2017年11月4日土曜日

Academyの活動:Strategic Finance Academyの場合

はじめまして。Class of 2019のK.Iと申します。

8月にKelley School of Businessに入学後,あっという間に2ヶ月が過ぎていきました。現在は必修のIntegrated Core Coursesを履修しておりますが,毎日課題・試験勉強に忙殺される日々です。この2ヶ月,怒涛のように色々なことを経験してきたため,6月にIntensive English Programを受講していた頃が遠い昔のように感じられます。

MBA受験を志されていらっしゃる皆様も,スコアメイクやエッセイに大忙しの時期と思います。Kelleyに関することやブルーミントンでの生活など,ご質問がございましたら日本人在校生のホームページ記載のメールアドレスへお気軽にお問い合わせ下さい。

さて,本投稿では,Kelley MBAの特色のひとつである"Academy"の活動について,これまでの私の経験を共有したいと思います。

Academy

AcademyはKelleyのユニークな制度であり,6つの業界・ファンクションから学生が希望するものを選択します。(一応,アカデミーディレクターとのインタビューによる選考があります。)
Academyの活動を一言で言うと「企業とのネットワーキング+お勉強」という感じで,前者に重きが置かれています。Academy制度に関する詳細は下記リンクを御覧ください。

Academyに関する過去のブログ記事 (Class of 2018 H.Iさん)
http://kelley-mba-japan.blogspot.com/2016/12/class-of-2018-h.html
Kelley オフィシャルサイトの記事

Strategic Finance Academy

私の所属するStrategic Finance Academyは,主にCorporate Financeのファンクションに興味のある学生約25名により構成されています。ファイナンスのバックグラウンドがある学生とない学生の割合は3:7程度で,MBAを通じてキャリアチェンジを図る者が多い印象です。

Academy DirecterのJoeは過去にテック系大企業の海外支社でコーポレートファイナンスの責任者を務めていた経験があり,プロフェッショナルな経験と企業とのコネクションを活用し,学習と就職支援に熱心に取り組んでくれています。

Kelleyでは,1年生一人ずつに2年生のメンターがつくのですが,メンターは同じAcademy出身の2年生となっています。メンターとは最低でも月1回面談することになっており,レジュメのレビューや模擬面接を通じて就職活動に関するメンターシップを受けています。(私は社費派遣のため,就職対策というより英会話の練習になってしまっていますが…)

Academy Fridays

2週間に1度程度行われるAcademy Fridayでは,様々な業界の会社がKelleyを訪問し,ファイナンス職に関するプレゼンテーションを行ったり,外部講師を招いたファイナンスのスキル育成のためのレクチャーが行われています。(Kelleyでは毎週金曜日は授業のない日なのですが,こうしたAcademy Fridayやその他イベントにより,ほぼ毎週学校に来ることになります…。)

企業による学校訪問は,主に日本でも想像するような企業説明会といったものも多いのですが,内容はファイナンス職に関するものが中心でした。
また,実際に面接で使用されるケース・スタディーに取り組み,企業のリクルーターに対してプレゼンテーションを行う場合もありました。プレゼン自体は5分程度で短いのですが,与えられたケースを分析し,NPVやIRR等を求めつつ,どのシナリオを選択するのがベストかという提案を行うプロセスは,日本では経験したことの無いものでしたし,プレゼンの練習にはもってこいでした。

また,外部講師によるレクチャーでは,企業価値の算定方法についての講義が行われました。P/E, PEG Ratio, EBTDA Multiple, DCF, LBO...など,ファイナンスバックグラウンドのない私に取って初めて聞く用語が飛び交い,英語でついていくのはなかなか大変なものが有りましたが,バックグラウンドがないだけに,コアのファイナンスの授業でこうした理論に触れる前に,Academyで学ぶことが出来るのはStrategic Finance Academyのアドバンテージのひとつだと思います。

Academy Intensive Week #1

Academy Intensive Weekは#1が秋学期,#2が春学期に開催されます。卒業要件の1つであり必修となっています。
秋学期の今回は,1週間かけて複数の企業訪問を行いました。訪問する都市・企業はAcademyによって異なりますが,Strategic Finance Academyでは,今年は医療,小売,化学メーカー,保険・金融,消費財と様々な業界の会社を7社訪問してきました。
月曜日にブルーミントンを出発しインディアナポリス,ミネアポリス,コロンバス,シンシナティの順で飛行機とレンタカーを乗り継いて移動するという,非常に弾丸かつ濃密なTrekでした。

企業訪問では,一般的な企業説明を受けるだけでなく,Kelley卒業生によるプレゼンテーション,パネルディスカッションが行われたり,店舗・施設見学を行ったりすることで,会社についてより良く知ることができました。また,企業の主催によるHappy Hour (飲み会+ネットワーキング)も開催されました。

毎日朝早く起きて企業を訪問し,街を移動し,飲み会に参加し・・・と非常に忙しい1週間でしたが,私が個人的にこのTrekで学んだこととしては以下が挙げられます。

①アメリカ企業のリーダーシップ育成制度

私自身日本国内ではあまり聞いたことのない制度で面白いと感じたのは,多くの企業がLDPと呼ばれるLeadership Development Programを提供していることでした。
LDPは,将来の幹部候補育成を目的に,社内で数年間のジョブローテーションを経験させるとともに,各ローテーションで課題解決のプロポーザルを行うことで,会社のビジネスについてよく知る+マネジャーとしてのリーダーシップ育成を行うようです。

経営幹部候補生として採用するというゴールが明確ですし,各ローテーションでアサインメントが与えられること,先輩社員からのメンターシップを受けられることなど,社員のリーダーリップ育成にフォーカスした制度は面白いと思いました。

私の同級生でも,こうしたリーダーリップ育成プログラムがある企業に限定して就職活動をしている者もおり,狭き門ですが魅力的であるようです。

②他の学生と仲良くなれた

Kelleyでは,入学直後のコア科目の期間はCohortと呼ばれる60名程度の3つのクラスに別れ,全ての授業を同じ学生と受講します。お互いをより知るという点では良いのですが,普段は他のCohortの学生とはなかなか顔を合わせる事がないのが実情です。

今回のTrekでは,他のCohortの学生とホテルの部屋を共有したり,長時間のドライブで共に移動したりするなど,同じ経験を共有したことで,友人の輪を拡げることが出来たのも1つの成果かなと思います。なんだそりゃ?という感じかもしれませんが,言葉の壁がある中で,アメリカ人の輪にいきなり飛び込んでいく,というのはなかなか大変なものがあります。こうして友人を増やすことが出来るのも,Academyの魅力の1つだと思います。


以上,これまでのAcademyでの活動について紹介しました。春学期のAcademy Intensive Week #2やAcademy Projectの内容についても,追ってご紹介したいと思います。


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