2022年3月30日水曜日

選択授業の一例

Class of 2023Y.Tです。今回は202212月(1st 7 week)に履修した授業内容について触れたいと思います。Kelleyでは春学期、秋学期それぞれがさらに7週間ずつの2つのタームに分かれています。1つの学期を通じて同じ授業を受け続ける場合と比べ、より多くの種類の授業を履修できるという点でメリットがあると感じています。私が1年次春学期の1st  7 weekで履修した授業は以下の通りです。


- Introduction to Financial Statements Analysis and Valuation

財務会計の基本、財務諸表に基づいた企業分析の手法を網羅的に学習しました。国内外の有価証券報告書を読む機会が従来なかったため、冒頭から最後まで読むよい練習となりました。財務諸表の読み方のみならず企業のバリュエーションの基礎知識を学べ、投資家が株価、企業価値を判断する際の視点を一部でも把握できたのはよかったと思います。これまで営業/マーケティングをバックグランドとしていた自分としては新たな視点を得られたように思います。各会社の戦略に沿った財務比率の考え方について教授に相談したところIndependent Studyという教授-生徒の11の学習プログラム(単位取得あり)をしないかと提案されましたので、2年次にもし履修した場合は別途ブログにも記載したいと思います。

 

- Strategic Cost Analysis

管理会計の基礎を学ぶ事実上の必修授業です。管理会計の知識(損益分岐/原価管理/予実管理/移転価格等)について網羅的に学ぶことができました。Kelleyの多くの日本人卒業生がこの授業はついていきやすいとコメントを残す一方、日本人以外の同級生はこの授業に苦戦しているようでしたので、意外と管理会計の分野は日本人の素養として身についている強みの1つかもしれないと感じました。

 

- Business Marketing Strategy & Management

B2Bマーケティングに必要な知識について、B2Cとの違いも踏まえ包括的に学習する授業です。対企業の取引を考えるうえで必要な知識を広く扱ってくれるのでB2BのみでなくB2Cマーケティングの道を目指す人も多く参加していました。ディスカッションベースの授業であり、ケーススタディの内容をベースに授業の半分は学生側が話していたように思います。私も流暢ではない英語を駆使して自分の意見を述べましたが、教授を始め皆が真剣に理解しようとしてくれていたのが嬉しくKelleyの温かい学生の雰囲気を感じることができました。また、教授のJoshua Gildeaは即実践に使える考え方の伝授に注力されており、インターン中に活用できるよう、1年次の春学期の履修が勧められています。

 

- Developing Strategic Capabilities

Management Majorには必修授業です。企業文化/変革, M&A(特に買収後の企業統合、PMI)に必要なリーダーシップに特化した内容でした。Daniel Shum先生がLehman Brothersを始め長く投資銀行業界に身を置き多くのM&Aに関与した経歴をもっていたため、Lehmanを破産に至らしめた企業文化やM&A交渉、PMI時の注意点等、生々しい話を聞くことができました。社費生の自分としては派遣元の企業文化やリーダーシップ、M&Aの問題を想像しながら話を聞くことができ有用でした。

 

私費生の場合はインターンシップの獲得に向け、早々に自身の業務軸やキャリア戦略を考える必要がある一方、社費生の私は恥ずかしながらゆっくりとした時間軸で卒業後のキャリアを考えていた結果、この春学期は単に興味のある授業を履修するというスタンスで臨むことになりました。留学前にポストMBAのキャリア目標は明確にしていたはずなのに、いざこちらでいろいろな方々のお話を聞いていると異なった道も見えてきて、卒業後のキャリア目標が迷走したことが背景にあります。それでも派遣元企業の先輩方や人事部への継続的な相談、そしてこれまでのキャリアと将来的なゴール、自身の今の年齢などを踏まえてようやく大きな方向性が定まりつつあり、2年次は遅ればせながら少しは戦略的な授業選択ができると思っています。自らのキャリア目標を定めることは容易ではなく多くの人が悩むものと思いますが、目標決定が遅れたとしても、上述の通りKelleyの場合は各学期が2つに分かれ授業選択が比較的フレキシブルにできることから専攻転換がしやすいかとも思っており、そこもKelleyのカリキュラムの1つの良さだと思います(当然ながら早期にキャリア戦略を定めた人は専攻分野の授業を数多く受けられます)。私は夏休み期間中の自社アメリカ拠点でのインターンを検討していますが、そこで見出した実践での課題を踏まえ2年次の授業選択を行っていきたいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿