2018年12月11日火曜日

Kelley卒業生の就職データ

Class of 2019のK.I.です。

マーケティングに強い学校として知られているKelleyですが、Poets & Quantsに最近投稿された記事を見てみると、卒業後、P&Gに代表される消費財メーカーでの職に就く者は全体の15%程度であるとされていて、想像するほど多くはありません。


MBAの機会を利用してアメリカでの転職を考えている方や、米国企業とのコネクションを作りたいと考えている方もいらっしゃると思いますので、今回は2017年のKelley卒業生の就職データについて紹介させていただきます。


まず卒業後の就職先の産業ですが、コンサルティングがトップで25%、次がテクノロジーで24%となっています。年俸の中央値はコンサルティングが一番高くなっています。マーケティングでイメージされがちなB2Cの消費財は前述の通り15%です。

次に職務です(米国企業では、職務に応じて求人を行うことが多いです)。職務については、マーケティング職が一番多く34%、その次がコンサルティング職で32%となっています。やはりマーケティングに強い学校とあってマーケティング職が多いですが、先の表のデータを踏まえると消費財に限らず製造業やテック業界等、他の産業でマーケティング職に就く者も多くいることがわかります。

勤務地については、インディアナ州の学校とあって中西部が圧倒的に多く46%です。その次が西海岸で25%となっておりこれはテック企業への就職者が多いことが理由として挙げられるのではないでしょうか。Kelleyのプログラムの特徴であるAcademyでは、企業訪問を行う機会があるのですが、その対象も中西部の企業が中心となっていました。

最後に全卒業生の平均年俸の過去4年間の統計です。米国の景況が全体として良かったことも影響していると思いますがベース年俸、ボーナスともに順調に上昇しています。日本円に換算すれば年俸+ボーナスで約1500万円。Class of 2017の卒業時の平均年齢は約30歳ですから、30歳でこの年収を得られるとは素晴らしいですね。米国でMBAの学位が高く評価されていることの顕れだと思いますが、一方で米国企業と日本企業との実力の差を見せつけられているような気がします。日本企業、ガンバレ!!

就職先企業の一覧はKelleyのHPで閲覧できますが、以下の企業がTop MBA Hiring Companiesとして例示されています(Topの定義は不明。採用人数でしょうか)。

https://kelley.iu.edu/recruiters-companies/graduate/employment-statistics/recruiting-companies/index.cshtml

  • 3M
  • Abbott Laboratories
  • ConAgra Frozen Foods
  • Cummins, Inc.
  • Deloitte Consulting
  • Dow Chemical
  • Ecolab
  • EY
  • General Motors/OnStar
  • IU Health
  • Johnson & Johnson
  • Nestle
  • Procter & Gamble
  • Target

以上のデータで、Kelley卒業生の就職先や企業との接点について全体的な傾向をつかむことが出来るかと思います。全体な傾向として、例えば東海岸の金融サービスなどの業界に進むものは多くはありません。そういった企業に就職したい・コネクションを作りたいという方は、NYなどの学校に進まれた方が機会は多いと思われます。(KelleyにはCapital Market Academyもありますので、全くないわけではありません)一方で、中西部の製造業・小売業・消費財や、シカゴをベースとするコンサルティング、西海岸のテック企業などは就職者も多く、学校にリクルーティングに来る企業も多いです。そういった業界に興味のある方は、進学先にKelleyも一考されてみてください。

*すべてのデータはKelleyのGraduate Career ServicesのHPから抜粋しました。

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