2012年10月7日日曜日

他学部受講のススメ




Class of 2013TYです。長かった夏休みも終わり、9月から秋学期が始まりました。新入生はMBAコア科目、2年生はそれぞれのメジャー/マイナー要件を満たすために選択科目の履修をしているところですが、今日はKelley School of Business以外の学部(他学部)の受講について紹介したいと思います。

Kelley School of Businessのあるインディアナ大学はインディアナ州では最大、全米でも有数の規模の大学のためビジネススクール以外にも数多くの学部があります。中でも有名なのが、SPEASchool of Public and Environment Affairs公共政策学部)、Maurer School of Law(法学部)、Jacobs School of Music(音楽学部)などですが、そんな他学部で開設されている講座に関しても「ビジネスに関連性がある」とKelleyMBAオフィスから承認をもらえば一定単位数までMBAの卒業単位に充当することができます。また、事前承認があれば受講費用についてもMBAオフィスがカバー(Sponsored)してくれるので、MBAの学費の範囲で追加請求なしに受講することができます。

かくいう私も今学期は他学部(Department of Telecommunications:電気通信学部)の授業を1コマ受講しています。私が受講している科目はIntroduction to Telecommunication studiesというどちらかといえばLawの科目に近いもので、アメリカの電気通信行政・規制の枠組みを勉強しましょうというものなのですが、自分自身のバックグランドが日本の通信会社からの社費派遣ということで、仕事柄、日本の電気通信行政にふれることが多かったため、アメリカの電気通信行政は日本とどのように異なるのだろうか、また将来仮にアメリカでのビジネスに関与することになったら、アメリカの電気通信規制の枠組みを理解できていたら役にたつだろうという動機で受講をきめました。

実際に受講をしてみたところ、教授がビジネス経験(連邦政府や州行政府でのロビーイング活動)が豊富な弁護士ということでなかなか他では聞けないような交渉の裏の話までしてくれて自分にとってはとても楽しみな授業になっています。受講前はMBAコアで受講したBusiness Lawがけっこう難解だったため、授業についていけるか不安な部分もあったのですが、実際には教授がアメリカの政治/行政システムの枠組み、アメリカ合衆国憲法の枠組みなど、日本なら中学/高校の社会でならうような基礎的な部分をきちんとフォローした上で、その枠組みの上に乗っている通信行政/規制という観点で非常に整理された講義をしてくれるのでインターナショナルの学生である私にも十分理解できるような内容になっています。

電気通信学部には他にも、Telecommunications Managementという通信ビジネスの経営に関連した科目などもあり、私の1学年上の先輩も通信ビジネスがバックグランドだったためその科目を受講していました。Kelley School of Business自体にも数多くの専攻科目が存在していますし、金融系のバックグランドの方の場合は「Kelleyのファイナンス/アカウンティング科目=自らの専門分野」ということになると思うのですが、金融以外のバックグランドの社費派遣などで自社のビジネスに戻ることが決まっている場合には、より専門性を高める上で他学部の科目を受講してみるのは効果的だと思います。
  
Indiana Universityに限らず、総合大学に開設されているMBAプログラムの場合には他学部の科目を受講して卒業単位に充当するという枠組みが用意されているケースは多いと思いますので、MBA留学された際にはそのような他学部の科目も受講を検討してみてはいかがでしょうか? 


Kelley School of Businessから歩いて5分ほどのDepartment of Telecommunicationsの建物。 インディアナ大学のテレビ放送局であるWTIUのスタジオもあります。

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