして周りを巻き込むマネジメント能力のいずれもが必要であることを再認識しました。

さらに新しい環境でしばらく生活してみることでMBAプログラムだけでは知りえないアメリカを知ることができる点も、アメリカでインターンを経験することのメリットではないかと思います。西海岸にあるカリフォルニアでの生活は中西部にあるインディアナでの生活とは気候や治安、人種構成など様々な点で異なります。特にロサンゼルスには(良くも悪くも)ブルーミントンにはない発見があり、アメリカという国家に対する印象も大きく変わったように感じます。例えば週末に訪れた全米日系人博物館(Japanese American National Museum)は歴史的に日系移民がとても多いロサンゼルスならではの資料館で、戦前からの日系移民の歴史について知ることができました。MBAの夏休みは約4か月ありますのでその間に新しいアメリカを知りえるオプションの一つとしてもインターンシップはとても良い機会なのではないかと思います。

以上私のアメリカでのインターンシップ経験についてシェアさせて頂きましたが、アメリカのMBAの夏休みはとても長いので、どのようにその時間を有効活用するかがMBAライフの成功における重要な要素の一つなのではと思います。受験生の皆さんはこれからエッセイ作成が本格化してくる時期かと思いますが、ぜひこのタイミングでこの長い長い夏休みをどのように過ごすべきか考えておくことをお勧めします。

全米日系人博物館。ロサンゼルスを訪れた際はぜひ足を運んでみてください。

 

大谷翔平を観にエンゼルススタジアムへ。もちろん観光もサマーインターンの醍醐味です。

2022年7月25日月曜日

日本でのインターンシップ(実践編)

Class of 2023T.Oです。今回は私が夏休み期間中に参加した日本でのインターンシップについてご紹介しようと思います。

アメリカのMBAスクールの多くは5月の初旬から8月下旬の16週間が夏季休暇期間となり、ほとんどの学生はその間に企業が実施するインターンシッププログラムに参加します。私は日米それぞれでインターンシップの経験を積みたいと考え、最初の9週間で日本、後半の7週間でアメリカでのインターンに参加しました。

日本では某米国製薬会社の日本法人でFP&A(Financial Planning Analysis)の部署にて経営戦略立案・推進に伴うデータ分析に関するアサインメントを担当させて頂きました。アサインメント自体も非常に刺激的でしたが、それに加えて経営陣とのディスカッションなど数多くのコンテンツが用意されており、ソフト・ハードの両側面から非常に学びの多い期間を過ごすことができました。その中でも主だったものとして以下のような経験を得られることが、インターンシップ参加のメリットではないかと思います。

1.   自身と業務内容とのフィット感の確認

まずはやはり業務内容が自身のイメージと相違ないかフィット感の確認ができる点がインターンシップ参加の最大のメリットかと思います。

私の場合、将来的なFP&Aでのキャリアを想定して銀行やコンサルで業務経験を積んできたものの、実際にFP&Aで働いた経験があるわけではなかったため、結局は一般的な情報や憶測に基づいて必要とされるスキルセットを構築しているところがありました。今回2ヵ月という期間を通じてFP&Aという業務を経験したことで、そのポジションの役割や期待されるスキルについて理解を深めることができ、卒業後のキャリアイメージが一気にクリアになった気がします。

2.   MBAで学んだ知識やスキルの応用

私がアサインされたプロジェクトは極めてデータドリブンな要素が強く、MBAで学んだエクセルやBI関連のツールを幅広く活用することが求められました。また単にツールを操作するだけにとどまらず、現場レベルから経営陣レベルまでの幅広い視点でデータ分析を行うことが求められたため、技術的な側面においても単なるプレーヤー目線からマネージャー目線に視座を高める良いきっかけとなりました。

3.       現場レベルでのマネジメントやリーダーシップに関する学習

本インターンでは単にアサインメントをこなすというだけでなく、FP&A主催の会議にも毎回参加させて頂き、グローバルな環境でチームをリードしていく手法を実地で学ぶことができました。また、定期的にCXOクラスの方々とキャリアに関するディスカッションの場が設けられ、グローバルリーダーに必要なエッセンスについて直接お話を伺うことができました。このような経験を通じて、自分が理想とするマネジメントやリーダーシップとは何かを考え、現場での考察を踏まえて今の自分に足りないものを認識したことで2年目のMBAで学ぶべきことや目的意識が明確になったと思います。

また、グローバルな職場環境で経験を積むことで、自身の英語力をより実践的なものにブラシュアップできたこともインターンシップ参加の副次的なメリットだったかと思います。

以上様々な学びがあったインターンですが、これらは自身のキャリアプランに沿ったプログラムに参加したからこその学びであったと考えており、MBA留学において納得のいくインターン先を獲得することの重要性を改めて実感しました。

私の直属の上司はアメリカのMBAプログラムを卒業しており、メンターとしてお世話になった方もアメリカのMasterを修了していました。またFP&Aに所属する方の多くは金融や会計士、コンサル出身者であり、自身と非常に似通ったキャリアの方が多いという印象を受けました。そのためキャリアに関する質問に対して非常にクリアな回答を頂けるだけでなく、自身の課題や2年目のMBA期間中に取り組むべきことに対しても非常に的確なアドバイスを頂くことができました。

また、当社は何年も前から海外MBA留学生のインターン受け入れを行っており、インターン生の扱いにも非常に慣れている印象を受けました。アサインメントは各インターン生の特性や目的に応じてカスタマイズされており、プログラム期間中のケアも徹底されたものでした。インターンシップ参加の最大の目的は卒業後の就職先の獲得ではあるものの、自身の課題にマッチする質の高いプログラムに参加することで個人のスキルセットの大幅な向上が見込まれることを考えると、インターンシップへの参加もMBAでの学びの一部と考えられるのではと思います。

前回の投稿でもお話させて頂いた通り、日本でインターン先を探す場合でも選考プロセスはかなりハードであり、納得のいくインターン先を見つけることは簡単ではないと思います。これからMBA留学を目指す受験生の皆さんには、ぜひインターンシップへの参加も考慮に入れた上で留学前に自身の課題の棚卸し及び志望校の選定を行われることをお勧めします。

2022年2月24日木曜日

日本でのインターンシップ (就活編)

Class of 2023T.Oです。今回は私費MBA生である私が日本でのサマーインターンを獲得するまでの過程についてお話ししようかと思います。私は幸いにも複数の企業からオファーを頂くことができましたが、想像していたよりも選考過程はスケジュール、内容ともにハードであり、Kelleyの手厚いサポートなくしては内定を勝ち取ることは難しかったと思います。私費留学生にとってサマーインターンの獲得有無はその後のキャリアを左右する重要なポイントだと思いますので、少しでも私の体験談が参考になれば幸いです。

1.   インターン採用のタイムスケジュール(Boston Career Forum

MBA生が日本でインターンシップの機会を得るためには、基本的にBoston Career Forum(以下BCF)への参加が必要となります。以下が大まかなBCFのタイムスケジュールとなります。

a.  5月~7月:壮行会開催

MBA受験が一段落すると、すぐにMBA採用を行っている企業による壮行会という名の企業説明会が行われます。事業会社の場合は純粋な企業紹介のケースが多いのですが、投資銀行やコンサルティング企業などは壮行会が事実上の一次選考となっているケースも多く、MBA受験が終わってからすぐに面接対策を行う必要があります。

b.  8月~9月:BCF登録、個別企業へのエントリー

MBAプログラムが本格的に始まる時期と重なるタイミングでBCF経由での各企業へのエントリーが始まります。締め切りは各社異なりますが、インターンの採用は枠が埋まり次第終了するケースも多く、事業会社の場合はできるだけ8月末、遅くとも9月末までにレジュメの提出を済ませるとライバルに遅れることなく選考プロセスを進めることができると思います。

c.  10月~12月:面接~内定

書類選考を通過すると一次面接の案内が届きます。従来はボストンの会場で一斉に面接を行うというのが恒例でしたが、現在はコロナの影響もあり全てリモートにて選考が行われます。面接は日本語の場合もあれば英語の場合もあるので、前もって日英どちらでも対応できるよう準備をしておく必要があります。

私の場合、複数回の面接を経て11月上旬に内定通知(オファーレター)を受領しました。オファーレターには回答期限があり、複数社から内定を受領した場合には回答期限内にどの会社でインターンを行うかを判断する必要があります。

2. 米国MBA留学生が留意すべきポイント

自身の経験を踏まえて、私が思う米国MBA留学生が日本でサマーインターンを獲得するために気を付けるべきポイントは以下のような点ではないかと思います。

a.  MBAプログラム開始前から始まる怒涛の選考プロセス

壮行会は渡米前に開催され、BCFのエントリーはMBAプログラムが本格化する前から始まります。それはつまり、MBAで新たな学びや気づきを得る前に、「自分は卒業後に何がしたいのか」、「自身の強みは何か」といった面接で質問される観点について理解を深めておく必要があることを意味します。

加えてレジュメのアップデートや志望動機の作成等、エントリー後に必要な作業も多く、MBAプログラムと並行してエントリー企業とのやり取りを行うことはかなり負荷が大きかったです。

b.  容赦なく行われる英語面接

私のようにMBA受験のインタビューを丸暗記で何とか乗り越えた純ジャパからすると、企業との英語面接は非常にハードルが高かったです。

そもそも英語力の向上もMBAに期待する要素の一つと考えている中で、まだまだこちらでの生活にも慣れる前から英語で1時間前後のコミュニケーションを行うことは、MBAのインタビュー以上にかなりの事前準備が要求されます。

3. Kelleyのキャリアサポート

KelleyFinancial TimesMBA ranking 2022においてキャリアサポートで世界第4位に位置する等、世界トップクラスの評価を受けています。私がサマーインターンの選考過程を通じて感じたKelleyのキャリアサポートに関する強みとして以下のような特徴が挙げられると思います。

a.  各学生に担当のキャリアアドバイザーがアサインされている

KelleyにはGraduate Career Service (GCS)というMBA生のキャリアサポートを専門に行う組織があり、GCSのスタッフの中から各学生にキャリアアドバイザーがアサインされます。キャリアアドバイザーは学生一人一人のキャリアプランやスケジュールに応じて様々な相談に応じてくれます。特に日本の採用スケジュールはアメリカのスケジュールとは大きく異なっていることから、柔軟にこちらの相談事項に対応してくれるスタッフがいることは非常に頼りになりました。おそらく入学早々にレジュメの添削や模擬インタビューの依頼をしていた学生は私一人だったと思いますが、そのようなケースであっても非常に迅速かつ丁寧な対応を頂き本当に助かりました。特に模擬インタビューに関してはしつこいくらいに何度も練習をさせて頂き、細かな英語表現やジェスチャーに関する相談もさせて頂いたことで本番は緊張することなく面接に挑めたように思います。

b.  Academyにおける就活トレーニング

Kelleyでは毎週金曜日にAcademyと呼ばれる専門を同じくする学生が集まり自身の専門分野に関する学びを深めるアクティビティがあるのですが、このAcademyにおいても定期的にインターン就活に関するコンテンツが用意されており面接対策として非常に有効でした。

学生同士で模擬インタビューやエレベーターピッチの練習などを行うのですが、やはり志望する業界が同じ学生同士のため、何気ないやり取りやアドバイスからも自身のキャリアや強みや弱みに関する良い気付きを得ることができました。

私費留学生にとって卒業後の再就職という問題は志望校の選択や、そもそも留学すべきかどうかを判断する重要なポイントかと思いますが、日本人私費留学生の場合は特にキャリアサポートという観点を重視して学校選択をすべきではないかと私は思います。

世界的にMBAは将来の幹部候補ポジションを担う人材が取得すべき学位であるという共通の認識がある一方で、残念ながら日本においてはほとんどの企業や転職エージェントがその重要性について今一つ理解できていないという事実があります。実際に私は留学前に複数の転職エージェントと留学後の再就職について話をしてみましたが、現代のキャリア論からは大きく乖離した見解(「態々キャリアを中断する必要があるのか」「海外でMBAを取得したとしても英語力くらいしか評価はされない」等)を示すエージェントも多かったです。またMBA採用ではなく通常の中途採用枠でのインターンを募集している企業では給与水準も驚くほど低く、人事という側面においても日本はグローバルスタンダードから大きく後れを取っているということが現実かと思います。

このような状況下のなかMBA経由でグローバルなキャリアを志す際には、選択肢として「(1)外資系企業の日本法人にMBA採用で入社する」、「(2)海外就職」という二つの選択肢しか実質的に残されておらず、いずれも非常に狭き門であるかと思います。(1)に関しては今回お話したように、厳しいスケジュールの中でMBA採用を日本で行っている限られた企業のポストを世界中に留学している私費留学生と争わなければなりません。また、事業会社に限って言えば、職種はファイナンス若しくはマーケティングに限定されているケースがほとんどのため、そもそもいずれにも知見のない方は門前払いというケースもあり得ます。(2)に関しては言わずもがな国籍問わず世界中の学生と競争する必要があり、その厳しさは日本のインターンシップ採用の比ではありません。

以上を踏まえて私費でのMBA留学を検討されている方には留学前から卒業後のキャリアについて具体的なステップをイメージしたうえで、そのステップを実現するための手厚いサポートが最も期待できる学校に進学することをお勧めします。今回は日本のインターン採用についての経験をシェアさせて頂きましたが、今後も実際のインターンシップの様子や現地でのインターンについてもお話しできたらと思います。もちろん個別のご相談もいつでも大歓迎ですので、お気軽にご相談ください。

2020年12月11日金曜日

米国MBA私費生の日本向け就職活動について(インターン編)

こんにちは。

食費をケチって激安食品ばかり食べていると、どことなく日々体調が悪くなっております、Class of 2021のK.Mです。

私費でお金がない皆さんも、体は資本なのでなるべくバランスの良い食事を心がけましょう。

完全食品(12食で約4ドル)


さて今回は、前回私が執筆したBlogに引き続きMBA生の就活関連トピックとして、日本でのインターンシップの経験について記載させていただきます。

■私のインターンシップ経験

前回経緯を記載した通り、晴れてインターンシップの内定をいただいた私は、1年生の春学期終了後の夏休みの間に日本へ帰国し、某外資系コンサルティング企業にてインターンに参加させていただくことになりました。

仕事の詳細については記載することができないのですが、大企業の業務の根幹に関わる部分についての戦略立案およびシステム分析を担当させていただき、企業がMBA生に期待する役割の大きさと、求められる責任の大きさを強く実感しました。

今回のインターンシップにおける個人的な学びについては、下記の三点に集約することができます。

・ MBA卒業後のキャリアイメージの明確化
・ Kelleyにおける学びの実践的アウトプットの場
・ モチベーションの向上

1. MBA卒業後のキャリアイメージの明確化

コンサルタントというのは、顧客からみると全員がプロフェッショナルであってしかるべきであり、インターン生という立場を明かされることはありません。当然、現職のコンサルタントと同様の働きを期待されるため、現場ではかなり現職に近い業務を担当させていただきました。

特に今回、クライアント企業の重要な局面において、ビジネスの方向性に深く関わる案件に参加させていただき、MBA留学前の業務と比較しても自身のキャリアステージの変化を感じており、MBA卒業後のキャリアイメージを形成する上で大変貴重な経験となりました。

2. Kelleyにおける学びの実践的アウトプットの場

学生という立場である以上、Kelleyは基本的に授業を通じて知識やスキルをインプットをする場です。ケースコンペや企業に向けたプレゼンなどアウトプットの機会は多くありますが、基本的にすべてrisk freeであり、失敗があったとしても学びの過程とみなしてもらえます。

一方でインターンにおいては、自分の働きにより実際に業務インパクトが生じるため、学生のプレゼンとは責任の重さが全く異なります。すなわちインターンは、労働単価が発生する実務においてKelleyにおける学びをアウトプットする初めての場であり、これは私にとって、一年間の学びがビジネスでどう活かされるのかを確かめる良い機会となりました。

(アメリカでインターンをされたA.Kさんも、Kelleyで学んだコンセプトやツールの多くを、実際に活用することができたとのことです。)

3. モチベーションの向上

私にとって今回のインターンシップは、働くことへのモチベーションと、Kelleyにおける学びのモチベーションの、両方を向上する良い機会となりました。

Kelleyでは実務から一年も離れて学業に専念していたため、単価と引き換えに労務を提供する感覚からしばらく遠ざかっていたのですが、この度のインターンにおいては久々に実務に携わり、ゆるふわになっていた気持ちが引き締まる思いでした。と同時に、適度なプレッシャーのもと顧客のために成果を出すことがシンプルに楽しいと感じ、労働意欲が沸き上がってきました。

また、インターン中うまくいったことについては成長の喜びを感じられたのですが、うまくいかなかったことについても、その後の成長の糧となりました。例えば今回私は、インターンの途中でVC関連の業務知識が不足していると感じることがあったのですが、そのことがインターン後にVCについてKelleyで学ぶきっかけとなりました。


以上が、今回のインターンで私が個人的に感じた内容です。要は、とてもいい経験でした!

■まとめ

Kelleyで学ぶ内容はハイレベルな視点からの抽象的なものも多く、アウトプットの機会が無いと「今自分が学んでいることははたして実務で役立つのだろうか?」という不安が生じることもあります。そんな中でインターンというのは、Kelleyにおける学びと、自分の成長を感じる良い機会となること間違い無しです。

また、就職活動を通じた採用企業とのマッチングのプロセスにより、自分が「できること」は企業の求める内容と一致していると思うのですが、その仕事が自分の「やりたいこと」かどうかというのは、現場レベルでの話となってくるので、実際に現場に入ってみないとわかりません。そこのギャップを埋める唯一の機会がインターンです。

ということで、MBA生のみなさんは、日米問わずインターンの機会を持つことをお勧めいたします!

それでは~
2nd-round出願の方、最後の追い込み頑張ってください!

Kelleyに関して質問等ございましたら、是非ともKelley在校生までお問い合わせください。

https://kelley.iu.edu/kjsa/contact/

2020年11月7日土曜日

米国MBA私費生の日本向け就職活動について

こんにちは、Class of 2021のK.Mです。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

こちらBloomingtonでは先日までの残暑はすっかり影を潜め、秋をすっ飛ばして唐突に冬の寒さがやってまいりました。アメリカでは目下トランプさんvsバイデンさんの大統領選真っ最中でして、私がこのブログを書き終わるころには結果が判明しているかもと思い、ドキドキ(?)しながらこの文章を書いています。

今回は、米国MBA私費生が日本で就職活動(夏のインターンに向けて)をする場合のプロセスの簡単な説明と、私の就活体験談について共有させていただきます。


■就職活動のプロセス

※私が夏のインターンシップに向けて就職活動をしていたのは2019年秋ごろで、まだコロナ禍が発生していない時期でした。以下で記載する内容は、コロナ禍ではない例年の流れとして考えてください。

<ボストンキャリアフォーラム>

米国MBA生が日本での就職を目指す場合、例年11月頃にボストンで開催されるボストンキャリアフォーラム(以下、ボスキャリ)というイベントに参加し、そこでオファーを獲得するというのが典型的な流れとなります。

ボスキャリはMBA生だけでなく、学部生も含め全米から5000人以上の日本人および日本語話者が集まり、日本でのインターンおよびフルタイムオファーに向けて3日間集中的に面接を行うという一大イベントとなっております。

会場では100を超える超有名企業が所狭しとブースを構えており、学生は自分の興味のある企業のブースを訪問して企業の説明を聞いたり、その場でレジュメを渡して面接に臨んだりする(ウォークイン)ことになります。しかし事前に興味のある企業が定まっている場合は、このウォークインという方法ではなく、事前にホームページから企業にレジュメを提出しておき、イベント当日は指定された時間に企業のブースを訪れて面接を行うことが推奨されます。

また、イベント当日以前に一次面接があったり、ディナーというものに招待されたりと、当日以外にも隠しイベントが盛りだくさんなので、就活生は十分に注意が必要です。特に投資銀行などはレジュメの応募締切が非常に早いところもあるので、早め早めの準備を心掛けましょう。

(※補足)

2020年のボストンキャリアフォーラムについてはオンラインでの開催となりました。オンラインということは、日本を含む全世界からより多くの人が応募することができるため、競争の激化が予想されます。2021年以降どのような形態になるかはわかりませんが、変化に柔軟に対応できるよう心掛けておくことが重要です。

<企業に直接応募するケース>

いくつかの企業においては、ボスキャリには参加せず、企業のホームページからの直接応募のみを受け付けている場合もあります。日本の就職エージェントが開催するイベントや、MBA合格者向けの壮行会といったイベントに参加しておくことで、こういった企業の情報を得ることができたりもします(すなわち、就職活動は渡米前から始まっているということです!)。希望する企業がボスキャリに参加していないとしても、直接企業のホームページを検索したり、後述のLinkedInを活用するなどして、幅広く情報収集をすることをお勧めします。

<LinkedInの活用>

日本ではそれほど普及していないのですが、欧米では転職活動において、LinkedInというSNSが大いに活用されています。LinkedInのプロフィールをしっかり書き込んでいると、様々な企業から結構な数のアプローチを受けることができます。もちろん、自発的に興味のある企業にコンタクトをとることも可能です。

Kelleyのキャリアサポートは、LinkedInの活用の仕方も教えてくれます。米国で就活をする場合、ネットワーキング(社員とつながりを持つこと)の重要性をこれでもかというぐらい強調されます。日本での就活においては、ネットワーキングの重要性は米国ほどは高くないかもしれませんが、興味のある企業があれば積極的にコンタクトをとるようにしましょう。


■私の就活体験談

さてここからは、夏のインターンを獲得するまでの私の就活体験談です。上で、早めの準備だとかネットワーキングが重要だとか偉そうなことを書いたのですが、私の場合、常に締切に追われていたというのが正直なところでした。

<渡米前>

まずMBAに合格してから渡米するまでの間に、いくつかのコンサルティングファームやヘルスケア企業、および就職エージェントの壮行会に参加しました。ここでの人脈が後に活きてくることにもなったので、参加しておいて本当に良かったと思います。

日本にいる間に転職エージェントの方と個人面談も行いました。エージェントの方は親身に相談に乗ってくれますし、転職市場のトレンドを教えていただいたりレジュメの内容を見ていただいたりと、大変お世話になりました。

<渡米後~ボスキャリまで>

MBAのカリキュラム自体は8月から開始なのですが、私は事前の英語プログラムを受けるために6月に渡米しました。そして、ボスキャリのスケジュールが決まったかなり早い段階で、ホテルと飛行機の予約を済ませてしまいました。ボスキャリ直前になると会場付近のホテルが満室になったり宿泊費が高騰することも考えられるので、早めの予約をお勧めします。

MBAのカリキュラムが8月スタートで、ボスキャリが11月頭に開催(一部企業はレジュメの期限が10月頭だったりもする)ということを考えると、本当に、準備の期間が短いということがわかるかと思います。

私はプレッシャーをかけられないとなかなか動き出せない性格なのですが、救いだったのが、前の記事でA.Kさんが記載した通り、Kelleyのキャリアサポート(GCS)は非常に手厚いことでした。指導はすべて英語なのですが、ストーリーを伝えるときの構成や、どういったエピソードが刺さるかといった話は言語に関わらず有用でした。また、ケース面接を含む面接練習を行う機会も多く提供される(一部コンサルティングファームなどは、ケース面接を英語で行うところもあり)ので、これらの機会を活用しました。

気を付けなければいけないのが、日本での就活をする場合、英語レジュメの他にも日本語レジュメや職務経歴書が必要となることも多く、こればかりはKelleyのキャリアサポートで対応できる範囲を超えています。日本語の書類については、就活エージェントに相談したり、日本人の同級生とレジュメを見せあうなどして、対策を行いました。10月はコアの授業が結構忙しいのですが、授業後に学校に残ったり、週末を利用したりしてなんとか仕上げていきました。

学校のイベントとの兼ね合いで少し大変だったのがAcademy tripです。Business Marketing Academy(BMA)では、10月下旬にAcademy tripと呼ばれる一週間の企業訪問ツアーがあるのですが、ツアーの途中にオンライン面接が入り、過密スケジュールの中、日本との時差のためホテルのロビーで深夜(早朝)に面接を行ったりと、大変でした。ですが、Academy tripでシカゴを訪問しているときにちょうどシカゴで就活イベントがあったりして、上手くその機会を利用することもできました。

<ボスキャリ>

ボストンに行ったのは初めてでしたが、とてもいい場所でした。海風が強く、11月だと夜は結構寒かったです。黒いスーツに身を包んだ日本人がアメリカの一か所に何千人も集まるというのは、現地ではちょっとした大ごとなのだろうなと思いました。前日は会場近くのホテルに宿泊し、イベント当日は朝早くから会場入りしました。

イベント一日目、二日目ともに朝から夕方まで面接が入っており、それはそれは忙しかったです。精神的な疲労はもちろんのこと、会場がかなり広いので、移動で肉体的にも疲れました。会場では渡米前にお会いしたMBA受験仲間とお会いしたりもして、昔の戦友と別の戦場で会ったような感じでした。面接の空き時間には、面白そうな企業の説明会に飛び込んだり、会場の端で負傷兵さながら床に座り込み壁にもたれかかりながら体力回復に努めました。

夜は二晩ともディナーに参加させていただいたのですが、企業の方と交流できる絶好の機会でした。もちろん就職活動の一環ではあるのですが、色々とお話ができて、純粋にとても楽しかったです(ご飯もめちゃくちゃおいしかったです)。

<ボスキャリ後>

いくつかの企業と面接をさせていただき、幸いにも内定をいただくことができました。ボスキャリの面接後に内定連絡をいただいた企業もあれば、ボスキャリで面接した後、二次、三次面接とオンラインで行い、その後内定をいただいた企業もありました。そんなこんなで、夏のインターンに向けての活動は終了しました。

ボスキャリ会場。晴天でした

■まとめ

就活のプロセスを思い返すと、反省点は山ほどあります。MBAの授業やイベントは思ったよりも忙しいし、ボスキャリは思ったより早く到来するし、思ったよりも多くの準備が必要でした。だからこそ、とにかく早めにスケジュールを組み立てて、マイルストーンを設定し、就活仲間の同級生を巻き込むことが重要です。

100%の準備ができた状態で面接に臨める人間なんてのはほとんどいないと思います。しかし採用側の気持ちになって考えてみると、高い費用をはらってブースを設け、アメリカまで来て一日中面接をしていただいた上に、ディナーまで提供してくださるということで、我々留学生に対する期待値というものは相当に高いということがうかがえます。だからこそ、入念な面接対策(ケース面接がある場合は特に重要!)が必要となってきます。


インターンでの体験も書こうと思ったのですが、就活の話だけでいっぱいいっぱいになってしまったので、今回はここまでにして、次回、インターンシップでの体験談について記載しようと思います。

ちなみにまだ大統領決まってないです。接戦で面白い笑。


2nd-roundで出願される方はエッセイにスコアメイクと大変忙しい日々をお過ごしかと思いますが、もうひと踏ん張り、頑張ってください!

コロナについてもまだまだ予断を許さない状況が続きますが、体調には十分お気をつけくださいませ!


Kelleyに関して質問等ございましたら、是非ともKelley在校生までお問い合わせください。

https://kelley.iu.edu/kjsa/contact/

2020年6月23日火曜日

Kelleyのキャリアサポートについて

はじめまして!Class of 2021A.Kです。

今回はKelleyの強みの一つであるキャリアサポートについて書きたいと思います。私自身、前職を退職し、私費で留学している事もあり、キャリアサポート体制は重要な学校選択基準でした。具体的なサポートだけでなく、自身の強み弱み理解・ブランディング・発信の仕方を知る機会がたくさん用意されている事もKelleyの特徴であり、転職というゴールだけでなくキャリアそのものについて深く知る機会が豊富にあります。

1. GCSについて

KelleyではGCSGraduate Career Services)と呼ばれる学生のキャリアサポートに特化した部門があり、専用のオフィスも持っています。
学生の就職活動全般を支援しているのですが、私たちから見える範囲の事だけでなく、企業(=学生の就職先)との関係構築等も全面的に担っているようで、Kelleyをリクルーターに知ってもらう、という点でも重要な役割を持っています。今年(2020年)のFinancial Timesではキャリアサービスランキングにおいて3位に入っております。

GCS主導のイベントも定期的に行われています。内容についてはKelley公式サイトや過去ブログに詳細がありますので、そちらをご参照頂くとして、今回は現時点で自分が体験した各イベントについての感想・学びを中心に記載致します。
     -Me, Inc.(オリエンテーションという枠組みで8月中)
自己理解を深めるセッションを踏まえ、30秒間での自己紹介を繰り返し行う練習があるのですが、これをやっておいて良かったと思う場面がその後何度も何度もありました。企業訪問等のフォーマルな場面は何時でも緊張するものですが、自己紹介だけはスムーズにできる事で安心感が大幅に違いました。Me, Inc.ではキャリアに直接関係ないセッションもたくさんあり、Kelleyを選択する理由になっている学生もおりますので、気になる方は下記リンクをご覧下さいませ。
Me, Inc.中のプレゼン準備の為に訪問したIU Cinema
     -Roundtables/Networking Nights8月末から何度か)
毎回数十社の企業から社員の方がブルーミントンを訪問し、学生のネットワーキングの練習という名目で会話の時間が設けられます。参加した際には質問をする事、会話を続ける事で必死になっていましたが、今振り返るともっとうまく活用するべきだったと思うイベントです。各企業もKelley  MBAの学生だから、という理由で来ている企業の人たちですので、もっと戦略を練り明確な目標を持った上で挑むべきだったと今は思っています。
     -GCS Day10月初め)
外部から専門の講師を招いてケースインタビューの練習を徹底的に行いました。それまでケースとは無縁の社会人生活でしたので、そもそもケースインタビューって何なのか、という事も含めて全体像が初めて理解できました。アメリカ人学生と2人で組んで1日練習を行ったので負荷は高かったですが、就職活動中に必要がなくてもビジネスを俯瞰で考え、論理的に人に伝えていく良い練習になる事がわかりました。その後独学でケースの勉強を始めるきっかけにもなったイベントです。
     -Kelley Kick-Off Interviews11月頭)
リクルーターの方々が実際の一次選考と同じ内容でのインタビューを行い、フィードバックをしてくれるという大変貴重な機会となります。私はJohnson & JohnsonGEとやったのですが、想像以上にフィードバックも具体的で、2つを同日に行う為、1日だけで英語のインタビューに少し慣れる事ができます。

その他学校に各企業のリクルーターが個別に来ての説明会やネットワーキングイベントはCoreの期間はほぼ毎週のようにあり、任意で参加できるようになっております。

2. 就職活動中のサポート体制、自発的な活用方法

Kelleyの特徴として、各学生にGCSのスタッフが必ず1名ついてくれ、レジュメのチェックや、インタビューの練習を行ってくれます。私はLinkedInのプロフィールのチェックや、カバーレター等も見てもらっており、“英語のチェックだけでもいつでもするから。就活って不安になる事もあると思うからただの話し相手でも良いよ”といつも言ってくれる為、大変気軽に相談できております(英語の雰囲気を正確に訳せているかは不明です)。
また今期の夏はGCS経由で紹介してもらったスタートアップにてマーケティングインターンとして働く事が決まりました。コロナの影響が大きい現在ですが、卒業生のネットワークが大変強く、学生のキャリアサポートに従事している専門のチームがある事のメリットを強く感じる事ができました。
日本の就職活動についてはKelleyで強いネットワークを持っているわけではないので、日本の就職エージェントや同学年のK.Mさんと相談しながら活動を行っていますが、レジュメやインタビューで伝えたいストーリーに関しては日本語でも英語でも基本変わりませんので、英語で常に確認・チェックをしてくれる人がいる事はとても意味があったと思います。
ボストンキャリアフォーラムにて

3.まとめ

コロナ以降全てオンライン環境となった中でも、GCSは学生のキャリアサポートを密に行っています。個別のサポートだけでなく、隔週でGCS DirectorがZoom での就活セッションを設けており、現在の就職市場・学生側の注意点等の最新情報を提供しております。
社費の方であったとしてもMe, Inc.等を通して学べる“自分のキャリアを考え、強みを知り、そして人に伝える”という訓練そのものはきっと価値があるものかと思います。
長くなってしまいましたが、Kelleyのキャリアサポートについてもっと知りたい方がおりましたら、いつでもご連絡下さいませ。ブルーミントンでお会いできます事、楽しみにしております。

2018年12月11日火曜日

Kelley卒業生の就職データ

Class of 2019のK.I.です。

マーケティングに強い学校として知られているKelleyですが、Poets & Quantsに最近投稿された記事を見てみると、卒業後、P&Gに代表される消費財メーカーでの職に就く者は全体の15%程度であるとされていて、想像するほど多くはありません。


MBAの機会を利用してアメリカでの転職を考えている方や、米国企業とのコネクションを作りたいと考えている方もいらっしゃると思いますので、今回は2017年のKelley卒業生の就職データについて紹介させていただきます。


まず卒業後の就職先の産業ですが、コンサルティングがトップで25%、次がテクノロジーで24%となっています。年俸の中央値はコンサルティングが一番高くなっています。マーケティングでイメージされがちなB2Cの消費財は前述の通り15%です。

次に職務です(米国企業では、職務に応じて求人を行うことが多いです)。職務については、マーケティング職が一番多く34%、その次がコンサルティング職で32%となっています。やはりマーケティングに強い学校とあってマーケティング職が多いですが、先の表のデータを踏まえると消費財に限らず製造業やテック業界等、他の産業でマーケティング職に就く者も多くいることがわかります。

勤務地については、インディアナ州の学校とあって中西部が圧倒的に多く46%です。その次が西海岸で25%となっておりこれはテック企業への就職者が多いことが理由として挙げられるのではないでしょうか。Kelleyのプログラムの特徴であるAcademyでは、企業訪問を行う機会があるのですが、その対象も中西部の企業が中心となっていました。

最後に全卒業生の平均年俸の過去4年間の統計です。米国の景況が全体として良かったことも影響していると思いますがベース年俸、ボーナスともに順調に上昇しています。日本円に換算すれば年俸+ボーナスで約1500万円。Class of 2017の卒業時の平均年齢は約30歳ですから、30歳でこの年収を得られるとは素晴らしいですね。米国でMBAの学位が高く評価されていることの顕れだと思いますが、一方で米国企業と日本企業との実力の差を見せつけられているような気がします。日本企業、ガンバレ!!

就職先企業の一覧はKelleyのHPで閲覧できますが、以下の企業がTop MBA Hiring Companiesとして例示されています(Topの定義は不明。採用人数でしょうか)。

https://kelley.iu.edu/recruiters-companies/graduate/employment-statistics/recruiting-companies/index.cshtml

  • 3M
  • Abbott Laboratories
  • ConAgra Frozen Foods
  • Cummins, Inc.
  • Deloitte Consulting
  • Dow Chemical
  • Ecolab
  • EY
  • General Motors/OnStar
  • IU Health
  • Johnson & Johnson
  • Nestle
  • Procter & Gamble
  • Target

以上のデータで、Kelley卒業生の就職先や企業との接点について全体的な傾向をつかむことが出来るかと思います。全体な傾向として、例えば東海岸の金融サービスなどの業界に進むものは多くはありません。そういった企業に就職したい・コネクションを作りたいという方は、NYなどの学校に進まれた方が機会は多いと思われます。(KelleyにはCapital Market Academyもありますので、全くないわけではありません)一方で、中西部の製造業・小売業・消費財や、シカゴをベースとするコンサルティング、西海岸のテック企業などは就職者も多く、学校にリクルーティングに来る企業も多いです。そういった業界に興味のある方は、進学先にKelleyも一考されてみてください。

*すべてのデータはKelleyのGraduate Career ServicesのHPから抜粋しました。

2015年9月15日火曜日

未経験の業界・職種でのインターンシップとMBA

こんにちは、Class of 2016のS. M.です。9月のはじめに日本から帰ってきて、慌ただしく始まった授業もようやく落ち着いたところです。今回は夏休みをほぼ丸々使ったインターンシップについて書きます。

私は製造業の研究職の出身ですが、この夏は前職とは全く違った業界・職種で2社のインターンを経験しました。インターンといっても様々な期間や内容のプログラムがあるようですが、私の場合は2社とも実際の業務に取り組む形式で、8週間づつ合計16週間、5月初旬に期末試験が終わった直後に帰国し、インターンが終わった直後の8月末に渡米する、というスケジュールでした。

1社目はコンサルティングで、ある業界に特化したブティックファームでのインターンでした。業界の知識は全くなく職種も未経験でのスタートでしたが、この時にとても良かったと感じたのは、授業の予習やケースコンペティションの準備で養われたquick learnです。このインターンは実際のクライアントプロジェクトに取り組むものでしたので、何を分かっていればいいのか、ポイントを押さえて素早く、しかしながらクライアントに説明できるレベルで全体像を把握することを求められました。要点を把握し説明すること、はKelleyにいても常に求められ、日頃から慣れていたのは非常に良かったといえます。具体的なスキルでいうならば、Excel、Powerpoint、Accessといったオフィスソフトの扱いや、仮説検定といった統計的な知識も必要でしたので、コアやケースを通して学んできたことを生かせました。

2社目はテック系企業でのファイナンス職でのインターンでした。ファイナンスといってもプロジェクトの内容は事業企画に近いもので、バリューチェーンの垂直統合を行う場合の最適な事業モデルを提案し、そのファイナンシャルインパクトを定量する、というものでした。ここでは、オペレーション、ファイナンスやアカウンティングのクラスで学んだ内容が活用できました。例えば、在庫回転率とキャッシュフローの関係やそれが利益率にどのような影響を及ぼすかといった分析を行っていたのですが、研究職だった私からするとKelleyを挟むことなく、このインターンを乗り切ることは出来なかったと思います。

受験勉強をしてると、受験の意味を悩む方もいらっしゃると思いますが、MBAを経ることで前職とは全く違う業種・職種でもインターンの機会が得られます。そして、そのインターンを乗り切ることのできるスキルとメンタリティも身に付きます。もし異業種・異職種への転職を検討されているならば自分の可能性を大きく広げることができるのは大きな魅力ではないでしょうか。粘り強く準備され、納得のいく学校選択をされて、希望の進路を実現されてください。なお、インターンの具体的な内容にご興味のある場合は、経験をシェアさせていただきますので、ご連絡ください。

2014年11月6日木曜日

最初の2ヶ月



Class of 2016S.T.です。今年の入学者の初投稿になります。
Bloomingtonは先日雪がちらつきました。まだ11月に入ったばかりなのに。冬の本格的な寒さを想像し、今から戦々恐々としています。

さて、MBAプログラムが始まり早2ヶ月が経ちました。現時点で感じていることやKelleyの印象などを思いついた順につらつらと書いていきたいと思います。

まずは英語。「純ドメは英語で苦労する」と聞いていましたが、実際にプログラムが始まると想像以上に大変。MBA受験時にテクニカルに点数を獲得する勉強の仕方をして実践的な英語力の向上を二の次にしていたツケが回ってます。授業中に教授が言ってることを聞き逃したり、議論の流れに乗れないこともしばしば。特にグループワークでチームメイトとの議論が熱してくると全くスピードについていけません。
とはいえ、現状の英語力でやりくりしつつ、contributionも積み重ねないといけないのも現実。チーム課題が出た時はいの一番にとりかかってチームメイトをリードするよう心掛けるなど、特に最初の頃は自分なりのcontributionの仕方を模索しました。結果、数値分析においては「任せておけば大丈夫」というチームメイトの信頼を得ることが(たぶん)できています。

次にCore programKelley1年冬学期の授業は全てCore programと呼ばれる必修で、13コマ×週4日×3ヶ月でゼロからでも短期間で基本的な分析手法や知識が習得できるよう、各科目がうまく関連付けられて組立てられています。短期間に詰め込んでいることもあり量的には結構な密度で、特にMidterm Examと通常授業が並行していた期間は体力的にも精神的にもかなり疲弊しました。質の面では、全般的に初級編が多いのでバックグラウンド次第で得るものが少ない科目もありますが、教授陣が工夫を凝らして用意した授業は聞いているだけでも面白いです。また、review sessionoffice hourを設けて生徒のキャッチアップを積極的に支援する各教授の姿勢にはいつも感心します。

最後にキャリア支援。KelleyStudent Satisfactionが全米のMBAプログラムでも最上位に位置しているのはこの要素が大きいのでは。MBAプログラムが始まる前の8月には自己分析やネットワーキングのノウハウを学ぶ2週間のプログラムを設けていたり、実際の企業と提携して全生徒向けに模擬面接の場を用意したり、生徒一人一人にCareer Coachがついたり、Kelley全体で生徒のキャリアアップを全面的に支援していると感じます。私は社費の身なので正直これらの取り組みに参加するモチベーションは低いのですが、今後アメリカでの就職を考えている方には魅力的だと思います。

と、ここまで書いてきましたが、Bloomingtonの街やAcademyなど、他にも多くの魅力がKelleyにはあります。書ききれなかった分はまた次回。Class of 2016S.T.でした。