2017年3月31日金曜日

GLOBASE India

Class of 2018のY.Yです。今回、2週間の春休みを利用して途上国の企業や団体のコンサルティングを行うプログラムであるGLOBASEに参加してきましたので、そこでのでの活動内容と学びについて少し具体的に紹介したいと思います。
なお、GLOBASEの行き先はインド、グアテマラ、ガーナ、ベトナムなどの中から選べるようになっていて、私はインドを選択しました。

GLOBASEの概要についてはホームページのこちらの記事もご参照ください:
https://kelley.iu.edu/kjsa/school-admission/extra-program/#globase(記事に記載されているKIPsは今回中国で開催されましたが、来年度はGLOBASEに統合され、KIPsとしての枠での開催はなくなるそうです。また、今年度行き先として選べたアメリカ(ネイティブアメリカンとのプロジェクト)も来年度はなくなるようです。)


Taj Mahalにて


プロジェクトの概要


スケジュール・授業の構成 GLOBASEの現地での活動は春休み期間(3月上旬)に行うのですが、プロジェクト自体はそれより早く、春学期の最初(1月第2週)から始まりました。クライアントの担当者とSkypeで毎週打ち合わせを重ねながら、彼らの抱える課題に対するソリューションを探りました。ちなみに、インド人は英語を話せるため、彼らとのSkypeミーティングは英語で行われたのですが、インドなまりの英語が私には聞き取れず、チームメイトにその都度教えてもらう必要がありました。(現地での対面コミュニケーションには問題はありませんでした)

通常の授業は1.5単位ですが、GLOBASEは3単位ということで、現地でのプロジェクトに加えて毎週の授業もありました。春学期前半7週間に開講され、プロジェクトマネジメントの方法論やインドの経済や文化、宗教、社会問題などを学んだ他、プロジェクトの進捗状況についての中間発表なども授業の中で行いました。

その後、実際にインドに滞在し、前半の1週間でクライアント先を訪問、後半1週間でインド各地の名所を巡り文化を体験するというスケジュールでした。

クライアントについて


私たちが担当したクライアントはCORD[1]というNGOで、インドの地方が抱える課題を解決し自立的な発展ができるように支援する活動を行なっています。具体的な活動内容としては、女性の自助活動支援や、マイクロクレジット(少額融資)の仕組みを活用した農業の効率化支援、健康・医療サービスの提供、障がい者向けリハビリテーションの提供など、幅広く行っています。


プロジェクトの内容


GLOBASE Indiaの中でも、私が選択したのはCRM(Customer Relationship Management: 顧客関係管理のためのシステムや戦略)に関するプロジェクトで、4人一組のチームで取り組みました。CORDがSalesforce.comなどのCRMシステムに興味を持っているということで、ニーズに沿った形のCRM戦略を提案することがプロジェクトの目的でした。ただ、実際には当初クライアント自身にとっても何を望んでいるのかがあいまいで、そもそも解決したい課題があるのかどうかすら不明確な状態だったため、雲をつかむような状態から始まって、そこから徐々に、Skypeミーティングを通じて手探りで問題点やソリューションへと近づいていくことになりました。


提案内容


最終的には、Salesforceなどの本格的なCRMシステムを導入するには高いレベルのIT技術者が組織内にいる必要があり、現状のCORDの人的資源では困難であると判断したことと、現時点でそもそもほとんど何の顧客情報も整理した形で蓄積されていなかったことから、まずは「はじめの一歩」として具体的で確実な改善が図れるよう、次のような成果物を作成しました。①基本情報を確実に収集するための情報収集カードを作成。②重複・分散していたデータベース(エクセルファイル)を統合し、さらにデータを視覚的に分析するためのシートを作成。③データ収集から入力・分析までの流れを説明したマニュアルと、より高度な顧客情報管理に向けたガイドラインを作成。


これらの成果物・提案はクライアントから非常に高く評価され、組織運営にも実際に反映してもらうことができました。当初の雲をつかむような状態を思い返すと、ここまで漕ぎ着けることができたということには感慨深いものがあります。





現地での最終プレゼンテーションの様子


プロジェクトからの学び


もともとMBA留学における個人的な大きな目的の一つが、エンジニアと企画・マネジメントとを「橋渡し」することによって新たなプロダクトやサービス、業務プロセスなどのイノベーションを起こせるような人材へと成長するということでした。今回GLOBASEにおいてこのプロジェクトを選択したのも、そのような「橋渡し」の経験を期待してのことで、実際にメンバー構成としては、私の他に元ITエンジニアのMBA生一人と、SPEA[2](公共政策大学院)の2年生二人ということで、まさに求めていたシチュエーションを得ることができました。

元ITエンジニアのチームメイトは当然技術面でアドバンテージがある一方、目の前の事象にフォーカスしすぎる傾向があり、広い視点での解決策の提案は苦手でした。一方、私も多少細部にフォーカスしすぎてしまう傾向があるものの、経営的視点に立って本質を考えるのが得意でした。他の二人はより広い視野を持ち、インド人とのコミュニケーションが得意だったのですが、逆に技術面においては何が可能で何が不可能なのかが分からないため、具体的なソリューションのアイディアを出すことは難しいようでした。

このような立ち位置の中で私が特に強みを発揮することができた場面の一つは、事前検討の初期段階で提案の基本方針を検討していた時でした。その時点で、既に何回かのSkypeミーティングを経て、寄付者に焦点を当てるという大方針は立っていたのですが、具体的な成果物について方向性が打ち出せずにいました。その時点ではSalesforce.comを使う案や、Google Driveをプラットフォームとして活用する案、あるいは自動メール送信ツールの作成やホームページへのオンライン寄付機能の実装など様々なアイディアが出ていたのですが、どれも決定的なソリューションであるようには感じられず、行き詰まっていました。ただ、その時点で私は何となく問題そのものはどんなツールを使うかではなく、むしろ情報マネジメントに関する明確な指針のなさにあるのではないかということを朧げながら感じていたため、情報管理の「ガイドライン」の必要性をチーム内で提案しました。そしてチーム全体でこの仮説を検証するための質問を用意してクライアント側に投げかけてみたところ、実際にガイドラインの必要性が確認できて、重要な一歩を進めることができました。この貢献は他のメンバーから非常に高く評価されたとともに、私自身にとっても技術シーズとユーザー側のニーズの両面を俯瞰できるということの強みを確認することができ、大きな自信につながりました。(渡米以来ずっと、英語力不足のためチームワークにおける貢献に苦戦していたため、この時にイニシアティブをとって議論を先導できたことは個人的に大きなブレークスルーでした。)

また、強みを発揮できた場面の別の例として、「ダッシュボード」の作成も挙げられます。Excelのデータベースを改善するにあたり、元ITエンジニアのチームメイトは、クライアントの要望通り「とにかく限りなくシンプル」にすべきだと考えており、関数などは一切使わずソート機能だけで十分だと主張していました。一方私は、日常的なユーザーにとっての便益も非常に重要でありながら、それだけでは不十分であり、経営者から見て私たちの提案の意義が直感的にわかるような、データからのインサイト(洞察)を提供することが不可欠だと考えていたため、視覚的にグラフで有益な情報を提供する「ダッシュボード」を作るべきだと主張しました。エンジニアではない2人のチームメイトは、インサイトの必要性については強く同意していたものの、言葉だけではいまいちどんなものが提供できるのか分からない、ということだったので、私がプロトタイプを作成することになりました。そして、大まかな見栄えや最低限の機能を実装したプロトタイプを作成して見せたところ、全員から非常に高い評価を得ることができました。さらに実際にクライアント先を訪問した際には、それがまさに現場側・経営者側のどちらもが必要としていたものだったということが判明し、私たちの成果物の中核をなすものとなりました。

このように、今回のブロジェクトを通じて、技術的な知見と経営的な視点の両方を活用することで本質的なソリューションを生み出すという自分なりの強みの活かし方を再発見することができました。また、コミュニケーションの回数や頻度の重要さについても大きな学びを得ることができました。以前の職場では、技術面と営業面の両方がある程度自己完結できてしまったため、新しいプロジェクトを動かすに当たっても、多くの人と協働するというよりは「自分一人でやりすぎてしまう」という傾向がありました。しかしながら、今回のプロジェクトは英語のハンデもあり、自分一人では到底不可能なものだったため、多くの面でチームメイトに頼ることになり、常に緊密にコミュニケーションをとりながら進める必要がありました。その結果学んだのは、他の人とコミュニケーションを数多く重ねながらアイディアを練ることによって、自分だけで大部分を完結してしまうよりもずっと洗練され、価値のあるものがアウトプットできるということでした。これは、今後の自分自身のリーダーシップのあり方を考える上で非常に示唆深い、ベースとなる体験になったと感じています。


チームメンバー・CORDスタッフとの集合写真


おわりに


 GLOBASEは他の授業と比べても、間違いなく負荷の高いプログラムではありますが、その分チームメイトも全員が深くコミットしており、密度の濃い、本気のチームワークを経験することができました。プロジェクトの内容も、クライアントが抱えるリアルで切実な課題を扱っているため、自分たちの貢献がそのまま組織の将来性に影響するという責任感を常に感じながら全力で取り組むことになりました。その結果、学びの面でも、また達成感という面からも、これまでのMBA生活の中でももっとも満足度の高い経験となりました。

 今回書いた内容は、どちらかというと個人的な要素の強い体験記となってしまいましたが、GLOBASEがもたらす密度の濃い時間は、他では得られない何か大きなものをきっと与えてくれると思います。ぜひ、Kelleyの大きな魅力の一つとして参考にしていただければ幸いです。



Holi Festivaln(ヒンドゥー教の色粉を塗り合う春祭り)にて




[1] CORD = Chinmaya Organization for Rural Development: Chinmayaというのは創始者の名前。
[2] SPEA = School of Public and Environmental Affairs: Kelleyに隣接した学部。多くの面で全米一位の評価を得ており、インディアナ大の看板学部の一つ。

2017年3月3日金曜日

Academy Intensive Week #2

こんにちは、Class of 2018 Y.Iです。

前回のH.Iさんの投稿で、1月は奇跡的な暖かさとありますが、2月も引き続きその暖かさが続き春が来ているかのようです。現地の人はridiculousと言っていました。

アプリカントの皆様にとっては、2ndで出された方はインタビューも終わり結果を待つだけ、3rdで出された方はインタビューのインビテーション待ちといったところでしょうか。合格後にどの大学にしようか迷われている方も、これからインタビューの方もいつでも質問等受け付けますので、お気軽にご連絡ください。

さて、先月の2月23日(木)で春学期の前半が終了し、その翌週の2月27日からAcademy Intensive Weekの第2弾が始まりました。第1弾やAcademy制度については、以下の記事をご覧ください。http://kelley-mba-japan.blogspot.com/2016/12/class-of-2018-h.html

私が所属するBusiness Marketing Academyは、月曜日から水曜日までの3日間、シカゴに企業訪問に来ましたのでその様子を簡単にご紹介したいと思います。

2月27日(月)
朝6時45分に大学に集合し、バスでシカゴの少し北にあるミルウォーキーに向かいます。ミルウォーキーには昼頃到着しすぐに1社目の会社訪問が始まります。訪れた会社は、シニア向けの商品やサービスを提供している会社です。社員の方から、業界の動向、会社のポジショニングなどのレクチャーを受け、最後は軽くお酒を飲みながら懇親会をして、夜7時ごろにホテルに戻ります。
ホテルに戻った後は、友人たちとシカゴで有名なシカゴピザを食べに行きました。

2月28日(火)
朝8時15分にホテルのロビーに集合して、歩いて1社目の会社に向かいます。業種としては化学メーカーなのですが、今回訪れたのはDigital部門。ソフトウェアなどを使い社内の様々な課題を解決する部門で、さながらテック系の会社のようなオフィスと仕事内容でした。オールドエコノミーに属する会社でも常に最新のトレンドをフォローし、ビジネスに活かしているところに日本との違いを見た気がしました。
お昼を挟んで2社目ということで、お昼は友人たちとラーメンを食べに行きました。
昼からは、B to Bのビジネスに特化した広告代理店を訪問しました。この会社は最近、日本企業に買収された会社で、夜のレセプションでは、買収後と買収前の違いや親会社である日本企業とのシナジー効果などの話を聞くことができ、とても面白い会社訪問となりました。

3月1日(水)
朝6時15分にホテルのロビーに集合して、バスで1社目の会社に向かいます。業種としては、間接資材の製造販売を行っている会社です。消費者としてはあまりなじみのない会社ですが、実は日本にも子会社を持っており、この子会社は日本でとてもビジネスを成功させています。
お昼からは、ヘルスケアの会社に訪問し、ここでは簡単なケーススタディを行いました。お題はヨーロッパ市場のシェアを伸ばすにあたりどのような戦略をとるべきかということで、必要な情報が与えられ30分間でチームで提案を作る必要があります。この、その場で必要な情報が口頭で与えられすぐに30分間で提案をまとめるというのは、インターナショナルにとっては結構厳しい面もありまして、最初のころは全くアイデアが出てこず議論に参加できないということが多々ありました。最近ではある程度慣れ、情報を取捨選択して簡単に自分の意見をまとめることができるようになりましたが、それでもネイティブのアイデアの量の比べると足りてないと感じています。
さて、夕方18時30分にシカゴからブルーミントンに向けて帰るのですが、帰りは5時間かかります。ということは、ブルーミントンに着くのは深夜0時ごろ。実際、0時30分ごろに大学に戻ることができ、そこから家に帰ったのは1時くらいでした。さらに、翌日は10時からAcademyの授業があるということで、盛りだくさんな1週間となっています。

さてさて、Academy Intensive Weekの内容は如何でしょうか?このようにKelleyは、たくさんのハンズオン型のプログラムがあり、自由選択のイベントを含めるととても消化しきれないほどです。通常授業だけではなく課外活動も豊富にある環境を求めている方にとってはとてもいいMBAプログラムだと思います。

この記事を書いているのは木曜日の夜ですが、土曜日からはグローベスというプログラムが始まり参加している学生は、インドやグアテマラなどそれぞれの国に旅立っていきます。それ以外の学生は2週間の春休みがスタートします。ブルーミントンに残る学生もいれば、自国に帰る学生、旅行に行く学生と様々です。
恐らく、次回はこの春休みでグローベスに行った人がその体験をリポートする予定ですので、Kelleyで体験できるまた別のハンズオン型プログラムの魅力をお届けできると思います。

2017年2月8日水曜日

Club 活動あれこれ

こんにちは、Class of 2018のH.Iです。

奇跡的な暖かさだった1月が過ぎさり、冬らしい天気がブルーミントンに戻ってきました。空気は冷たいものの、晴れた日の日差しの強さは夏のブルーミントンを彷彿とさせる鋭さがあり東京の冬との違いを感じています。

アプリカントの皆様は、エッセイ、インタビューと慌ただしい時期が続いているかと思いますがお体にお気を付けて、そしてKelleyに関する質問等ありましたらお気軽にご連絡ください。

さて我々Class of 2018は先学期のIntegrated Coreを乗り越えElectiveの期間にシフトしたことで、クラブ活動にも時間を割くことができるようになってきました。現在、Kelleyには24のAssociationとClubがあり、入学後に各々の興味に合わせて参加します。

少し前の話とはなりますが、私が所属するMarketing Clubでは世界有数のワインメーカーE & JGallo Wineryのマーケター(アラムナイです)によるゲストスピーチが開催されました。若者向けに新発売する「缶のワイン」のパッケージデザインに関する議論では、学生側とスピーカーの間でディスカッションが大いに盛り上がりました。と同時に、やはり小売りとはローカルマーケットの文化が滲み出るもののようで、米国人のデザインに対する感覚は、日本人の感覚とはどうも違うなと感じるシーンもあり興味深いイベントとなりました。わざわざカリフォルニアの本社からスピーカーが来てくれ、こういった機会を提供してくれるのもKelleyのマーケティングの強みかなと実感した次第です。

このようなアカデミック系のクラブに加え、Soccer Clubなどエンジョイ系のアクティビティも、交友関係の幅を広げる、より仲良くなるという観点でいい機会です。スポーツは言葉の壁を越える、という経験をここに来て多くしてきました。

都市部に立地する学校とは異なり、みな学校近辺に住んでいますので、週末誰かの呼びかけ1つで集まってサッカーをするということがこれまで何度もありましたし、大学主催のサッカー大会、フットサル大会にもTeam Kelleyとして定期的に参加していまして、普段同じ授業を履修していない同級生や2年生とのコネクションを高めるいい機会となっています。またこういった密なつながりが、英語力向上にも役立っているとも思います。

しっかりCoreやElectiveに取り組みながらも、スポーツを通じてネットワークを濃いものとしたいと思っているアプリカントの方にはピッタリの環境ではないでしょうか。

2017年1月29日日曜日

KelleyとSPEA

こんにちは、T.I. と申します。
私は、他の皆さんのようにMBA Candidateではなく、インディアナ大学のSchool of Public and Environmental Affairs (SPEA)に通うMPA(Master of Public Affairs) Candidate のClass of 2018です。日本で言うと、公共政策大学院の1年生に相当します。

なぜ私が登場したかというと、私も日本人MBA生のコミュニティに混ぜてもらっているからです。
私は昨年6月に渡米し、夏のIEP(Intensive English Program)で日本人MBA生に出会い、今に至ります。今のところ授業で交わることはないのですが、日本人が比較的少ないブルーミントンにおいて、心強い仲間として、時折、食事、情報交換や催しなどで一緒に活動しています。

という流れで、私もブログを書いてみないかと、いうお誘いをいただき、SPEA生から見たMBAや、私から見たアメリカやブルーミントンでの生活、そしてSPEA自体についてお話できればよいなと思っていますので、よろしくお願いします。

今回は私の書く最初の回なので、まず簡単にSPEAについて紹介してから、SPEA生から見たKelly(1学期)の印象を書きたいと思います。

1.SPEAについて

他のMBA生から、MBAを考えている方でも、Publicの方面に関心がある方もいらっしゃると聞いています。そういう方には、SPEAは大きな選択肢になるのではないかと思います。
インディアナ大学ブルミートン校のSPEAは、ハーバード大学のケネディスクールやコロンビア大学のSIPAに比べると、地味で日本人にはあまり知られていませんが、Public Management やNonprofit Management、Public Finance を中心に高い評価を受けていて、2016年発表のU.S. News & World Report's Best Graduate Schools rankingsで、公共政策大学院としては、全米1位を獲得しました(同率1位にシラキュース大学、3位にケネディスクール)。
 私はNonprofit Management とEconomic Development を専攻しているのですが、他の公共政策大学院と比較しても、コースが多様でかつ、本学が発祥又はリードしてきた分野もあるなど、充実している印象を受けます。
 そのような中、この1月に新校舎が完成し、外見・内実ともに勢いに乗っているのではないかと思います。授業内容等についても、時折このブログで触れられればと思っています。
c.f. SPEA Website: https://spea.indiana.edu/index.html



These pictures were retrieved from
http://inside.indiana.edu/features/photos/2017-01-11-paul-h-oneill-graduate-center-dedication.shtml on 1/28/2017.

2.SPEA生から見たKelley(1学期)

KelleyはPrivate Sectorを扱っており、Public Sectorを扱うのがSPEAというのが一番簡単な線引きですが、前述のとおり、時折MBA生と情報交換等をしているので、同じ大学といえども、KellyとSPEAとで違いを感じることがあります。
 私が、この約半年で気づいた最も大きなものはKelleyは「最初の1学期のチーム制が徹底している」ということです。
 他の方が書かれていますが、Kelleyでは5人一組になって最初の学期を過ごします。その間、全てのコア(必修)科目において、チームごとに並べた座席が固定され、チームでケースコンペティションや、約3分の1のassignmentをこなすことになります(c.f. J. L.さんの記事)。
 これ、SPEAには少なくともありません。最初の学期では、約10~20人のCohortというのが組まれるのですが、チームというか、「同じ必修を受ける仲間」という感じで、そのCohortごとに授業の何かに取組むと言うことはまずありません。席も自由なので、いろいろな人とGroup Discussionができる一方、Kellyのように強い共体験をすることはありません。
 この点、留学生でもネイティブ学生との強い結びつきができるKelleyのチーム制は、うらやましく感じるときもありました。私も、チーム制ではないですが、夏にSPEAが主催するMath Campという数学の講習があり、その頃に仲良くなったネイティブ学生は、今でも頼りにしています。もちろん人間ですので、合わないチームメイトがいることもあると思いますが、最初の頃に結びつきのできた友達は、(その後授業が分かれても)2年間の留学生活をより充実させてくれるものだと思います。

3.終わりに

こちらでも定期的にブログを書いていきますが、SPEAについて何かご質問があったら、Kelleyの質問同様、https://kelley.iu.edu/kjsa/contact/ までお願いします(現状、SPEAの日本人は私しかいないですが、少なくとも私が滞在する予定の2018年5月までは回答は可能です)。

2017年1月14日土曜日

夏の寮体験

こんにちは。class of 2018のJ.Kです。
温泉にでもゆっくり入りたいなーと思うぐらいブルーミントンも寒くなってまいりました。(もちろん温泉などブルーミントンにありませんが…)

1月9日より春学期も始まり、1年生にとっては、コアチームやクラスメイト以外と初めて授業を受けたり、SPEA(公共政策学院)の生徒とGLOBASEでプロジェクトを進めたり、新鮮な毎日です。授業の内容も昔コアだった必修科目以外は、内容もレベルが高いものが多く、濃密な日々を過ごしております。コアに比べ授業の数も相当減り、クラスメイトと会う機会も減って少し寂しいですが、自分がMBA期間中に得たいものを改めて確認しながらしっかり残り1年半学んでいきたいと思います。

さて、今回は2016年6月-7月末に私が体験したインディアナ大学の寮生活について、触れたいと思います。

私は社費派遣のため、お金の面では困らない反面、様々な制約が会社からありました。セットアップに関して言えば、ホテルに泊まりながら家を探してはならない、寮等の大学施設に泊まりながらセットアップを行い、セットアップが完了してから家族を呼ぶことが決められておりました。会社といろいろ相談した結果、IUのAshton寮でスタートアップをすることが決まり、家族を日本に残し、単身渡米し、寮生活を始めました。
値段ですが、8weeks planの場合、寮費は$1218.25で、寮費とは別に$450か$650の食堂や売店利用券を必ず買わなければなりません。(2016年当時の情報です。最新情報はホームページをご覧ください。)
部屋の様子は、下のような感じです。

部屋には備え付けのベッド、机、棚、そしてクローゼットもついており、また寮の中には共用の冷蔵庫・キッチン、24時間使えるパソコンとプリンターもあり、かなり快適でした。アクセスに関して言えば、徒歩10分で図書館にいけ、IEPへの校舎も歩いて20分の距離にあります。また寮生と交流できるBBQパーティーも企画されており、自分とは違う学部生の学習状況や就職に対する考え方を学ぶことができ、大変楽しく過ごせました。
食堂はフードコートになっており、朝はしっかり朝食メニューが提供され、昼になるとイタリアン、ハンバーガー、中華、チキン、さらにヨーグルトアイスとバラエティー豊富なメニューがたくさん出ます。売店にも日替わりスープやサラダバーがあり、選択肢が豊富でおいしく健康的に過ごせました。
(上が売店、下2枚が食堂です。食堂は100人ぐらい収容できてかなり大きいです!)



8週間という短い期間でしたが、30歳を過ぎてから学生に混じって寮生活をできたのは非常に新鮮で良い経験でした。

※IUの場合、寮で暮らせるのは、学部生のみのようです。MBA生でオンキャンパスに住んでいる生徒は、寮ではなくアパートメントに暮らしております。その点も含め夏休み期間だけですが、寮に住めたのは本当に貴重な経験でした。

2016年12月24日土曜日

怒涛のコアプログラムについて

こんにちは、Class of 2018Y.Yです。妻と2人の娘(3才・0才)と一緒に留学中で、現在、1年生の最初の1学期が終わったところです。

受験生の皆さんは2nd Roundのアプライに向けて大変お忙しい時期かと思います。とはいえ体が資本ですので体調にはよく気をつけながら乗り切ってくださいね。

今回はKelleyの一つの特色であり、大きな試練でもある「コア」科目(Integrated Core)についてご紹介したいと思います。このブログの中でも、過去にコアについては何度となく紹介されていますので、今回は最新状況と特に個人的な体験談の部分に焦点を当ててご紹介します。


KelleyでのMBA生活は、一般的にはIEPJump Start、そしてMe, Inc. から始まり、その後コア期間が始まります。前者の3つについてはJ.Kさんが詳しく書いてくれていますので、こちらをご参照ください。

いきなりのケースコンペティションと英語の壁

さて、Kelleyでは、Me, Inc.からコアの期間にかけて、J.Lさんがこちら(Kelleyの魅力〜コラボレーション〜)で詳しく書いてくれている通り、5人編成のチームで様々な課題やディスカッションに取り組むことになります。私のチームはアメリカ人3人と、ブラジル人留学生1人、そして私という構成でした。このメンバーで最初に取り組む大きな課題が、Me, Inc.の最後にある、いきなりのケースコンペティションでした。
お題は、地元のフードトラック(トラックで提供する屋台ビジネス)であるThe Big Cheezeの成長戦略を提案するというもの。そしてこのグループワークのディスカッションで、いかに自分が英語でのコミュニケーションができないか、ということを突きつけられることになりました。特に、ネイティブスピーカー同士がアイディアを言い合うような場面になると、そもそも何について話しているのかさえ全く分からなくなり、苦笑を浮かべながらただそこにいるだけ、という時間が延々と続くことになりました。最終的な成果物でも、パワーポイント1枚分程度しか貢献することができませんでした。これはものすごく恥ずかしく苦痛な経験でしたが、最初に自分の現在位置を知り、登るべき壁の高さを知るという意味では本当に良い経験になりました。後述しますが、コアの最後にはもう一度ケースコンペがあり、そこで自分とチームがどのくらい成長したのかを知ることができるようになっていますので、そこでのリベンジを目標に、コア期間を通じてハードスキル(知識)・ソフトスキル(英語でのコミュニケーション力)共に向上を目指すこととなりました。


綿密に計画された怒涛のコア科目(宿題、宿題、宿題、試験、試験!)

ケースコンペが終わると、いよいよコアの授業が始まります。1年生の最初の秋学期は、選択科目は一切なく、全員が同じコア科目を受講することになっており、一通りの経営のハードスキルを学ぶことができます。具体的には8つの科目(後述)から成り立っており、事前の教授間での綿密な調整のもとうまく連携し合いながら授業が進んでいきます。これにより、必要な知識が効果的な順番で身につけられるだけでなく、各教科がそれぞれ実際のビジネスにおいては独立したものではなく互いに関連したものであるという理解が促進されるようになっています。別々の教科の教授が合同で授業を行ったり、一つのケーススタディをマーケティング・オペレーション・ファイナンスのそれぞれの授業で別々の角度から扱うなど、毎回様々な趣向が凝らされていたのが印象的でした。

さてこのコア科目、学生の負荷が過度に集中しないように宿題や試験勉強が平準化されているのですが、常に相当な高負荷で維持されているため、ほとんど息つく間もなく勉強漬けの毎日になります。一つの学期は大きく前半の7週間と後半の7週間に分かれるのですが、いずれの科目も通常であれば1学期丸々かけて学習するような内容を7週間に詰め込んでいるため、必然的に授業はものすごく「濃~い」ものになります。当然、十分な事前準備をして臨まないと授業についていけないため、毎日大量の事前課題や宿題に追われることになります。そしてそのうちにすぐに中間試験になり、そのまますぐ期末試験、というように怒涛の日々が過ぎていきました。

個人的には、最初の1学期にこのような怒涛の詰め込みをしてもらえたのは2つの意味で良かったかな、と思っています。
一つは、最低限のハードスキルを一通りさらうことができて、MBA的な知識の全体感を何となく把握することができたこと。少なくとも各分野の入り口の景色までは見ることができたため、自分が何が得意・不得意なのか、そして今後何をより深く学ぶべきなのかについて考える十分な材料となりました。これによって、残りの1年半を自分が本当に学びたいことに効率よく振り向けられるという意味でも良かったと思います。
そしてもう一つは、自分の限界を超えた負荷をずっとかけられ続けることで、生き延びるためにタイムマネジメントをせざるを得なかったということ。私はもともとタイムマネジメントは非常に苦手で、どちらかというと完璧主義で常に目の前の仕事に全力投球というタイプでした。今まではそれでも、気合いと根性で多少人より長く仕事をすれば何とかなっていたのですが(まだ翌朝の締め切りまでは9時間あるから大丈夫!というような考え方で乗り切ることもしばしば)、このコア期間ではそれが全く通用しませんでした。もともと英語を読むのも遅いうえ、事前課題や宿題も1教科あたり数時間かかるようなものが毎日複数教科分出されるため、最初の頃は子どもたちと遊んで寝かしつけた後に(やることが多い日に限って、上の娘からパパ指名が入ってしまうのです…)それらを一つずつ完璧に仕上げようとして、全部終わった頃には既に朝、ということもザラでした。日本語環境であれば、それでも気合いで睡眠不足をカバーできたものですが、英語環境ではリスニング能力が極端に低下して、結局授業もほとんど頭に入ってこない、という最悪な状態に。このような失敗を何度か繰り返すうちに、どうしても生き延びるためには戦略的な妥協が必要だということが本能で理解できて、以前よりも効率を意識したやり方が(強制的に)身についたのは大きな収穫だったのではないかと思います。


なお、コアの各科目の概要は以下の通りです。

Accounting 前半7週の授業。企業の会計(財務諸表の作り方・読み解き方)を学びます。私は簿記3級を持っていましたが、当然ながら単語が日本語と全く違うので、ついていくのがやっとでした。後半のFinance等の基礎にもなります。
Quantitative 前半7週の授業。統計の基礎を学びます。基礎といっても、エクセルを駆使した回帰分析や検定など、実際のビジネスで使えれば強力な武器になるツールを実践的に学ぶことができます。個人的には理系バックグランドでExcelももともと非常に得意だったため有利でしたが、それでも学ぶことがとても多く、極めて有意義な授業でした。文系の人にとってはかなり重い授業だったと思います。
Critical Thinking 前半7週の授業。議論における論理(三段論法や帰納法・演繹法など)と、論理の誤謬(一見正しそうに見えるが実は論理的でない議論)について学びます。比較的抽象的な内容ですが、相手の議論の論理的欠陥を素早く見抜くトレーニングになりました。
Economics 前半7週の授業。この短い期間で、ミクロ経済学とマクロ経済学の基礎を全て学ぶという極めてチャレンジングな授業。ネイティブを含め、あまりの宿題の多さに圧倒されていましたが、個人的には何とか食いついていって得るものは多かったです。

Marketing 後半7週の授業。セグメンテーションや顧客の意志決定プロセスを踏まえたマーケティングミックスなど、マーケティングの基礎を学ぶ。ケーススタディ中心で、抽象的な議論が多かったため個人的には難解でした。
Finance 後半7週の授業。株式会社のファイナンスについて、主に投資家の視点からの様々な考え方を学ぶ。社債・株の評価や会社の資本コスト、プロジェクト評価、ストックオプションなど。非常に興味深くも奥が深く、難解な教科でしたが、基礎となる概念や計算方法については十分に身につけることができました。
Operation 後半7週の授業。トヨタのリーン生産方式等を中心に、効率的なオペレーションに必要な概念やその定量的な分析手法を学ぶ。Quantitativeで学んだ確率論等も駆使しながら、在庫管理や最適な設備投資等についての具体的な計算を身につけることができました。

Strategy 前半・後半を通して実施。SWOT分析、VRIO分析、S-Curves等のフレームワークを一通り学び、その後様々な企業のケーススタディ(事例研究)を通じて実際のビジネスへの適用を学ぶ。事前にケースを読み込んで授業に臨み、授業中には学生同士が議論をしたり交渉のシミュレーションをするなど、非常にMBAらしくスリリングな授業でした。

総仕上げとしてのFinal Case

コアの期間の最後には、これまで学んだハードスキル・ソフトスキルを駆使して再度チームで取り組むFinal Caseがありました。特に今年度からは、従来よりもさらにコアで学んだ知識を総動員して取り組む必要がある内容へと形式が変わりました。具体的には、今年はコストコの現状について外部環境・経営戦略・マーケティング・オペレーション・ファイナンス等の側面から分析した上で、今後の戦略オプションを提案し、向こう3年の財務諸表予測を立てるというもので、実際にアカウンティングからオペレーション、ストラテジーまで、多くの教科からの知識を実際のビジネスに当てはめる必要があり、それをチームメイトと協力しながら一つの戦略提案へと練り上げていくという、まさに総仕上げにふさわしいプロジェクトでした。

そして私にとってはこのプロジェクトは、最初のケースコンペでの雪辱を晴らす大きな目標でもありました。実際のところ、英語でのコミュニケーション力、特にリスニング力については当初からそれほど劇的に改善したわけではありませんでしたが、キツいコア期間を通して、とにかく恥を恐れず積極的に(ブロークンイングリッシュでも構わず)意見を言い、聞き取れなかった時ははっきりそれを伝えるということができるようになっていたため、今回はチームの中核の一人として大きく貢献することができました。これは自分にとっては本当に大きな進歩で、がむしゃらに頑張ってきたコアの期間の努力が報われた瞬間でした。

今年度のケースについて残念だったのは、コンペティションの形式ではなく審査員による採点方式になってしまったため、決勝戦等はなく勝敗も表彰もなかったという点でした(採点は単に成績評価に使うだけ)。そのため、従来のような大きな盛り上がりがなく終わってしまったのが個人的には残念でした。ただ、Kelleyの素晴らしいところは常により良いプログラムを目指して毎年改善を重ねていることであり、今回のFinal Caseもそういった改善の途上であるということを考えると、今後さらに改善されていくことを期待したいと思います。


全体を通しての感想

コアの期間中は、とにかくその場その場を何とかしのぎきることで必死で、少しでも前に進めているのかどうか不安になることもしばしばでしたが、終わってみると幅広いハードスキルと、そして何より上手くないなりの英語で何とか乗り切るソフトスキルが確かに身についており、確かな達成感のようなものを感じています。
実際、コアの大変さという意味では人によってある程度の幅はあったようですが、それでも誰もが(ネイティブのアメリカ人でさえも)一様に「非常に大変だった・何とか乗り切った」と口を揃えて言っていることを考えると、私たち全員にとってこのコアが一つの試練であり、大きな糧となったことは間違いありません。

2016年12月22日木曜日

Kelleyの魅力~コラボレーション~

はじめまして、Class of 2018J.Lです。
長いようで短いMBAコアが1214日のケースコンペをもって終わりました。
アカデミー、課外活動等でも、得たものや悔しく思ったことは沢山ありましたが、
今回はKelley MBACore  teamを中心に、Kelleyのチームコラボレーションについて自分なりにまとめたいと思います。


・チームの編成
MBAコアといえば、まずCore teamという言葉を思い浮かぶ方は多いのではないでしょうか?KelleyCore teamのあり方(制度設計?) や日々の活動フォローに大変力を入れています。まず、Core teamは基本的にはアメリカ人同級生3名、留学生2名という5人構成となっています。私の場合はアメリカ人3人(うち1名は韓国系アメリカ人) 、インド人留学生1名と私という構成になっています。なお、(賛否両論ですが) Kelleyでは、上記ダイバーシティの要素以外に、個々の性格タイプもチーム編成の参考要素に入っています。入学する前に、全員がKeirsey Temperament (www.keirsey.com) という性格測定を受ける必要があり、その結果に基づいて細かいチーム分けをしているようです。また、Core期間中はチームメンバーが隣同士に座ることになっており、チームの一体感を醸成させようとする狙いがあります。


・活動の進め方
ここで、私が一番ありがたいと思ったところになりますが、Kelleyではチームコラボレーションについて助走期間を与えてくれています。8月初旬から始まるMe. Inc (2週間にわたるオリエンテーション)でまずキャリアコーチ指導の下、チーム全員で課題を取り組んだり、プレゼンテーションをしたりして、メンバー同士でお互いに知り合うチャンスを沢山与えてくれました。また、1週目にチーム契約を結ぶことも義務づけられており、定期的に契約をアップデートする必要もあります。例を一つあげると、私のチームが企業研究というプレゼン課題に取り組んだとき、各自に割り当てられた部分を完成させ、それらを単に合体するだけで準備作業を終えるということに安易に合意してしまい、プレゼンの練習もQ&Aの準備も練習せずに発表してみたら、QAセッションで突っ込んだ質問に対してうまく答えられず、大変恥ずかしい思いをしました。それがきっかけとなって、全員が必ず他メンバーの作業内容を知る、プレゼンの事前練習は必ず3回以上するという契約を結び、その後一回目の学内ケースコンペではラウンド2進出という誇らしい結果になりました。この2週間の切磋琢磨や挫折があったからこそ、チーム同士が本番のCoreで最初からスムースに協力し合うことができたと思います。

Core授業に入ると、アサインメントのおおよそ3分の1はチームで取り組むことになり、チーム全員が同じスコアを与えられます。チームによっては、個人課題でもチーム同士でやることもあり、チームメンバーと過ごす時間はかなり多くなります。なお、グループ課題の取り組み方はチームによって異なります。順番でリーダーを決め、リーダーのマネジメントの下で課題を分担して完成させていくグループもあれば、(時間がかかりますが)全ての課題が全員で最初から最後まで取り組むグループもあります。私のチームは前者となっており、AccountingのROEプロジェクトで私がリーダーを務めました。不慣れとあまりの忙しさでかなりバタバタして、途中(スケジュール管理について)メンバーから指摘をもらったこともありましたが、チームメンバーの助けもあって無事終わらることができました。成功とは言えませんでしたが、ダイバーシティのある環境でリーダーとしてどうすべきかなど、得たものはたくさんありましたし、信頼して任せてくれた仲間に感謝しています。

また、学校以外の時間でも、チーム全員で食事をしたり、メンバーの自宅でパーティをしたりするチームもありました。私の場合は月1のペースでチームメンバーとレストランで食事をして、普段学校で聞かないことをたくさん聞けまして、アメリカ人の考え方やアメリカの文化について少し理解を深めることができたように感じますます。


・議論の進め方
ここは留学生として一番気になるところだと思います。不慣れな環境の中で言葉のハンディもあり、Coreの議論ではアメリカ人主導が多いと言わざるを得ません。その一方、殆どのアメリカ人同級生はチームメンバーの意見に耳を傾けてくれていることは間違いないです。しかし、たとえ自分の意見はいくら正しいと思っていても、時間が限られているなか、言いたいことが伝わらなければ、どうしてもネイティブ(アメリカ人)の意見に流れてしまいます。勿論、アメリカ人同士の考え方が似ていることもあり、多数を占めすアメリカ人メンバーのコンセンサスを取りやすいということも否めません。

また私の例になりますが、あるチームアサインメントで、私は絶対に正しいと思った意見(課題の取組み方)はチームメンバーに否定され、アメリカ同級生の意見が採用されることになりました。その後、低いスコアという結果を受け、チーム同士でフィードバックのため、教授のOffice Hourを訪ねたら、私の意見は正しかったことが分かりました。悔しかったと思った同時に、もっと説得力のある説明ができていたらなと思いました。それが英語力・伝え力を一層鍛えようという動機付けにもなりました。


・その他のチームコラボレーション
勿論、Core team以外のメンバーと共同で課題を取り組むことも数多くあります。例えば、Operation Managementの授業で、教授からの指示で今まで同じクラスで関わりの少なかったメンバー2人と3人のチームを組んで、グループアサインメントに取り組んだこともあります。また、学外ケースコンペやクラブ活動でCore teamと異なるメンバーで活動するチャンスも多々あります。


・Coreカリキュラムを通じたKelley コラボレーションの感想
ここからは全て個人的な感想になりますが、(他校と実際に比較したことはもちろんありませんが)私は元々当時の在校生や卒業生との会話を通じて、Kelleyのチームコラボレーション魅力を感じ、それがKelleyに入学した主な理由の一つになっていましたし、この半年間のチームコラボレーション経験を通じて、”Hoosiers” というアメリカMidwestの人柄に感激したとともに、色々考えさせられるヒントを頂きましたので、本当に良かったと思います。その一方、MBAチームコラボレーションの体験は、チームメンバーの性格や個人事情によってかなり異なるという側面もあると思います。始終仲良くする相性のいいチームもいれば、途中で論争や不仲が起きるチームもあります。一生懸命貢献しようと思うメンバーもいれば、できれば自分の負担を減らし、就活や家族のために時間を多く割きたいと思う人もいるでしょう。いずれの形においても、個人的には勉強のチャンスを与えたありがたみを考えることにしようと努力しています。理由としては、MBAで経験したこれらのこと(例えばチームワークでいい成果を出すこと、またはエンゲージメントの低いメンバーと働くこと)等、いずれも今後のキャリアで出てくることでしょうし、大失敗しても構わないこの段階で、早めに自分のポジショニングを定め、自分に適した対応の仕方を身につけたらいいのではないかと思っています。
また、チームへの取り掛かり方は性格や個人のMBA課題(達成したいことや克服したいこと等)によってもかなり違ってきますので、自分なりに色々試したらいいのではと思います。


長くなりましたが、Kelleyについて何かご質問がございましたら、いつでもお気軽に日本人ページからご連絡ください。