2020年1月16日木曜日

NUS (National University of Singapore) Business Schoolへの交換留学プログラム"Asian Business Landscape"について


みなさまはじめまして、Class of 2021K.Mです。
本ブログに投稿させていただくのは今回が初となります。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。

さて今回は、1/61/10に行われた短期交換留学プログラム"Asian Business Landscape"について書かせていただきます。

NUS Business School

Kelleyでは、セメスターの変わり目となる12月下旬~1月上旬の間はWinter Breakとなっており、通常の授業はすべてお休みとなります。今年はWinter Break期間中にNUS (National University of Singapore) Business School への5日間の短期交換留学プログラムが提供されていて、アメリカではあまり触れることのできないアジアのビジネスを知る良い機会だと思い参加してみることにしました。
Kelleyからは私を含めた4人(2年生1人、1年生3人)が当該プログラムに参加しました。プログラムにはKelleyを含めアメリカ、台湾、香港、ドイツ、オーストラリア、アルゼンチン、などなど様々な地域から40名ほどのMBA生が参加しており、他学校の学生と交流するよい機会でもありました。
このプログラムは5日間に渡る講義と企業訪問、および最終グループプレゼンテーションから構成されていて、Asian Business Landscapeというプログラムの名前からもわかる通り、アジアでホットなビジネスを学んでみよう!というのが主な目的となっております。その中でもシンガポールにおけるビジネス全般、アントレプレナーシップ、デジタルテクノロジーの三つのトピックを、他のアジア諸国との比較を交えながら集中的に学習しました。

以下、プログラムを通じての雑感をトピックごとに記載させていただきます。

気候・地理について
まず自分がシンガポールについて感じた第一印象は、とにかく暑い!!!でした。赤道に近い場所に位置しているため暑いのは当然なのですが、冬のBloomingtonとのギャップがあまりにも大きく、想像を超えるほどでした。また雨季だったため暑いだけではなく湿度も高く、日本の真夏のような気候でした。初日に友人と滞在していたホステルにはエアコンが付いておらず(正確には付いていたが壊れていた)、地獄のような熱帯夜を過ごした結果、滞在先を別のカプセルホテルに変更する運びとなりました。
シンガポールは、アジアの中でも西洋の要素を計画的に取り入れたことで、例外的な速度での成長を遂げた都市国家として語られることが多いかと思います。街中の看板はほぼ必ず英語が併記されており、現地の人々も会った中ではみな英語に堪能で、公用語としての英語が国家の発展を助けたことは論を俟ちません。一方で街並みはアジアそのもので、日本人としてもかなりの親近感を感じることができたことが、個人的には意外でした。アメリカに半年滞在した後だったので、より色濃くアジアらしさを感じることができたということもあったかと思います。

Singaporeの街並み

講義について
月曜日~金曜日の午前はNUSの教授陣が講義をしてくださり、いずれも非常に満足度の高い内容でした。
テクノロジー関連の講義では、BitcoinBlockchainの基礎と、それらが今後社会において果たす役割などを俯瞰した後に、Facebookが新たに開発を進めているLibraという仮想通貨の特性について学びました。仮想通貨の最大の特徴を、「仲介者を排除した上での価値の移転」と説明する切り口は、簡潔ながらも改めて本質を整理するためのわかりやすい視点であると感じました。
アントレプレナーシップの講義では、顧客が抱える問題を正確に定義する重要性、そこから派生してゼロベースにて解決策を考えることの重要性、そして製品やソリューションはあくまで顧客と問題を明確にしてから後発的に現れてくるものであるという思考法などを論じていただきました。これらの考え方は、製品ありきで市場を顧みない傾向がある日本企業に対するアンチテーゼのように感じ、日本企業の進むべき方向性を考える上でも非常に有意義な内容でした。
その他、シンガポールの発展が政府とのかかわりの中でどのように成し遂げられてきたかを概説する講義、近未来における各国の盛衰という文脈の中でアジアの企業が顧客に提供できる価値を説く講義、デジタル化する社会における企業戦略を考える上で、"Customer Experience"を超えた"Customer Obsessed"の重要性を論じる講義などがあり、どれも具体的な企業の成功事例を交えた非常にわかりやすい内容となっておりました。

市内観光&企業訪問について
月曜日の午後はシンガポールの市内観光、火曜日~木曜日の午後は、シンガポール内の企業への訪問がありました。
市内観光においては、雨季ということもあり突然の大雨に降られたりもしましたが、見晴らしの良い高台からマリーナベイサンズや市内を眺望したり、船に乗ってマーライオンを見学したりと、とても楽しかったです。ツアーの後半には人生初のドリアン(アイス)を食べる機会がありました。ドリアンはとにかく匂いがヤバいとの噂をかねてから聞いていたので、どんなもんかと思い挑戦してみましたが、アイス化していたため匂いはそれほど強烈ではありませんでした。ただ、食べ続けているうちに口の中に発酵臭じみたものが充満してきて、甘い靴下を食べているような気持になってきました。次回は是非ともリアルドリアンに挑戦してみたいです。
企業訪問では、シンガポール内のビール醸造所、テクノロジー企業、スタートアップのインキュベーター組織など、様々な組織へ訪問する機会を設けていただきました。ビール醸造所では、ビール製造の工場内を案内いただいた後、シンガポールで有名なビールを何種類か試飲させていただきました。試飲といってよいのかわからないほど、もはや普通の飲み会の如く飲んでいる方もいましたが、そのあたりは寛容でした。またテクノロジー企業への訪問では、最先端の技術を用いた様々なデモを披露いただき、いずれも大変興味深い内容でした。数日間に渡ってそれぞれ事業内容の異なる企業をいくつか訪問しましたが、どの企業においても発展途上国的な成長意欲と先進国的な洗練された技術が高いレベルで併存しており、シンガポール全体としての産業の勢いを感じることができました。

Marina Bay Sands(2019年公開の映画「名探偵コナン 紺青の拳」にて爆破)

プレゼンテーションについて
プレゼンテーションは最終日の午後ということもあり、もはや皆エネルギー切れ(もしくはその後の飲み会に向けてエネルギー充電中)の様相を呈してはいましたが、さすがは錚々たるMBA生、短い準備時間ながらもみな立派なプレゼンテーションを披露し、充実感とともにプログラムは終わりを迎えました。ちなみに自分のチームのプレゼンテーションでは、Kelleyのコアで学んだBusiness Model Canvasというフレームワークを具体的に応用しながらシンガポールでの新規ビジネスを提案するという発表内容で、フレームワークの使い方を再確認する大変良い機会となりました。

課外活動について
これまでに述べた正規の活動の他にも、授業後に生徒同士で夜の街に繰り出すなど、課外でも活発な交流活動がなされていました。自分も滞在していた地域がチャイナタウンに近いこともあり、一緒に行った学生たちと、チャイナタウンで色々な食べ物を楽しみました。また、NUSに在籍する日本人学生の方が、我々のためにわざわざ集まってくださって、夕食会を開催してくださいました。現地学生との交流は、今回のような交換留学プログラムの大きな醍醐味の一つだと思います。

露店

以上、Asian Business Landscape プログラムの報告でした!
その他、交換留学プログラムについての情報は以下をご覧ください。

Kelley公式の記事はこちら
Kelley日本人サイトの記事はこちら

  
本年度2nd roundにアプライされた方はいよいよ出願プロセスも佳境となりますが、どうか体調にはお気をつけて、ラストスパート頑張ってください!日本人Kelley生一同、皆様が良い結果を得られることを心からお祈りしております!

Kelleyに関して質問等ございましたら、是非ともKelley在校生までお問い合わせください。
https://kelley.iu.edu/kjsa/contact/

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