2020年2月3日月曜日

West Coast TrekとTrek Leadershipのご紹介

はじめまして! Class of 2021H.N.です。

今回は、前回記事にてK.M.さんがご紹介してくださった、NUSへの交換留学プログラムと同時期、Winter Break中に実施された、West Coast Trekについてご紹介したいと思います。過去に、このTrekの紹介記事が無いことからも、例年、日本人があまり参加することが少ないイベントのようですが、今年は私と、A.K.さんの2人が日本人ではWest Coast Trekに参加しました!

West Coast Trek訪問先の一つ、Google本社 (マウンテンビュー)

Corporate TrekおよびWest Coast Trekとは

Kelley MBAHPにも小さく 笑「Student Treks」として紹介されているのですが、学生が企画、運営を行い、1週間ほどかけて、リクルーティング活動の一環として、企業を訪問するプロジェクトです。日程の調整、訪問企業、移動方法や宿泊先など、すべて学生が主体的に行います。
似たようなものにAcademy Intensive Week (過去の記事という企業訪問の活動が、1年生にはCore期間中の10月にありますが、学生は計画に携わらず参加するのみ、という部分が大きく違います。また、Academy Intensive Weekでは、インディアナ州の近郊 (インディアナ州内、シカゴなど) の企業を訪問することが多いですが、立地的に離れた場所を訪問することが多いのも、Corporate Trekの特徴と言えるでしょう。

今回、私は西海岸 (主に、シアトル、サンフランシスコ、サンノゼ等) の企業 (例えばMicrosoftGoogleなど) を訪問する、「West Coast Trek」の運営リーダーとして、2020/1/61/9の期間、上記エリアの企業訪問に参加しました。

Corporate Trek Leadershipについて

West Coast TrekなどのStudent Treks (例年、ConsultingHealthcare系のTrekがある) では、企画や運営を行うリーダーを生徒の中から選出します。私の場合、昨年の9月ごろに募集があったので、なぜTrek Leaderをやりたいのか、どのTrekを運営したいのか、などを記入し、昨年度のリーダーと面接を行いました。基本的には、熱意を伝えれば問題なくリーダーになれると思います (逆に熱意が無いと、Core期間の忙しい時期に、企業探しや日程調整を行うのはとても負担になるので、熱意はとても大事です)
私は社費生で、就職活動を全く行っていない身なのですが、派遣元でコンピュータ系のエンジニアであったことから、アメリカのTech企業の中を見てみたいと思ったこと、Core授業以外の場所で、何か他の学生と交流が持ちたいと思い、応募することにしました。最終的に私を含めて3(アメリカ人、インド人、私) 10月の上旬ごろに、Trek Leaderに決まりました。

West Coast Trekの企画について

リーダーの役割としては、開催時期、訪問場所、訪問企業を決め、その他の移動・宿泊方法などを詰めていきます。
開催時期はThanksgiving Break中、Core終了後、12月末、および1月上旬あたりが候補になりますが、今回は、Thanksgivingの週や12月末は、休暇を取る企業も多く、訪問しやすいであろう、1月上旬を開催時期と決めました (昨年度は12月末だったようです)
訪問場所は、Tech企業を訪問するという側面も強いため、西海岸以外のエリア (例:テキサス州オースティン) も議題にあがりましたが、王道を行く?ということで、ワシントン州シアトルと、カリフォルニア州のベイエリア (サンフランシスコ、サンノゼ) を訪問先と決めました。
訪問先企業は、参加希望者の声を反映することにしました。例えば、MicrosoftAmazonGoogleなどの人気企業は、910月ごろにKelleyを訪れるなど、学生たちは既にネットワーキングの機会を持つことができていました。West Coast Trekでそれらの企業をする必要があるのか?という話になったので、大まかな参加人数を把握するのと同時に、いくつか候補企業をリストアップし、どこに訪問したいかのアンケートを取ることにしました。結果は…

参加希望の学生に聞いたアンケートの結果:大企業が人気

リーダーたちの予想以上に、GoogleMicrosoftなどの企業の人気は根強く、ぜひ訪問したいという声が多かったです。それらの企業をまずターゲットに、12社を目安に日程を調整していきました。また、その他の特徴としては、Tech系大企業の多くがH-1ビザのスポンサー枠を多く確保していることから、West Coast Trekへの参加希望者の70%が留学生、という結果になりました (H-1ビザの関係もあり、留学生は、Tech企業への就職を目指している人がとても多いです)

しかし…
Trekでは、シアトルの2Tech企業、AmazonMicrosoft2社は例年訪問しており、その伝手もあり、12月上旬に、訪問の合意がほぼとれていました。ただ、様々な事情が重なり、年末~年明けにかけて、両社への訪問はキャンセルとなってしまいました。Trek数日前の時点で、シアトルの訪問先企業がほとんど無くなる事態となってしまいました。

West Coast Trek:シアトル編 (1/61/7)

一時はシアトル訪問の消失危機にあったのですが、リーダーやその他の参加者の伝手で、なんと2日間で4社の訪問先を準備することができました。(Microsoftに至っては、シアトル訪問中の1/6の夜に訪問が決まりました!)
1/6 AM: Tableau (データ可視化ソフトウェア、Salesforce傘下)
  PM: Highspot (営業支援ツールのスタートアップ)
1/7 AM: Sprout Social (SNSの管理ツールのスタートアップ、201910月にIPO)
  PM: Microsoft (言わずと知れた…笑)

各社を訪問した際には、採用担当やKelleyAlumni、マーケティングやファイナンスのマネージャーなどが、Information Sessionを設けてくれたり、社内を見学させてくれたりしました。Microsoftは急遽決まったこともあり、Unofficialな訪問でしたが、Kelley Alumniの方に、プロモーション動画等の撮影に使用されるChannel 9 Studioや、Visitor Centerなどを見学させていただけました。

データ可視化ソフトウェア開発 Tableau

シアトルのスタートアップ企業 Highspot

 なお、宿泊ですが、MBAの学生は、奨学金を受領している生徒でさえも、基本的には不要な出費は抑えたいのが信条です (州立大学とは言え、やはりMBAの学費はそれなりに高い)。とくに、このWest Coast Trekは飛行機代・宿泊代などはすべて自費、シアトルやサンノゼのホテル代など、物価は高いです。そのため、シアトルでは1軒、次のベイエリアでは2軒、Airbnbを使って56人でシェアハウスをしました。私は初めてAirbnbを使ったのですが、人数で割れば安いし、しかもかなり設備も豪華な一軒家を貸切ることができるので、驚きでした。

シアトルで滞在したシェアハウス (Airbnbを利用)

シアトル訪問中に訪れた、スターバックス1号店

West Coast Trek:ベイエリア編 (1/81/9)

1/7の夜にシアトルからシリコンバレーの中心、サンノゼに移動、何人かの参加者は、ベイエリアのみの参加ということで、直接サンノゼを訪れました。2日間で4社を訪問しました。この中で、UberKelleyTrekとして訪問するのは初めてでした (Kelley2年生に、昨夏にUberでインターンされた方がおり、その伝手から実現しました)Uberのビジョンは、有名な配車サービスのみならず、Consumer ground transportation marketのすべてをSeamlessにつなぐサービスを実現する、というとても興味深いものでした 。その1つが、東京での利用が始まったUber Eatsですが、アメリカではすでに、10種類近くのサービスを展開しているようでした。

1/8 AM: Uber (配車サービス、飲食宅配代行など)
  PM: Juniper Networks (ネットワーク通信機器開発)
1/9 AM: Google (言わずと知れた、その2…笑)
  PM: Xilinx (半導体設計開発)

サンフランシスコのUber本社

半導体設計企業 Xilinx本社 (サンノゼ)

なお、Uberのみが本社がサンフランシスコにあり(サンノゼから約1時間弱)、やはり費用を抑えるために、レンタカーを借りました (Trek参加者内で、大きなミニバンを2)。これも、Airbnb同様、アメリカでレンタカーを借りるのも、サンフランシスコを運転するのも初めてでしたが、アプリ経由で手配、ナビもGoogle Mapsで問題なし、返却時も空港の駐車場に停めるだけと、とても便利でした。
ただ、同じ車の車種でも、1日あたり$40くらいから$500くらいまであって (皆の費用を抑えるために、一番安いのにしました…笑)、多分保険の適用範囲とか、年式とかの違いがあるのでしょうが、初めての利用者には、謎でした。。


訪問のあいまに訪れたFisherman's Wharf

Trek Leaderの反省点

数えきれないほどたくさんあるのですが、大きく3つ挙げるとすれば:

  1. 企業を押さえるのが遅かった:もっと早くに企業を押さえて、日程を確定させておけば、シアトルの混乱は無かったかもしれません。皆の希望が高かった、Amazonに行けなかったのは、やはり残念でした。
  2. Happy Hourを設けられなかった:例年、Trek中にKelleyAlumniを現地のバーなどに集めて、ネットワーキングの機会を設けているのですが、訪問先の確定に最後まで時間がかかり、Happy Hourは開催できませんでした。楽しみにしていたAlumniの方もいたようで、とても残念。。。
  3. 体調が悪くて、Trek中に寝込んだ:シアトルもベイエリアも案外寒かったのと、企業訪問中、建物間の移動がコート無しで移動していたら、徐々に蝕まれて、最終日に寝込みました。。そのため、のGoogleXilinxに行けず、シェアハウスでまる1寝ていました。体調は万全に!

最後に

本来、Corporate Trekは就職活動の場なのですが、面接をしてくださった昨年度のリーダーも、共に計画・運営したリーダーたちも、自身の将来のために、本気で企業訪問をしている他の参加者たちも、誰もが就職活動しない私が参加することを受け入れてくれ、そのおかげで、West Coast Trekのリーダーシップという、とてもよい経験をすることができました。
KelleyCollaborativeな校風、というのはこのようなところで現れてくるのだな、と強く感じています。受験生の方も、Kelleyに入学された際には、ぜひCorporate Trekに参加したり、リーダーのポジションに就いてみてはいかがでしょうか?

さて、2ndラウンド受験生の皆様は、そろそろ面接の時期かと思います。
Kelley MBAでは授業や構内の見学などのキャンパスビジットも提供していますので、ぜひKelleyへのビジットをご検討ください。在校生一同、お待ちしております!

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