2013年5月9日木曜日

Kelleyにサッカークラブをつくろう


皆さんこんにちは。Class of 2013S.M.です。この投稿が掲載される時点では既に卒業済みなので、在校生ブログという観点からは少々ズレますが、もう一度投稿する機会をもらったので、すいません、また湧いて出てきました()今日は留学中の青春の一ページであるKelley Soccer Clubについて投稿したいと思います。

渡米を直前に控えている方、あるいは留学をこれから志す方、「皆さんは留学中に何を成し遂げたいですか?」この問いの答えは、個人の価値観によるため当然正解はありませんので、主体的な取り組みであれば何でも良いと思います。ただ、ひとつ言えるのは、帰国後に「何をしてきたのか?」と聞かれた時に、予備校の決まり文句ではなく、自分の言葉で想いを持って取り組んだことをしっかり語れないと、質問者も「二年間何してきたのよ!?」と首をかしげてしまうことでしょう。

私は、留学期間中の目標の一つに「他の国の人と協力して、組織の運営やイベントを企画する」というものを掲げていました。組織運営やイベントを主体的に行う過程で、多国籍な環境において周囲をどう巻き込んでいくのかということを体験的に学びたいと思ったからです。もちろんKelleyでは授業でチーム課題が必ず課せられるので、チーム活動を通じても似たようなことを学べますが、課外活動としても何かやりたいと強く思っていました。

留学期間中は、ソーシャルイベントが豊富にあります。例えば、飲み会は毎週開催されていますし、ボーリング大会、ハロウィン、クリスマスパーティ等挙げていったらきりがありません。ただ、イベントに参加して気付いたのが、大半のイベントがネイティブ主催で、東アジア人が主催するイベントはほとんどないということです(もちろん各国の文化紹介イベントはAsian MBA等が主催しています)。そこで、せっかくなら人の作った流れに乗るのではなく自分で流れを作りたいと余計に思うようになり、上記の目標を是が非でも達成したいと決意を新たにしました。

とはいえ、実際に何をしようかと初めは悩んでいました。折しも一年目の終わり頃、当時フットサルを取りまとめていた二年生が「俺たちは公式クラブじゃないけど、来年もこの取組みが続くといいなぁ」とつぶやいたので、ビビビと来ました!「これなら英語ができなくても何とかなるし、日本でもフットサルリーグをずっと運営していたからちょうどいいのではないか」と思い、早速彼に「来年は俺に任せてくれ」と話を持ちかけ、快諾してもらいました。ところが、時を同じくして別のネイティブのグループがこの取組みを公式のクラブにしようという意思の元、「自分達が運営する」と言い始めたのです。私もここは譲れないと思い、彼らに「力を合わせて運営しよう!」と言ったところ、彼らはOKとは言ってくれしましたが、当初は明らかに私を歓迎していないように感じました。そのためコミュニケーションの面で非常に苦戦しました。

そこで、まずは彼らから信頼を得ようと思い、毎週実施していたフットサルの運営補助をしたいとネイティブのS君に申し出ました。彼も就職活動等で忙しく、フットサルを休みがちだったため、ここはあっさり快諾。これにより徐々に信頼を獲得できましたが、それでもまだ決定打に欠けていたと思います。ところが、私がチームユニフォームの作成を取りまとめた時に転機が訪れました。作成当初は価格やデザイン等バラバラの意見が色々な人から出てきてもう無茶苦茶・・・その中で、みんなの意見を集約しながら、コンセンサスを形成していき、最終的にとても良いものを作ることができました。一方で、作成過程においては、商標の問題や価格の問題など日本では予期せぬ出来事が次々と起こり、苦しいピッチングの連続だったのも事実です。この経験から、色々な国の人を巻き込みながら一つの成果物を作り上げていく楽しさと大変さを学びましたが、それ以上に仲間から確たる信頼を獲得できたことが最大の収穫だったと思います。
Diverseなチームってそれだけでワクワクしますよね!

一度信頼を獲得すると不思議と事がうまく運びます。これ以降、運営に関与する機会がグンと増え、私の稚拙すぎる英語にもみんな真剣に耳を傾けてくれるようになりました。そしていよいよ、我々の日ごろの取組みを学校の公式クラブとするプロジェクトが始動しました。公式なクラブとして認定してもらうためには、署名と生徒会の前でのプレゼンにより過半数の了承が必要です。私はプレゼン直前の打ち合わせには参加できなかったものの、プレゼン当日は同席し、クラブとして認可された瞬間に立ち会うことができ、仲間と歓喜のハグを交わした瞬間の熱い想いはきっと一生の思い出となることでしょう。
外国の人ってなんで撮影時の笑顔が上手なんですかね?!
そして、公式クラブにするための取組みと並行して、「Kelley World Cup」というイベントを企画していました。折しも卒業前の学校行事が盛りだくさんの時期で、スケジュールや場所の確保に苦慮しましたが、これは日本人特有の粘りと調整能力でなんとか乗り切り、上述のS君にイベントのアナウンス等渉外の役割を任せ、私は裏方として取りまとめを行いました。S君とは既に強固な信頼関係ができていたので、日程と場所の問題をクリアした後は円滑に準備を行うことができたと思います。そして当日は晴天にも恵まれ、観客も合わせると70人以上の人が参加し、大盛況のうちにイベントを終えました。イベントが終わった後に、仲間と固く握手を交わし、多くの人から労いの言葉をもらい、目標を一つ達成できたという充実感で胸がいっぱいになりました。日本でも類似の取り組みをしていましたが、やはり海外で他の国の仲間と一緒に作り上げたこのクラブ、そしてイベントは特に感慨深い思い出となったことは間違いありません。

私のこの取組みは、仕事とは全く関係ありません。そしてビジネススクールでなくともできることだと思います。しかし、異国の地で、色々な国の仲間と協力し、少なからず存在する国ごとの壁をぶち破ることに微力ながら貢献したこれらの経験は、私の今後の人生に大きな影響を与えることでしょう。言葉の問題や文化による考え方の違いから度々意見は食い違いましたが、『言葉はうまく通じなくとも、想いがあれば心は通じる。』ということを体験的に学ぶことができたと信じています。

長くなってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。最後にもう一度皆さんに質問をして私の最終投稿を終えたいと思います。「皆さんは留学中に何を成し遂げたいですか?」

2013年5月5日日曜日

一番思い出深いこと・・・




Class of 2014S.Oです

Class of 2013の皆さん、
ご卒業おめでとうございます!
2年前、様々な思いを胸に入学されたと思いますが、今はKelleyでの学びを踏まえ、新たな思いを胸にご卒業されることと思います。

今回は卒業記念ということで、卒業される6名の皆さんに「この2年間で一番思い出深いことはなんですか?」ということで、敢えてひとつに絞って挙げていただきました! 
(順不同です)


「娘の言葉」
入学されて1か月が過ぎた頃、娘さんもPreshcoolに通い始めて暫く経った頃、突然娘さんが「学校に行きたくない」と言い出したそうです。普段楽しく学校に通っている様子の中でこの言葉は予期していなかったらしく、正直驚いたそうです。そしてこの方ご自身も丁度MBAの厳しさに直面していた時期で、娘さんに「学校に行かなくちゃダメだよ」と諭しながら、ご自身にも言い聞かせていたとのこと。筆者自身も全く同じ経験があったので、共感するところが多いです。新しい生活に慣れるのは大変ですが、家族それぞれが一つ一つ壁を乗り越えていくことは、充実したMBA生活を送る上で大変重要です。


「日本語教師ボランティア」

この方は、アメリカのボランティア精神に感銘を受け、また日本の文化を少しでも多くの人に伝えたいという思いで、忙しいスケジュールを縫って、地元のアジア文化センターで日本語教師を始めました。様々な国籍の生徒との授業を通じて、教える立場ながらご自身にとっても学びが多かったとのこと。この方はほかにも、同級生とKelleyサッカークラブを立ち上げたり、Toastmasters club(弁論クラブ)で準優勝したりと、授業に限らず課外活動にも意欲的にチャレンジされた方です。思いと勇気をもって行動すれば、何事も実現できると私達に示してくれました。



「夏のインターンシップ」
NYでのインターンの経験は公私ともに刺激的だったとのこと。1年間MBAで学んだことを実践で活かす場であるとともに、希望の職務でそこで出会った同僚と仕事をしたり、遊びに行ったりと、とても充実した忘れられない思い出になったとのことです。インターンを通じて感じたことを基に、MBA2年目をどう過ごしていくか、考えるプロセスはこれまた重要ですね。

「夏休みの旅行」
この方は、長い夏休みを利用して、約3か月奥様とヨーロッパを周遊されました。これまた忘れられない良い思い出ですよね。私費の方はインターンで忙しいですが、比較的時間に余裕のある社費の方にとっては旅行のチャンスです。 春休みや冬休みも含めて、普通だったら行けないような場所へ出掛けたり、日本からだと遠いけど、アメリカからだと行きやすい欧州や中南米方面へ出掛けたりできるのは、学生ならではのこと。期末試験が終われば、皆さんこれまでの貯蓄を使い切る勢いで、大学を飛び出します。

「GLOBASE (グアテマラ)」
Kelleyの海外スタディトリップの一つです。この方はグアテマラのスモールビジネスのコンサルプロジェクトに携わりました。クライアント企業の高い要求水準にもめげず、チームメイトと一丸となって懸命に取組み、最終的に高い評価を得られたことは、ご自身の自信にもつながり、学ぶことも多かったそうです。またCore termでの反省を活かし、チームへの貢献という点で大きく成長できたこともその後のMBA 生活の自信につながったとのこと。この方にとって、治安やインフラ面に不安のある地域に行くことは初めてで、渡航前は不安が尽きなかったそうですが、思い切って行って良かった!、一生忘れられない最高の思い出になった!そうです。

「海外交換留学プログラム (上海)」
この方は、2年生の春学期に約1か月間上海のMBAプログラムに参加しました。アメリカ以外のビジネススクールも経験できるなんて本当に貴重な機会ですよね。応募動機は、中国経済成長のダイナミズムや、日本と似ているようで全く異なる文化・価値観などに触れてみたいと思ったこと、どの業界でキャリアを積むことになろうと圧倒的な人口とそこから生み出されるマーケットパワーを、MBAの授業を通して少しでも感じられれば、自身のキャリアに何かインパクトを残せるのでは、という思いで応募したそうです。またそこで築いた友達のネットワークも今後の貴重な財産だと思います。実際現地での経験は予想を超えるものだったようで、とても刺激的だったそうです。

以上、6名の方にそれぞれ挙げていただきました。
筆者の事前予想では、特定の出来事に回答が集中するのでは?と思っていたのですが、結果は66様! 
皆さん色々なことに挑戦されてきたんだなと改めて驚かされました。

Class of 2013の皆様、色々とお世話になりまして本当に有難うございました。
筆者にとって皆さんとの一番の思い出深いこと、最後にCulture Caravanでパフォーマンスに向けて汗を流した日々は忘れません。今後とも末永く宜しくお願いします!