2023年10月12日木曜日

Intensive English Program 2023

2023 Intensive English Program について

Class of 2025A.K.と申します。今年は、私1名がKelleyに入学することになり、今後は受験生の皆様に役立つ情報を定期的に発信していきたいと思います。

今回は今年の夏に参加したインディアナ大学が提供する短期英語学習プログラム、Intensive English Program (IEP)についてお話します。過去のブログでIEPについて取り上げられておりますので重複する部分もありますが、最新の情報ということで、あらためて参考にしていただければと思います。

 

IEPMBA 準備コースについて

Intensive English Program (IEP)はインディアナ大学のdepartment of second language studiesが留学生向けに開講しているコースで、大学レベルの授業を英語で受講するための準備を目的とした英語プログラムになります。MBAの学生は合格した際に、Kelley から受講を勧められていますが、基本的に参加は自由です。IEPでは7つのレベルに分かれており、MBA入学者はレベル7に相当するMBA準備コース(MBA Prep)を、MBAの授業が開始する前の6月下旬から7月下旬にかけて受講することになります。今年の参加者の国籍は、日本1人、韓国1名という構成でした。費用がやや高め(学費2500ドル+生活費)で、ドル高などの影響もあり、参加者は少なめでした。例年は8名以上が参加しているようです。

 

■授業の内容

MBA準備コースでは、14時間の授業を週5日受講することになり、授業後に宿題も出されますので集中的に英語を学ぶことができる期間になります。個人的にコースが始まる前は英語の基礎を教わる授業で(それでも早めにBloomingtonの生活を整えるために受講を決心)、自分で新しい単語を覚えたり、英語ドラマを見たりするだけで独学できるのではないかと思っていました。しかし、コースは予想以上に充実していて、英語学習とアメリカ社会についての理解を深めるための良い機会だったと思います。今年は受講者が2人で、ほぼ個人授業のような形で、みっちりと教えていただいたことも良かったかなと思います。

1時間目:Interpersonal Communication

 ネイティブの言い回しや話し方のルールについて勉強しました。ネイティブスピーカーの言葉が聞き取れづらいのは、早口だからと思っていましたが、このコースで、ネイティブスピーカーは一定のルールに従って音節を減らし、弱く発音する、発音が変わるなどを学びました。英語を長年学んできても、あまりこのようなルールに関してはしっかり学ぶことがなかったので、英語の聞き取りの基礎を高める良いきっかけになったと思います。

2時間目:アカデミックリーディングリスニング

アカデミックリーディングリスニングの授業では、予習として新聞のポッドキャストを聞いて、記事を読んだあとに、授業で内容や英語表現についてディスカッションしました。宿題には時間がかかりましたが、クラスで議論することでポットキャストを聞くモチベーションが上がり、口語表現の勉強に役立ったと思います。

3時間目:アカデミックライティング】

この授業はコースの中で最も印象的でした。3種類の課題(意思決定、問題分析、評価)について、時事問題を題材にエッセイを書きました。例えば、意思決定エッセイは「アメリカFRBは利息率を上げ続けるべきか」、問題分析エッセイでは「日本の賃金はなぜ30年間も増加せずに、諸外国よりも低いか」などを題目にして、1000から2000ワードでエッセイを書きました。エッセイにふさわしい英語を使うことと、有効に議論を展開することが求められました。また、APAスタイル(社会科学系の英語論文で使われるフォーマット)をといったアカデミックライティングの手法を学び、そのルールに基づいてエッセイを書きました。

4時間目:Current Event

興味が惹かれたもう 1つの授業でした。名前の通り、アメリカや世界中で起きている時事問題について、政治的文化的な観点から議論しました。これらの問題についての大多数のアメリカ人の見方や、日本とアメリカの考え方の違いについて知ることができました。また授業では、風刺記事やアメリカで人気のあるアニメなども取り上げられ、普段あまり触れない分野について考え、議論することができたので、アメリカの文化と社会に関する理解が深まったと思います

 

■参加することのメリット

【生活のセットアップ】

IEPに参加することで、MBAが本格的始まる前に生活のセットアップが完了できる点は大きなメリットです。MBAが始まるのは8月からですが、Me, IncからIntegrated Coreまでの期間は時間がかなり取られますので、生活のセットアップを同時にこなすのはかなりのストレスです。とくに、車がない場合はバスを使用したり、ネットで購入することになるので、家具や日用品を11件揃えるのは時間と労力を要します。その点、IEPに参加していればMBA期間中は生活のセットアップに気を取られることなく、勉強に集中できるはずです。

 

以上、IEPの概要、MBA準備コースの内容、参加することのメリットについて説明させていただきました。もちろん、先生たちは外国人向けの英語教育に慣れているので、初めて留学される方でも心配することはありません。MBAが本格的に始まる前に、英語に慣れる、大学院の授業、アメリカの文化を知る良いきっかけになるので、日本人の方にとっては最適な準備プログラムだと思います。ぜひ、Kelleyを選んでいただけた暁には(そして、Kelley以外の方にも)、IEPへの参加をお勧めします。

 

Kelleyに関して質問等ございましたら、お気軽にこちらまでお問い合わせください。