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2022年6月7日火曜日

Business Marketing Academyプロジェクト振り返り

Class of 2023Y.T.です。前回Y.Y.さんが書かれたStrategic Finance Academyの投稿に続き、私も1年次の春学期に行ったBusiness Marketing Academy(以下、BMA)での企業へのコンサルティングプロジェクトについて振り返りたいと思います。


1. プロジェクト概要

私はアパレル企業のプロジェクトに参加し、使用済製品のリサイクル状況に関する市場調査を行いました。顧客要望に応えるために必要、かつ可能な手段を考え、具体的にはWebリサーチや市場レポートを通じた化学合成品のリサイクル状況(米国内外)の調査を行い、また当該アパレル企業のB2B顧客へESGやリサイクル製品に対し抱く印象を電話でヒアリングし、結果を考察、次のアクション提案につなげるというものです。私以外のメンバーはアメリカ人2名、中国人1名、インド人1名であり、私はアカデミーの担当教官からチームリーダーとなるよう命じられました。


2. プロジェクトスケジュール

1月下旬:担当教官による各プロジェクト紹介、ならびに担当教官へ参加を希望するプロジェクト通知

EcolabEli LillyIntuitといった有名企業からスタートアップまで含めた計9つの会社が選択肢としてあり、企業のプロジェクトごとに新製品開発、マーケットリサーチ、競合分析といったテーマがあります)

2月下旬:顧客とのキックオフミーティング

3月中旬:リサーチ開始(以降、1回/週で顧客へ進捗を報告)

4月末:顧客(役員層)へのプレゼンテーション


3. 困難だった点

(1)チーム内の意識統一

チームリーダーといえど特に権限がない中で、またメンバー間でこのプロジェクトに注力できる時間や懸ける思いが異なる中で、さらには未だに語学力に難がある中でチームを采配するのは難しいものがありました。メンバーの中には就活のため思うようにプロジェクトに参加できない者、また顧客のプロジェクト焦点を狭めていく中で当初の想定と異なるテーマとなった結果モチベーションの低下した者もおり、各自の意識には当初ばらつきがありました。

(2)責任の明確化

阿吽の呼吸は通用しないため、何事にも責任や期限の明確化が必要でした。もともと人への作業依頼が苦手な私としては常に気が重い内容でした。

(3)グローバルスタンダードの見極め

他メンバーとの価値観や業務アプローチの違いが、ビジネス習慣または業務経験値のいずれの違いから来ているのか見極めが必要でした。自分が孤立すると周りの考えがグローバルスタンダードであるかのように思いがちですが、担当教官への相談の結果、周りがビジネス習慣を把握していないだけであると判明したこともあり、正しい判断を行うために広く周囲に相談した方がよい場合があることを痛感しました。


 4. チーム運営で意識した点

上記の難しさを受けていくつかの点を意識しましたが、特に意識の統一、良い雰囲気の醸成という点について特に意識しました。過去、Kelleyに来る前に勤務していた職場の上司から価格交渉における秘訣として、「よほどのことが無い限り、相手の希望を尊重すべき」という教えを受けたことがありました。この教えは交渉のみならず多くの場面で成り立つものと思っており、今回のプロジェクトにおいても筋が通っていると感じた際は基本的に相手の意見を採用することを心掛けました。その他、私はディスカッションで深く貢献できない分、打合せの事前準備(論点の明確化など)やチーム課題の遂行を積極的にこなし、少しでも多くの貢献点を示せるよう努めました。加えて、各チームメンバーとはプロジェクト外でもコミュニケーションを心がけ、可能な限り個々人の置かれた立場の理解に努めるとともに、感謝や労いの言葉は積極的に伝えました。


5. 結果、振り返り

このような心がけの甲斐があってか、positiveかつinclusiveなチームの雰囲気を醸成できたのではと自分では感じています。チームのアウトプットも改善した結果、顧客からも高評価を受け、かつプロジェクト後に行われるメンバーからの評価でもよい結果を受けることができました。当初は語学力の点から私にリーダーを辞めるよう薦めるメンバーもおり、私自身もリーダーを引き受けたことを後悔したこともありましたが、結果としてよい雰囲気でこのプロジェクトを終えられたことは純粋にうれしいです。

これまで私は営業というバックグランドを持つ手前、会計やファイナンスといった明確な強みを持たないことにコンプレックスを感じ、正直今でもその思いはぬぐい切れずにいます。しかし日本にいる際、営業として技術部署等の社内外の多くの関係者と接する機会に恵まれ、それらを通じて習得した人との接し方や業務への姿勢などは、日本のみならず海外においても通じ、ここが私の数少ない強みのひとつなのかもしれないという自信を少しながら得られたように思います。

単にMBAの教科書的知識を得ることは日本でもできますが、チーム課題を通じて様々なバックグランドのメンバーから成るチームを動かしていくことの練習は海外MBAならではのように思います。日本にいた際、なぜわざわざ留学するの?という質問に明確に答えられなかった自分がいましたが、今なら以前より自信をもって回答できる気がしています。残り1年もハード、ソフト双方のスキルを成長させられるよう頑張りたいと思います。

2022年4月24日日曜日

Strategic Finance Academyプロジェクトについて

Class of 2023Y.Y.です。今回は春学期の後半に行われたStrategic Finance Academy (以下、SFA) のコンサルティングプロジェクトについてお話したいと思います。

 

    概 要

 当ブログでも何度かご紹介しているとおり、Kelleyにはアカデミーと呼ばれるユニークな制度があります。日本の大学におけるゼミのような制度なのですが、さまざまな企業を招いての説明会など、就職活動に関連する活動が多いです。私はコーポレートファイナンスを志望する学生を対象とする、SFAに所属しています。

 今回ご紹介するSFAプロジェクトは、アカデミーに関連する授業の一つです。この授業では、チーム毎に割り当てられた顧客に対して、業界分析、戦略立案、財務分析などを実施し、プレゼンテーションを行うことが求められます。なお、春学期の後半は他のアカデミーでも同様のプロジェクトが実施されます。

 プロジェクトで割り当てられる企業は、大企業からスタートアップ企業までさまざまです。クライアントの要望も一様ではなく、新商品開発についての分析であったり、企業全体の戦略立案・財務分析であったりします。私のチームは、語学のコンサルティングサービスを提供するスタートアップ企業を担当することになりました。顧客の要望は、成長戦略の立案とそれに伴う財務分析です。


    プロジェクトの流れ

 大まかなプロジェクトの流れは以下の通りです。2月の後半に企業が割り当てられ、その後は4月後半のプレゼンテーションに向け、顧客とのミーティングを重ねていきます。ただし、この間には2週間の春休みが含まれており、実際に活動できる期間はそれほど多くありません。そのため、最初に顧客の要望を読み違えたり、スケジュールの設定を間違えたりすると、大変なことになります。幸い、今回はコンサルティング出身のチームメンバーがこうした管理を行ってくれたため、スムーズにプロジェクトを進めることができました。

プロジェクトのスケジュール(一部抜粋)
                  

    プロジェクトから得られた学び

 プロジェクトから得られる学びは、生徒の今後のキャリア目標によっても異なってくると思います。例えば、私費生の立場からみると、当プロジェクトはインターンでのプレゼンテーションに向けた予行演習という側面が強いです。一方、社費生である私の立場からみると、以下のような学びがありました。

 

チームマネジメント

 今回は他の方にリーダーを務めていただいたのですが、そこからチームマネジメントについて学びがありました。MBAの学生は分野ごとの能力・経験値のばらつきが大きいため、チーム全員に均等に仕事を割り振りつつ、一定の品質の成果物を出すのは簡単ではありません。その結果、成果物の質を上げるために能力・経験値が高いメンバーがすべてを担うことになりがちなのですが、チームを機能させるという観点からは当然、良いことではありません。今回のプロジェクトでは、リーダーがチームを機能させることを意識しながらプロジェクトを進行しており、成果物を重視してチームとしての機能を蔑ろにしてしまいがちな私としては、マネジメントの一つの形として学びがありました。

 

日米の起業環境の違い

 私は職場で起業に関する調査・研究に従事しているため、日米の起業環境の違いについて関心があります。特に、日本は米国と比較して起業活動が低迷しているといわれており、起業家教育、起業家への行政支援、資金調達環境など、どういった違いがその差異を生み出すかに関心がありました。

 今回、スタートアップ企業のコンサルティングを担当して改めて感じたのは、本質的な違いは意外と少ないということでした。例えば、今回私は財務分析を担当したのですが、日本の起業家と同じく、米国の起業家も数字の管理には不慣れで(ビジネススクール出身であっても)、困難を抱えています。そうした管理を支援してくれる行政機関があるわけでもなく、すべてが手探り状態です。また、経営実績の少ない起業家が資金調達に苦しむのも、日米共通です。一方で、起業家同士のネットワークの強さや労働市場の流動性には日米で大きな違いがあり、これらが起業活動の差として表れているように感じます。いずれにせよ、こうした日米の起業環境の違いを直に体験できるのは、コンサルティングプロジェクトならではの学びだと思いました。

 

以上、SFAプロジェクトの概要と私見をまとめさせていただきました。Kelleyに関して質問等ございましたら、是非とも在校生までお問い合わせください。

https://kelley.iu.edu/kjsa/contact/

 


2021年11月28日日曜日

Business Marketing Academy 1年次 秋学期を振り返って

 Class of 2023Y.T.です。今回は私の所属するBusiness Marketing AcademyBMA)について、社費生の私が入学からの3か月で経験し、感じた内容の一部をご紹介します。Academyとは日本の大学でいうゼミのような扱いで、1年生は専門性を高めたい分野に応じ以下7つのいずれかに所属する必要があります。

  • Business Marketing Academy (BMA)
  • Consumer Marketing Academy (CMA)
  • Capital Market Academy (CAPM)
  • Strategic Finance Academy (SFA)
  • Consulting Academy
  • Supply Chain and Digital Enterprise AcademySCADE
  • PLUS Life Science Academy

 Academyの基本的な目的は就活支援です。BMAにはB2B企業での主にMarketing職への就職を目指す学生が集まります。本Academyでは毎回さまざまな業界、職種からゲストスピーカーを招き、それらの業界や業務内容についてレクチャーやQ&Aを行うとともに、就職に向けて各学生は各社の方々と関係構築をしていきます。業界はGeneral Electricといった重電系、3MDupontなどの化学系、Eli LillyCook MedicalMedtronicといったヘルスケア系、その他AmazonGoogleSAP CONCURなどのTech/Digital業界から、そして職種としては基本的にはMarketing部署の方が中心で、B2B Marketingの知識を活かしながらProduct ManagerCorporate Strategistをされている方、また自らスタートアップを起こしCEOをされている方などが招待されます。私は社費生であるため就職目的はありませんが、各業界の方々のお話を聞けるメリットを感じ毎回参加しています。Kelleyの就活支援内容については別の機会に譲り、今回はBMAにおける私の経験や感想をお伝えしたいと思います。

               Business Marketing Academy Director: Joshua S. Gildea

 元は私自身、B2B MarketingCorporate Entrepreneurshipを深く学びたいと思ったことが留学背景であり、これら領域に強みを持つKelleyを志望しました。しかし本Academyを通じて卒業生や各業界で経営に携わる方々のお話を聞くにつれ自身のキャリアに対する考え方も変わり、Marketingを主としつつもFinanceやAccountingも深く学びたいと思うようになりました。例えば、とある会社のCEOの方は、会社やビジネスの仕組み、そして自社や他社の実態を正しくかつ腹に落とし込んで理解できるようにすべく、経営に携わる幹部に対しては必ずAccountingに関する深い知識を求めるということでした。私自身、復職後のキャリア(=希望部署)を決められてはいないものの、これら各業界の方々からお話を聞きながらキャリアの選択肢を考えるようになりました。BMAから話は少しそれますが、自らのキャリアについて考えを持ったうえで11月下旬のThanksgivingのお休みを利用して自社のアメリカ支店を訪問し、人事部や財務会計部門の方々と話し合いを行いました。その際に自身の考えをその道の先輩方にお伝えしフィードバックをもらえたのですが、自身の考えのどこが甘く、人事部がどういう考え方に基づき留学生の配置を考えているのかといった理解、視点を得ることができ、復職後の自身のキャリアを考え、留学中のアクションを考えるうえで大変参考になりました。留学中は自身の会社のことはきれいさっぱり忘れたいという社費生もいらっしゃると思いますが(笑)、私自身は定期的に会社関係者とキャリア相談を行い、自身の希望と会社の都合がマッチせず復職後に不満が大いに募るという事態を防げるよう今後も努めたいと感じた次第でした。会社との相談をするしないに関わらず、就活をすることの無い自身が復職後のキャリアについて深く考える1つのきっかけをくれたのはBMAであり(同級生との会話も大きなきっかけでした)、おそらくこの気づきは会社で継続して働くのみでは私の場合、気づけなかったように思います。これもひとつMBA留学、そしてBMAが脈々と培ってきた人間関係によるものと思いました。

 もうひとつ、BMAのメンター制度について触れさせてください。メンター制度とは、本Academyが強い関係を持つ企業の役員層と学生が11の関係構築を行い、文字通り「何でも」相談できる制度のことを言います(BMA限定制度)。メンターとのやり取りにおいては学生がすべてテーマを決めることになり、本人に希望が無ければメンターとやり取りする必要はありません。すべては自分次第ということのようです。メンターの選定にあたっては、メンター候補との交流会や彼女ら/彼らからの職歴のプレゼンを踏まえ学生側が選びます。皆が皆、第一希望のメンターとマッチングできるわけではありませんが、基本的には第3希望までの方と組めるよう配慮されています。本年は13社の役員の方々からの選択だったのですが、私はMedtronicという医療機器メーカーでCorporate Strategyを担当されている方がメンターとなりました(第一希望)。この方は元々DeloitteMedtronicで財務会計関連の職務を担当された後に、SalesMarketing部署を経てCorporate Strategyを担当する部署配属となられ、各分野に幅広い造詣を持ちこちらの相談にも応じてもらえるのではないかと考えたため希望しました(プラス、人柄のフィット感も)。私自身は職種軸での選択でしたが、卒業後の希望業界の知識を深めるべく業界軸でメンターを選ぶ同級生も多くいるようでした。11月上旬にメンターが決まり、今後個別のやり取りが開始される予定です。

 以上、BMAに関する簡単なご紹介でした。BMAに限った話ではありませんが、Academyは必修クラスの異なる同級生とも交流できる貴重な機会でもあります。私の場合もAcademyで知り合った友人を自宅に招き日本食パーティをするなどして交友を深めています。キャリア、人間関係双方においてAcademyは貴重な機会を与えてくれていると感じます。秋学期のAcademyは終了しましたが、1年次の春学期にはいよいよ実際の企業へのコンサルプロジェクトが待ち受けています。本プロジェクトがBMAの一つの目玉となりますので、これらもまた半年後?にご報告できればと思います。

2020年9月4日金曜日

Entrepreneurial Innovation Academy (EIA) について

こんにちは。Class of 2021のH.N.です。

Kelleyでは、先週よりClass of 2022のCoreクラスが始まり、今週からClass of 2021向けのElectiveクラスが開講されています。先学期 (Spring Semester) の後半は、インディアナ大学のすべての授業がOnline講義でしたが、今学期は対面での授業も再開されました。やはり対面での方が、特にディスカッション形式のクラスでは活発な議論ができ、学びが大きいと個人的には感じています。アメリカ全土を見ると、引き続きオンライン形式のみの大学もあるようで、対面式の講義が提供されることに感謝です。

さて、1年生向けのCoreクラスが始まったのと同じタイミングで、8/24~28の1週間、Entrepreneurial Innovation Academy (EIA) のIntensive Weekに参加しましたので、そちらについて記したいと思います。

2年生向けのAcademyについて

T.T.さんの過去のブログにもありますが、Kelley MBAでは、1年生はAcademyと呼ばれる、日本で言う「ゼミ」風のグループに所属します。これは卒業のための必須要件です。

一方、2年生向けのAcademyとして、以下の2つが提供されています。こちらはElectiveの1つの扱いで、所属は任意となります。

  • Entrepreneurial Innovation Academy (Link)
  • Leadership Academy (Link)

私はEntrepreneurship & Corporate InnovationをMajorとして専攻していることもあり、EIAに所属することにしました。

EIAの概要

EIAは、Entrepreneurshipに特化したAcademyで、過去には1年生向けのAcademyの1つだったようなのですが、今は2年生向けのプログラムとなっています。

KelleyにEntrepreneurshipのイメージの無い方もいらっしゃると思うのですが、実はUS Newsの専攻別ランキング (2021) で全米8位であるなど、高い評価を受けています。Kelley内に、専用のセンター (Johnson Center for Entrepreneurship & Innovation: JCEI) を持っているなど、EntrepreneurshipはKelleyの強みの1つです。

Kelleyアントレの重鎮、Dr. K

特に、Dr. K (Donald F. Kuratko教授) はアントレ業界、特に中西部ではとても権威のある教授です。インターネットでも色々彼の動画を見ることができます。

  • Neal Rickner on Dr. K's Entrepreneurial Insights (Youtube): 

EIAは、Dr. Kの持つ強いアントレ系ネットワークを活かしたAcademyで、Venture Capitalとの共同プロジェクトや、ベンチャー企業の創業者をKelleyに招いたり、逆にサイトビジットをしたりするのが、EIAの主な活動となります。

EIAの活動

例年EIAでは、主に以下の活動が中心となっています。

  • Intensive Immersion Project:1週間の集中プロジェクト。実際のベンチャー企業のEvaluation (Series Aに向けたもの) を行い、Venture Capitalに評価結果を報告する。
  • Academy Friday: 秋学期の間、不定期で開催される。ベンチャー企業の創業者やVenture Capitalなどをスピーカーに呼んでの講演が中心。ベンチャー企業の創業者やVenture Capitalなどをスピーカーに呼んでの講演が中心。
  • Velocity Conference: 毎年3月ごろにシリコンバレーで開催されるカンファレンスに1週間参加。
なお、今年度はCOVID-19の影響で、Intensive Immersion Projectはすべてリモートでの実施、Velocity Conferenceへの参加は無くなり、代わりにシリコンバレーのAdvisory Firmとのリモートプロジェクトになる予定のようです。カリフォルニアに行けないのは残念です。。。

Intensive Immersion Project (8/24~28)

このプロジェクトでは、実際の中西部を中心に活動するVenture Capital (Elevate Ventures) から対象のベンチャー企業が1社与えられ、5人1組のチームで1週間かけ、Evaluationを実施しました。

NDAを結んでいるため、あまり細かい内容は記載できませんが、私のプロジェクトでは、以下のような企業を扱いました。

  • 健康食品 (サプリメント) のベンチャー企業
  • 元々はとある大学内の研究から生まれたもので、学内のコンペ等で既に資金調達の実績あり
  • 現在、Series Aの調達を目指している
1週間かけ、市場の調査、創業者やVCの担当者へのヒアリング、評価モデルを作っての企業価値評価、プレゼン資料の作成・練習などを行います。月曜日に始まって金曜日にVCへの報告なので、スケジュールがとてもタイトです。毎日朝から晩まで調査、資料作成、チームでの打ち合わせを行いました。

チームはEIAの運営側でバックグラウンドやMBAでの専攻が偏らないように構成されており、Financeが得意な人、Marketingが得意な人、各々バランスが取れているとても良いチームでした。特に私はFinanceの知識が浅いので、Finance専攻のチームメイトが作るベンチャー企業の評価モデルについて教えてもらうことは、とても良い機会になりました。

EIAの選考

EIAには人数制限があり (約25名)、希望すれば必ず所属できるAcademyではありません。ただ、しかるべき準備 (?) をしていれば、多くの場合は問題なく所属できると思います。

  1. 自身のMajorまたはMinorが、Entrepreneurship & Corporate Innovationである
    これはEIAを希望する際に求められる、唯一の必須事項です。最低でもMinor (関連する授業を4つ受講) が必要ですが、あくまで卒業時にMajor/Minorを取る予定であればよいです。
  2. 1年次のSpring SemesterにDr. Kの講義を取る
    Dr. Kの講義 (W506 Entrepreneurship: Leadership & Practice) を事前に取ることも、とても重要です。W506の受講者は、優先してEIAへの参加権があります。概ね30~40人くらいの授業なので、W506の受講者が全員希望すればそれだけでEIAの席は埋まってしまいます。
    なお、W503 (別の教授のアントレ系授業) を春学期に受けていると、W506ほどではないが考慮されるようですが、EIAの面接時に、Dr. Kから「むむ、きさま俺の授業を受けてないな?」と同級生は言われたそうです笑
  3. 熱意
    最後は気持ちです笑 Dr. Kはとても熱い人なので、なぜEIAを受講したいんだ?というところを面接で話せば、バッチリです。

まとめ

EIAは、Kelleyの強みであるEntrepreneurshipをより深く学ぶ良い機会ですし、1年生の時のAcademyとは違い、MBAの学生生活が1年経ち、授業やインターンなどを経て、それぞれの生徒のスキルが高まった中でプロジェクトを進めるため、とても学びの多いものだと感じました。

受験生の方で、アントレやCorporate Innovationに興味のある方は、ぜひKelleyを1つの選択肢としていただけると幸いです。EIAは、その学びにとても役立ってくれると思います!

2020年4月3日金曜日

Supply Chain and Digital Enterprise Academy


どうも。Class of 2021T.T.です。
今回は、私の所属する、
Supply Chain and Digital EnterpriseSCADEをご紹介したいと思います。

Academyの概要

Academyは、日本の大学のゼミのようなものと過去の在校生の方々がよく紹介されていますが、必修科目・選択科目とは別に、特定の分野への専門性を高めつつ業界とのネットワークづくりをサポートするKelleyのユニークなシステムです。選択できるアカデミーは下記の7つです。
  • Business Marketing Academy (BMA)
  • Consumer Marketing Academy (CMA)
  • Capital Market Academy (CAPM)
  • Strategic Finance Academy (SFA)
  • Consulting Academy
  • Supply Chain and Digital Enterprise AcademySCADE
  • PLUS Life Science Academy

*上記は、1年次に参加可能なAcademyですが、2年次に選択できるAcademyもあります。詳細はこちら
Academyで取り扱う専門領域に関連する職務経験は無くても大丈夫です。例えば、ファイナンス関連の知識が全く無くてもSFAに入れます。


Supply Chain And Digital Enterprise

サプライチェーンマネジメントとビジネスアナリティクス、テクノロジーイノベーションの3つを取り扱うAcademyです。

そもそもサプライチェーンとは、調達 ― 生産 ― 物流 ― 販売の一連のプロセスを指します。これらを、お金と情報の流れと結び付けて全体最適を目指すのが、サプライチェーンマネジメントということになります。必修科目の中で言えば、”Operations Management”が該当する教科です。
また、名前の”Digital Enterprise”の部分は、最近追加されました。


SCMとアナリティクス・テクノロジーを同じゼミの中で取り扱うのは、最新テクノロジー(ERP, RFID, AI, IoT, ブロックチェーン等)を駆使したサプライチェーンマネジメントが世界中で活発に行われるようになり、もはや両者は切っても切れない関係となっているからです。


LectureAcademy Fridays

1年次の9月から12月の間、隔週金曜日にレクチャーを受けます。内容は主に下記の通り。

・担当教授による講義

  • サプライチェーンマネジメントに関する大枠の知識について
  • 需要予測シミュレーション
  • リーンオペレーション
  • バリューチェーン最適化 等

・ゲストスピーカーのプレゼン

SCADEに関わりの深い企業を招き、プレゼンいただきます。

《2019年度に招かれた企業とプレゼンタイトル一覧》
  • John Crane: Network analysis to optimize cost cycle time responsiveness
  • IU Health: Complexity of the healthcare supply chain management
  • EY: Supply chain consulting
  • AB InBev: Resource procurement / auction simulation
  • Sweetbridge: Blockchain technology and tokenization
  • 4betterbusiness: Operations case with Strategic Finance Academy
  • Cummins: Plant startups and turnaround
  • Collins Aerospace: Sales, Inventory & operation planning in the Aerospace industry
・GCSコーチによる就活指導
Academyの大きなミッションである”就活支援”のため、SCADE専属のキャリアコーチがNetworkingイベント、Resume、Interview等について様々な指導をしてくれます。クラス単位の指導のみならず、個別面談の機会もしっかり設けてくれる点に、Kelleyの就活支援の手厚さを感じます。


Corporate TrekAcademy Intensive Week #1

10月下旬の5日間をかけて、SCADEに関連する企業を訪問します。訪問企業はいずれもIndianapolis/Bloomington/Louisvilleあたりにある企業なので、移動の負担(時間的、金銭的)が軽い点も良かったです。

《2019年度の訪問企業一覧》
・IU Health
・General Electric
・Amazon
・Home Depot
・Dicks
・Subaru
・Cook Medical
・Gartner

訪問先では、各社の生産ラインや物流センター等を見学させて貰えます。最新技術が詰まったサプライチェーンマネジメントを生で見れる絶好のチャンスです!

Amazon Fulfillment Center 見学

 
Academy Project (Academy Intensive Week #2 + α)

企業コンサルティングプロジェクトです。SCADEの場合は、1つのクライアント企業に3〜4名がコンサルティングチームとして割り当てられ、企業の抱える課題に対して解決案を探していきます。
クライアントは2月中旬に決定し、3月上旬のIntensive Week #2の期間も使いながら、プロジェクトを進めていきます。5月頭にはレポートの提出やクライアントへのプレゼンが待っています。
こちらに関しては現在進行中のため、プロジェクトが完了し次第、本ブログを介して別途ご報告したいと思います。

以上

2020年3月13日金曜日

プレゼンテーションへの苦手意識の払拭に向けて・・・

Class of 2020のMOです。現在、2020年春学期の前半が終わり、MBA卒業前の最後の2週間のお休み期間に入っています。さて、今回はKelleyのプログラムを通じたプレゼンテーションに関する学びについてご紹介させていただきます。
Kelleyでは、チームプレゼンテーションの機会が豊富にあり、授業に限った場合でも、入学してすぐに行われるMe, Inc(詳細は過去記事で)で2回、1年生秋学期のIntegrated Core(詳細は過去記事)で2回、Academyで最低1回(どのAcademyに入るかによって回数は異なってきます)、また、1年生春学期~卒業までの選択科目でも、体感的には全授業のうち、3~4割の授業でチームプレゼンテーションをすることになります。

チームプレゼンテーションとは
下のイメージ(Kelleyの学生が授業の一環としてプレゼンテーションをしている写真ですので、かなり実態に近いです)で、チームメンバー全員が教授や生徒の前に立ち、スライドを使いながら、各人が自身の担当するパートを説明していくというものです。
どのようなプレゼンテーションをするかは課題・授業次第ですが、スライドの構成をものすごく一般化した上にざっくり言えば、①イントロ→②提案→③提案を実行すべき3つの理由→④提案実行上のリスク・リスク緩和策→⑤提案実行のタイムライン→⑥結論、というような感じになるかと思います。この①~⑥を3人~5人のチームメンバーで、全体のストーリーを決め、それに沿ってスライドを作成し、実際にプレゼンテーションしていくということになります。


Kelley HPより


プレゼンテーションへの苦手意識
入学以来、個人的に一番苦手意識を持っていたのがこのプレゼンテーションでした。苦手である理由を自分の中で探ってみたときに、①プレゼンテーション自体の経験不足、②英語の能力への不安、③「良いプレゼンテーション」とは何かがよくわかっていないこと、が挙げられるように思われました。③については、①の経験不足から派生していると思われ、「良いプレゼンテーション」の基準が自分の中でなかったため、スライド作成やプレゼンテーションの練習の際に注意すべきや改善できる点がよくわからず、不安なまま本番を迎えることになっていました。

苦手意識の払拭へ
プレゼンテーションに苦手意識を持っていること、そしてその原因を理解した後、せっかく万一失敗しても実害の出ない環境にいるのだからと、自然体でプレゼンテーションのある授業をいくつも取ったところ、苦手意識の払拭につながる気付きをいくつか得ることができました。

#1.場慣れの重要性
大勢の前で何かを説明する際の緊張は場慣れによって概ねゼロにすることができました。これは、1年生の春学期のファイナンスの選択科目でプレゼンテーションをした時に感じたことです(恐らく入学後6回目くらいのプレゼンテーションだったと思います)。それまでは、プレゼンテーションの際、自分が説明することに手いっぱいで、聴衆(教授や同じ授業を取っている生徒)の様子を見る余裕すら無かったのですが、この時からは、聴衆の様子を見つつ、間の取り方や説明方法を練習時から少し変えてみたり、聴衆の目を見ながら余裕を持って話すことができると感じるようになりました。

#2.本番で話す内容は丸暗記すべきでない
入学以来、準備段階で、本番で話す内容をスクリプトとして文字に起こして、それを丸暗記する、という今思えば非効率なやり方を採用していました。しかし、このやり方はハイリスク・ローリターンで、スクリプトの丸暗記の弊害として、話す内容を一つ忘れると次に何を話すのか思い出せなくなる、その結果フィラーワードが多くなる、話し方が感情のない機械的なものになりがち等々、悪い点しかありませんでした。実際、本番で一部内容が飛んでしまい、ますますプレゼンテーションへの苦手意識を強めたことがありました。このやり方を改めるきっかけとなったのは、ファイナンスの授業でのプレゼンテーション準備をした際です。このプレゼンテーションでは、1人当たり6分程度話す必要があり、スクリプトを書いて丸暗記するという時間が惜しかったため、スライドを見ながら、説明内容をつぶやくという練習を10回程度したところ、それだけですらすら説明できるようになり、本番当日にも、忘れたらどうしようというプレッシャーを感じることはありませんでした。プレッシャーを感じなかったのは、毎回練習の度に自然に少しずつ異なる言い回しになっていたことで、仮に本番で話す内容を忘れてもその場でスライドをチラ見すればすぐに思い出せるという自信を持てたためです。また、この練習方法のもう一つの利点として、スライドを見ながら練習することで、スライドの中のわかりにくい箇所や、つながりの悪い箇所を修正できるため、よりわかりやすいスライドが完成する、ということもあるように思います。

#3.芯を食った説明を簡潔にする
プレゼンテーション時の私の話すスピードはせいぜい毎分100 words 程度で、ネイティブの話すスピードには太刀打ちできません。5分話すとして、私が毎分90 words、ネイティブが毎分120 words話したとすると計150 wordsもの差が出てきてしまいます(150 wordsもあれば、スライドもう1枚分くらい説明できてしまいます)。そのため、説明時に心掛けていることは、余計な説明を削ぎ落とし、芯を食った説明を簡潔にするということです。直近でこの心掛けが上手く機能したのは、Social Entrepreneurshipという授業でした。スウェーデン(交換留学生)、フランス(交換留学生)、韓国、日本(私)という英語ネイティブ不在のチームを組んでプレゼンテーションをした結果、全9チームの中で教授から最も良い評価を受けることができました。高評価を得られた要因としては、①メンバー全員で議論してプレゼンテーション全体のストーリーが首尾一貫した意義のあるものになったこと、②全体のストーリーを踏まえ、各メンバーが担当するスライド作成を行った上で、再度メンバー間でスライド1枚ずつストーリーに即したものになっているかについて議論したこと、③リハーサルを行い、各メンバーの説明についての改善点を指摘しあったこと、が挙げられます。③に関しては、リハーサル時のプレゼンテーション時間が、本番での制限時間を3分ほど超過していたため、私からメンバーに対して、"AAA・・"と説明した部分は、"BBB・・・"という形で説明した方が簡潔でわかりやすい説明になるのではないか、といった指摘をすることで私の問題意識を共有することができました。実際、本番では他のチームのプレゼンテーションも聞いていましたが、我々のチームが最も簡潔で意義のあるメッセージを伝えられていたように思います。

まとめ
Kelleyでは授業の一環としてプレゼンテーションを避けて通れない機会が豊富にあり、プレゼンテーションに苦手意識を持っている私のような人がトレーニングするにはうってつけの場所だと感じています。上記のような学びを得ることで、入学当初から比較すると考えられないほど、プレゼンテーション能力も改善することができたように思います。

最後になりましたが、今回の投稿では、受験生の皆様の参考になるようなKelleyの特色といったところにはあまり触れておらず恐縮ですが、ご質問等ありましたら、お気軽にこちらまでご連絡ください。

2018年5月9日水曜日

Academyの活動:Strategic Finance Academyの場合②

こんにちは、Class of 2019K.I.です。

今回はKelley特有のプログラムであるAcademyの活動についてレポートします。私はStrategic Finance AcademySFA)という、Corporate FinanceAcademyに所属しております。前回、1年生の秋学期に行われるAcademyの活動について紹介いたしました(https://kelley-mba-japan.blogspot.com/2017/11/academystrategic-finance-academy.htmlが、春学期の内容についてもお伝えしたいと思います。



   企業バリュエーションのケースコンペ

1月〜2月にかけて、SFACapital Market Academyの2アカデミーの混成チームによるケースコンペが行われました。題材はバリュエーションで、Amazon社がTarget社を買収すると仮定した場合の企業価値の算定を行い、Amazon社の株主に対してBuy/Hold/Sellの提案を行うというものでした。

1月の終わり頃に題材が発表され、2月末のコンペまで約1ヶ月の準備期間が用意されましたが、通常の授業と並行しながらの作業となったため苦労しました。この時期は授業の最終試験、GLOBASEのプロジェクトなど色々なことが盛り上がりを見せており、結構な時間の制約がありました。

実際のバリュエーションの作業としては、まず2017年にAmazon社が行ったWhole Foods Marketの買収はOver/Underpricedだったかの評価を行い、Grocery Retailとして同業であるTargetのバリュエーションにおけるベンチマークとしました。また、Target社を買収した際のRevenue & Costにおけるシナジー効果を算出してバリュエーションに反映しました。最終的なPrice Rangeには、チームでDCFモデルで算出した値と、過去の同様の取引などマーケットの情報を利用しました。

こうした作業はKelley入学前にはまっっっったく出来ませんでしたし、する機会もありませんでしたが、授業で学んだ内容やSFAで秋学期に行った外部講師のレクチャーの内容が役に立ちました。(
このセメスターだけでDCFモデルを何度作ったかわからないくらい演習しました・・・。)

プレゼンテーションについても、数字をスライドに落とし込むだけでなく、自分たちがDCFモデルに組み込んだ仮説を説明しながら、ストーリーとして合理性のあるものにするというのは学びの多い経験でした。


  財務モデリングのトレーニング

2日間に渡って行われたこのトレーニングでは、外部講師を招いてExcelで財務モデリングを学びました。DCFモデルのトレーニングだったのですが、ただ単にモデルを組むというだけではなく、Excelの機能をフル活用して、効率的に時間を短縮してモデルを組むことにフォーカスが置かれていました。

冒頭に講師が「このトレーニングの後はExcelでマウスを使うことはなくなるだろう」的なことを言っていましたが、それは現実となりました。

Altキーでこんなに色んなことが出来るなんて!!であったり、Ctrl+1でセルのフォーマットのダイアログが出る!!であったり、驚きと喜びでクラス内にも「Wow」が飛び交っていました。今までマウスでポインタを動かしたり右クリックを押してやってきたことがキーボードで出来るようになり、Excelに費やす時間を短縮できそうです。個人的には、「Excelに費やす時間は最小限にして、そこから得られる洞察を上司や顧客にどう伝えるかに時間を掛けよ」という講師の言葉が印象的でした。

Excelテクニックを手に入れることが出来た私でしたが、このトレーニングを経た後、とあるグループでミーティング中にExcelを操作したところ、「おい、お前どうやってExcel Ninjaになったんだ」とチームメンバーから言われ、新たな称号をも得ることができました。
 

  コンサルティング・プロジェクト

2月の終わりから4月終わりにかけては、企業を対象にしたコンサルティングプロジェクトが行われました。いくつかある候補のなかから自分たちでチームを組み、私は地元Bloomingtonに事務所のあるNPO団体をクライアントとすることが出来ました。

プロジェクトの内容としては、NPOのリーダーシップチームの一人であるCPAの方をメインのカウンターパートとして、

1.     内部統制(特に会計のレポーティング体系)のリスク・アセスメント
2.     成長を志向するこの組織に今後CFOが必要となるかどうかの評価と、もし必要な場合のベスト・プラクティスの定義


2つをタスクとして与えられました。

前半の3週間はこの団体の財務諸表や会計監査報告書を読み込み、CPAに内容確認のインタビューを行ったり、会計担当の事務職のメンバーにもインタビューを行ったりして、改善が必要と考えられる点を洗い出していきました。これまでKelleyでの授業では、上場企業の財務諸表しか見ることがなかったので、未上場の、しかもNPOの財務諸表を読むのは興味深かったです。

後半では、まずこの団体が将来CFOを雇用するとなった場合に求められるCFOの役割について定義するところからはじめました。そのために、団体の他のリーダーシップメンバー達にインタビューをするとともに、Board Memberを務めているKelleyの教授にもインタビューを行い、この団体が今後長期的に目指すべき方向性と現状の戦略的な能力のギャップについて評価しました。次に、同様のサイズの予算を持つNPO団体についてリサーチし、どの程度の規模の団体であれば、CFOの役割が必要になるのか?その背景は?ということについて机上リサーチを行いました。CFOは必要?不要?という視点は新鮮で、小さい組織のクライアントだからこそできるプロジェクトではなかったかと思います。
 
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以上が春学期のSFAの活動でした。私はKelleyでファイナンスを専攻していますが、授業で学んだ内容をこうしたアカデミーのプロジェクトで実践出来るのはKelleyのプログラムの特徴と言えます。また、今まで組んだことのないメンバーで多様なプロジェクトに臨むのも新鮮で面白かったです。
 
他のAcademyの活動にも興味のある方はAcademy関連の過去ブログ記事を是非御覧ください。https://kelley-mba-japan.blogspot.com/search/label/Academy
 


2017年11月4日土曜日

Academyの活動:Strategic Finance Academyの場合

はじめまして。Class of 2019のK.Iと申します。

8月にKelley School of Businessに入学後,あっという間に2ヶ月が過ぎていきました。現在は必修のIntegrated Core Coursesを履修しておりますが,毎日課題・試験勉強に忙殺される日々です。この2ヶ月,怒涛のように色々なことを経験してきたため,6月にIntensive English Programを受講していた頃が遠い昔のように感じられます。

MBA受験を志されていらっしゃる皆様も,スコアメイクやエッセイに大忙しの時期と思います。Kelleyに関することやブルーミントンでの生活など,ご質問がございましたら日本人在校生のホームページ記載のメールアドレスへお気軽にお問い合わせ下さい。

さて,本投稿では,Kelley MBAの特色のひとつである"Academy"の活動について,これまでの私の経験を共有したいと思います。

Academy

AcademyはKelleyのユニークな制度であり,6つの業界・ファンクションから学生が希望するものを選択します。(一応,アカデミーディレクターとのインタビューによる選考があります。)
Academyの活動を一言で言うと「企業とのネットワーキング+お勉強」という感じで,前者に重きが置かれています。Academy制度に関する詳細は下記リンクを御覧ください。

Academyに関する過去のブログ記事 (Class of 2018 H.Iさん)
http://kelley-mba-japan.blogspot.com/2016/12/class-of-2018-h.html
Kelley オフィシャルサイトの記事

Strategic Finance Academy

私の所属するStrategic Finance Academyは,主にCorporate Financeのファンクションに興味のある学生約25名により構成されています。ファイナンスのバックグラウンドがある学生とない学生の割合は3:7程度で,MBAを通じてキャリアチェンジを図る者が多い印象です。

Academy DirecterのJoeは過去にテック系大企業の海外支社でコーポレートファイナンスの責任者を務めていた経験があり,プロフェッショナルな経験と企業とのコネクションを活用し,学習と就職支援に熱心に取り組んでくれています。

Kelleyでは,1年生一人ずつに2年生のメンターがつくのですが,メンターは同じAcademy出身の2年生となっています。メンターとは最低でも月1回面談することになっており,レジュメのレビューや模擬面接を通じて就職活動に関するメンターシップを受けています。(私は社費派遣のため,就職対策というより英会話の練習になってしまっていますが…)

Academy Fridays

2週間に1度程度行われるAcademy Fridayでは,様々な業界の会社がKelleyを訪問し,ファイナンス職に関するプレゼンテーションを行ったり,外部講師を招いたファイナンスのスキル育成のためのレクチャーが行われています。(Kelleyでは毎週金曜日は授業のない日なのですが,こうしたAcademy Fridayやその他イベントにより,ほぼ毎週学校に来ることになります…。)

企業による学校訪問は,主に日本でも想像するような企業説明会といったものも多いのですが,内容はファイナンス職に関するものが中心でした。
また,実際に面接で使用されるケース・スタディーに取り組み,企業のリクルーターに対してプレゼンテーションを行う場合もありました。プレゼン自体は5分程度で短いのですが,与えられたケースを分析し,NPVやIRR等を求めつつ,どのシナリオを選択するのがベストかという提案を行うプロセスは,日本では経験したことの無いものでしたし,プレゼンの練習にはもってこいでした。

また,外部講師によるレクチャーでは,企業価値の算定方法についての講義が行われました。P/E, PEG Ratio, EBTDA Multiple, DCF, LBO...など,ファイナンスバックグラウンドのない私に取って初めて聞く用語が飛び交い,英語でついていくのはなかなか大変なものが有りましたが,バックグラウンドがないだけに,コアのファイナンスの授業でこうした理論に触れる前に,Academyで学ぶことが出来るのはStrategic Finance Academyのアドバンテージのひとつだと思います。

Academy Intensive Week #1

Academy Intensive Weekは#1が秋学期,#2が春学期に開催されます。卒業要件の1つであり必修となっています。
秋学期の今回は,1週間かけて複数の企業訪問を行いました。訪問する都市・企業はAcademyによって異なりますが,Strategic Finance Academyでは,今年は医療,小売,化学メーカー,保険・金融,消費財と様々な業界の会社を7社訪問してきました。
月曜日にブルーミントンを出発しインディアナポリス,ミネアポリス,コロンバス,シンシナティの順で飛行機とレンタカーを乗り継いて移動するという,非常に弾丸かつ濃密なTrekでした。

企業訪問では,一般的な企業説明を受けるだけでなく,Kelley卒業生によるプレゼンテーション,パネルディスカッションが行われたり,店舗・施設見学を行ったりすることで,会社についてより良く知ることができました。また,企業の主催によるHappy Hour (飲み会+ネットワーキング)も開催されました。

毎日朝早く起きて企業を訪問し,街を移動し,飲み会に参加し・・・と非常に忙しい1週間でしたが,私が個人的にこのTrekで学んだこととしては以下が挙げられます。

①アメリカ企業のリーダーシップ育成制度

私自身日本国内ではあまり聞いたことのない制度で面白いと感じたのは,多くの企業がLDPと呼ばれるLeadership Development Programを提供していることでした。
LDPは,将来の幹部候補育成を目的に,社内で数年間のジョブローテーションを経験させるとともに,各ローテーションで課題解決のプロポーザルを行うことで,会社のビジネスについてよく知る+マネジャーとしてのリーダーシップ育成を行うようです。

経営幹部候補生として採用するというゴールが明確ですし,各ローテーションでアサインメントが与えられること,先輩社員からのメンターシップを受けられることなど,社員のリーダーリップ育成にフォーカスした制度は面白いと思いました。

私の同級生でも,こうしたリーダーリップ育成プログラムがある企業に限定して就職活動をしている者もおり,狭き門ですが魅力的であるようです。

②他の学生と仲良くなれた

Kelleyでは,入学直後のコア科目の期間はCohortと呼ばれる60名程度の3つのクラスに別れ,全ての授業を同じ学生と受講します。お互いをより知るという点では良いのですが,普段は他のCohortの学生とはなかなか顔を合わせる事がないのが実情です。

今回のTrekでは,他のCohortの学生とホテルの部屋を共有したり,長時間のドライブで共に移動したりするなど,同じ経験を共有したことで,友人の輪を拡げることが出来たのも1つの成果かなと思います。なんだそりゃ?という感じかもしれませんが,言葉の壁がある中で,アメリカ人の輪にいきなり飛び込んでいく,というのはなかなか大変なものがあります。こうして友人を増やすことが出来るのも,Academyの魅力の1つだと思います。


以上,これまでのAcademyでの活動について紹介しました。春学期のAcademy Intensive Week #2やAcademy Projectの内容についても,追ってご紹介したいと思います。


2017年3月3日金曜日

Academy Intensive Week #2

こんにちは、Class of 2018 Y.Iです。

前回のH.Iさんの投稿で、1月は奇跡的な暖かさとありますが、2月も引き続きその暖かさが続き春が来ているかのようです。現地の人はridiculousと言っていました。

アプリカントの皆様にとっては、2ndで出された方はインタビューも終わり結果を待つだけ、3rdで出された方はインタビューのインビテーション待ちといったところでしょうか。合格後にどの大学にしようか迷われている方も、これからインタビューの方もいつでも質問等受け付けますので、お気軽にご連絡ください。

さて、先月の2月23日(木)で春学期の前半が終了し、その翌週の2月27日からAcademy Intensive Weekの第2弾が始まりました。第1弾やAcademy制度については、以下の記事をご覧ください。http://kelley-mba-japan.blogspot.com/2016/12/class-of-2018-h.html

私が所属するBusiness Marketing Academyは、月曜日から水曜日までの3日間、シカゴに企業訪問に来ましたのでその様子を簡単にご紹介したいと思います。

2月27日(月)
朝6時45分に大学に集合し、バスでシカゴの少し北にあるミルウォーキーに向かいます。ミルウォーキーには昼頃到着しすぐに1社目の会社訪問が始まります。訪れた会社は、シニア向けの商品やサービスを提供している会社です。社員の方から、業界の動向、会社のポジショニングなどのレクチャーを受け、最後は軽くお酒を飲みながら懇親会をして、夜7時ごろにホテルに戻ります。
ホテルに戻った後は、友人たちとシカゴで有名なシカゴピザを食べに行きました。

2月28日(火)
朝8時15分にホテルのロビーに集合して、歩いて1社目の会社に向かいます。業種としては化学メーカーなのですが、今回訪れたのはDigital部門。ソフトウェアなどを使い社内の様々な課題を解決する部門で、さながらテック系の会社のようなオフィスと仕事内容でした。オールドエコノミーに属する会社でも常に最新のトレンドをフォローし、ビジネスに活かしているところに日本との違いを見た気がしました。
お昼を挟んで2社目ということで、お昼は友人たちとラーメンを食べに行きました。
昼からは、B to Bのビジネスに特化した広告代理店を訪問しました。この会社は最近、日本企業に買収された会社で、夜のレセプションでは、買収後と買収前の違いや親会社である日本企業とのシナジー効果などの話を聞くことができ、とても面白い会社訪問となりました。

3月1日(水)
朝6時15分にホテルのロビーに集合して、バスで1社目の会社に向かいます。業種としては、間接資材の製造販売を行っている会社です。消費者としてはあまりなじみのない会社ですが、実は日本にも子会社を持っており、この子会社は日本でとてもビジネスを成功させています。
お昼からは、ヘルスケアの会社に訪問し、ここでは簡単なケーススタディを行いました。お題はヨーロッパ市場のシェアを伸ばすにあたりどのような戦略をとるべきかということで、必要な情報が与えられ30分間でチームで提案を作る必要があります。この、その場で必要な情報が口頭で与えられすぐに30分間で提案をまとめるというのは、インターナショナルにとっては結構厳しい面もありまして、最初のころは全くアイデアが出てこず議論に参加できないということが多々ありました。最近ではある程度慣れ、情報を取捨選択して簡単に自分の意見をまとめることができるようになりましたが、それでもネイティブのアイデアの量の比べると足りてないと感じています。
さて、夕方18時30分にシカゴからブルーミントンに向けて帰るのですが、帰りは5時間かかります。ということは、ブルーミントンに着くのは深夜0時ごろ。実際、0時30分ごろに大学に戻ることができ、そこから家に帰ったのは1時くらいでした。さらに、翌日は10時からAcademyの授業があるということで、盛りだくさんな1週間となっています。

さてさて、Academy Intensive Weekの内容は如何でしょうか?このようにKelleyは、たくさんのハンズオン型のプログラムがあり、自由選択のイベントを含めるととても消化しきれないほどです。通常授業だけではなく課外活動も豊富にある環境を求めている方にとってはとてもいいMBAプログラムだと思います。

この記事を書いているのは木曜日の夜ですが、土曜日からはグローベスというプログラムが始まり参加している学生は、インドやグアテマラなどそれぞれの国に旅立っていきます。それ以外の学生は2週間の春休みがスタートします。ブルーミントンに残る学生もいれば、自国に帰る学生、旅行に行く学生と様々です。
恐らく、次回はこの春休みでグローベスに行った人がその体験をリポートする予定ですので、Kelleyで体験できるまた別のハンズオン型プログラムの魅力をお届けできると思います。

2016年12月17日土曜日

Academyの魅力とは?

はじめまして、Class of 2018のH.Iです。

アプリカントの皆さま、スコアメイクやエッセイ執筆等、大変忙しい時期かと思いますが、個別にSkype等でKelleyやBloomingtonの様子等をご説明可能です。ぜひこちらからお気軽にご連絡ください。

さて6月下旬の渡米後、Intensive English Program(サマースクール)、Jump Start, Me, Inc., Integrated Core(コア科目)と怒涛のようにスケジュールが進みまして、先日Integrated Coreの集大成とも言えるケースコンペが終わりました。入学前に抱いていた期待以上に、多くの学びがあり、人的ネットワークが広がったのは間違いありません。

今回はその中でも個人的に最も印象的であった、Academy(必修)についてご紹介します。
参照(概要):https://kelley.iu.edu/programs/full-time-mba/academics/academies/first-year-academies/index.cshtml

過去の投稿にもあります通り、Academyは日本の「ゼミ」のようなものですが、アカデミックな学びよりも、むしろ企業とのネットワークを生かすことに重きが置かれている印象です。構成内容としては、約2週間に1度開催されるAcademy Fridayでのゲストスピーカーの企業説明等(主に秋学期)、1週間単位の企業訪問(後述)、セメスター単位のコンサルプロジェクト(春学期)となります。なお各Academyにそれぞれ担当教授や就職活動コーディネーターがおり、豊富な経験を生かしながら生徒をリードしてくれます。

現在、一年生向けに以下の6つのAcademyがありまして、入学後それぞれの興味に従って選択します。私にとってKelleyを選んだ理由の1つがBusiness Marketing Academy(BMA)への興味でしたので、迷うことなくBMAを選びました。なおプラスアルファとしてヘルスケアに興味がある学生向けにLife SciencesのAcademyも開講されています。

· Business Marketing
· Capital Markets
· Consulting
· Consumer Marketing
· Strategic Finance
· Supply Chain

どのAcademyも特定の企業群と強いつながりがありますので、そのネットワークを生かして米国での就職を進めていくといった点もメリットと言えます。とは言え私の場合は、社費派遣ですので①米国企業の実情を知る、②コンサルプロジェクト(1年生の春学期)にて知識をアウトプットし実践力を高めたい、というモチベーションを持っています。

特に①については、Academy Intensive Week(AIW)と呼ばれる10月後半実施の1週間の企業訪問が印象的でしたので簡単にご紹介いたしますと、
初日インディアナポリスにて2社を訪問後、ミネアポリスへ飛行機移動。翌日から合計4社を訪問しまして、各企業のKelleyアラムナイによる企業説明、ミニケースコンペ、工場見学等が主なコンテンツでした。主要な業界としてはMining & Agriculture, Electronics, Robotics, Transportation, Healthcareでした。なおAcademyごとに訪問場所や業界は異なります。
このような企業訪問を通じて、B to Bマーケティングに関する理解が非常に深まったのは事実ですが、ここではもう少し大枠での気づきを2点ほど挙げたいと思います。


· 米国人エリート層のタフさ

この1週間、平均して朝7時頃には宿泊先のホテルを出発し、日中移動を繰り返し、夜も懇親会等の予定をこなしても尚、エネルギーに満ち溢れている米国人同級生のタフさに驚きました。また訪問先の企業でも朝早くから多くの社員が働いているように見受けられ、日米の違いを感じた次第です。私自身、大学時代に体育会に所属していましたので体力には程々の自信がありましたが完全に圧倒されましたし、米国で働く、戦っていくには頭だけでなく心身ともにタフで、ハイパフォーマンスを出せるような準備が一層求められると感じました。

· 米国企業の好調を支える要因の1つはシステマティックな組織づくり

日本企業のよさが、阿吽の呼吸や経験を暗黙知化して共有できることだとすると、米国企業は業務のシステム化が進んでいる点が強みではないかと感じました。例えば米国企業の求人はJob descriptionによって、業務内容や責任範囲が事細かに記載されています。また今回訪問したFortune500に名を連ねる某化学系企業においては、新製品海外展開時のマーケティング方法について、部署ごとの役割、業務フローを事細かに整理していました。どうやら何事も定量化する姿勢が強いようです。
もちろんこのような個々の役割、全体のフローをシステム化すること自体はpros/consがある話ではありますが、成功や失敗の要因を突き止めやすくするという面ではトライ&エラーを繰り返す米国企業には適しているのかなと思います。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。繰り返しになりますが、アプリカントの皆さま、何かKelleyについてご質問等ございましたらお気軽にこちらから連絡くださいね。

2015年11月1日日曜日

アントレ・イノベーション系(Entrepreneurship&Innovation)の学びについて

こんにちは、Class of 2016のS.M.です。Bloomingtonは少し冷え込んできた感じですが、まだまだ冬本番はこれからというところです。たまたまネタを思いついたので、レストランの記事に続き、もう一件投稿します。

今年も、1月出願に向けてアプリカントの方からお問い合わせをいただいているのですが、去年、今年とアントレ・イノベーション(Entrepreneurship&Innovation)に関するお問い合わせを何件かいただきましたので、過去の情報をまとめつつClass of 2016の体験も交えてアップデートしたいと思ってこの記事を書くことにしました。

KelleyでのEntrepreneurshipへの関わり方としては、以下のようなものが考えられます。
  1. Entrepreneurship系のクラスを取る
  2. Entrepreneurship Academyに所属して活動する
  3. クラブ、ケースコンペティションなど課外活動に参加する
 以下、順に説明していきます。
 

1. Entrepreneurship系のクラスを取る

基本的に自分のMajorに関係なく授業は選択できますので、Entrepreneurship & Corporate Innovation Majorを目指すかどうかに関係なく、興味に応じて様々なEntrepreneurshipのクラスを取ることができます。過去の参考記事はこちら


W574 Corporate Entrepreneurship and Innovation

企業内におけるEntrepreneurshipをどのように活性化するのか、という課題を扱います。まず、Innovationとは何かという問題設定から始まり、EntrepreneurshipとCorporate Strategyの関わりや従業員のEntrepreneurial activityを活性化するための環境づくりなどを学びます。Dr. K(アントレ系の有名教授)のパワー溢れる講義を通して、将来、自分が企業のマネージャとなった場合に、自分の部署からInnovationを生み出すために必要となるフレームワークとその使い方を学びます。(Class of 2016, S. M.)

W508 Social Entrepreneurship and Economic Development

社会起業家に必要なマインドとアイディアの生み出し方等と学ぶ授業です。起業を行うにあたってのアイディアのブラッシュアップの仕方であるDesign Thinkingの理論や、教授独自のSocial Entrepreneurshipに関する研究論文等を読んだ上で、チームを組んで実際の社会問題に注目し、それについてのソリューションを提案します。実際に社会問題に苦しむ人々のところへインタビューを行なったり、最後のプレゼンも、パワーポイントのプレゼンテーションだけではなく、投資家へのプレゼンのような形式で模型やパネルを作ったりと、実際の社会起業家が行うであろうプロセスを体験することができる授業です。(Class of 2016, M. I.)

W511 Venture Strategy

スタートアップにおけるストラテジーをケースベースで学ぶ授業です。起業家は利益を追求すべきか、それとも、支配権を追求すべきか、失敗をどう扱うべきか、どうすれば成長を加速できるか、従業員感情をどう扱えばいいのか、などスタートアップが立ち上がり成長していく過程で生じてくる問題について学びます。(Class of 2016, S. M.)

2. Entrepreneurship Academyに所属して活動する

過去の記事にもEntrepreneurship Academyに関する記載があるのですが、若干状況が変わっていることもあり補足します。
・2015年現在、Entrepreneurship Academyは2年生のみが選択できるアカデミーになっており、入学当初の1年生は選択できません。
・主な活動内容として、Academy Trekとしてシリコンバレーのスタートアップ、インキュベータやアクセラレータを訪問しネットワーキングを行ったり、ビジネスアイデアをベンチャーキャピタルの役員を前にプレゼンするなどしています。

3. クラブ、ケースコンペティションなど課外活動に参加する

Kelleyには様々なクラブがありますが、Entrepreneurshipと親和性の高いクラブとして、High-tech Club, Net Impact Clubなどがあります。これらのクラブを通して、地域の会社の支援に関わったり、ケースコンペティションに参加することもできます。
もう一点、補足しますとアプリカントの方からいただく質問の中に、Entrepreneurshipに関してインディアナ大学の他学部との関わりはありますか、というものがあります。お答えとしては、公式な連携プログラムというのはないのですが、希望されるようでしたら企業へのコンサルティングプロジェクトやケースコンペティションなどに積極的に参加することで、結果的に他学部の学生とも一緒にプロジェクトに取り組む機会が得られます。

以上、Kelley School of BusinessでEntrepreneurshipを学ぶ機会について説明してきました。興味が深まり、さらに具体的な情報や在校生の生の声を聞きたい方はぜひご連絡ください。

2014年3月21日金曜日

M&A Week!

皆さんこんにちは、class of 2015AHです。Kelley MBAは現在2週間の春休み期間です。当地はやっと雪も溶け、日も長くなってきたので、ようやく過ごしやすくなってきました。学生の中にはこの春休み期間を利用して新興国でのコンサルティングプロジェクトに参加したり、ワシントンDCで開催されるプログラムに参加したりと、充実した日々を送っています。

さて今回は、アカデミー(ゼミのようなもの)での経験についてご紹介したいと思います。Kelley MBA では学生はファイナンス・マーケティング・コンサルティング・オペレーションの各アカデミーに所属して単位を取得することが必修とされており、これを通じて特定の業界や業種に関する知識や就職に向けた人的ネットワークを構築していきます。私の所属しているStrategic Finance アカデミーはコーポレートファイナンスを対象としたものであり、所属している学生たちは日本風に言えば金融機関や事業会社の財務・経理を軸としたキャリアを目指しています。

Kelley MBAでは年に数回、アカデミーウィークと呼ばれる期間があり、この期間は通常の授業はお休みで、代わりに各アカデミーでの活動を行います。私の所属するアカデミーでは前回のアカデミーウィークではシカゴ/西海岸の企業訪問を主に行いました。そして今回の活動内容は、タイトルの通りM&Aに関するものでした。事前に発表されたM&Aのケースについて、数名のチームで一週間かけて適正価格を検討し、プレゼンを行うというものです。今回のケースはごく最近行われたハイテク業界の買収事案であり、被買収企業(A)を買収したB社が支払った価格について、その妥当性を検討するというものです。ここまでであれば通常のケースと大きく違わないと思いますが、今回はさらにB社の競合であるC社について、「C社にとってのB社買収の適正価格」を検討するというものです。プレゼンの相手は何とC社のCFOであり、この時点で緊張感はmaxに高まります。

まず月曜日・火曜日は外部講師によるExcelを使った財務モデリングのプログラムでした。さすが金融大国アメリカというべきか、キャリア教育の一環としてこの種のプログラムを専門に提供する企業があるようです。講師は投資銀行出身であり、実際に投資銀行で使用されるものと同様のモデルを使って、実際の企業の価値評価を行っていくという内容でした。自分はモデルそのものよりも、講師が紹介する各種のショートカット・テクニックに大変シビれました。Excelについては前職で日常的に使用しており、それなりに知識はありましたが、さすがはプロ、マニアックなテクニックを駆使して、マウスを使わずにモデルを仕上げていきます。「こんなテクニックを覚えたところで人生は豊かにならない。ただし、早く帰るのには役立つ」というコメントが印象的でした。

水曜日・木曜日はアカデミーを主宰するProfessor Smartの人脈による、複数社の企業幹部によるスピーチがありましたが、学生たちは皆金曜のプレゼンの準備に集中しており、教授からスピーチ中のノートパソコンの使用禁止のお達し(当然といえば当然ですが・・・)が出されました。

そして迎えた金曜日、時間の都合上全てのチームが発表するわけではなく、抽選によって選ばれた数チームによるプレゼンが行われました。プレゼンの相手は前述のCCFOの他に、ベンチャーキャピタリストとハイテク大手でファイナンスの部長ポジションを務めるバリバリの実務家が揃いました。これまでProf. Smartについては授業があまりイケてないことからそれほどいいイメージを持っていませんでしたが、聞けばこの日のゲストたちは以前にProf.がシリコンバレーのハイテク大手のM&Aチームで働いていた際の人脈によるものということで、やはりビジネススクールの教授ともなるとそれなりにすごいバックグラウンドを持っているんだなーと素直に感心しました。肝心のプレゼンについてはやはり実務家の血が騒ぐのか、スライド1枚につき質問(詰問?)がたっぷりという、大炎上状態でした。幸いにしてというべきか、自分のチームはプレゼンを行う機会はなかったのですが、この一週間は非常に刺激的な学びがあったと感じています。Kelley MBA は中西部に位置しており、普段の授業でウォール街やシリコンバレーからゲストスピーカーが来る機会は非常に少ないですが、今回のアカデミーウィークのようにある程度まとまった時間がありますので、その際には現役の実務家の話を聞く機会は大いにあると思います。