2022年9月24日土曜日

インターンシップ(アメリカ編)

Class of 2023のT.Oです。今回は前回お話した日本でのインターンシップの後に経験したアメリカでのインターンシップについてシェアさせて頂こうと思います。

私は7月の中旬に日本でのインターンを終えた後、8月末まで約6週間カリフォルニアにあるスタートアップにてインターンとして働かせて頂きました。基本的にはファイナンスに関するお仕事でしたが、それ以外にもオペレーションやマーケティングに関するお仕事を任せて頂き非常に貴重な経験をさせて頂きました。

いずれの仕事においてもMBAで学んだ知識やスキルは様々な局面で役に立つことが多く、1年目の学びを実践的なレベルに高めるにあたって非常に有意義な時間だったと思います。例えばスタートアップ経営に欠かせないバーンレートやランウェイ分析に際してはAccounting Majorの必修科目であるA545-Introduction to Financial Statements Analysis and Valuationでの財務分析の経験が非常に役立ちました。私は留学前にメガバンクに勤務していたことから財務分析自体はできていましたが、やはりアメリカと日本では分析の勘所のようなものが若干異なっており、A545の受講を通じてそういった相違点を認識し、自身の分析の幅を広げることができました。本インターンではA545で学んだ知識を活かしてモデル作成を行った上で、自身のモデルをベースにCEOと何度も直接ディスカッションを繰り返すことで、授業で学んだ知識を現場レベルのスキルに高めることができたように思います。

また、スタートアップでは突発的に発生した課題に対して即座に反応し試行錯誤を繰り返しながら課題解決を行うわけですが、そのような働き方は大手企業での勤務経験しかない私にとっては新鮮で非常に魅力的でした。分からないことがあれば後回しにしたり前例に倣ったりといったケースが日本の大手企業には多いように(少なくとも私の職務経験上は(笑))思いますが、問題が発生した際にその場で思考し解決策を模索するスピード感を持つためには、やはりしっかりとした専門知識とそれをアウトプットする技術的なスキル、そして周りを巻き込むマネジメント能力のいずれもが必要であることを再認識しました。

さらに新しい環境でしばらく生活してみることでMBAプログラムだけでは知りえないアメリカを知ることができる点も、アメリカでインターンを経験することのメリットではないかと思います。西海岸にあるカリフォルニアでの生活は中西部にあるインディアナでの生活とは気候や治安、人種構成など様々な点で異なります。特にロサンゼルスには(良くも悪くも)ブルーミントンにはない発見があり、アメリカという国家に対する印象も大きく変わったように感じます。例えば週末に訪れた全米日系人博物館(Japanese American National Museum)は歴史的に日系移民がとても多いロサンゼルスならではの資料館で、戦前からの日系移民の歴史について知ることができました。MBAの夏休みは約4か月ありますのでその間に新しいアメリカを知りえるオプションの一つとしてもインターンシップはとても良い機会なのではないかと思います。

以上私のアメリカでのインターンシップ経験についてシェアさせて頂きましたが、アメリカのMBAの夏休みはとても長いので、どのようにその時間を有効活用するかがMBAライフの成功における重要な要素の一つなのではと思います。受験生の皆さんはこれからエッセイ作成が本格化してくる時期かと思いますが、ぜひこのタイミングでこの長い長い夏休みをどのように過ごすべきか考えておくことをお勧めします。

全米日系人博物館。ロサンゼルスを訪れた際はぜひ足を運んでみてください。

 

大谷翔平を観にエンゼルススタジアムへ。もちろん観光もサマーインターンの醍醐味です。

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