2015年1月16日金曜日

MBAと期末試験

みなさま、明けましておめでとうございます。Class of 2015KKです。早いものであっという間にMBA生活も残り4分の1、あと1セメスターを残すのみとなってしまいました。クラスメートの中には最後のセメスターを交換留学でヨーロッパやアジアの学校に行く人もいれば、Kelleyでの最終学期ということでパンパンに授業を詰め込んでいる人、人生最後であろう学生生活を謳歌するためにスカスカなスケジュールを組んでいる人、などなど様々です(笑)。

さて今回はMBAのクラスでの評価や期末試験について簡単にご紹介したいと思います。日本の大学だと、期末にレポートや試験があり基本的それらのみに基づいて成績が決まる、というのが一般的だと思いますが、Kelleyの場合には(おそらく他のMBAプログラムも似たような感じだと思いますが)期末試験・レポートだけではなく、Class Participationと呼ばれる授業中の発言や個人・グループでの提出が求められるAssignment、クラスでのプレゼン等によって評価が決まってきます。それぞれのクラスによって各配分はまちまちですが、期末試験のみでの評価というクラスはほとんどありません。ちなみに私が先セメスター中に受けたクラスでの配分は以下のようになっていました。

Pricing Management (Marketing)
Class Participation: 20%
Team Case Analysis: 30% (3x 10%)
Midterm Exam: 25%
Final Exam: 25%

Corporate Governance and Restructuring (Finance)
Class Participation: 10%
Individual Case Analysis: 15%
Team Case Analysis: 15%
Group Project: 30%
Final Exam: 30%

Introduction of Data Mining (Business Analytics)
Class Participation: 15%
Mini Quiz: 20% (4x5%)
Team Home Work: 15% (3x10%)
Final Team Project: 25%
Final Exam: 25%

これらを見ても評価が総合的に行われていることがわかると思います。
その他に特徴的な点としては、ほぼすべてのクラスでチーム課題やプロジェクトがあるという点でしょうか。これはビジネスの世界では個人で完結する仕事はほとんどなく、チームでのタスクが大部分ということに基づいていて、学校側も意図的に設計しているものと思われます。実際に様々なクラスで様々なメンバーとグループワークをこなしていくことによって、チームで何かを行う際に気をつけるべき点を実践的に学ぶことができています。
またこちらの教育はかなりアウトプット重視で、期末試験にしても授業で習ったことをそのまま答えさせるような設問はほとんどなく、習った内容を実社会に適用するとどうなるか等を自分の言葉で論理的に説明することが求められます。設問もかなり曖昧なことが多く、自分で前提も含めた説明をして筋が通っていれば点数がもらえるという具合です。そのため、一部のクラスでは期末試験の結果について議論するために教授がオフィスアワーを設けている場合もあるくらいです。また試験だけではなく、グループでのプロジェクトやプレゼンでアウトプットを求めるクラスも多くあります。New Product Managementというマーケティングのクラスでは自分達で新製品のアイデアを考えて会社の役員向けを想定してクラス内でプレゼンする、というプロジェクトがありましたし、上記のCorporate Governance and Restructuringのグループプロジェクトは自分達で実社会のある会社を選びM&A等のリストラ策の提案書を作成する、というものでした。


教室で授業を受けていて所詮は机上の・・・みたいな感覚を持つことも多いですが、このようにグループワークを多く取り入れたり、実社会を想定したプロジェクトや試験問題を課したりすることにより、プログラムがより実践的になっているとも感じます。