2021年12月25日土曜日

Integrated Core (後半)

 Class of 2023T.Oです。今回はIntegrated Coreの後半7週間で学習する科目について紹介します。

n Finance

株式や債券の現在価値や将来価値の計算、簡単なポートフォリオ分析などを学びます。基本的な公式から一つずつ教えてくれるため、ファイナンスの基礎を学ぶにはとても良い機会ではないかと思います。

n Marketing

ブランド戦略やターゲティング、価格戦略等について学習します。理論的な学習だけでなく、多くのケーススタディを通じてマーケティングにおける意思決定プロセスを学びます。

n Operations Management

経済的発注量(EOQ)やシックスシグマ等、オペレーションの最適化に求められる考え方や実際の分析手法を学びます。「クラスで基本知識を学習→宿題で理解度チェック→実践的なケースアサインメントで応用力を養成」というステップで学習を進めていく構成となっており、オペレーションの基本を段階的に学ぶことができました。

n Strategic Management

STEEP分析、SWOT分析といったコンサルティングにおける基本的なフレームワークについて学習します。Marketing同様に様々なケーススタディを取り扱うため、知識面の習得に留まらず、ケースを通じてコンサル特有の思考プロセスを理解することができます。

n Business Communication

プレゼンテーション手法をメインにアウトプットスキルについて学びます。私がこれまでの職務経験を通じて理解していたアウトプットとは定義や認識に相違があり戸惑うことが最も多かった授業でしたが、グローバルな環境においていかに正しく伝えるかという点について考える良いきっかけになったように思います。

以上が後半7週間のCoreカリキュラムの紹介になります。Coreカリキュラムでは自身の専門と異なる科目も学ぶため、バックグラウンドに応じて各科目から得られる学びは異なると思います。私の場合、MarketingOperationなどは実務経験だけでは間違いなく触れることのなかった科目だと思います。そのような科目についての基本的な概念や機能について理解することは、自身の専門領域(財務会計)に閉ざすことなく、ビジネスの全体像を捉えるに際して非常に有意義であるように思います。また、専門とする科目についても座学で学ぶことで初めて得られる気づきもあり、全体を通じて非常に学びの多い時間でした。

また、知識面だけに留まらず、チームアサインメントを通じての定性的な課題が浮き彫りになったことも大きな収穫であったように思います。KelleyCoreでは約4か月間に渡って同じチームで様々なアサインメントを進めていくわけですが、メンバー全員が異なるバックグラウンドを持ち、かつ英語でその集団の一員として意思決定に関与するということには当然ながら日本人に囲まれて仕事をしていた時には考えられなかった多くのチャレンジがありました。今まで当たり前のようにできていたことが全くできなくなってしまうことに打ちひしがれる思いもしましたが、それもまた海外MBAで学ぶ醍醐味ではないかと思います。

2022年入学を目指されている方はエッセイの提出やインタビューの準備など、いよいよ大詰めといったところかと思います。出願準備の際に自身のキャリアパスについてどれだけ深く考え抜けるかが、その後のMBAライフを通じての学びの深さにそのまま影響すると思いますので、ぜひ後悔のないよう最後までやりきって頂けたらと思います。何かKelleyについてご質問等ありましたらいつでもご相談ください。それでは皆さん、良いお年を。

 

最終日にクラスのメンバーと記念撮影。とても刺激的で充実した4か月間でした。