2021年8月13日金曜日

Intensive English Program について

Class of 2023のY.Y.と申します。今年は、私を含め3人の学生がKelleyに入学することになりました。今後は我々Class of 2023のメンバーから、受験生の皆様に役立つ情報を定期的に発信していきたいと思います。

さて、今回はインディアナ大学が提供する短期英語学習プログラム、IEPについてお話しします。すでに過去のブログで何度か取り上げられておりますので重複する部分もありますが、最新の情報ということで、あらためて参考にしていただければと思います。

■IEPとは
Intensive English Program (IEP)はインディアナ大学のdepartment of second language studiesが提供する留学生向け英語講座です。プログラムはレベルや目的ごとに分かれており、7レベルに分かれた通常コース、MBA、ロースクール向けの特別コースなどが用意されています。

今回私が参加したMBA Prepは、Jump StartやMe, Incが始まる前の6月下旬から7月下旬にかけて開講されるMBA入学生向けのコースです(今年は6月22日~7月30日開催)。参加者はKelleyに入学予定の生徒が中心ですが、入学に制限があるわけではありません。実際、今年も他の大学のMBAやロースクールに入学予定の方が参加されていました。また、今年のMBA Prep参加者の国籍は、日本3人、メキシコ1人、サウジアラビア1人という構成でした。コロナの影響もあり参加者は少なめでしたが、例年は韓国や中国などアジアからの参加者が多くおり、10名以上が参加するようです。

■MBA Prepの内容
MBA PrepはAcademic SkillsとInterpersonal Communicationの二つのクラスから構成されています。

1. Academic Skills(9:10~11:20)
Academic Skillでは、APAスタイル(社会科学系の英語論文で使われるフォーマット)といったアカデミックライティングの基本的な知識、ディスカッションのコツなどを学びます。成績はディスカッション×3回、エッセイ×3回で決まります。ディスカッション、エッセイのテーマは、アメリカの労働力不足、コロナワクチン接種の是非、SNSにおけるフェイクニュース規制の是非など、政治・経済系の固めのものが多いです。

2. Interpersonal Communication (12:50~15:00)
こちらは、ノンネイティブがいかにわかりやすく英語を伝えるかというスピーキング技術に重点を置いたクラスです。発音、センテンスストレスなどをひたすら矯正されます。また、実践の場としてスライドを使った数回のプレゼンテーションが課されます。

■参加することのメリット
IEPの教師は留学生慣れしていることもあり、海外経験がなくとも授業についていけないということはありません。実際、海外旅行経験すらない私でさえ、それほど困ることはありませんでした。ただ、逆に言えば、本格的なネイティブとの会話を学ぶのは難しく、大きな英語力の伸びは期待できないということでもあります。それでも、IEPに参加する意義は大きいと思います。

1. 発音矯正
MBA受験では、スコアの取得に全力投球することもあり、発音に時間を割ける方は少ないと思います。しかし、実際にアメリカに来てみると、発音が英語でのコミュニケーションを行ううえで大きな壁となることに気づくはずです。その点、IEPの教師は留学生が抱える発音の問題を知り尽くしていますので、どのように修正するべきか、事細かに指導してくれます。もちろん、IEP期間中にすべてを矯正するのは不可能なのですが、MBAが始まる前に自分の英語の癖を理解しておくことは、長期的な英語力の伸びにも影響してくるはずです。

2. ディスカッション・プレゼンテーションの予行演習
MBA prepはその名のとおりMBA入学生向けの授業ですので、ディスカッションやプレゼンテーションの機会が多くあります。どのようにして発言の機会を得るのか、どうすれば効率的に内容を伝えられるのか、プレゼンテーションのスピードはどのくらいが適切かなど、MBAの前に学んでおくと得るところは大きいと思います。

3. 米国生活の早期セットアップ
IEPに参加することで、MBAが本格的始まる前に生活のセットアップが完了できる点は大きなメリットです。MBAが始まるのは8月中旬からですが、Me, IncからIntegrated Coreまでの期間は怒涛のように過ぎていきます。そのような多忙ななかで、生活のセットアップを同時にこなすのはかなりのストレスです。その点、IEPに参加していればMBA期間中は生活のセットアップに気を取られることなく、勉強に集中できるはずです。

以上、IEPの概要、MBA Prepの内容、参加することのメリットについて説明させていただきました。もちろん、授業料や滞在費用もそれなりにかかりますので、参加するか否かの判断はなかなか難しいところです。実際、class of 2023の3名のうち、IEPに参加したのは2名でした。とはいえ、特にKelleyに進学される日本人の方にとって、IEPは最適な準備プログラムだと思います。ぜひ、Kelleyを選んでいただけた暁には(そして、Kelley以外の方にも)、IEPへの参加をお勧めします。

Kelleyに関して質問等ございましたら、お気軽にこちらまでお問い合わせください。