2019年12月25日水曜日

英語が苦手な人のチームへの貢献方法


Class of 2020のMOです。Kelleyでは、1年生の春学期(2学期目)から選択科目が始まり、概ね全ての科目において3~5人を1チームとしてアサインメントやプロジェクトが課されます。チームとしてアサインメントやプロジェクトを進めるために、ミーティングを開くのですが、自分のような英語が苦手な人間としては、そこでの議論に貢献するということがなかなか難しく、入学して以来、どういったやり方で貢献するのが効果的なのかを模索してきました。そこで、今回は、これまでやってきて効果のあったものについてご紹介させていただきます。

何が一番難しいのか

特に自分1人がインターナショナルで他のチームメンバーはネイティブ、みたいなチーム構成になった場合に、一番不利に感じているのが、レスポンスの速度です。議論を進めるために、誰かが「こうした方が良いと思うんだけど、どう思う?」みたいな意見を求めた時に、反応速度で他のネイティブには勝てない。考えているうちに、誰かが答えてしまい、そしてその次の話題に移って、どんどん議論が進んでいって、いつの間にか、「あれ自分、議論に参加できてない」みたいな状況に陥りがち。もちろん、チームへの貢献方法なんていうものは、チームミーティングの時間調整から始まり、最終的に提出するレポートやプレゼンするパワポのフォーマッティングまで多岐にわたるのですが、今回はミーティングで議論される内容への貢献というところにフォーカスしようと思います。

前段が長くなりましたが、以下が私が効果のあったと感じられたものです。

#1.質問をする側になる

誰かの質問に回答する速度で勝てないのなら、自分が質問を呈する側になっちゃえば良いんじゃないか、ということ。ただ、これが意外と難しくて、そもそも質問する前に、それまでの議論の全体像を理解したうえで、成果物の質が向上するような質問をするということができないと、わけのわからん質問をする奴、みたいになってしまう。自身がケースであったり、プロジェクトのことをよくよく理解しておくことが必要。

#2.事前に自分の意見をまとめてからミーティングに出席

超当たり前のことでごめんなさい。でもこれこそが一番基本です。自分の意見をミーティング前にセットしておけば、チームメンバーからの意見にも質問を考えつきやすくなるので、「#1.疑問を呈する側になる」ためにも有効な手段。

#3.自分の考えをまとめたものをチームメンバーに事前共有

「#2.事前に自分の意見をまとめてからミーティングに出席する」の発展版。ミーティングって本当に初手が大事だと思っていて、最初の5分で全く発言できないと、どんどん発言できない焦りが自分の中で生まれ、周りからも、こいつ全然話さないじゃん、みたいに見られちゃうと後は負のループに陥る。それを避けるために、ミーティング前に自分でまとめた考えを共有するというもの。なぜにわざわざ事前にメンバーに共有するといった七面倒なことをしているかというと、事前に意見をまとめてからミーティングに臨んでも、冒頭で発言するタイミングを逃して、議論が違う方向に進んでしまい、せっかく準備してきたものを披露する機会を逸したという経験があったためです。

#4.特定分野における知識の相対的な優位を生かす

一人一人バックグラウンドや持っている知識の分野・量が異なるので、その中で自分の得意とする分野で貢献しましょう、という話。チームでミーティングをしている意義は元々ここ(様々な得意分野を持つ人がそれを持ち寄って良いアウトプットを出しましょうということ)にあるはずだし、ふわっとした項目になりそうなので、例を挙げてみると、直近、New Venture Business Planningという講義を取ったのですが、その内容というのは、4人1チームで新しいスタートアップを考え、スタートアップ立上げから5年間のビジネスプランを検討、最終的にレポートにまとめて、かつプレゼンをしましょう、というものでした。ビジネスプランを考える上で、マーケティング、オペレーション、ファイナンスといった側面を考える必要があり、私はファイナンスメジャーなので、ファイナンスの観点から意見をしたり、pro-formaの財務諸表を作成したりして貢献できたし、一方でマーケティングメジャーの人はその分野で貢献をしていました。ということで、他のメンバーと比較して自分がどの分野で優位性があるのかを予め認識しておくことで、自分はどの観点から問題を見て意見した方が良いのかが整理され、結果、チームへの貢献のしやすさにつながると思います。

#5.とりあえず “I think” と大きな声で言う

とりあえず自分を追い込んでみるために、I thinkと大きな声で言ってみて、そのあと何か出てくることに賭けてみる、というもの。最終手段。片手で数えられる程度しか使ったことないですが、人間追い込まれると、存外に意味のあることを言えたりするもの。ただ、これを実行するところまで追い込まれないために、#1~4までを無難にやっておくのがベターな気がしています。

まとめ

Kelleyに入学する以前は、どうやったらチームに貢献できるのだろうか、などと考えたこともなかったのですが、入学してすぐのチームミーティングで、何も自分の意見を出せない、発言できることが何もない、という苦い経験をしたことから、それ以来1年半ほど、チームでのアサイメントやプロジェクトの中で、どうすればチームでの議論に貢献できるのかを色々と模索してきましたが、今となっては前述の#1~4の組み合わせで何とかなっているのかなという感じです。チームの中での役割も流動的で、#3でチームメンバーに事前送付した自分の考えが、メンバー全体の考え方に上手くフィットすれば、議論を主導できるし、そうでなければ#1や#4でどうやって存在感を発揮できるかなと考えていく、という形で考えながらミーティングをしています。


最後になりましたが、受験生の皆様はセカンドラウンドの締切に向けて追い込みの時期かと思います。受験のエッセイには到底役に立たない記事をこの時期に書くことに申し訳の無さを感じているところではあるのですが、3分間の息抜きになれば幸いです。Kelleyについてご質問等ありましたら、在校生一同喜んでご回答させていただきますので、お気軽にこちらまでご連絡ください。

2019年9月30日月曜日

ワシントンキャンパス・プログラム

Class of 2020MOです。9月に秋学期が始まってから約1か月が経過し、本ブログ自体久しぶりの更新となってしまいました。受験生の方々はスコアメイクやアプリケーションの作成等、ご多忙な時期かと思いますが、軽い息抜き的に本ブログをお読みいただければと思います。また、Kelleyについて、より深くお知りになりたい場合には、こちらよりご連絡ください。

さて、今回は、夏休み期間終盤の5日間(8月19日~23日)を使って、ワシントンキャンパスという学外プログラムに参加してきましたので、そのプログラムのご紹介です。

プログラムの概要

ワシントンキャンパスについてざっくり言えば、実際にワシントンDCに赴き、ゲストスピーカーの講演や連邦議会議員のオフィススタッフの話を通じて、政治・行政とビジネスとの関係性を理解しましょう、という趣旨のプログラムです。ゲストスピーカーは大臣経験者、連邦政府機関の高官、利益団体のトップ、大規模リコールを行った企業のリコール責任者、メディアの記者等々、幅広い関係者が招かれていました。また、学生側も、Kelleyだけでなく、Michigan RossTexas Austin McCombsといったビジネススクールの学生有志が参加していました。
最終日にはテストがあり、また、グループプロジェクトとして、ワシントンキャンパスで学んだことを踏まえ、各グループで任意の企業を選び、その企業のビジネス拡大のための政策提言及びその提言を法律として制定するための戦略の策定を行うという課題がありました。

どのような話が聞けたのか、そして雑感
(※本プログラム全体において、オフレコルールが適用されるため、誰がどのような話をした、ということを明確に記載することができない点はご容赦ください。)

Kelleyに入学する以前、私自身が国家公務員として働いていたこともあり、ビジネスに従事されている方の見方とは少し異なるかもしれませんが、本プログラムを通じて聞いた話と私の雑感は以下のとおりです。

1.ロビー活動
複数のロビー活動を行う組織のトップが言っていたのは、ロビー活動は、特定の企業・産業のビジネスを拡大するためのものであると同時に、社会全体の利益を増やすものでなければならない、もしそうでなければ、政策として実現される可能性が極めて低い、ということです。例えば、ビール会社が飲酒可能な年齢制限を引き下げるためのロビー活動をしても、社会的に反対され、実現しないでしょう(米国の飲酒可能年齢は21歳以上で、スピーカーが議論のために引き合いに出していたのが飲酒可能年齢18歳以上のメキシコでした)。
言われてみれば当然な気もしますが、その話を聞くまでは、もっとロビー活動は自分たちの企業や産業への利益誘導だけのために湯水の如くお金を使うようなイメージを勝手に持っていたので、ロビー活動への認識を改める良い機会となりました。
また、意外だったのは、ビジネスに従事している米国人の多数がロビー活動にそもそも関心がなく、なんとなくロビー活動に対してネガティブな印象を抱いているということでした。本プログラムに参加する前には、米国ではロビー活動が盛んに行われていることもあり、米国人はロビー活動にポジティブという思い込みがありました。

2.法案の作り方
米国と日本で、法案作成の際に利害関係者の意見をどのように反映するか、というプロセスが異なっていることが興味深いと感じました。米国では、議員とそのスタッフが法案作成の主導的な役割を果たしており、議員のスタッフが実際に法案を書くこともあるとのことでした。日本では、官庁が利害関係者を集めた有識者会議を開き、その場での議論に基づいて法案を作成、国会に提出するというやり方をすることが多いようですが、様々な関係者を会議に呼んで議論することで公平性を担保しようとしている日本に対して、米国では議員やスタッフに直接コンタクトする機会は誰にでもあるので、意見がある場合には直接働きかけるべし、としているところにある種米国的な考え方を感じました。(実際に、議員スタッフも、改善してもらいたい問題がある場合は住んでいる州の議員に州の一住民として電話をかけてもらいたい、いつでもウェルカムだ、との話をしていました。)
また、法案作成に主導的な役割を果たす議員・そのスタッフに直接働きかけることにオープンであるからこそ、議員からしても、ロビイストの持つ問題意識は法案作成プロセスにおいて貴重な情報源であり、またロビー活動が米国で活発な一因となっているのだと思われました。

3.政府による規制の考え方
ワークショップがあり、そこでは、参加者を規制当局・リンゴジュース製造工場、リンゴ農家の3グループに分け、リンゴジュースの安全性を確保するためにはどのように規制をかけるのが望ましいのかというトピックが議論されました。その中で印象的だったのは、米国では問題が起こるまでは規制しない一方で、欧州では問題を起こさないようにとの観点で規制を作るとの発言でした(米国でも問題の発生を予防するための規制はありますので、話をわかりやすくするために、少し単純化しすぎなきらいがあるかもしれませんが)。日本の規制もどちらかと言えば欧州よりだと思われますが、新しいものを取り入れてみて、問題が起こらなければOKだという米国の規制への姿勢がイノベーションを促進する源泉となっているように感じられました。

総括すると、新たな学びも多く、また、知識としては既に知っていたことであっても、実際に実務をやっている人の話を聞いて、改めて深く理解することができたことから、とても有意義な経験でした。

その他、ワシントンキャンパスについての情報は以下をご覧ください。
Kelley公式の記事はこちら
Kelley日本人サイトの記事はこちら

2019年8月8日木曜日

MBA/MSIS Dual Degree ProgramのCore修了

Class of 2020のY.K.です。しばらく間が空いての更新となってしまい、申し訳ありません。

Class of 2019の皆様が卒業してから早くも3カ月が経ってしまいました。寂しいと思ったのも束の間。Class of 2021の皆様がBloomingtonに到着され、IEPを修了したところです。今週からJump Start、来週からMe, Inc.です。時間が経つのはあっという間ですね。

そんな中、私は夏休み中に MSIS (Master of Science in Information Systems) のコア科目をオンキャンパスとオンラインで受けておりました。つい先日、コアの最後の授業と課題を終えたところです!

MBA/MSIS dual degreeの教授と同級生たち

今年度から始まった MBA/MSIS dual degree program で、Kelleyとしてはかなり推しています。毎年3月に合格者をBloomingtonに呼んで行われるKelley Experience Weekendでも、MBAのChairが個別に時間を設けて入学予定者に説明していました。詳細はこちらをご確認ください。

私はIT業界の業務に従事しているのと、BusinessとTechを繋げて学びたい、という想いがあり、MSISも受けるようになりました。KelleyのMSISはIS系で全米トップ10に入るほど、評価されているプログラムで、質の高い授業などが受けられそう、というのも個人的には決め手となりました。

プログラムの内容と流れ


(以下、2019年8月時点の情報であることを前提にご覧ください。開始したばかりのプログラムであるため、今後については変更の可能性もございます。)

MSISの Digital Enterprise Systems concentration の主なクラスを履修し、MBAと共に修了することを目指します。このプログラムは、ITエンジニアやプログラマの育成ではなく、ビジネスとITの橋渡しを行う人材、CIO的な人材の育成を目指しています。

MBAの授業を受けMBAの単位を取りつつ、MSISに必要な授業も履修していく形となります。今のところ、1年目の春学期に1クラス、1年目の夏休みにコア(5月は教室にて授業、6-7月は週1でオンライン授業)、2年目の春学期に5クラス + Capstone projectをやる流れになります。

1年目の夏休み期間に授業を履修するため、就活・インターンをされる方はご自分や企業と授業のスケジュールの確認が必要です。また、2年目の春学期の大部分をMSISのクラスに充てなければいけないため、MBAの授業単位数が足りていない方は、5月にMSISで卒業後、オンラインでMBAを修了する必要が出てきます。この場合でも修了はFulltime MBAとなります。

就活があるとそちらにも時間を費やさねばならないため、公式では約2.5年でMBAとMSIS双方修了とアナウンスされています。("約"と期間が定かでないのは、Electiveの数やGLOBASE参加有無などが人によって異なるため、未達単位数が一定ではないからです。)ただ、成績や頑張り次第で、2年でMBAもMSISも修了することは可能なようです。詳しくはMBAオフィスとの相談が必要になります。

Dual degreeって大変じゃないの?


大変かと言えば大変です(笑) 私は就活やインターンをしていないこともあり、1年目春学期に授業が増えても何とかマネージできました。

同級生はインターン中も授業があるため大変そうではありましたが、ここまではみんな付いていっています。2年目の春学期がMSIS生でも四苦八苦するレベルだ、と聞いていますので、来年が怖いところではありますが…

Techに興味はあるけど、ITバックグラウンドはないとダメ?


プログラムを確立させるために、今はIT未経験者でも門戸は開かれているようです。しかし、コア期間中にガッツリ基礎からITの内容をかなりのスピードで学ぶため、興味と熱意がないと、というところです。(IT業界出身でない同級生たちはコア期間中、大変そうでした。)

正直役に立つの?


同級生の数人が、インターン中に意外にもMBAだけでなくMSISの知識も活用した、と言っていました。今やITが関わっていないビジネスは無いに等しいかと思われます。


如何でしたでしょうか?ご興味のある方は是非Admissions Officeに問い合わせ、もしくはKelley在校生にご連絡ください!

2019年5月8日水曜日

パーソナル・リーダーシップの授業について

Class of 2019のK.I.です。これがKelley日本人在校生ブログへの私にとっての最後の投稿になりますが、今回は最後の学期に受講した授業”W579: Personal Leadership”での学びについて紹介させてください。

Personal Leadershipとは、中長期的な目標に向けて自分自身をリードしていくことです。KelleyではLeadership Academyを始め様々なLeadeshipの学びの場がありますが、この授業は今期から初めて追加された授業で、卒業を目前に控えた2年生限定として開講されました。講師のRay Lutherは米軍の後にP&Gで長く勤務され、現在はGCS (Graduate Career Services) のコーチとしてコーチングの経験が豊富にある方です。

さて、Personal Leadershipと聞いてどのようなことをイメージされるでしょうか?私は初めて聞いた言葉でしたが、大まかに言うと2つの重要なポイントがあります。それは「自己理解」と「自分自身と自分を取り巻く環境の客観視」です。

まずは「自己理解」です。自分はどのような家庭で生まれ育ち、どのような教育を受け、どのような経験をして今MBAを目指すに至っているのか?そして向かう先に何を望むのか?という分析をPersonal Compassというツールを用いて自己分析していきます。Kelleyの特色あるプログラムとしてMe, Incがありますが、自己分析という意味では似ているところがあります。しかしながら、Me, Incの時点では「これからKelley MBAでどのようなことが待ち受けているのだろう?」という視点ですが、卒業間際の時点ではポストMBAのキャリア、人生について「What’s next?」という視点に切り替わっています。2年間の学びを振り返り、例えば2年後にどのような自分でありたいか?ということをイメージするエクササイズを行えたことは、ポストMBAで何から手をつけていけばいいかのマイルストーンになるのではないかと思います。

次に、「自分自身と自分を取り巻く環境の客観視」です。授業では繰り返し、Sensemakingという思考プロセスが紹介されました。Sensemakingとは文字通り物事を理解する (make sense)ということですが、これは何か事象が起こった際に、「どのような因果関係で発生したのか?」「この事象が次に影響するものは何か?」「この事象に対し自分はどう反応したか?」について、その事象の当事者である自分自身が客観視することに努めるというものです。

この考え方の一例として紹介されたビデオに、「This is Water」というものがあります。これは2005年にアメリカの作家であり言語学者のDavid Foster WallaceがKenyon大学の卒業生に向けて行ったKeynoteスピーチを元にしたものです。
https://www.youtube.com/watch?v=eC7xzavzEKY


水槽にいる金魚は、自分が水の中にいるということに気がついているでしょうか?仕事が終わって帰宅すると食料品がないことに気が付き、渋滞の中ドライブしてやっとたどり着いたスーパーマーケットのレジに並んでいるときの感情を、私達は客観視できているでしょうか?レジでたくさんのクーポンを取り出して会計に時間がかかっている人のことを、短絡的に苛立った目で見てしまっていないでしょうか?

自分たちが、事象に対して無意識に反応してしまうデフォルト・セッティングの感情や反応を意識することが出来れば、それを変えることも可能になるはずです。感情が我々をOwnするのではなく、我々が感情をOwnするということを意識することで、自分自身を客観視することができます。

私が最も興味深いと感じたエクササイズに、Immunity to Change Map(変化への免疫反応マップ)というものがありました。人間はしばしば変化を嫌がるものですが、その嫌がる根源とは何か?について分析するツールです。例えば、「他者からのフィードバックをもっと受け入れられるようになりたい」という目標があるとします。では、フィードバックを受け入れることができていない理由はなぜでしょうか?もしかしたら、ネガティブなフィードバックを受けると、自分が否定されていると感じてしまう不安があるのかもしれません。または、自分のことは自分が理解しているから、他人にとやかく言われたくないという感情があるのかもしれません。こうした、変化を拒む自分の免疫反応を探り出していくことで、目標を達成するための行動に結びつけていくことが可能になります。

こうしたエクササイズやフレームワークについて様々学んだ後、授業の最終課題として生徒一人ひとりが今後2年間の自己開発プランを発表しました。この授業を通じてそれぞれが定義した2年後の自分、直したい欠点、将来の夢などについて真剣に考えた内容が揃っており、クラスメートからインスピレーションを受けることができました。

私はKelleyでファイナンスの専攻をしたのですが、リーダーシップやマネジメント系の授業は、掴みどころが難しいと感じることがしばしばありました(個人差があります)。しかしながら、この授業は自分自身を客観視するという、言わば普遍的なテーマを扱い、また日常的に使えそうなフレームワークを多々提供してくれたため、実践的な内容でした。何より、卒業してキャリアに戻る前の時期に、自己を振り返る時間が取れたことはとても価値あることでした。

このように、Kelleyでは様々な分野の授業を精力的に開講し、生徒の学びの幅を広げる努力が行われています。Kelleyで行われているExperimental Coursesにご興味のある方は、ぜひ在校生へご連絡ください。

2019年4月15日月曜日

Bloomingtonでの生活 〜配偶者編〜

 Class of 2019のK.I.です。

ご家族連れでのMBA留学をお考えの方にとっては、生活環境も学校選択のひとつの重要なポイントだと思います。私も妻・子(渡米時生後3ヶ月)と留学していますが、どんな街に住むのかというのは本人だけでなく家族にとっても不安材料のひとつでした。特にBloomingtonは大学街ですからあまり情報もなく、「夫(妻)が学校に行っている間、自分は何をしたらいいのか?!」と不安に思われるのが自然ではないかと思います。

今回は私の妻に、そんな不安を少しでも払拭しようと「Bloomingtonでの過ごし方」について【英語学習】【コミュニティ】【子どもと楽しむ】【ショッピング】の切り口で情報を書いてもらいました。少しでもお役に立てば幸いです。

過去に先輩がまとめたブログ記事もございますのでそちらも併せて御覧ください。
ブルーミントンの生活まとめ https://kelley-mba-japan.blogspot.com/2016/12/blog-post.html

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✅英語学習 (無料で受講可能な英語クラス)

MCCSC Adult Education Broadview Learning Center ESL class (English as a Second Language)

https://www.mccsc.edu/adulted#calendar30/20190409/month

レベル1-5までのクラス分けテストを受けてから参加可能。
(このクラス分けテストとオリエンテーションを含んだRegistration dayが月に数回あり、その日に学校を訪れて登録をします。この日程はホームページやFacebookページにてチェックできます)
クラスによって開講時間が異なり、2019年5月現在はレベル1/2/4は月〜金8:30-11:30am、レベル3/5は月〜金12:15-3:15pmとなっています。(この他に週に一度だけのクラスもあります)
チャイルドケアの提供はなく子ども同伴不可なので、例えば子どもが学校に行っている午前中通いたいということであれば午前のクラス希望であることを登録の際スタッフに伝えれば、フレキシブルに対応してもらえます。

 

Vital (Monroe county public Library 2階) 

ENL class (English as a New Language)

https://mcpl.info/vital/about-vital

特にテストなどはなく、vitalのカウンターで必要事項を用紙に記入すればその日から受講可能。
こちらはクラス分け等はないので、英語のレベルは幅がある印象。
週に何コマかクラスが開催されており、それぞれ自分の興味のあるクラス(や、都合のつく時間のクラス)に自由に行くスタイルで開講時間は午前開催から夜開催のクラスまで様々あります。ただ、こちらも残念ながら子どもは同伴不可で、チャイルドケアはありません。

 

Tutoring

上記のクラスとは別に、マンツーマンでVitalのボランティアがチューターとして英語を教えてくれる活動もあります。
こちらは上の登録とは別でwaiting listに名前を書く必要があり数ヶ月待つことがほとんどのようです。(なので、興味のある方は早めに名前を記入しに行くことをお勧めします。)
わたし自身は利用したことはありませんが、友人に聞いたところ週に一度図書館で、などtutorと個別にスケジュールと会う場所を決めるそうで、IUの学生や年輩のベテランボランティアなどバラエティ豊かなチューターと共に一対一の信頼関係の元で皆さん楽しく学習されてるようです。


✅コミュニティ

上記の英語学習というカテゴリーにも分類されるのですが、多くの教会がinternational women(アメリカ国外から来ている女性たち)をサポートする活動をしています。といっても宗教の内容が前面に出ているものではなく、アメリカの文化や英語の言い回しなどを学びアメリカについて理解を深めたり、季節やイベントにちなんだアクティビティをみんなで楽しむことで、わたしたちがここでの暮らしを楽しめるよう交流会を開いてくれているという印象です。

中でもこれまでのKelley日本人家族が住んでいたエリアからアクセスが良く、わたしも参加したことのある2つの教会を以下に記載します。(今後同じ活動が行われるかはわからないので、興味を持たれた方は検索や問い合わせ等してみてください)
なお、教会の中には車を持っていない人に対して送迎を行なっているところもあります。

 

Sherwood Oaks Christian Church

おそらくブルーミントンで一番大きく、IUに来ている留学生のサポートを精力的に行なっている教会です。
わたしが参加したのは2018年前半でしたが、週に一回午前中1時間半ほど、それぞれのテーブルにinternational 3,4名+Native speaker 1,2名という形態で、リードしてくれる先生の元アメリカの行事とそれに関連する表現を学びました。
チャイルドケアの提供があり子供を預かってくれるため、日中子どもと一緒に過ごしているお母さんでも参加することができ、わたし自身もとても助かりました。

 

University Baptist Church

こちらはわたし自身は一度しか参加したことがありませんが、毎セメスター季節にちなんだアクティビティやトピックが毎週企画されており、アクティビティを通して交流を図るスタイルでした。
小さめのこじんまりとした教会で、子どもと同伴で参加することができるため、生後数ヶ月の赤ちゃんを連れてきてるお母さんもいたり、非常にカジュアルでアットホームな印象でした。

ちなみに…
自分はその宗教の教徒ではないけど参加してもいいのだろうか、勧誘などされないだろうか、ともしかしたら不安に思われる方がいるかもしれませんが、わたし自身は色々な教会やコミュニティの活動に参加した中でそういったことは一度もありませんでした。どの主催者も”自国ではないアメリカで生活や子育てに奮闘、時に大変な思いをしている女性たちが困っていることがあれば手を差し伸べたい”という思いから活動を行なっており、またそこに集う女性たちもアジアやアフリカ、南米出身など、地域も宗教も様々でした。
ただもし仮に何か自分が興味のないことや、抵抗のあるイベントなどに誘われた場合に自分の意思表示を示すことはとても大事なことだと思います。

 

✅子どもと楽しむ・教育

Monroe County Public Library

https://mcpl.info/

ブルーミントン市内にあるモンロー郡の公共図書館です。
一階に児童書籍、二階に一般書籍と分かれており、児童書籍エリアにはおもちゃなどが置いてあるプレイルームや、マインクラフトなどができるコンピューターも置いてあります。
また、こちらの図書館は書籍だけでなく乳幼児向けのおもちゃの貸し出しがあったり、イベントも非常に充実しており、幼児向けの歌や手遊びのクラスや、小学生向けのクラフトイベントなど毎月沢山の楽しいイベントが行われています。

 

公園

市内には遊具やトレイル(散歩コース)が充実した公園がいくつもあります。
中でも我が家が気に入ってよく行っていたのは、Olcott parkとBryan parkで、Olcottは林の中を抜けていく散歩道がとても気持ちが良く、娘が赤ちゃんの頃ベビーカーやエルゴで散歩していました。
現在は娘が2歳になり元気いっぱいですべり台が大好きなので、Bryan parkをよく利用していて、こちらは小さい子用の遊具のエリアと大きい子用の遊具のエリアが分かれていて周りが柵で囲まれている点が安心で、大体同じくらいの年齢の子たちと年齢に合った遊具で遊べるという良さがあります。

また、市内には屋内のプレイジムも沢山あり、ボールプールがあるところ、トランポリンが出来るところなど楽しい施設が沢山あります。

 

Indianapolis Zoo

https://www.indianapoliszoo.com/

少し足を伸ばすと、車で1時間ほどのところに動物園があります。
非常に整備が行き届いている綺麗な動物園で、イルカのショーも日に2回上演されています。
規模が大きすぎず程良いので、小さなお子さんと行っても飽きずにほとんど見て回ることができると思います。
また、動物や自然環境を保護する活動について沢山の掲示やアナウンスがありますので、小学生くらいのお子さんが学ぶ場所としてもとても良いと思います。
入園料は日によって異なり、事前にオンラインでチケットを購入した方が安いので、そちらはホームページを事前にチェックすることをおすすめします。

ブルーミントン近郊にも牧場があり、乗馬ができたり、折々に自然や動物に親しむイベントが催されています。
また、車で30分ほどのBrown county state parkも乗馬ができるほか、秋には見事な紅葉が見られます。

✅ショッピング

TJMAXX と Tuesday Morning

どちらも市内の西側にあるディスカウントショップで、わたしの周りの日本人奥さんたちやESLのクラスメイトもよく利用するお店です。

特にTJMAXXは日本でもある程度名の知られているブランドがディスカウントで売られているので、日々日々商品が変わっている中で自分の欲しいものを見つけた時は妙な達成感があります。
服飾や化粧品、食品、おもちゃなど様々な商品がありますが、特にキッチン用品の品物が良く充実している印象です。

ちなみに、先日はわたしが日本にいる時にそこそこいい値段で買ったヨガマットを夫が三分の一の価格で買っていました。このように特にアメリカのブランドのものだと日本で買うのに比べ通常より更に安く手に入れることが出来ることがあります。

 

Half Price Books Outlet

こちらは日本で言うところの古本屋さんで、書籍、DVD、レコードなどの中古品を取り扱っているお店です。わたしは絵本が好きなので個人的にとても気に入っていて、たまに訪れては絵本コーナーを隅から隅まで見て楽しんでいました。キッズ向けのDVDは大体4ドルくらいで、絵本はペーパーバックで2ドル、ハードカバーで4ドルほどで購入出来ます。(一般書の値段は未確認です。すみません。) 絵本は大体が経年劣化はあれどかなり状態はよく、名前の書き込みがあるくらいです。DVDの方は映像が再生出来なかったり音飛びするものもあったりするので、購入の際は事前にディスクに傷が付いていないか確認するといいと思います。
なお、たまに店内すべて1ドルで購入できるセールの日があり、会計は長蛇の列ですが、かなりお買い得ですので興味のある方はFacebookのフォローや、メールの登録をお勧めします。

 

Edinburgh Premium Outlets

https://www.premiumoutlets.com/outlet/edinburgh

我が家ではたまに足を伸ばしてアウトレットに行っていました。車で50分ほどのところにありアクセスも良いので気軽に行くことができます。
スポーツ系ブランドや紳士・婦人それぞれの服飾系ブランドがバランスよくありますし、個人的には子供服が充実しているので娘に必要な服や靴を買うのに重宝しました。

 

The Fashion Mall at Keystone

https://www.simon.com/mall/the-fashion-mall-at-keystone

こちらはインディアナポリスにあるNORDSTROMという百貨店が隣接しているショッピングモールで若者向けのファッションブランドから高級ブランドまで様々なお店が入っています。フォーマルウェアなどを探している時にはこちらに見に行くことがありました。1

以上、ブルーミントン市内と近郊のおすすめスポットをいくつか記載させて頂きました。ブルーミントンは小さな大学町ということで、日本から家族帯同で留学希望の方は、家族が楽しめる場所はあるだろうか、配偶者や子どもはどんな過ごし方をしているのだろう、と思われる方もいらっしゃると思います。ブルーミントンは小さな町ではありますが、自然に溢れ、国際色豊かで多様性があり、外国人であるわたしたちに対して理解があります。なので、配偶者の方が個人で行動されるにも、お子さん連れで行動されるにも、自分次第で様々なこの国の良さや素敵なお店、楽しい時間の過ごし方を見つけられると思います。(また何もせずのんびりと自然や鳥を眺めていられるのがこの街の良さでもあります。)
住み慣れた場所を離れて言葉や文化の違う国で暮らすことは、ご家族にとっても大きな挑戦であると思いますので、その1つの参考材料としてお役に立てましたら幸いです。


1 FOOTNOTE
(夫談)Keystoneはインディアナポリス北東部にありBloomingtonからは1.5時間ほどかかりますが、近くに本格的な日本のラーメンが食べられるKizuki Ramen & Izakayaというお店がありそちらもおすすめです。

2019年3月7日木曜日

Energy系 ケースコンペ(本選編)

Class of 2019のK.I.です。

前回のY.M.さんの投稿に続き、外部ケースコンペでの経験について共有させてください。

個人的に今回の経験は、「Kelleyでこれまで学んできたファイナンスの知識」および「これまでのキャリアで学んできた電力産業の知識」を総動員し、チームメンバーと協力して共通のゴールを目指すというとても達成感のあるものでした。
結果的に入賞することはできませんでしたが、Kelleyで学んできたことの集大成として、自分の得意分野で力を発揮でき、チームでの学びも多くありました。

本選ケースの概要・準備期間! 

アメリカのMBAにおけるケースコンペというのはだいたい同じようなフォーマットだと思うのですが、一次選考を突破したチームのみがオフィシャル・ラウンドに呼ばれ、現地でのプレゼンに臨みます。その後現地でさらに数チームが選抜され、ファイナル・ラウンドが行われて順位が決まるというものです。短期間でコンサルのピッチを体験するような感じです。

さて、無事Mini Caseによる選考を通過した我々は、NYで開催されるオフィシャル・ラウンドへ招待されました。オフィシャル・ラウンドでは新たなケースが課され、プロポーザルの提出期限として10日間が与えられました。

ケースの内容を簡単に紹介しますと、①与えられた選択肢から顧客(テキサス州の病院、ニューヨーク州の実験施設、ミネソタ州のコミュニティ等) を1つ選び、②その顧客に対し (a)エネルギー強靭性の向上、(b)環境負荷の低減 の2つのゴールを達成するエネルギーシステムを提案せよ、というものでした。
エネルギーシステムに組み込める熱源には指定があり、ガスタービン、太陽光、風力、バイオマス、バッテリー・・・等が与えられ、ファイナンスの仕方については「プロジェクトファイナンス」という指定がありました。

こうして様々指示が与えられる中、データについては何ひとつ与えられなかったため、「顧客のエネルギー消費量」「顧客のデマンドカーブ」「デマンド料金・電力量料金」「現地の太陽光照射量・風況」「連邦・州の規制」など、様々な条件・データについてリサーチし、どうしても得られないデータについては仮説を立てて仕上げていく必要がありました。
ケースコンペへの参加は当然任意ですので、通常の授業の課題をこなしながらでの作業になります。限られた期間でのチームワークとなり、時間との勝負でもありました。

多くの制約があるなかではありましたが、我々のチームは「リサーチ⇒プロポーザルの骨子考案⇒教授へのインタビュー⇒財務モデル構築⇒プロポーザル考案・プレゼン作成⇒クラスメートをオーディエンスにしたプレゼンの練習」という作業をすべて時間内に終えることが出来ました。

これは今回の参加チームは以前にファイナンスのリアル・オプション理論の授業(F508 VALUATION OF REAL OPTIONS)でチームを既に組んだことがあったことから、お互いのスタイルをわかり合っていたという点も大きく貢献したと思います。

また、当校の教授にプロポーザルの骨子についてアドバイスを求めた際にいただいた「経済的メリット(NPV[正味現在価値])も重要だが、クライアントの重視する優先事項を忘れないこと」というフィードバックがチームのプライオリティを定義する重要なガイドラインとなり、スムーズに意思決定を行うことが出来たと思います。

この経験からの学び 

コロンビア大学を訪問できたことも刺激になりました。

NYでの発表当日、午前2時にNYに到着した我々は数時間の睡眠を取り、午前中の発表までにも数度プレゼンの練習を行い、準備万端で臨みました。
個人的には、「情報収集・リサーチ」「データ分析」「財務モデル」「プレゼンテーション」どれをとっても、これまでで最高の出来だったと思います。
結果的に入賞には至りませんでしたが、今回このケースコンペに参加したことで、MBAで学んできた知識とチームワーク面での成長を実感でき、自信に繋がりました。今後の財産になる経験だったと思います。

以下に簡単に、今回のテイクアウェイをまとめたいと思います。

1. それぞれが持つ強み(財務・会計に関すること、エネルギー技術や規制に関すること)を発揮できた

    ・ケース提出まで10日間のみという限られた時間の中で、早い段階でチームとしての優先事項を決め、各自の役割を明確化したことで、リサーチやエクセルでの分析に時間をかけることができた。
    ・全員がファイナンス専攻ということで、財務モデルの構築のために各自が貢献できた。
    ・F541 SPREADSHEET MODELING IN FINANCE(財務モデル構築の授業)で習った知識を総動員し、エネルギー消費量とキャッシュフローの予測をリンクさせた財務モデルを構築できた。
 ・こうしてそれぞれが育んできたスキルセットを発揮した結果、クオリティの高いピッチが完成出来たと思います。


2. チームとして建設的な働きが出来た

    ・チームでのディスカッションでは、全員が反対意見を積極的に発言し、建設的な議論を行うことができた。
    ・時間の無い中でありながら、ネガティブな発言をするものが居らず、前向きな姿勢で終始取り組むことができた。
 ・これもそれぞれがこれまで培ってきたチームリーダーシップの成果だと思います。


逆に反省点としては以下のようなものがありました。
    ・効率よく円滑に議論を進めてはいたものの、貴重なミーティングの時間に細かいことで議論になってしまった時間はもったいなかった。細かい作業は個人作業とし、ミーティング中は大局を見失わぬよう気をつけなければならないと感じた。
    ・入賞チームの発表内容と比較して、自分たちの提案を疑ってかかる(ストレス・テストを行うなど)という視点が我々には欠けていた。
 ・Kelleyのファイナンスの授業ではミスリーディングである可能性があるため余り扱われない「IRR(内部収益率) 」に関して審査員から質問されたり(我々はNPV(正味現在価値)しか用意していなかった)、他校のプレゼンでもIRRが経済性の指標として使用されていたりして、一般的に利用されているものなのだということを学んだ(無知ですみません)。同時に、IRRの問題性についておさらいし、自分の言葉で説明できるようにならなければならないと感じた。 (ご興味のある方はこちらをご覧ください)


以上、個人的な学びを羅列してしまいましたが、学校の授業を受けているだけでは得られないような学びがケースコンペにはあり、純粋に楽しい経験でした。
ケースコンペからテイクアウェイすることは人それぞれだとは思いますが、授業で習った理論をハンズオンで試すことのできる貴重な機会です。
MBA在籍中しか体験できないことですので、機会があればぜひご参加をご一考ください。

2019年3月4日月曜日

Energy系 ケースコンペ (予選編)

こんにちは、Class of 2019のY.Mです。5月に卒業を控えSpring Semester のSecond 7 week を残すのみとなっています。
今回は、2月に参戦してきたケースコンペの内容を紹介させて頂ければと思います。予選編をY.Mが、同じチームで参戦してきたK.Iさんが本選編を紹介させて頂きます。


チーム結成 の経緯

Fall Semesterの授業で、プロジェクトをK.Iさん、同級生のアメリカ人とY. Mの3人チームで取り組みました。バリュエーションを行うプロジェクトの題材を探している時に、3人ともエネルギー系のバックグラウンドということもあり、エネルギー関連の話で大いに盛り上がりました。そこで、2月にNYの Columbia Universityで行われたEnergy系のケースコンペに3人で参戦することにしました。


予選の内容

予選では、Mini-Caseが配られました。Caseの内容は、「COOがCEOに太陽光発電導入を提案する」でした。太陽光導入によるメリットをまとめると共に、最適なファイナンスの方法を提案することが求められました。我々のチームは、コスト・環境面で太陽光がもたらすメリットをまとめ、あらゆるファイナンスの方法を比較して提案をまとめ上げました。そして、予選を通過。NYでの本選に進出しました!


ケースコンペを通じて

1) 成功体験を得られた

予選・本選共に、ケースがリリースされてから1週間以内にパワポを作り上げないといけなく、授業や学内外の活動と両立しながらではなかなかタイトなスケジュールでした。ただ、その中で夜遅くにテレビ会議をしたり、授業の合間に会ったりし、個人的には限られた時間内で満足のいく提案内容をまとめられました。上手くチームが機能したのは
1)一度チームを組んでいた為、お互いを良く理解しあっていた。
2) ファイナンスや会計知識を全員が共有していた。
のが大きかったと感じています。
1)については、一度チームを組んでいる為、チーム内での自分の役割(「ここは任せよう」や「ここは自分がやってみよう」など)を何となく把握出来ていた為、チームが自然と上手く機能しました。
又、2)については、2年生の後半で、3人全員がケースで必要だったファイナンスや会計の知識を習得済みだった為、「財務モデルを作成するにはこの要素が足りていない」や「このファイナンスの方法を選択すれば、財務諸表にはこういう影響が出るな」という知識を共有しており、議論がスムーズに進みました。
私は、今まで参加した学内のケースコンペでは、全く結果が出ていなかったので、卒業前に上手くチームが機能したという成功体験を得られたのは、非常に有意義な経験でした。言葉で書けば当たり前のこれらの要素ですが、それらを身をもって体験できたのは、卒業後に派遣元に戻った際に上手くプロジェクトを進めていく為にも貴重な経験だったと思います。


2) 改めてKelleyのCollaborativeなCultureを感じた

本選に向けてNYに行く週には、KelleyのMBAのメーリスでShout-out(応援メールの様なもの)をしてもらいました。学校内でも、同級生たちから「頑張って来いよ!」と声を多くかけてもらいました。又、Energy ClubのPresidentにはプレゼンを見てもらい、コメントを貰ったり、Financeの教授にはケースで必要だったProject Financeの詳しい説明をしてもらったりと、Kelleyの様々なリソースを活用しながら今回のケースに臨みました。
その中で改めて感じたのは、KelleyのCollaborativeな校風でした。1年生の最初のCoreの頃から感じている文化ですが、Small Schoolで生徒間や教授との距離が近く、お互いを高めあおうとする姿勢はKelleyの大きな特徴だと感じています。


3) 純粋に楽しかった!!

今まで学んできたハードスキルやソフトスキルをしっかりケースに応用している2人とチームを組め、沢山の刺激をもらえることが出来ました。ただ、それ以上に「予選通過した!」「NPVがマイナスだ。どうしよう。」「本選の相手はあの○○校だ。。」など、小さなことに3人で一喜一憂しながら、頑張れたのは非常に楽しかったです。30手前のおじさんたちにも関わらず、何か学生時代の部活のようでした。私は、部活を頑張ってきた人間では無いのでイメージですが。笑


それでは、本選編については、同級生のK.Iさんにバトンタッチさせて頂きます!!

2019年2月10日日曜日

Core科目を終えての所感と課外活動について

はじめまして、Class of 2020のY.K.です。
初めての投稿ということもあり、何も書こうか迷っていたらかなりの時間が経ってしまいました。投稿を止めてしまい、失礼しました。

秋学期が終わって少し経ってしまいましたが、コア科目についてと、課外活動について少し書かせていただきたいと思います。

秋学期のコア科目について

先月のK.I.さんの投稿で書かれていますが、Kelleyではコア科目としてアカウンティング、統計、クリティカルシンキング、ミクロ経済、ファイナンス、オペレーション、マーケティング、ストラテジーを履修します。噂には聞いていましたが、アサインメントも多く、かなり厳しい日々でした。
Kelleyのコアは単にそれぞれの科目を学ぶのではなく、各科目の教授が密に連携を取っており、ある科目で習ったことを他の科目で応用するようにデザインされているのが魅力のひとつです。例えば、クリティカルシンキングで学んだ誤謬というものをストラテジーで応用する、というような具合です。他にも、ファイナンスとマーケティングの教授が授業時間を調整して、合同セッションをやるというようなこともありました。

しかし、何よりも学びになったのは、5ヶ月弱同じ教室で、5人のチームメイトと60人強のクラスメートと共に学んだということでした。特に、チームメイトに恵まれたのが大きかったです。私の拙い英語を我慢して聞いてくれたり、時にはクラスで発言しろと背中を押してくれたり、もっと自ら牽引するようなリーダーシップも見せてほしいとフィードバックをくれたり、と素晴らしい方たちと共に学ぶことができました。(勿論、私もフィードバックをさせていただいたのですが。)
お互いの強みを活かしつつフォローをしあう、という如何にもKelleyのカルチャーという感じです。ここでチームメイトのフォローがあったからこそ、後述する春学期の授業でもどんどん発言ができるようになりました。

コアのクラス(Red cohort)と教授陣
自席から見た教室の風景

課外活動について

授業などで大変な日々でしたが、クラブ活動や課外活動の機会も頻繁にあります。例えば先日、MBAAという生徒会が主催するGALAというオシャレに正装して、食事や模擬カジノを楽しむ、というイベントがありました。

GALAの風景(ブレていますが…)

また、他国の文化を学ぶような機会もあります。私はAsian MBA AssociationでインドのDiwaliというお祭りや、アジア圏の旧正月を祝うようなイベントにも出席しました。(写真はないですが、日本の「節分」についても紹介をさせていただきました。)他にも業界や職種に特化したクラブなどによるネットワーキングの機会なども豊富です。
個人のアサインメントやチームミーティングでも忙しい上に、更にこのようなクラブ活動に参加したりすると、タイムマネジメントが本当に重要になってきます。私もまだまだですので、時間の管理もできるように励んでいきたいと思います。

インドのDiwaliというお祭り(またブレていますが…)
旧正月のお祝い

春学期について

春学期から初めて選択科目を取り始めています。1月~2月に受けているのは下記の授業です。
  • W505: Power, Persuasion, Influence, and Negotiation(交渉術、Carolyn Goerner教授)
  • W506: Entrepreneurship: Leadership & Practice(アントレプレナーシップ、Donald F. Kuratko教授(Dr. K))
  • A548: Strategy Cost Analysis & Control(管理会計、Jason Brown教授)
交渉術の授業は学びが多いのですが、授業でのパーティシペーション、つまり発言が評価の点数の多くを占めるため、留学生には若干辛いところがあったりします。しかし、コアの期間のチームメイトのサポートもあり、少しずつ発言できるようになってきました。これを機に更に授業で発言できるようになって頑張りたいと思います。
上記に加え、GLOBASEアカデミーのコンサルプロジェクトも並行で走っており、充実した日々を過ごしております。

ブルーミントンは寒くなったり暖かくなったりしています。日本も寒いと伺っています。受験生の皆様、お体にはお気を付けてお過ごしください!