2022年9月24日土曜日

日本人在校生による非公式オンライン説明会開催のお知らせ(10/29)

 10/29(土)に日本人在校生によるオンライン説明会を開催します。当日はMBAプログラムの概要説明に加え、在校生から見たKelleyの魅力やBloomingtonでの生活など、様々な視点からKelleyでのMBAライフについてお伝えできればと思っています。今年出願予定の方だけでなく、MBA留学を検討中の方もぜひお気軽にご参加ください。

1.オンライン説明会概要

日時:20221029() 11:0012:00(日本時間)

開催方式:Zoom

2.申し込み方法

下記リンクから参加申込をお願いします。

https://docs.google.com/forms/d/11oIk2DnXiy8ArY_GpVNQW4iqszSf5PTf2EsUjKPTd1A/edit

当日の参加方法等に付きましては前日までに別途ご連絡させて頂きます。

インターンシップ(アメリカ編)

Class of 2023のT.Oです。今回は前回お話した日本でのインターンシップの後に経験したアメリカでのインターンシップについてシェアさせて頂こうと思います。

私は7月の中旬に日本でのインターンを終えた後、8月末まで約6週間カリフォルニアにあるスタートアップにてインターンとして働かせて頂きました。基本的にはファイナンスに関するお仕事でしたが、それ以外にもオペレーションやマーケティングに関するお仕事を任せて頂き非常に貴重な経験をさせて頂きました。

いずれの仕事においてもMBAで学んだ知識やスキルは様々な局面で役に立つことが多く、1年目の学びを実践的なレベルに高めるにあたって非常に有意義な時間だったと思います。例えばスタートアップ経営に欠かせないバーンレートやランウェイ分析に際してはAccounting Majorの必修科目であるA545-Introduction to Financial Statements Analysis and Valuationでの財務分析の経験が非常に役立ちました。私は留学前にメガバンクに勤務していたことから財務分析自体はできていましたが、やはりアメリカと日本では分析の勘所のようなものが若干異なっており、A545の受講を通じてそういった相違点を認識し、自身の分析の幅を広げることができました。本インターンではA545で学んだ知識を活かしてモデル作成を行った上で、自身のモデルをベースにCEOと何度も直接ディスカッションを繰り返すことで、授業で学んだ知識を現場レベルのスキルに高めることができたように思います。

また、スタートアップでは突発的に発生した課題に対して即座に反応し試行錯誤を繰り返しながら課題解決を行うわけですが、そのような働き方は大手企業での勤務経験しかない私にとっては新鮮で非常に魅力的でした。分からないことがあれば後回しにしたり前例に倣ったりといったケースが日本の大手企業には多いように(少なくとも私の職務経験上は(笑))思いますが、問題が発生した際にその場で思考し解決策を模索するスピード感を持つためには、やはりしっかりとした専門知識とそれをアウトプットする技術的なスキル、そして周りを巻き込むマネジメント能力のいずれもが必要であることを再認識しました。

さらに新しい環境でしばらく生活してみることでMBAプログラムだけでは知りえないアメリカを知ることができる点も、アメリカでインターンを経験することのメリットではないかと思います。西海岸にあるカリフォルニアでの生活は中西部にあるインディアナでの生活とは気候や治安、人種構成など様々な点で異なります。特にロサンゼルスには(良くも悪くも)ブルーミントンにはない発見があり、アメリカという国家に対する印象も大きく変わったように感じます。例えば週末に訪れた全米日系人博物館(Japanese American National Museum)は歴史的に日系移民がとても多いロサンゼルスならではの資料館で、戦前からの日系移民の歴史について知ることができました。MBAの夏休みは約4か月ありますのでその間に新しいアメリカを知りえるオプションの一つとしてもインターンシップはとても良い機会なのではないかと思います。

以上私のアメリカでのインターンシップ経験についてシェアさせて頂きましたが、アメリカのMBAの夏休みはとても長いので、どのようにその時間を有効活用するかがMBAライフの成功における重要な要素の一つなのではと思います。受験生の皆さんはこれからエッセイ作成が本格化してくる時期かと思いますが、ぜひこのタイミングでこの長い長い夏休みをどのように過ごすべきか考えておくことをお勧めします。

全米日系人博物館。ロサンゼルスを訪れた際はぜひ足を運んでみてください。

 

大谷翔平を観にエンゼルススタジアムへ。もちろん観光もサマーインターンの醍醐味です。

2022年8月26日金曜日

Kelley Japan HP一時利用停止のお知らせ

 現在Kelley Japan HPが改修に伴い一時的に閲覧不可となっております。

Kelleyに関するご質問やオンライン個別相談のご要望等ありましたらいつでもkelley_jsa@googlegroups.comまでご連絡ください。

ご不便をおかけしてしまい申し訳ありません。

2022年8月25日木曜日

ブルーミントンでの生活

Class of 2023Y.Tです。今回はKelleyのあるインディアナブルーミントンでの生活について、家族帯同者の視点から紹介したく思います。生活環境を志望校の判断材料の一つにされる方は参考にしていただければと思いますが、以下はあくまで概要ですので詳細情報が必要であればまた別途コンタクトをお待ちしております。

 

1.                      天候

ブルーミントンはアメリカ中西部に位置し、岩手県と同じくらいの緯度にあります。夏の最高平均気温は30 ℃、冬の最低平均気温は-5℃であり、気温もまた日本の東北地方に近いかと思います。日本ほど湿気が無いため夏は過ごしやすく、冬は時折積雪があるものの晴れ間も多く、常に雪が降り続けるということもありません。東京暮らしの長かった私としてもストレスを感じることなく過ごせています。

■ブルーミントンの平均気温(Weather Spark websiteより)

 

 

2.                      食材調達、外食関係

ブルーミントンの中にはいくつものスーパーマーケットがあります。メインのスーパーはKrogerBlooming foodsTargetFresh Thymeといったところかと思います。Y.T.調べではFresh Thymeに最も新鮮かつオーガニック品が揃っている印象で、Y.T.は通常Fresh Thymeで食材を調達しています。単身者でそこまで品質に神経質でない方はKrogerTargetでも十分かと・・(もちろん個人差はありますが。私自身は単身で過ごした10か月弱、Krogerでのみ食材を調達していました。)

 

Kroger

Target

Blooming foods

Fresh Thyme

品質

    

     〇

     

    

価格

    

     ◎

     

    

品数

   

     

     

    

この他、車があればKelleyから15分ほどのところにWalmartもあります。

またインディアナポリスの北東部(車で1時間半)に日本食スーパー(One world market)やWholefoodsTrader Joesもあり、我が家はドライブもかねて1-2か月に一度買い出しに出かけます。

続いて外食についてですが、ブルーミントンには多くの国から人々が集まっているためレストランの選択肢は豊富です。ハンバーガーや地場ビールを扱うアメリカンのお店を始め、メキシコ、韓国、中華、トルコ、インド、タイ、カザフスタン、ミャンマー、イタリアンなど数多くの種類のレストランが存在し、数え出せばキリがありません。Kelleyの友人とその出身国のレストランに行くと会話が盛り上がりますし、またもしお子さんを連れて外食できる状況であれば、食を通じて家族で他の文化と向き合う良い機会になるのかなとも思います。

 

3.                      住宅場所

日本人が比較的多いエリアについては家族帯同者、単身かで大きく分かれる印象です。家族帯同者はカレッジモールと呼ばれる商業施設周辺に、単身者はKelley学生が多く住むFountain parkWoodbridgeと呼ばれるアパートに多く住んでいます。いずれの場所からもバスが出ており、日本人の皆さんはバス通学をされている方が多いようです。もちろん住宅場所はこの限りではなく、私自身もそうですがダウンタウンに住むというのも1つの選択肢としてあります。私も当初は日本人家族の多い地区への入居を試みましたが、渡米タイミングにおいて優良物件が空いておらず、結果としてKroger(スーパーマーケット)に近くかつ徒歩通学圏内(Kelleyまで徒歩20分)のダウンタウンの一角を選びました。Undergraduateの学生は住めない規約があり、かつダウンタウンの少しはずれにあるアパートですので騒音は全く気になりません。アパート内は清潔で、管理会社の対応も迅速、的確でとても気に入っています。これらエリア以外でも、車を所有するのであれば選択肢はかなり広がると思います。

 

4.                      医療

学生本人は大学のStudent health center(Kelleyの建物から徒歩3分)がプライマリーケア(かかりつけ医)となりますが、子供については渡米後すぐにかかりつけ医を自ら探し出す必要があります。多くの選択肢はあるとは思いますが、私自身はIndiana大学系列の小児科で2人の子供がお世話になっています。言葉が流暢ではない我々夫婦にも大変丁寧に接してくれありがたく、かつ大学入学時に強制加入させられる医療保険でカバーされる可能性が高いため(とはいえ担当医によっては稀にインディアナ大学の医療保険でカバーされないことがあるようなので確認すべきですが)、日本人になじみのないアメリカの医療保険制度を強く意識する必要がないのもメリットと思います。

 

5.                      教育

私の二人の子供は20228月時点で29か月と9か月ですが、上の子が今月よりプレスクールに通い出しました。ユダヤ教系のプレスクールですが宗教観を強いることは一切なく、かつ直近の日本人の先輩方のお子さんも数名通われていたため英語の話せない日本人の対応に慣れているという点が決め手でした。価格は週3日、9-13時で$300/月です。インディアナ大学系列のプレスクールもあるのですが、費用が$1,000/月と少しお高めのため見送りました。小児科同様、こちらも選択肢は多々あると思いますが、口コミと実績で判断した形です。最初は登園時に不安な顔を覗かせていた我が子でしたが、アメリカ人のみならず中南米やアジア系の子供達のいる環境で今は毎日楽しく過ごしているようで、私の話す英語がバカにされる日も遠くはないと思っています笑。小学校については自宅場所に応じて学校が決められるため自ら選ぶことは難しいようですが、小学生の子供を持つ韓国人やインドネシア人の同級生の話を聞いても困ったことは特に生じていないようでした。留学生比率が比較的大きいと思われるため、町として非ネイティブの対応に慣れているのかもしれません。

 

6.                      レジャー

ブルーミントンは自然が豊富で公園も多く(自宅前に野生の鹿が出ることもあるとか・・)、また車があればLake MonroeGriffy LakeKelleyから車で各20分、5分程度)等に赴いてハイキングやカヤックなどを楽しめます。Indiana大学はスポーツも強く、バスケットやアメフトなどの大学スポーツのシーズン中にはかなり同級生と盛り上がります。少し遠出をしてインディアナポリスに行けば動物園、子供博物館、Indy 500の行われるIndianapolis Motor Speedwayを楽しむこともでき、5月下旬に行われたIndy 500を訪れた際には我が子はかなり喜んでくれました。その他、芸術面では全米で9番目に古いインディアナポリス美術館も人気で、スポーツ面ではインディアナポリスにはNFLColts)、NBAPacers)のプロチームも存在するため試合観戦するのも良いと思います。スポーツ、文化、自然がバランスよく楽しめる環境です。

さらに足を伸ばしてインディアナ州の外へ旅行する際は、ブルーミントンからインディアナポリス空港へはバスで1時間程度、そこからニューヨーク等の東海岸には2時間、シアトル等の西海岸には45時間のフライトで移動でき、米国内の旅行は比較的しやすいように思います。私もこの1年間でシカゴ、ニューヨーク、アリゾナ(グランドキャニオン)、シアトル、ケンタッキー、オハイオ(シンシナティ)等、単身、家族での旅行を楽しみました。

 

7.                     

私は留学1年目が終了する直前に、妻子がブルーミントンに転居したタイミングで中古車を購入しましたが、それまでは私含む同級生3人皆が車の無い生活を送っていました。基本的には車が無くてもバス、徒歩、自転車で生活はできるように思います。時折、遠出したい時には私はZipcarというシェアリングカーのサービスを使っていました。20228月現在も中古車市場価格は高騰しており、卒業時に高く販売できる可能性はあるものの、一時的な支出額はやはり大きいです。車が無くとも生活を送れる点はブルーミントンのメリットの一つかもしれません(必要有無はもちろん住む場所にもよりますし、所有していた方が便利であることに違いはありませんが)。

 

以上、主観も混じっておりかつ私自身も未だ分かっていないことが多くありますが、ブルーミントンでの生活について触れてみました。私自身も家族も初の海外生活だったため渡米前は不安だらけでしたが、ブルーミントンの気候やフレンドリーな人々の雰囲気、生活環境に救われトラブル無く過ごせています。ここでは書ききれないことも多々ありますので、何かございましたらkelley_jsa@googlegroups.comまでお問合せください。

 

添付:通学路の一風景。これと言って特徴のある場所ではないですが、自然が豊かで私の好きな場所の一部です。こういった場所がブルーミントンの中に数多く存在しています。



2022年7月25日月曜日

日本でのインターンシップ(実践編)

Class of 2023T.Oです。今回は私が夏休み期間中に参加した日本でのインターンシップについてご紹介しようと思います。

アメリカのMBAスクールの多くは5月の初旬から8月下旬の16週間が夏季休暇期間となり、ほとんどの学生はその間に企業が実施するインターンシッププログラムに参加します。私は日米それぞれでインターンシップの経験を積みたいと考え、最初の9週間で日本、後半の7週間でアメリカでのインターンに参加しました。

日本では某米国製薬会社の日本法人でFP&A(Financial Planning Analysis)の部署にて経営戦略立案・推進に伴うデータ分析に関するアサインメントを担当させて頂きました。アサインメント自体も非常に刺激的でしたが、それに加えて経営陣とのディスカッションなど数多くのコンテンツが用意されており、ソフト・ハードの両側面から非常に学びの多い期間を過ごすことができました。その中でも主だったものとして以下のような経験を得られることが、インターンシップ参加のメリットではないかと思います。

1.   自身と業務内容とのフィット感の確認

まずはやはり業務内容が自身のイメージと相違ないかフィット感の確認ができる点がインターンシップ参加の最大のメリットかと思います。

私の場合、将来的なFP&Aでのキャリアを想定して銀行やコンサルで業務経験を積んできたものの、実際にFP&Aで働いた経験があるわけではなかったため、結局は一般的な情報や憶測に基づいて必要とされるスキルセットを構築しているところがありました。今回2ヵ月という期間を通じてFP&Aという業務を経験したことで、そのポジションの役割や期待されるスキルについて理解を深めることができ、卒業後のキャリアイメージが一気にクリアになった気がします。

2.   MBAで学んだ知識やスキルの応用

私がアサインされたプロジェクトは極めてデータドリブンな要素が強く、MBAで学んだエクセルやBI関連のツールを幅広く活用することが求められました。また単にツールを操作するだけにとどまらず、現場レベルから経営陣レベルまでの幅広い視点でデータ分析を行うことが求められたため、技術的な側面においても単なるプレーヤー目線からマネージャー目線に視座を高める良いきっかけとなりました。

3.       現場レベルでのマネジメントやリーダーシップに関する学習

本インターンでは単にアサインメントをこなすというだけでなく、FP&A主催の会議にも毎回参加させて頂き、グローバルな環境でチームをリードしていく手法を実地で学ぶことができました。また、定期的にCXOクラスの方々とキャリアに関するディスカッションの場が設けられ、グローバルリーダーに必要なエッセンスについて直接お話を伺うことができました。このような経験を通じて、自分が理想とするマネジメントやリーダーシップとは何かを考え、現場での考察を踏まえて今の自分に足りないものを認識したことで2年目のMBAで学ぶべきことや目的意識が明確になったと思います。

また、グローバルな職場環境で経験を積むことで、自身の英語力をより実践的なものにブラシュアップできたこともインターンシップ参加の副次的なメリットだったかと思います。

以上様々な学びがあったインターンですが、これらは自身のキャリアプランに沿ったプログラムに参加したからこその学びであったと考えており、MBA留学において納得のいくインターン先を獲得することの重要性を改めて実感しました。

私の直属の上司はアメリカのMBAプログラムを卒業しており、メンターとしてお世話になった方もアメリカのMasterを修了していました。またFP&Aに所属する方の多くは金融や会計士、コンサル出身者であり、自身と非常に似通ったキャリアの方が多いという印象を受けました。そのためキャリアに関する質問に対して非常にクリアな回答を頂けるだけでなく、自身の課題や2年目のMBA期間中に取り組むべきことに対しても非常に的確なアドバイスを頂くことができました。

また、当社は何年も前から海外MBA留学生のインターン受け入れを行っており、インターン生の扱いにも非常に慣れている印象を受けました。アサインメントは各インターン生の特性や目的に応じてカスタマイズされており、プログラム期間中のケアも徹底されたものでした。インターンシップ参加の最大の目的は卒業後の就職先の獲得ではあるものの、自身の課題にマッチする質の高いプログラムに参加することで個人のスキルセットの大幅な向上が見込まれることを考えると、インターンシップへの参加もMBAでの学びの一部と考えられるのではと思います。

前回の投稿でもお話させて頂いた通り、日本でインターン先を探す場合でも選考プロセスはかなりハードであり、納得のいくインターン先を見つけることは簡単ではないと思います。これからMBA留学を目指す受験生の皆さんには、ぜひインターンシップへの参加も考慮に入れた上で留学前に自身の課題の棚卸し及び志望校の選定を行われることをお勧めします。

2022年7月16日土曜日

Kelleyにおける専攻(major)の概要とファイナンス系科目について

Class of 2023Y.Y.です。今回はKelleyにおける専攻(major)の概要と私が専攻する予定のファイナンスの科目の内容について簡単にご紹介させていただきます。

 

Kelleyにおける専攻の決め方

 

Kelleyではマーケティング、ビジネスアナリティクス、マネージメント、アントレプレナーシップ & コーポレートイノベーション、ファイナンス、アカウンティング、サプライチェーンのなかから少なくとも一つ、専攻を選択する必要があります。それぞれの専攻には必修科目と選択科目が定められており、各要件に従って授業を履修していきます。ただし、事前に専攻を登録申請する必要はないので、授業をとりながら途中で専攻を変えることも可能ですし、人によっては二つ専攻を選択することもあります。

 

例えば私が専攻する予定のファイナンスを例にとると、要件は以下のようになります(年度によって条件は変わる可能性がありますのでご注意ください)。1科目1.5単位です。

 

必修科目(3単位)

Asset Valuation and Strategy(ファイナンス基礎理論)

The Firm in the Capital Market(企業価値評価)

 

選択科目(9単位)

Short-term Financial Managementなどのファイナンス系の科目から9単位以上

 

その他選択科目(3単位)

ファイナンス系以外の科目から3単位以上

 

履修しなければいけない科目の数は専攻によって大きく異なります。ファイナンスの場合は必修科目が少ない一方、選択科目の必要単位がやや多い印象です。なおファイナンス専攻の科目はビジネスアナリティクス専攻の科目と重複が多いため、この二つ同時専攻とする学生が多いです。実務面からみてもファイナンスとビジネスアナリティクスは相性が良いので、おすすめできる組み合わせだと思います。

 

以下ではファイナンス専攻のイメージをお伝えするために、私が1年目の春学期に受講した必修2科目の内容を簡単にご紹介させていただきます。

 

    Asset Valuation and Strategy

 

CAPM、債券価格、デリバティブなど、ファイナンスの基礎となる概念を学ぶ授業です。この授業の特徴は、基本的な概念を表面的になぞるのではなく、ディスカッション形式であらゆる角度から生徒に質問を投げかけることで、深い理解を促すところにあります。例えば、完全効率市場仮説(Efficient Market Hypothesis)だと、「EMHが成り立つとき、ある二つの期間の株式リターンは相関するか?」「持続的に利潤を生み出す企業が存在するという事実は EMHに反するか?」といった質問が次々と投げかけられ、その場で回答を求められます。これらの問いは決して難しいものではないのですが、概念を表面的になぞっただけではなかなか答えられないものです。結果、授業への準備として、各自が概念を掘り下げて考えざるを得ないため、自然とファイナンスの考え方が身についていきます。数式の表面をなぞるだけではなく、その背後にあるロジックをあらゆる角度からディスカッション形式で掘り下げていくというスタイルは、私にとって非常に新鮮でした。個人的には、1年目で最も学びの多い授業でした。

 

    The Firm in the Capital Market

 

企業価値評価の基礎を学ぶ授業です。この授業では基礎的な概念を講義した後、ケーススタディが課され、提出後に解説を行うというサイクルが繰り返されるのですが、講義とケースの接続が本当によくできています。例えば、講義ではWACCの考え方やMM定理について説明を受けるのですが、最初はやや抽象的な印象を受けます。しかし、それに続くケーススタディは、講義で扱った概念をすべて活用しないと解答できないように作られており、自分で手を動かしながら、学んだ概念をケースにどう適用するか、時間をかけて検証しなければなりません。結果として、講義を受けた段階ではやや抽象的だった概念が、レポートを提出するころには、自然と自分のものになっていきます。長年かけて細部まで構築された授業という印象で、ファイナンス専攻でない人にもぜひおすすめしたい授業です。

 

以上、Kelleyにおける専攻の概要とファイナンス専攻の必修2科目の内容をご紹介させていただきました。Kelleyというとマーケティングやアントレプレナーシップが有名だと思うのですが、ファイナンスにも魅力的な教授、授業が揃っていると思います。複数の専攻科目を組み合わせることも可能ですので、ぜひ学校選びの参考にしていただければと思います。

2022年6月7日火曜日

Business Marketing Academyプロジェクト振り返り

Class of 2023Y.T.です。前回Y.Y.さんが書かれたStrategic Finance Academyの投稿に続き、私も1年次の春学期に行ったBusiness Marketing Academy(以下、BMA)での企業へのコンサルティングプロジェクトについて振り返りたいと思います。


1. プロジェクト概要

私はアパレル企業のプロジェクトに参加し、使用済製品のリサイクル状況に関する市場調査を行いました。顧客要望に応えるために必要、かつ可能な手段を考え、具体的にはWebリサーチや市場レポートを通じた化学合成品のリサイクル状況(米国内外)の調査を行い、また当該アパレル企業のB2B顧客へESGやリサイクル製品に対し抱く印象を電話でヒアリングし、結果を考察、次のアクション提案につなげるというものです。私以外のメンバーはアメリカ人2名、中国人1名、インド人1名であり、私はアカデミーの担当教官からチームリーダーとなるよう命じられました。


2. プロジェクトスケジュール

1月下旬:担当教官による各プロジェクト紹介、ならびに担当教官へ参加を希望するプロジェクト通知

EcolabEli LillyIntuitといった有名企業からスタートアップまで含めた計9つの会社が選択肢としてあり、企業のプロジェクトごとに新製品開発、マーケットリサーチ、競合分析といったテーマがあります)

2月下旬:顧客とのキックオフミーティング

3月中旬:リサーチ開始(以降、1回/週で顧客へ進捗を報告)

4月末:顧客(役員層)へのプレゼンテーション


3. 困難だった点

(1)チーム内の意識統一

チームリーダーといえど特に権限がない中で、またメンバー間でこのプロジェクトに注力できる時間や懸ける思いが異なる中で、さらには未だに語学力に難がある中でチームを采配するのは難しいものがありました。メンバーの中には就活のため思うようにプロジェクトに参加できない者、また顧客のプロジェクト焦点を狭めていく中で当初の想定と異なるテーマとなった結果モチベーションの低下した者もおり、各自の意識には当初ばらつきがありました。

(2)責任の明確化

阿吽の呼吸は通用しないため、何事にも責任や期限の明確化が必要でした。もともと人への作業依頼が苦手な私としては常に気が重い内容でした。

(3)グローバルスタンダードの見極め

他メンバーとの価値観や業務アプローチの違いが、ビジネス習慣または業務経験値のいずれの違いから来ているのか見極めが必要でした。自分が孤立すると周りの考えがグローバルスタンダードであるかのように思いがちですが、担当教官への相談の結果、周りがビジネス習慣を把握していないだけであると判明したこともあり、正しい判断を行うために広く周囲に相談した方がよい場合があることを痛感しました。


 4. チーム運営で意識した点

上記の難しさを受けていくつかの点を意識しましたが、特に意識の統一、良い雰囲気の醸成という点について特に意識しました。過去、Kelleyに来る前に勤務していた職場の上司から価格交渉における秘訣として、「よほどのことが無い限り、相手の希望を尊重すべき」という教えを受けたことがありました。この教えは交渉のみならず多くの場面で成り立つものと思っており、今回のプロジェクトにおいても筋が通っていると感じた際は基本的に相手の意見を採用することを心掛けました。その他、私はディスカッションで深く貢献できない分、打合せの事前準備(論点の明確化など)やチーム課題の遂行を積極的にこなし、少しでも多くの貢献点を示せるよう努めました。加えて、各チームメンバーとはプロジェクト外でもコミュニケーションを心がけ、可能な限り個々人の置かれた立場の理解に努めるとともに、感謝や労いの言葉は積極的に伝えました。


5. 結果、振り返り

このような心がけの甲斐があってか、positiveかつinclusiveなチームの雰囲気を醸成できたのではと自分では感じています。チームのアウトプットも改善した結果、顧客からも高評価を受け、かつプロジェクト後に行われるメンバーからの評価でもよい結果を受けることができました。当初は語学力の点から私にリーダーを辞めるよう薦めるメンバーもおり、私自身もリーダーを引き受けたことを後悔したこともありましたが、結果としてよい雰囲気でこのプロジェクトを終えられたことは純粋にうれしいです。

これまで私は営業というバックグランドを持つ手前、会計やファイナンスといった明確な強みを持たないことにコンプレックスを感じ、正直今でもその思いはぬぐい切れずにいます。しかし日本にいる際、営業として技術部署等の社内外の多くの関係者と接する機会に恵まれ、それらを通じて習得した人との接し方や業務への姿勢などは、日本のみならず海外においても通じ、ここが私の数少ない強みのひとつなのかもしれないという自信を少しながら得られたように思います。

単にMBAの教科書的知識を得ることは日本でもできますが、チーム課題を通じて様々なバックグランドのメンバーから成るチームを動かしていくことの練習は海外MBAならではのように思います。日本にいた際、なぜわざわざ留学するの?という質問に明確に答えられなかった自分がいましたが、今なら以前より自信をもって回答できる気がしています。残り1年もハード、ソフト双方のスキルを成長させられるよう頑張りたいと思います。