2021年9月13日月曜日

Me, Inc.

こんにちは。Class of 2023のT.Oです。
 早いものでBloomingtonにやってきてから2か月が経ちました。私にとっては初めてのアメリカ生活であり、日々の新鮮な出来事に目を奪われているうちにあっという間に時間が経っていたという感覚です。貴重な日々を無駄にしてはいけないと気を引き締めると同時に、社会人になってからもこんなにドキドキワクワクな毎日を過ごせることに早速MBA生活の醍醐味を実感しております。
 今回の記事ではKelleyの目玉プログラムの一つであるMe, Inc.について紹介させて頂きたいと思います。
 Me, Inc.では、1週間に渡ってMBAプログラムを乗り切るために必要なエッセンスを学びます。前回の投稿で紹介させて頂いたJump Startでは統計や会計の知識といったハードスキルに重点を置いていましたが、Me, Inc.ではキャリアマネジメントや自己分析といったソフトスキル、インタビューやケース面接対策といったテクニック的な側面について学びます。 最初の2日間はオリエンテーションという位置付けで、これから2年間の苦楽を共にするクラスメートとの顔合わせが主な目的です。3日目からは本格的にプログラムが進み、様々なコンテンツが凝縮されております。
 どのコンテンツも非常に学びの多いものでしたが、特に印象的だったものをいくつか紹介したいと思います。

n Life Story Experience & User’s Manual

3日目の午後に行われる本コンテンツでは、自分自身のこれまでの経歴を1分間にまとめてクラスメートにプレゼンします。内容としては決して複雑なものではありませんが、私にとっては初めての英語でのプレゼンテーションということもあり、とても緊張しました。

しかしこのタイミングで自分の過去と向き合う時間を持てたこと、英語に対する緊張感を緩和できたことは、これから始まるMBA生活を有効なものとするに際して非常に有益なものであったと思います。

 

n AAR Debrief

最終日の午前中に行われる本コンテンツでは、51組のチームで早速グループワーク&プレゼンテーションに取り組みます。テーマはMe, Inc.期間中に与えられますが、特に進め方や構成についての具体的な指定も無く、空き時間に自分たちで自由に議論を行いながらグループワークを進めていきます。

ほんの数日前に出会ったばかり&バックグラウンドも全く異なるチームメートとコミュニケーションを取りながら課題に取り組む難しさはありましたが、本格的に授業が始まる前にグループアサインメントに対する取り組み方を理解するうえでとても貴重な経験だったと思います。

また、Me, Inc.後も同じメンバーでグループアサインメントに取り組むことになるので、このグループワークを通じてお互いのことを深く知ってもらうという意図もあるものと思われます。

n Thank-you Exercise

AAA Debriefも終えた最終日の最後に行われる本コンテンツは、1週間を共にしたクラスメート一人一人に感謝の気持ちを付箋に書いて渡すというワークなのですが、私にとってMe, Inc.期間を通じて最も思い出深いクラスでした。

正直なところMe, Inc.期間中は常に戸惑いの連続でした。お世辞にも英語が上手とは言えない私が、どうやってクラスメートに貢献できるのか、クラスにおける自分の価値はいったい何なのか、常に自問自答の日々でした。私なりにできることを精一杯やり切った自身はありましたが、やはり一体どんなフィードバックが来るのか非常に不安に思っていました。

しかしながら、フィードバックはどれも感謝の気持ちに溢れており、心温かいメッセージばかりでした。受け取った付箋を眺めながら、本当に素敵な学校に入ったなと思いました。

 

以上特に思い出深かったコンテンツについて紹介させて頂きました。KelleyにはMe, Inc.だけでなく、IEPJump StartといったプレMBA的な位置付けのコンテンツも含め、学生がスムーズに新しい環境にキャッチアップできるような仕組みが確立されています。Me, Inc.が終わるころには、Kelleyでの2年間で向き合うべき自身の課題や目標が明確になるだけでなく、多くのクラスメートとも顔なじみになることができます。そのような準備を経た上で本格的にプログラムを迎えることで、効率的かつ積極的にプログラムに取り組むことができるのではないかと思います。

たった1週間ではありますが、上記の通り濃密な期間を過ごす中で改めてKelleyの魅力について実感することができました。クラスメートは皆優秀であることはもちろん、人として尊敬できる人ばかりです。自分も彼らに負けずに2年間のMBAライフを全力でやりきろうと決意を新たにしました。

来年入学を目指している方はエッセイ作成等が本格化してくる頃かと思いますが、体調には気を付けてぜひ頑張ってください。何か相談等ありましたらいつでもご連絡ください。

2021年9月5日日曜日

Jump Startについて

Class of 2023のY.Tです。6月にIEPに参加すべく渡米し、はや3か月が経ちました。こちらでの生活には慣れてきたものの、当初から懸念していた英語でのコミュニケーションやリスニングの能力不足が露わになっています。

8/9-13に参加したJump Startにおいてその英語能力不足は顕在化しました。Jump Startとは本格的なMBAがプログラムが始まる直前にKelleyが提供する事前予習授業です。受講要否はOptionalです。今年のJump Startはマスク着用の中、教室での対面授業となり、各授業、約40人の同級生と受講しました。

大まかな学習内容は以下の通りです。

◆ 科目

・ Quantitative 1:
エクセルの基本操作(一度も触れたことが無いような人が対象)。ワークシートの挿入方法やシート名の変更方法、コピペの仕方、ショートカットキーなど。

・ Quantitative 2:
エクセル「名前の定義」、データテーブル、ピボットテーブル、条件付き書式、COUNTIF、VLOOKUP、INDEX関数など。

・ Quantitative 3:
正規分布、二項分布。

・ Accounting:
簿記。貸借対照表や損益計算書、株主資本等変動計算書の概要や、各取引内容が帳簿上で仕訳され、財務諸表に反映されていく流れ。

・ Economics:
需要/供給曲線の考え方や限界利益/コスト、ゲーム理論。

いずれも100ドル/クラスと有料です(Quant 1のみ35ドル)。もし上記に関する基礎的な知識を英語でも理解できるほどに持ち合わせていれば参加の必要はないように思います。現に各クラス、半分程度の同級生は受講していません。

自分の場合はエクセルの統計への適用や経済のゲーム理論、簿記の仕訳作業などはこれまで触れたことが無かったため参考になりました。また、本格的な授業開始にあたって最低限求められそうなエクセルスキルや財務会計のレベルがおおよそ理解できたことも収穫だったように思います。

一方でこのJump Startの受講により見えたのは、冒頭に記載の通り自らの英語力の低さです。もともとリスニング能力に不安を感じてはいましたが、当初講師の説明はほぼ聞き取れず、授業中に同級生と行うディスカッションにおいても、マスクをしていたこともあってかNativeの人たちの会話は泣きたくなるほど頭に入ってきませんでした。こういったディスカッションは普段私が見聞きしてきた英語ニュースやTOEFL英語とは別次元のものであることを今まさに痛感しています。とはいえ予習有無により授業中の理解度が大きく変わることも分かりましたので、予習なく授業についていけるようになるまでは予習は行って授業参加したいと思います。

また、最初は周囲のコミュニケーション能力の高さにも圧倒されました。休憩時間などには同級生同士が会話で盛り上がる中、当初は自分から隣の同級生に話しかけることができず、焦燥感や孤独を感じることもありました。しかしそのような私でも、授業中のディスカッションで同じグループになった同級生や一緒にランチをともにした人、また諸々のイベントに参加して知り合った人など、すれ違えば挨拶や会話を交わせる友人の数も増え、居心地は1週間で少しずつ良くなっているように思います。1学年160人というスモールスクールであるがゆえに、限られた同級生と同じ授業、オリエンテーション、会合に参加する機会が多く、同級生との距離を縮めやすいというのもスモールスクールのメリットの一つであると実感しました。今後も無理はしすぎずに自分なりのペースで周囲との交流を進めていこうと思います。

なかなか恐怖感ばかりが植え付けられた最初の1週間でしたが、それと同時に同級生に優しそうな人が多いことに安堵し、また今後の数か月で自分がどこまで成長できるのか楽しみになった1週間でもありました。次回のブログ更新時に少しでも成長をお示しできるよう、今後頑張りたいと思います!