2016年12月22日木曜日

Kelleyの魅力~コラボレーション~

はじめまして、Class of 2018J.Lです。
長いようで短いMBAコアが1214日のケースコンペをもって終わりました。
アカデミー、課外活動等でも、得たものや悔しく思ったことは沢山ありましたが、
今回はKelley MBACore  teamを中心に、Kelleyのチームコラボレーションについて自分なりにまとめたいと思います。


・チームの編成
MBAコアといえば、まずCore teamという言葉を思い浮かぶ方は多いのではないでしょうか?KelleyCore teamのあり方(制度設計?) や日々の活動フォローに大変力を入れています。まず、Core teamは基本的にはアメリカ人同級生3名、留学生2名という5人構成となっています。私の場合はアメリカ人3人(うち1名は韓国系アメリカ人) 、インド人留学生1名と私という構成になっています。なお、(賛否両論ですが) Kelleyでは、上記ダイバーシティの要素以外に、個々の性格タイプもチーム編成の参考要素に入っています。入学する前に、全員がKeirsey Temperament (www.keirsey.com) という性格測定を受ける必要があり、その結果に基づいて細かいチーム分けをしているようです。また、Core期間中はチームメンバーが隣同士に座ることになっており、チームの一体感を醸成させようとする狙いがあります。


・活動の進め方
ここで、私が一番ありがたいと思ったところになりますが、Kelleyではチームコラボレーションについて助走期間を与えてくれています。8月初旬から始まるMe. Inc (2週間にわたるオリエンテーション)でまずキャリアコーチ指導の下、チーム全員で課題を取り組んだり、プレゼンテーションをしたりして、メンバー同士でお互いに知り合うチャンスを沢山与えてくれました。また、1週目にチーム契約を結ぶことも義務づけられており、定期的に契約をアップデートする必要もあります。例を一つあげると、私のチームが企業研究というプレゼン課題に取り組んだとき、各自に割り当てられた部分を完成させ、それらを単に合体するだけで準備作業を終えるということに安易に合意してしまい、プレゼンの練習もQ&Aの準備も練習せずに発表してみたら、QAセッションで突っ込んだ質問に対してうまく答えられず、大変恥ずかしい思いをしました。それがきっかけとなって、全員が必ず他メンバーの作業内容を知る、プレゼンの事前練習は必ず3回以上するという契約を結び、その後一回目の学内ケースコンペではラウンド2進出という誇らしい結果になりました。この2週間の切磋琢磨や挫折があったからこそ、チーム同士が本番のCoreで最初からスムースに協力し合うことができたと思います。

Core授業に入ると、アサインメントのおおよそ3分の1はチームで取り組むことになり、チーム全員が同じスコアを与えられます。チームによっては、個人課題でもチーム同士でやることもあり、チームメンバーと過ごす時間はかなり多くなります。なお、グループ課題の取り組み方はチームによって異なります。順番でリーダーを決め、リーダーのマネジメントの下で課題を分担して完成させていくグループもあれば、(時間がかかりますが)全ての課題が全員で最初から最後まで取り組むグループもあります。私のチームは前者となっており、AccountingのROEプロジェクトで私がリーダーを務めました。不慣れとあまりの忙しさでかなりバタバタして、途中(スケジュール管理について)メンバーから指摘をもらったこともありましたが、チームメンバーの助けもあって無事終わらることができました。成功とは言えませんでしたが、ダイバーシティのある環境でリーダーとしてどうすべきかなど、得たものはたくさんありましたし、信頼して任せてくれた仲間に感謝しています。

また、学校以外の時間でも、チーム全員で食事をしたり、メンバーの自宅でパーティをしたりするチームもありました。私の場合は月1のペースでチームメンバーとレストランで食事をして、普段学校で聞かないことをたくさん聞けまして、アメリカ人の考え方やアメリカの文化について少し理解を深めることができたように感じますます。


・議論の進め方
ここは留学生として一番気になるところだと思います。不慣れな環境の中で言葉のハンディもあり、Coreの議論ではアメリカ人主導が多いと言わざるを得ません。その一方、殆どのアメリカ人同級生はチームメンバーの意見に耳を傾けてくれていることは間違いないです。しかし、たとえ自分の意見はいくら正しいと思っていても、時間が限られているなか、言いたいことが伝わらなければ、どうしてもネイティブ(アメリカ人)の意見に流れてしまいます。勿論、アメリカ人同士の考え方が似ていることもあり、多数を占めすアメリカ人メンバーのコンセンサスを取りやすいということも否めません。

また私の例になりますが、あるチームアサインメントで、私は絶対に正しいと思った意見(課題の取組み方)はチームメンバーに否定され、アメリカ同級生の意見が採用されることになりました。その後、低いスコアという結果を受け、チーム同士でフィードバックのため、教授のOffice Hourを訪ねたら、私の意見は正しかったことが分かりました。悔しかったと思った同時に、もっと説得力のある説明ができていたらなと思いました。それが英語力・伝え力を一層鍛えようという動機付けにもなりました。


・その他のチームコラボレーション
勿論、Core team以外のメンバーと共同で課題を取り組むことも数多くあります。例えば、Operation Managementの授業で、教授からの指示で今まで同じクラスで関わりの少なかったメンバー2人と3人のチームを組んで、グループアサインメントに取り組んだこともあります。また、学外ケースコンペやクラブ活動でCore teamと異なるメンバーで活動するチャンスも多々あります。


・Coreカリキュラムを通じたKelley コラボレーションの感想
ここからは全て個人的な感想になりますが、(他校と実際に比較したことはもちろんありませんが)私は元々当時の在校生や卒業生との会話を通じて、Kelleyのチームコラボレーション魅力を感じ、それがKelleyに入学した主な理由の一つになっていましたし、この半年間のチームコラボレーション経験を通じて、”Hoosiers” というアメリカMidwestの人柄に感激したとともに、色々考えさせられるヒントを頂きましたので、本当に良かったと思います。その一方、MBAチームコラボレーションの体験は、チームメンバーの性格や個人事情によってかなり異なるという側面もあると思います。始終仲良くする相性のいいチームもいれば、途中で論争や不仲が起きるチームもあります。一生懸命貢献しようと思うメンバーもいれば、できれば自分の負担を減らし、就活や家族のために時間を多く割きたいと思う人もいるでしょう。いずれの形においても、個人的には勉強のチャンスを与えたありがたみを考えることにしようと努力しています。理由としては、MBAで経験したこれらのこと(例えばチームワークでいい成果を出すこと、またはエンゲージメントの低いメンバーと働くこと)等、いずれも今後のキャリアで出てくることでしょうし、大失敗しても構わないこの段階で、早めに自分のポジショニングを定め、自分に適した対応の仕方を身につけたらいいのではないかと思っています。
また、チームへの取り掛かり方は性格や個人のMBA課題(達成したいことや克服したいこと等)によってもかなり違ってきますので、自分なりに色々試したらいいのではと思います。


長くなりましたが、Kelleyについて何かご質問がございましたら、いつでもお気軽に日本人ページからご連絡ください。

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