2015年12月29日火曜日

MBAで提供される授業について

こんにちは、Class of 2016のS.M.です。年末年始となりましたが、出願を準備されている受験生の方は忙しくされていることかと思います。世間が冬休みとなる中で頑張るのは大変かとは思うのですが、まとまった時間は貴重ですので納得の行く結果が得られるよう有効に使われて下さい。

さて、今回はこれまでKelleyで受けてきた授業を振り返って、授業の評価軸を色々挙げつつ、思うところを書くことにします。ビジネススクールの授業というと、ケースメソッドを取り上げて紹介されることが多いようです。確かに、ケースメソッドは日本の大学ではあまり経験することのない教え方ですし、アメリカ的な教育という意味で注目されるのは当然です。しかしながら、実際にはMBAといっても様々なタイプの授業があります。そこで、この記事では授業の評価軸を紹介することで、そもそもMBAの授業で何を、どのように、学びたいのだろう、と考えるときのご参考になればと思っています。
(なお、記事内容はあくまでS. M.の個人的な考え方です。)

2015年12月23日水曜日

Virtual Campus Visit


Class of 2016S.T.です。

受験生の皆さんは2nd roundの締め切りが近づき、出願準備も佳境に入っているところではないでしょうか。我々もプログラム内容などで質問をいただくことが多くなってきて、いよいよ受験シーズンに入ってきたな、と感じています。学校選びにあたりMBAプログラムの特色・強みといったポイントを研究していらっしゃるでしょうが、2年間を過ごす住環境や街の雰囲気も(ご家族帯同の方は特に)気になるところではないでしょうか。雰囲気を知るにはCampus Visitして実際に街を見るのが一番ですが、時間的制約などでビジットが叶わない方も多くいらっしゃると思います。

ということで(前置きが長くなりましたが)、Bloomingtonの雰囲気を少しでも感じて頂くべく、今回はビジットいただいた際に在校生が街案内する主なルートをご紹介しようと思います。

1. Downtown
まずはBloomingtonのダウンタウンエリアです。キャンパスの西側に位置するインディアナ大学の正門(Sample Gates)から一直線に伸びる道路にBarや大学関連グッズの店が立ち並んでいます。小さな街なので他の都市に比べこぢんまりとしたダウンタウンですが、探してみると美味しいカフェやレストランも色々と見つかります。
また、Public Libraryではボランティアが無料で各種英会話教室を開いており、在校生のご家族も利用されています。

Sample GateからDowntownの眺望。BloomingtonのSymbolicな風景です。
学生に人気のカジュアルバー Nick's
Public Library

2. Supermarket
歴代日本人在校生の多くが住むエリアには24時間オープンのスーパーマーケットが建っています。品ぞろえも豊富で、広々とした店内では生鮮食品から日用品まで日常生活に必要なものは一通り揃えることができます。
また、日本の食品を取り扱っているスーパーもあります。日本で買うより割高ですが、見慣れたブランドも結構並んでいます。

365日、24時間 Openのスーパー
広々とした生鮮食品売り場
ワインの品ぞろえも豊富
分厚い肉はまさにアメリカン

3. Sports Stadiums
校舎の北側には各スポーツのスタジアムが立ち並んでいます。
インディアナ大学は大学トップリーグの一つであるBig Ten Conferenceに所属しており。各部が毎年奮闘しています。男子バスケは、近年は優勝から遠ざかっているものの、過去に全米制覇を5度果たすなど名門校として知られています。また、アメフト人気も高く、試合がある日は多くの人がスタジアムに応援に集まります。

5万人収容のフットボールスタジアム
大学所有のゴルフコース/打ちっぱなし

いかがでしたでしょうか?プログラム内容から生活全般に至るまで、疑問点があれば在校生までお気軽にご質問ください。

2015年12月8日火曜日

Washington Campus Program in 2015

こんにちは、Class of 2016M.I.です。今年の冬は例年に比べて少し暖かかったようですが、最近はすっかり冷え込んできまして、クリスマスも近づきBloomingtonもいよいよ冬本番という様子になってきました。

さて、今回は少し時期外れで恐縮ですが、今年5月に参加したワシントンキャンパスプログラムについて書きたいと思います。
このブログでは、以前にも、ワシントンキャンパスに参加された方の体験記があるので、今回は主に私の個人的な体験を交えて書きたいと思います。

過去の体験記にもありますが、ワシントンキャンパスプログラムは1978年に政府系機関、ビジネスリーダー、学術機関が中心となって設立された団体で、MBAの学生を対象として、アメリカの政治とビジネスの関わりについて座学やグループワーク、議会議事堂等へのビジットを通して学びます。講師は、大学の政治学や公共政策学の教授の他、元国会議員、シンクタンクの職員、企業の政府との窓口担当者等で、分野はヘルスケアからエネルギー、アメリカにおける政治的意思決定プロセスから企業としての対応の仕方まで、多岐にわたる講義・議論が繰り広げられます。

プログラム自体は1週間のプログラムで、年に数回同じ内容のプログラムを提供しているようです。Kelleyからは5月、8月、1月にアプライするチャンスがあります。学生のモチベーションは様々で、アメリカの政治システムが知りたいという学生が大半ですが、中には卒業までの単位が足りないから履修したとか、ワシントンDCを観光するために来たという学生もいました。学生は約35名ほどで、Kelleyの他にはUNCMichiganChicagoTexas などのトップスクールからも集まっていました。

個人的なTakeawayとしては、座学からは、ロビイング活動の重要性を学びました。ロビイング活動と言えば、 企業のエゴを政治を通して実現するプロセスだというぐらいの認識でいたのですが 、アメリカではそれが憲法で保証された正当な権利として認識されており、企業が請願をするだけでなく、政府側としても企業から情報を得るという意味で重要な役割を担っているということを学びました。また、最後のグループワークでは、何人かのチームで一つの企業を選び、その企業における担当者になった想定で、政府に対するロビイング戦略を立案しました。私のチームでは、Googleの担当者になった想定で、自動運転車の普及に向けたロビイング戦略を立案しました。法的・政治的問題から解決策を導きだし、予算案を立案して実行プランを立てていく過程は、普段のMBAの授業では経験できないエキサイティングな経験だったと思います。

また、議会議事堂のビジットでは、パブリックヒアリング(議会議員が学識者を呼んで公開で意見を聞くもの)の様子を傍聴できました。驚いたのは、すべてCSPAN(議会中継をするケーブルテレビ局)で生中継されていたことと、事前の予約無く行ってもセキュリティチェックを受ければ出入り自由で傍聴することができるということでした。プログラムコーディネータの話によれば、傍聴を常にオープンにしていることが、アメリカにおける自由と民主主義を体現しているということでしたが、まさにその通りだ思いました。また、インディアナ州選出の議会議員のトッド・ヤング氏ともお会いし、短時間でしたが意見交換することができました。



ワシントンプログラムについては、Facebookのページがあり、豊富に写真が掲載されていますので、雰囲気をお知りになりたい方は是非除いて見てください。Kelleyはアメリカのトップスクールの一角として、このようなプログラムに参加する機会が豊富にあります。もしMBA生活において多様な体験をされたいという方は、是非Kelleyの門を叩いてみてください。