2015年9月28日月曜日

ウィーン経済大学への夏期交換留学

 こんにちは、Class of 2016 M.I.です。夏休みも終わり、MBA生活も折り返し地点を過ぎたということに気づき、時の流れの早さを実感しています。
 さて、今回は私が受講した夏休みのプログラムについて記載したいと思います。私は、ドイツのケルン大学におけるプログラムも受講したのですが、せっかくヨーロッパに来ているのだからということで、ドイツのお隣の国、オーストリアはウィーン経済大学における夏期プログラムも受講しました。
 夏期プログラムの話に入る前に、ウィーン経済大学そのものについての情報を少々。ウィーン経済大学は、1898年に設立された歴史ある大学ですが、2013年に新キャンパスがオープンしました。新キャンパスは緑に囲まれたロケーションの中、最新鋭の設備が整い、メインの建物は新国立競技場の見直し前の案を作ったザハ・ハディド氏の設計です(ちなみに、ザハ設計の建物は外壁の崩落事故があったということで、壁面の工事中でした。当時はまさに、新国立競技場のデザイン見直しに向けた議論が高まっていた時だったので、デザインと実用性のバランスを取る事の難しさを実感し、日本での議論も身近に感じていました)。また、日本人建築家の阿部仁史氏も校舎の一つを手がけています。学校全体がまさに現代建築の宝庫といった印象で、地球の歩き方にもその校舎が紹介されており、訪れるだけでも一見の価値があると思います。
 このような素晴らしい環境の中で、夏期プログラムの期間を過ごしたわけですが、参加している学生も30数名が約20カ国から来ており、授業の中ではそれぞれの価値観を共有し、各国の企業のケースを例として取り上げるなど、インターナショナルな環境の中でお互いに刺激を与えながら過ごすことができ、非常に充実した3週間でした。このプログラムの詳細を以下に記載します。

アカデミック
 夏期プログラムは7月後半と8月中旬のプログラムがあり、私は後半のプログラムを受講しました。 科目は1週間ずつ3つの科目から構成されおり、私はInternational Strategic ManagementGlobal BlandingInternational Entrepreneurshipという科目を受講しました。インターナショナルな学生が多いからか、インターナショナルビジネスに焦点を置いた授業内容が主でした 。簡単に概要を説明しますと、International Strategic Managementでは、マネジメントと言いつつ技術系の話が多く、新しい技術を使ってどのようにビジネスを起こして行くか、という講義内容でした。Global Blandingでは、企業が国際ビジネスを行う場合に起こるリスクや機会に対する戦略を学びました。International Entrepreneurshipでは、国際的に起業する際の心構えや起業する人の行動原理等について学びました。 
 正直、授業の内容自体は通常のMBAの内容と重複するかも知れません。その意味では、私が参加したもう一つの夏期プログラムであるケルン大学のプログラムの方が、経済学やEUの政治システム等が学べて良かったように思いますが、インターナショナルな環境の中で、各国のビジネスに関する価値観の違いを学ぶことができたという点では有益でした。

生活
 夏期プログラムの受講生はほぼ、大学から提供される寮に暮らしていました。寮はウィーン市内への西側からの玄関口とも言えるウィーン西駅のほど近くに立地しており、市内観光には非常に便利なロケーションだった割に、家賃はウィーンの相場からするとかなり安かったです。環境に配慮したパッシブデザイン(エアコンを積極的には使わない)の建物で、お洒落な建物ですが、私が滞在していた間はウィーンが歴史的な暑さで、エアコンがほとんど効かない室内は非常に暑く、うちわが手放せませんでした。観光には地下鉄か路面電車を使い気軽に行く事ができ、3週間のプログラムの間に十分にウィーン市内を観光することができました。学生の中には、ハンガリーやチェコ、イタリアの方まで足を延ばしているアグレッシブな学生もいました。

ソーシャル
 私は家族とともに訪れていましたので、ソーシャルなイベントにはあまり多くは参加できませんでしたが、参加したイベントでは各国から来る学生とウィーンの地元の酒場で楽しく語り明かしたり、一緒に市内を観光したりしました。ウィーン経済大学のプログラムはソーシャルスキルをビジネススキルの一つとして大変重要視しており、ほぼ毎日何らかのソーシャルイベントを企画するとともに、各国の文化を知るためのCultural Night を企画し、生徒間の親睦を深める事に積極的でした。

 以上、夏休みの交換留学プログラムについて簡単に紹介しました。夏期のプログラムは貴重な夏休みに時間とお金をかけて授業を受けに行くことになりますが、その分、英語の勉強にもなりますし、私にとって一番良かったのは、アメリカ・アジア以外のインターナショナルの英語に数多く触れることができたことです。英語を母国語としない学生がどのように英語で分かりやすく伝えているかということを知る良い機会になり、アメリカ人のように話さなければならないというプレッシャーから解放され、英語に対する苦手意識が一つ取り払われたように思います。


 今回はKelleyにおけるInternationalな体験をする機会の一つとして交換留学プログラムについて取り上げましたが、 Kelleyには交換留学プログラムが夏・冬とあるほか、Globaseなどの国際コンサルティングプロジェクトも充実しており、世界の「今」を体験する機会が整っています。教室の中で得られる知識もありますが、海外の仲間とのつながりを通して学ぶこともまた多いと思いますので、こうした経験を実際にされたい方は是非Kelleyの門を叩いて見てください。 もし今回記載したプログラムについてご質問等ございましたらお気軽にご連絡ください。

ウィーン経済大学のメインの建物

Cultural Nightにて。各国の紹介をしています。

最後にみんなで集合写真


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