2017年8月24日木曜日

夏休みの過ごし方について

こんにちは。Class of 2018のK.Lです。あっという間に、3ヶ月半にわたる夏休みが終わり、来週からMBAの2年目を迎えることになりました。私費生はインターンシップに殆どの時間を費やし、就職活動の成功に万全を期していたと思いますが、社費生である私としてはインターンシップができず、少し残念に思った半分、その時間は思う存分に活用できるというメリットもあります。今回は私が夏休みに取り組んだことについて簡単にご紹介したいと思います。


ケースコンペ Global Marketing Competition


Kelleyのマーケティング先生のご紹介もあり、5月中旬から1ヶ月間以上にわたって、スペインにあるビジネススクールが毎年開催しているケースコンペティションGMC(Global Marketing Competition)に参加しました。新規自動車メーカーとして北米と欧州の自動車市場に参入し、既存メーカーからシェアを奪い、純利益額を競うシミュレーションコンペです。このコンペは4つのステージから構成されており、ステージ3まではオンラインのシミュレーションのみとなっており、最終ステージに進出できた6チームは11月中旬にスペインのマドリードでシミュレーションとプレゼンテーションを行い、最終勝者を決める流れになっています。
私が今回参加したのは日本社費派遣生3人から構成されているチームでした。アメリカ人や他の留学生とチームを組む選択肢もありましたが、3人とも社費生で夏休み中時間が合わせやすいことと、日本語で徹底した議論ができることから、初めての試みとしてあえて今までと違うチームコンビネーションを選びました。
このコンペは主催者から提供された市場概要、商品特性、生産要素や資金調達などの情報から、最適と思われる製品構成、生産規模やマーケティング戦略等を1年ごとに決めて、市場プレゼンスを高めていくことを求められます。
プロセスについてはここで割愛しますが、3人の努力とチームワークにより、私たちのチームはラウンド1とラウンド2は無事に勝ち抜き、準決勝に進みました。しかし、最終ラウンドでは残念な結果となり、マドリード進出を果たせませんでした。
結果はともかくとして、このケースコンペに通じて、気づいたことがいくつかありましたので、ここで振り返りたいと思います。
まず実感したのは、アメリカでMBAチャレンジを行う難しさと意義です。今回のケースコンペでは日本語で議論できたため、どんどん掘り下げることができ、考えを進化させることができました。一方、MBA1年目のチーム議論やケースディスカッションを思い返すと、言いたいことが伝わらず、(時間の関係で)議論が成立する前に、話が終わってしまったシーンが多々あり、歯がゆい経験を何回もしました。英語をネイティブとしない留学生にとっては、英語の表現に神経を取られ、ディスカッションの内容に集中することがやはり難しかったです。この壁は短期間で乗り越えられるものではないと思いますが、この二つの経験の比較から自分の課題も見えて、よかったと思います。2年目に入ると、時間的な余裕が少し出てくると思いますので、ディスカッションがあった場合、事前準備で論点をしっかり掴んだ上、貢献できるような発言をもっとしたいと思いました。また、グローバルステージで活躍するため、MBA卒業後も英語力をはじめとする継続学習も大事だと切実に感じました。
また、強みを生かしたチーム編成の重要さも改めて実感しました。今回のチームでは、分析に長けたメンバーとファイナンスや計算に強いメンバーがそれぞれいて、議論がどんどん深掘りすることができました。私は自分としての強みがはっきりしなかったなか、アイデア出しや市場調査に全力を尽くしました。貢献度こそ高くありませんでしたが、自分としては最後まで程よい緊張感とモチベーションを維持できて、普通ではありえない夜中3時まで頑張ることもありました。日本の会社ではチームが部門トップや人事部門によって編成されることが多いと思いますが、チームメンバーの強みを早い段階で認識し、それを自分ないしチームの結果に結びつけるような行動を意識して取りたいと思いました。
また、このコンペはマーケティングコンペと言いながらも、MBAの1年目で学んでオペレーション、マーケティング、アカンティングやファイナンス等、一通り復習することもできましたので、参加してよかったと思いました。チームに入れてくれたメンバーお二人に感謝感謝です。

米国公認会計士(USCPA)資格取得の学習


この挑戦のきっかけはすでに卒業されたClass of 2017のK.Hさんが学習されていたことを聞き、そこから調べ始めたことです。なお、私の場合は資格取得およびその後の財務専門を志向したものではなく、財務経験と数字力などの弱点を補うための対策としてチャレンジすることにしました。(自習学習もできるわけですが、緊張感を自分に与えるため、あえて資格を取ることにしました。) というのも、2009年入社以来、営業の仕事以外したことはなく、与えられた数字でやり繰りするのが精いっぱいで、会社の政策や自分の行動が会社全体の業績や市場評価に与える影響を考えることはほとんどありませんでした。また、ビジネス分析力を高めたい自分には、CPAの知識がビジネス用語やツールを与えてくれる基礎にもなりますので、MBAの余暇時間を生かしながら、取り組みたいと思いました。かといっても、卒業後も勉強し続けるつもりはありませんので、MBA卒業までには区切りをつけたいと思っています。
夏休みに入って早々、予備校のオンラインコースの学習をスタートしたわけですが、ケースコンペや家族旅行で予想以上に時間を取られ、4科目のなか、Business Environment & Concepts (BEC)とFinancial Accounting & Reporting (FAR)の2科目だけ勉強を終わらせ、受験はBECのみ完了しました。2年目は授業時間が減るので、残りのAuditing & Attestation (AUD) とRegulation (REG) はこうした時間を活かしながら、継続して取り組んでいきたいと思います。
なお、BECとFARの内容はMBAコアで学んだことと重ねる部分も多々ありますので、財務を専門にしてこなかった私にとっては、丁度よかったと思います。
USCPA以外、ファイナンス系のChartered Financial Analyst (CFA) を取っている同級生もいるようですので、興味のある方はキャリアアップのツールとして調べてみてください。



Travel across America


大げさに見えるタイトルですが、アメリカにきている以上、アメリカで旅行しないのはもったいないと思い、我が家がTravel across Americaという計画のもと、昨年感謝祭はオハイオ、ワシントンDC, 冬休みはフロリダに行ってきました。夏休みは継続してアメリカ南部(Nashville-Chattanooga–Atlanta)、東海岸(Boston-NYC-Philadelphia-Niagara falls)、西海岸(Las Vegas-Grand Canyon-Monument Valley-Bryce Canyon-LA)の3回に分けて行ってきました。詳細はこちらでも割愛しますが、旅行で感動したいくつかの瞬間を写真でシェアしたいと思います。仕事復帰から定年まではこうした長い休みはなかなか取れないと思いますので、旅行を通じてアメリカの壮大さを実感し、自分の視野も広げることができたので、本当に良かったと思いました。

Ruby Falls (Chattanooga)
Lower Antelope Canyon
Niagara Falls
Grand Canyon

以上は、休みの過ごし方についてみなさんに少しでも役に立つ情報を提供できたらと思い、私が過去3ヶ月間取り組んできたことを簡単に紹介しました。予定通りにできなかったこともいくつかありましたが、勉強と旅行の両方ができて、充実した夏休みを過ごせたと思います。これもアメリカのMBAを選んだからこそできたことだと思います。来週の28日からElective科目の授業が始まります。気持ちを引き締めて、MBA生活の最後8ヶ月間を有意義に過ごしたいと思います。


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