2019年12月25日水曜日

英語が苦手な人のチームへの貢献方法


Class of 2020のMOです。Kelleyでは、1年生の春学期(2学期目)から選択科目が始まり、概ね全ての科目において3~5人を1チームとしてアサインメントやプロジェクトが課されます。チームとしてアサインメントやプロジェクトを進めるために、ミーティングを開くのですが、自分のような英語が苦手な人間としては、そこでの議論に貢献するということがなかなか難しく、入学して以来、どういったやり方で貢献するのが効果的なのかを模索してきました。そこで、今回は、これまでやってきて効果のあったものについてご紹介させていただきます。

何が一番難しいのか

特に自分1人がインターナショナルで他のチームメンバーはネイティブ、みたいなチーム構成になった場合に、一番不利に感じているのが、レスポンスの速度です。議論を進めるために、誰かが「こうした方が良いと思うんだけど、どう思う?」みたいな意見を求めた時に、反応速度で他のネイティブには勝てない。考えているうちに、誰かが答えてしまい、そしてその次の話題に移って、どんどん議論が進んでいって、いつの間にか、「あれ自分、議論に参加できてない」みたいな状況に陥りがち。もちろん、チームへの貢献方法なんていうものは、チームミーティングの時間調整から始まり、最終的に提出するレポートやプレゼンするパワポのフォーマッティングまで多岐にわたるのですが、今回はミーティングで議論される内容への貢献というところにフォーカスしようと思います。

前段が長くなりましたが、以下が私が効果のあったと感じられたものです。

#1.質問をする側になる

誰かの質問に回答する速度で勝てないのなら、自分が質問を呈する側になっちゃえば良いんじゃないか、ということ。ただ、これが意外と難しくて、そもそも質問する前に、それまでの議論の全体像を理解したうえで、成果物の質が向上するような質問をするということができないと、わけのわからん質問をする奴、みたいになってしまう。自身がケースであったり、プロジェクトのことをよくよく理解しておくことが必要。

#2.事前に自分の意見をまとめてからミーティングに出席

超当たり前のことでごめんなさい。でもこれこそが一番基本です。自分の意見をミーティング前にセットしておけば、チームメンバーからの意見にも質問を考えつきやすくなるので、「#1.疑問を呈する側になる」ためにも有効な手段。

#3.自分の考えをまとめたものをチームメンバーに事前共有

「#2.事前に自分の意見をまとめてからミーティングに出席する」の発展版。ミーティングって本当に初手が大事だと思っていて、最初の5分で全く発言できないと、どんどん発言できない焦りが自分の中で生まれ、周りからも、こいつ全然話さないじゃん、みたいに見られちゃうと後は負のループに陥る。それを避けるために、ミーティング前に自分でまとめた考えを共有するというもの。なぜにわざわざ事前にメンバーに共有するといった七面倒なことをしているかというと、事前に意見をまとめてからミーティングに臨んでも、冒頭で発言するタイミングを逃して、議論が違う方向に進んでしまい、せっかく準備してきたものを披露する機会を逸したという経験があったためです。

#4.特定分野における知識の相対的な優位を生かす

一人一人バックグラウンドや持っている知識の分野・量が異なるので、その中で自分の得意とする分野で貢献しましょう、という話。チームでミーティングをしている意義は元々ここ(様々な得意分野を持つ人がそれを持ち寄って良いアウトプットを出しましょうということ)にあるはずだし、ふわっとした項目になりそうなので、例を挙げてみると、直近、New Venture Business Planningという講義を取ったのですが、その内容というのは、4人1チームで新しいスタートアップを考え、スタートアップ立上げから5年間のビジネスプランを検討、最終的にレポートにまとめて、かつプレゼンをしましょう、というものでした。ビジネスプランを考える上で、マーケティング、オペレーション、ファイナンスといった側面を考える必要があり、私はファイナンスメジャーなので、ファイナンスの観点から意見をしたり、pro-formaの財務諸表を作成したりして貢献できたし、一方でマーケティングメジャーの人はその分野で貢献をしていました。ということで、他のメンバーと比較して自分がどの分野で優位性があるのかを予め認識しておくことで、自分はどの観点から問題を見て意見した方が良いのかが整理され、結果、チームへの貢献のしやすさにつながると思います。

#5.とりあえず “I think” と大きな声で言う

とりあえず自分を追い込んでみるために、I thinkと大きな声で言ってみて、そのあと何か出てくることに賭けてみる、というもの。最終手段。片手で数えられる程度しか使ったことないですが、人間追い込まれると、存外に意味のあることを言えたりするもの。ただ、これを実行するところまで追い込まれないために、#1~4までを無難にやっておくのがベターな気がしています。

まとめ

Kelleyに入学する以前は、どうやったらチームに貢献できるのだろうか、などと考えたこともなかったのですが、入学してすぐのチームミーティングで、何も自分の意見を出せない、発言できることが何もない、という苦い経験をしたことから、それ以来1年半ほど、チームでのアサイメントやプロジェクトの中で、どうすればチームでの議論に貢献できるのかを色々と模索してきましたが、今となっては前述の#1~4の組み合わせで何とかなっているのかなという感じです。チームの中での役割も流動的で、#3でチームメンバーに事前送付した自分の考えが、メンバー全体の考え方に上手くフィットすれば、議論を主導できるし、そうでなければ#1や#4でどうやって存在感を発揮できるかなと考えていく、という形で考えながらミーティングをしています。


最後になりましたが、受験生の皆様はセカンドラウンドの締切に向けて追い込みの時期かと思います。受験のエッセイには到底役に立たない記事をこの時期に書くことに申し訳の無さを感じているところではあるのですが、3分間の息抜きになれば幸いです。Kelleyについてご質問等ありましたら、在校生一同喜んでご回答させていただきますので、お気軽にこちらまでご連絡ください。