2020年9月4日金曜日

Entrepreneurial Innovation Academy (EIA) について

こんにちは。Class of 2021のH.N.です。

Kelleyでは、先週よりClass of 2022のCoreクラスが始まり、今週からClass of 2021向けのElectiveクラスが開講されています。先学期 (Spring Semester) の後半は、インディアナ大学のすべての授業がOnline講義でしたが、今学期は対面での授業も再開されました。やはり対面での方が、特にディスカッション形式のクラスでは活発な議論ができ、学びが大きいと個人的には感じています。アメリカ全土を見ると、引き続きオンライン形式のみの大学もあるようで、対面式の講義が提供されることに感謝です。

さて、1年生向けのCoreクラスが始まったのと同じタイミングで、8/24~28の1週間、Entrepreneurial Innovation Academy (EIA) のIntensive Weekに参加しましたので、そちらについて記したいと思います。

2年生向けのAcademyについて

T.T.さんの過去のブログにもありますが、Kelley MBAでは、1年生はAcademyと呼ばれる、日本で言う「ゼミ」風のグループに所属します。これは卒業のための必須要件です。

一方、2年生向けのAcademyとして、以下の2つが提供されています。こちらはElectiveの1つの扱いで、所属は任意となります。

  • Entrepreneurial Innovation Academy (Link)
  • Leadership Academy (Link)

私はEntrepreneurship & Corporate InnovationをMajorとして専攻していることもあり、EIAに所属することにしました。

EIAの概要

EIAは、Entrepreneurshipに特化したAcademyで、過去には1年生向けのAcademyの1つだったようなのですが、今は2年生向けのプログラムとなっています。

KelleyにEntrepreneurshipのイメージの無い方もいらっしゃると思うのですが、実はUS Newsの専攻別ランキング (2021) で全米8位であるなど、高い評価を受けています。Kelley内に、専用のセンター (Johnson Center for Entrepreneurship & Innovation: JCEI) を持っているなど、EntrepreneurshipはKelleyの強みの1つです。

Kelleyアントレの重鎮、Dr. K

特に、Dr. K (Donald F. Kuratko教授) はアントレ業界、特に中西部ではとても権威のある教授です。インターネットでも色々彼の動画を見ることができます。

  • Neal Rickner on Dr. K's Entrepreneurial Insights (Youtube): 

EIAは、Dr. Kの持つ強いアントレ系ネットワークを活かしたAcademyで、Venture Capitalとの共同プロジェクトや、ベンチャー企業の創業者をKelleyに招いたり、逆にサイトビジットをしたりするのが、EIAの主な活動となります。

EIAの活動

例年EIAでは、主に以下の活動が中心となっています。

  • Intensive Immersion Project:1週間の集中プロジェクト。実際のベンチャー企業のEvaluation (Series Aに向けたもの) を行い、Venture Capitalに評価結果を報告する。
  • Academy Friday: 秋学期の間、不定期で開催される。ベンチャー企業の創業者やVenture Capitalなどをスピーカーに呼んでの講演が中心。ベンチャー企業の創業者やVenture Capitalなどをスピーカーに呼んでの講演が中心。
  • Velocity Conference: 毎年3月ごろにシリコンバレーで開催されるカンファレンスに1週間参加。
なお、今年度はCOVID-19の影響で、Intensive Immersion Projectはすべてリモートでの実施、Velocity Conferenceへの参加は無くなり、代わりにシリコンバレーのAdvisory Firmとのリモートプロジェクトになる予定のようです。カリフォルニアに行けないのは残念です。。。

Intensive Immersion Project (8/24~28)

このプロジェクトでは、実際の中西部を中心に活動するVenture Capital (Elevate Ventures) から対象のベンチャー企業が1社与えられ、5人1組のチームで1週間かけ、Evaluationを実施しました。

NDAを結んでいるため、あまり細かい内容は記載できませんが、私のプロジェクトでは、以下のような企業を扱いました。

  • 健康食品 (サプリメント) のベンチャー企業
  • 元々はとある大学内の研究から生まれたもので、学内のコンペ等で既に資金調達の実績あり
  • 現在、Series Aの調達を目指している
1週間かけ、市場の調査、創業者やVCの担当者へのヒアリング、評価モデルを作っての企業価値評価、プレゼン資料の作成・練習などを行います。月曜日に始まって金曜日にVCへの報告なので、スケジュールがとてもタイトです。毎日朝から晩まで調査、資料作成、チームでの打ち合わせを行いました。

チームはEIAの運営側でバックグラウンドやMBAでの専攻が偏らないように構成されており、Financeが得意な人、Marketingが得意な人、各々バランスが取れているとても良いチームでした。特に私はFinanceの知識が浅いので、Finance専攻のチームメイトが作るベンチャー企業の評価モデルについて教えてもらうことは、とても良い機会になりました。

EIAの選考

EIAには人数制限があり (約25名)、希望すれば必ず所属できるAcademyではありません。ただ、しかるべき準備 (?) をしていれば、多くの場合は問題なく所属できると思います。

  1. 自身のMajorまたはMinorが、Entrepreneurship & Corporate Innovationである
    これはEIAを希望する際に求められる、唯一の必須事項です。最低でもMinor (関連する授業を4つ受講) が必要ですが、あくまで卒業時にMajor/Minorを取る予定であればよいです。
  2. 1年次のSpring SemesterにDr. Kの講義を取る
    Dr. Kの講義 (W506 Entrepreneurship: Leadership & Practice) を事前に取ることも、とても重要です。W506の受講者は、優先してEIAへの参加権があります。概ね30~40人くらいの授業なので、W506の受講者が全員希望すればそれだけでEIAの席は埋まってしまいます。
    なお、W503 (別の教授のアントレ系授業) を春学期に受けていると、W506ほどではないが考慮されるようですが、EIAの面接時に、Dr. Kから「むむ、きさま俺の授業を受けてないな?」と同級生は言われたそうです笑
  3. 熱意
    最後は気持ちです笑 Dr. Kはとても熱い人なので、なぜEIAを受講したいんだ?というところを面接で話せば、バッチリです。

まとめ

EIAは、Kelleyの強みであるEntrepreneurshipをより深く学ぶ良い機会ですし、1年生の時のAcademyとは違い、MBAの学生生活が1年経ち、授業やインターンなどを経て、それぞれの生徒のスキルが高まった中でプロジェクトを進めるため、とても学びの多いものだと感じました。

受験生の方で、アントレやCorporate Innovationに興味のある方は、ぜひKelleyを1つの選択肢としていただけると幸いです。EIAは、その学びにとても役立ってくれると思います!

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