2021年11月28日日曜日

Business Marketing Academy 1年次 秋学期を振り返って

 Class of 2023Y.T.です。今回は私の所属するBusiness Marketing AcademyBMA)について、社費生の私が入学からの3か月で経験し、感じた内容の一部をご紹介します。Academyとは日本の大学でいうゼミのような扱いで、1年生は専門性を高めたい分野に応じ以下7つのいずれかに所属する必要があります。

  • Business Marketing Academy (BMA)
  • Consumer Marketing Academy (CMA)
  • Capital Market Academy (CAPM)
  • Strategic Finance Academy (SFA)
  • Consulting Academy
  • Supply Chain and Digital Enterprise AcademySCADE
  • PLUS Life Science Academy

 Academyの基本的な目的は就活支援です。BMAにはB2B企業での主にMarketing職への就職を目指す学生が集まります。本Academyでは毎回さまざまな業界、職種からゲストスピーカーを招き、それらの業界や業務内容についてレクチャーやQ&Aを行うとともに、就職に向けて各学生は各社の方々と関係構築をしていきます。業界はGeneral Electricといった重電系、3MDupontなどの化学系、Eli LillyCook MedicalMedtronicといったヘルスケア系、その他AmazonGoogleSAP CONCURなどのTech/Digital業界から、そして職種としては基本的にはMarketing部署の方が中心で、B2B Marketingの知識を活かしながらProduct ManagerCorporate Strategistをされている方、また自らスタートアップを起こしCEOをされている方などが招待されます。私は社費生であるため就職目的はありませんが、各業界の方々のお話を聞けるメリットを感じ毎回参加しています。Kelleyの就活支援内容については別の機会に譲り、今回はBMAにおける私の経験や感想をお伝えしたいと思います。

               Business Marketing Academy Director: Joshua S. Gildea

 元は私自身、B2B MarketingCorporate Entrepreneurshipを深く学びたいと思ったことが留学背景であり、これら領域に強みを持つKelleyを志望しました。しかし本Academyを通じて卒業生や各業界で経営に携わる方々のお話を聞くにつれ自身のキャリアに対する考え方も変わり、Marketingを主としつつもFinanceやAccountingも深く学びたいと思うようになりました。例えば、とある会社のCEOの方は、会社やビジネスの仕組み、そして自社や他社の実態を正しくかつ腹に落とし込んで理解できるようにすべく、経営に携わる幹部に対しては必ずAccountingに関する深い知識を求めるということでした。私自身、復職後のキャリア(=希望部署)を決められてはいないものの、これら各業界の方々からお話を聞きながらキャリアの選択肢を考えるようになりました。BMAから話は少しそれますが、自らのキャリアについて考えを持ったうえで11月下旬のThanksgivingのお休みを利用して自社のアメリカ支店を訪問し、人事部や財務会計部門の方々と話し合いを行いました。その際に自身の考えをその道の先輩方にお伝えしフィードバックをもらえたのですが、自身の考えのどこが甘く、人事部がどういう考え方に基づき留学生の配置を考えているのかといった理解、視点を得ることができ、復職後の自身のキャリアを考え、留学中のアクションを考えるうえで大変参考になりました。留学中は自身の会社のことはきれいさっぱり忘れたいという社費生もいらっしゃると思いますが(笑)、私自身は定期的に会社関係者とキャリア相談を行い、自身の希望と会社の都合がマッチせず復職後に不満が大いに募るという事態を防げるよう今後も努めたいと感じた次第でした。会社との相談をするしないに関わらず、就活をすることの無い自身が復職後のキャリアについて深く考える1つのきっかけをくれたのはBMAであり(同級生との会話も大きなきっかけでした)、おそらくこの気づきは会社で継続して働くのみでは私の場合、気づけなかったように思います。これもひとつMBA留学、そしてBMAが脈々と培ってきた人間関係によるものと思いました。

 もうひとつ、BMAのメンター制度について触れさせてください。メンター制度とは、本Academyが強い関係を持つ企業の役員層と学生が11の関係構築を行い、文字通り「何でも」相談できる制度のことを言います(BMA限定制度)。メンターとのやり取りにおいては学生がすべてテーマを決めることになり、本人に希望が無ければメンターとやり取りする必要はありません。すべては自分次第ということのようです。メンターの選定にあたっては、メンター候補との交流会や彼女ら/彼らからの職歴のプレゼンを踏まえ学生側が選びます。皆が皆、第一希望のメンターとマッチングできるわけではありませんが、基本的には第3希望までの方と組めるよう配慮されています。本年は13社の役員の方々からの選択だったのですが、私はMedtronicという医療機器メーカーでCorporate Strategyを担当されている方がメンターとなりました(第一希望)。この方は元々DeloitteMedtronicで財務会計関連の職務を担当された後に、SalesMarketing部署を経てCorporate Strategyを担当する部署配属となられ、各分野に幅広い造詣を持ちこちらの相談にも応じてもらえるのではないかと考えたため希望しました(プラス、人柄のフィット感も)。私自身は職種軸での選択でしたが、卒業後の希望業界の知識を深めるべく業界軸でメンターを選ぶ同級生も多くいるようでした。11月上旬にメンターが決まり、今後個別のやり取りが開始される予定です。

 以上、BMAに関する簡単なご紹介でした。BMAに限った話ではありませんが、Academyは必修クラスの異なる同級生とも交流できる貴重な機会でもあります。私の場合もAcademyで知り合った友人を自宅に招き日本食パーティをするなどして交友を深めています。キャリア、人間関係双方においてAcademyは貴重な機会を与えてくれていると感じます。秋学期のAcademyは終了しましたが、1年次の春学期にはいよいよ実際の企業へのコンサルプロジェクトが待ち受けています。本プロジェクトがBMAの一つの目玉となりますので、これらもまた半年後?にご報告できればと思います。