2022年2月24日木曜日

日本でのインターンシップ (就活編)

Class of 2023T.Oです。今回は私費MBA生である私が日本でのサマーインターンを獲得するまでの過程についてお話ししようかと思います。私は幸いにも複数の企業からオファーを頂くことができましたが、想像していたよりも選考過程はスケジュール、内容ともにハードであり、Kelleyの手厚いサポートなくしては内定を勝ち取ることは難しかったと思います。私費留学生にとってサマーインターンの獲得有無はその後のキャリアを左右する重要なポイントだと思いますので、少しでも私の体験談が参考になれば幸いです。

1.   インターン採用のタイムスケジュール(Boston Career Forum

MBA生が日本でインターンシップの機会を得るためには、基本的にBoston Career Forum(以下BCF)への参加が必要となります。以下が大まかなBCFのタイムスケジュールとなります。

a.  5月~7月:壮行会開催

MBA受験が一段落すると、すぐにMBA採用を行っている企業による壮行会という名の企業説明会が行われます。事業会社の場合は純粋な企業紹介のケースが多いのですが、投資銀行やコンサルティング企業などは壮行会が事実上の一次選考となっているケースも多く、MBA受験が終わってからすぐに面接対策を行う必要があります。

b.  8月~9月:BCF登録、個別企業へのエントリー

MBAプログラムが本格的に始まる時期と重なるタイミングでBCF経由での各企業へのエントリーが始まります。締め切りは各社異なりますが、インターンの採用は枠が埋まり次第終了するケースも多く、事業会社の場合はできるだけ8月末、遅くとも9月末までにレジュメの提出を済ませるとライバルに遅れることなく選考プロセスを進めることができると思います。

c.  10月~12月:面接~内定

書類選考を通過すると一次面接の案内が届きます。従来はボストンの会場で一斉に面接を行うというのが恒例でしたが、現在はコロナの影響もあり全てリモートにて選考が行われます。面接は日本語の場合もあれば英語の場合もあるので、前もって日英どちらでも対応できるよう準備をしておく必要があります。

私の場合、複数回の面接を経て11月上旬に内定通知(オファーレター)を受領しました。オファーレターには回答期限があり、複数社から内定を受領した場合には回答期限内にどの会社でインターンを行うかを判断する必要があります。

2. 米国MBA留学生が留意すべきポイント

自身の経験を踏まえて、私が思う米国MBA留学生が日本でサマーインターンを獲得するために気を付けるべきポイントは以下のような点ではないかと思います。

a.  MBAプログラム開始前から始まる怒涛の選考プロセス

壮行会は渡米前に開催され、BCFのエントリーはMBAプログラムが本格化する前から始まります。それはつまり、MBAで新たな学びや気づきを得る前に、「自分は卒業後に何がしたいのか」、「自身の強みは何か」といった面接で質問される観点について理解を深めておく必要があることを意味します。

加えてレジュメのアップデートや志望動機の作成等、エントリー後に必要な作業も多く、MBAプログラムと並行してエントリー企業とのやり取りを行うことはかなり負荷が大きかったです。

b.  容赦なく行われる英語面接

私のようにMBA受験のインタビューを丸暗記で何とか乗り越えた純ジャパからすると、企業との英語面接は非常にハードルが高かったです。

そもそも英語力の向上もMBAに期待する要素の一つと考えている中で、まだまだこちらでの生活にも慣れる前から英語で1時間前後のコミュニケーションを行うことは、MBAのインタビュー以上にかなりの事前準備が要求されます。

3. Kelleyのキャリアサポート

KelleyFinancial TimesMBA ranking 2022においてキャリアサポートで世界第4位に位置する等、世界トップクラスの評価を受けています。私がサマーインターンの選考過程を通じて感じたKelleyのキャリアサポートに関する強みとして以下のような特徴が挙げられると思います。

a.  各学生に担当のキャリアアドバイザーがアサインされている

KelleyにはGraduate Career Service (GCS)というMBA生のキャリアサポートを専門に行う組織があり、GCSのスタッフの中から各学生にキャリアアドバイザーがアサインされます。キャリアアドバイザーは学生一人一人のキャリアプランやスケジュールに応じて様々な相談に応じてくれます。特に日本の採用スケジュールはアメリカのスケジュールとは大きく異なっていることから、柔軟にこちらの相談事項に対応してくれるスタッフがいることは非常に頼りになりました。おそらく入学早々にレジュメの添削や模擬インタビューの依頼をしていた学生は私一人だったと思いますが、そのようなケースであっても非常に迅速かつ丁寧な対応を頂き本当に助かりました。特に模擬インタビューに関してはしつこいくらいに何度も練習をさせて頂き、細かな英語表現やジェスチャーに関する相談もさせて頂いたことで本番は緊張することなく面接に挑めたように思います。

b.  Academyにおける就活トレーニング

Kelleyでは毎週金曜日にAcademyと呼ばれる専門を同じくする学生が集まり自身の専門分野に関する学びを深めるアクティビティがあるのですが、このAcademyにおいても定期的にインターン就活に関するコンテンツが用意されており面接対策として非常に有効でした。

学生同士で模擬インタビューやエレベーターピッチの練習などを行うのですが、やはり志望する業界が同じ学生同士のため、何気ないやり取りやアドバイスからも自身のキャリアや強みや弱みに関する良い気付きを得ることができました。

私費留学生にとって卒業後の再就職という問題は志望校の選択や、そもそも留学すべきかどうかを判断する重要なポイントかと思いますが、日本人私費留学生の場合は特にキャリアサポートという観点を重視して学校選択をすべきではないかと私は思います。

世界的にMBAは将来の幹部候補ポジションを担う人材が取得すべき学位であるという共通の認識がある一方で、残念ながら日本においてはほとんどの企業や転職エージェントがその重要性について今一つ理解できていないという事実があります。実際に私は留学前に複数の転職エージェントと留学後の再就職について話をしてみましたが、現代のキャリア論からは大きく乖離した見解(「態々キャリアを中断する必要があるのか」「海外でMBAを取得したとしても英語力くらいしか評価はされない」等)を示すエージェントも多かったです。またMBA採用ではなく通常の中途採用枠でのインターンを募集している企業では給与水準も驚くほど低く、人事という側面においても日本はグローバルスタンダードから大きく後れを取っているということが現実かと思います。

このような状況下のなかMBA経由でグローバルなキャリアを志す際には、選択肢として「(1)外資系企業の日本法人にMBA採用で入社する」、「(2)海外就職」という二つの選択肢しか実質的に残されておらず、いずれも非常に狭き門であるかと思います。(1)に関しては今回お話したように、厳しいスケジュールの中でMBA採用を日本で行っている限られた企業のポストを世界中に留学している私費留学生と争わなければなりません。また、事業会社に限って言えば、職種はファイナンス若しくはマーケティングに限定されているケースがほとんどのため、そもそもいずれにも知見のない方は門前払いというケースもあり得ます。(2)に関しては言わずもがな国籍問わず世界中の学生と競争する必要があり、その厳しさは日本のインターンシップ採用の比ではありません。

以上を踏まえて私費でのMBA留学を検討されている方には留学前から卒業後のキャリアについて具体的なステップをイメージしたうえで、そのステップを実現するための手厚いサポートが最も期待できる学校に進学することをお勧めします。今回は日本のインターン採用についての経験をシェアさせて頂きましたが、今後も実際のインターンシップの様子や現地でのインターンについてもお話しできたらと思います。もちろん個別のご相談もいつでも大歓迎ですので、お気軽にご相談ください。

2022年1月20日木曜日

インタビュー・キャンパスビジットについて

Class of 2023Y.Y.です。今回は私がKelleyを受験した際のインタビュー・キャンパスビジットについて簡単にご紹介いたします。今年受験予定の皆さまのご参考にしていただければと思います。

 

    概 要

私は20201月にKelley2ndに出願しました(その後、コロナ感染が広がったため、入学を1年延期しています)。当時はオンラインの他に、日本でアドミッションと面接するというオプションもあったのですが、私はKelleyが当初から第1志望であったこともあり、キャンパスビジットでのインタビューを選択しました。ただし、インタビューの内容は現在のオンラインのものとさほど変わらないと思います。なお、私がビジットしたのは2月の下旬で、2ndのインタビュー最終日だったと記憶しています。

 

    インタビュー

インタビューはキャンパスビジットの1番最初に組み込まれていました。私はKelleyのアドミッションと30分ほど面接をしましたが、在学生と面接したという人もいたので、このあたりは大学側の人繰りにもよると思われます。アドミッションの担当者は非常に気さくな方で、面接も終始和やかな雰囲気で進みました。質問の内容も非常にオーソドックスなもので、1分間程度の自己紹介の後、以下の内容を聞かれました。

 

(1)   キャリア上のLong-term goalShort-term goal

(2)   Why Kelley?

(3)   My greatest challenge

(4)   クラスメートが困難に直面していたら、どのように対応するか。

 

最初の三つはエッセイの設問に沿ったものです。最初の二つについては、(1) 金融機関で創業や中小企業の調査・研究をしているが、組織全体の研究レベルと政策提言力を引き上げたい。そのために、まずは組織を担うためのリーダーシップスキルを磨くとともに、海外の創業・中小企業の研究者とのネットワークをつくりたい。(2) Kelleyはアントレ分野の研究機関としてはトップクラスかつ、中小企業金融の権威もいるので、研究者とのネットワークを広げるには最適な環境だと思った、といった回答をしました。(3)については、数年前に勤め先で始めた調査プロジェクトでの経験・失敗談と、そこから感じたチームワーキングスキルを磨く必要性について、(4)はエッセイには含まれていませんでしたが、事前に準備していたMBAインタビューの定番の質問の一つだったため、淀みなく答えられたと思います。他の受験生の話を聞いても、変則的な質問は少ないように感じますので、エッセイの内容をしっかり説明できるよう準備し、かつMBAインタビューで定番であるいくつかの設問に回答を用意しておけば問題はないように思います。なお、他のMBAプログラムと同様、最後に何か質問はあるかと聞かれますので、疑問点を率直に聞いてみるとよいと思います。

 

Kelley Graduate の校舎Godfrey Center

 

    キャンパスビジット

コロナ禍でキャンパスビジットは難しくなっていますが、学校の雰囲気が伝わるかと思いますので、当日のビジットの流れも簡単にご紹介します。当日は私の他に3人の受験生がいました。

 

9:00-9:30 インタビュー

10:00-11:00 校舎案内

在校生がKelley Graduateの校舎であるGodfrey Centerを案内してくれます。MBAの学生が普段どのように過ごしているのか、雰囲気がつかめると思います。

11:00-12:00 Information Session

アドミッション1名と在校生2名が質問に答えてくれます。特に評価には関係なかったようで、終始和やかな雰囲気で進められました。

12:00-13:00 在校生との昼食

Godfrey Centerの地下にある休憩所で、在校生2名と昼食をとります。

13:10-14:40 授業見学

Electiveのマーケティングの授業を見学しました。最初に簡単な自己紹介をします。この日は各チームでのプレゼンテーションが行われる日でした。

 

キャンパスビジット全体をつうじて感じたのは、Kelleyの気さくで穏やかな校風でした。例えば、校内案内や昼食時に次々と在校生が寄ってきて話かけてくれたり、面接前の待機時間中に教授陣が次々と話しかけてきたときには驚きました。こうしてKelleyで勉強している今でも、ビジットの際に感じた印象は間違っていなかったと思います。

 

以上、簡単ではありますが私のインタビュー・キャンパスビジットの経験についてまとめさせていただきました。受験対策も含め、Kelleyに関して質問等ございましたら、是非とも在校生までお問い合わせください。

 

https://kelley.iu.edu/kjsa/contact/

2021年12月25日土曜日

Integrated Core (後半)

 Class of 2023T.Oです。今回はIntegrated Coreの後半7週間で学習する科目について紹介します。

n Finance

株式や債券の現在価値や将来価値の計算、簡単なポートフォリオ分析などを学びます。基本的な公式から一つずつ教えてくれるため、ファイナンスの基礎を学ぶにはとても良い機会ではないかと思います。

n Marketing

ブランド戦略やターゲティング、価格戦略等について学習します。理論的な学習だけでなく、多くのケーススタディを通じてマーケティングにおける意思決定プロセスを学びます。

n Operations Management

経済的発注量(EOQ)やシックスシグマ等、オペレーションの最適化に求められる考え方や実際の分析手法を学びます。「クラスで基本知識を学習→宿題で理解度チェック→実践的なケースアサインメントで応用力を養成」というステップで学習を進めていく構成となっており、オペレーションの基本を段階的に学ぶことができました。

n Strategic Management

STEEP分析、SWOT分析といったコンサルティングにおける基本的なフレームワークについて学習します。Marketing同様に様々なケーススタディを取り扱うため、知識面の習得に留まらず、ケースを通じてコンサル特有の思考プロセスを理解することができます。

n Business Communication

プレゼンテーション手法をメインにアウトプットスキルについて学びます。私がこれまでの職務経験を通じて理解していたアウトプットとは定義や認識に相違があり戸惑うことが最も多かった授業でしたが、グローバルな環境においていかに正しく伝えるかという点について考える良いきっかけになったように思います。

以上が後半7週間のCoreカリキュラムの紹介になります。Coreカリキュラムでは自身の専門と異なる科目も学ぶため、バックグラウンドに応じて各科目から得られる学びは異なると思います。私の場合、MarketingOperationなどは実務経験だけでは間違いなく触れることのなかった科目だと思います。そのような科目についての基本的な概念や機能について理解することは、自身の専門領域(財務会計)に閉ざすことなく、ビジネスの全体像を捉えるに際して非常に有意義であるように思います。また、専門とする科目についても座学で学ぶことで初めて得られる気づきもあり、全体を通じて非常に学びの多い時間でした。

また、知識面だけに留まらず、チームアサインメントを通じての定性的な課題が浮き彫りになったことも大きな収穫であったように思います。KelleyCoreでは約4か月間に渡って同じチームで様々なアサインメントを進めていくわけですが、メンバー全員が異なるバックグラウンドを持ち、かつ英語でその集団の一員として意思決定に関与するということには当然ながら日本人に囲まれて仕事をしていた時には考えられなかった多くのチャレンジがありました。今まで当たり前のようにできていたことが全くできなくなってしまうことに打ちひしがれる思いもしましたが、それもまた海外MBAで学ぶ醍醐味ではないかと思います。

2022年入学を目指されている方はエッセイの提出やインタビューの準備など、いよいよ大詰めといったところかと思います。出願準備の際に自身のキャリアパスについてどれだけ深く考え抜けるかが、その後のMBAライフを通じての学びの深さにそのまま影響すると思いますので、ぜひ後悔のないよう最後までやりきって頂けたらと思います。何かKelleyについてご質問等ありましたらいつでもご相談ください。それでは皆さん、良いお年を。

 

最終日にクラスのメンバーと記念撮影。とても刺激的で充実した4か月間でした。

2021年11月28日日曜日

Business Marketing Academy 1年次 秋学期を振り返って

 Class of 2023Y.T.です。今回は私の所属するBusiness Marketing AcademyBMA)について、社費生の私が入学からの3か月で経験し、感じた内容の一部をご紹介します。Academyとは日本の大学でいうゼミのような扱いで、1年生は専門性を高めたい分野に応じ以下7つのいずれかに所属する必要があります。

  • Business Marketing Academy (BMA)
  • Consumer Marketing Academy (CMA)
  • Capital Market Academy (CAPM)
  • Strategic Finance Academy (SFA)
  • Consulting Academy
  • Supply Chain and Digital Enterprise AcademySCADE
  • PLUS Life Science Academy

 Academyの基本的な目的は就活支援です。BMAにはB2B企業での主にMarketing職への就職を目指す学生が集まります。本Academyでは毎回さまざまな業界、職種からゲストスピーカーを招き、それらの業界や業務内容についてレクチャーやQ&Aを行うとともに、就職に向けて各学生は各社の方々と関係構築をしていきます。業界はGeneral Electricといった重電系、3MDupontなどの化学系、Eli LillyCook MedicalMedtronicといったヘルスケア系、その他AmazonGoogleSAP CONCURなどのTech/Digital業界から、そして職種としては基本的にはMarketing部署の方が中心で、B2B Marketingの知識を活かしながらProduct ManagerCorporate Strategistをされている方、また自らスタートアップを起こしCEOをされている方などが招待されます。私は社費生であるため就職目的はありませんが、各業界の方々のお話を聞けるメリットを感じ毎回参加しています。Kelleyの就活支援内容については別の機会に譲り、今回はBMAにおける私の経験や感想をお伝えしたいと思います。

               Business Marketing Academy Director: Joshua S. Gildea

 元は私自身、B2B MarketingCorporate Entrepreneurshipを深く学びたいと思ったことが留学背景であり、これら領域に強みを持つKelleyを志望しました。しかし本Academyを通じて卒業生や各業界で経営に携わる方々のお話を聞くにつれ自身のキャリアに対する考え方も変わり、Marketingを主としつつもFinanceやAccountingも深く学びたいと思うようになりました。例えば、とある会社のCEOの方は、会社やビジネスの仕組み、そして自社や他社の実態を正しくかつ腹に落とし込んで理解できるようにすべく、経営に携わる幹部に対しては必ずAccountingに関する深い知識を求めるということでした。私自身、復職後のキャリア(=希望部署)を決められてはいないものの、これら各業界の方々からお話を聞きながらキャリアの選択肢を考えるようになりました。BMAから話は少しそれますが、自らのキャリアについて考えを持ったうえで11月下旬のThanksgivingのお休みを利用して自社のアメリカ支店を訪問し、人事部や財務会計部門の方々と話し合いを行いました。その際に自身の考えをその道の先輩方にお伝えしフィードバックをもらえたのですが、自身の考えのどこが甘く、人事部がどういう考え方に基づき留学生の配置を考えているのかといった理解、視点を得ることができ、復職後の自身のキャリアを考え、留学中のアクションを考えるうえで大変参考になりました。留学中は自身の会社のことはきれいさっぱり忘れたいという社費生もいらっしゃると思いますが(笑)、私自身は定期的に会社関係者とキャリア相談を行い、自身の希望と会社の都合がマッチせず復職後に不満が大いに募るという事態を防げるよう今後も努めたいと感じた次第でした。会社との相談をするしないに関わらず、就活をすることの無い自身が復職後のキャリアについて深く考える1つのきっかけをくれたのはBMAであり(同級生との会話も大きなきっかけでした)、おそらくこの気づきは会社で継続して働くのみでは私の場合、気づけなかったように思います。これもひとつMBA留学、そしてBMAが脈々と培ってきた人間関係によるものと思いました。

 もうひとつ、BMAのメンター制度について触れさせてください。メンター制度とは、本Academyが強い関係を持つ企業の役員層と学生が11の関係構築を行い、文字通り「何でも」相談できる制度のことを言います(BMA限定制度)。メンターとのやり取りにおいては学生がすべてテーマを決めることになり、本人に希望が無ければメンターとやり取りする必要はありません。すべては自分次第ということのようです。メンターの選定にあたっては、メンター候補との交流会や彼女ら/彼らからの職歴のプレゼンを踏まえ学生側が選びます。皆が皆、第一希望のメンターとマッチングできるわけではありませんが、基本的には第3希望までの方と組めるよう配慮されています。本年は13社の役員の方々からの選択だったのですが、私はMedtronicという医療機器メーカーでCorporate Strategyを担当されている方がメンターとなりました(第一希望)。この方は元々DeloitteMedtronicで財務会計関連の職務を担当された後に、SalesMarketing部署を経てCorporate Strategyを担当する部署配属となられ、各分野に幅広い造詣を持ちこちらの相談にも応じてもらえるのではないかと考えたため希望しました(プラス、人柄のフィット感も)。私自身は職種軸での選択でしたが、卒業後の希望業界の知識を深めるべく業界軸でメンターを選ぶ同級生も多くいるようでした。11月上旬にメンターが決まり、今後個別のやり取りが開始される予定です。

 以上、BMAに関する簡単なご紹介でした。BMAに限った話ではありませんが、Academyは必修クラスの異なる同級生とも交流できる貴重な機会でもあります。私の場合もAcademyで知り合った友人を自宅に招き日本食パーティをするなどして交友を深めています。キャリア、人間関係双方においてAcademyは貴重な機会を与えてくれていると感じます。秋学期のAcademyは終了しましたが、1年次の春学期にはいよいよ実際の企業へのコンサルプロジェクトが待ち受けています。本プロジェクトがBMAの一つの目玉となりますので、これらもまた半年後?にご報告できればと思います。

2021年10月27日水曜日

Integrated Core(前半)について

 Class of 2023Y.Y.です。今回はKelley1年目の秋学期の必修科目であるIntegrated Coreについてご紹介します。Integrated CoreFinancial Accounting, Quantitative Methods, Economics, Critical Thinking, Business Communication, Strategic Management, Marketing, Finance, Operation Managementの計9科目を一まとめにしたコースです。各科目のパフォーマンスを基に、Integrated Core全体に一つの成績が付与されるというユニークな仕組みになっています。また、すべての科目の課題をMBA Officeからアサインされた51組のチームで行わなければならない点も特徴です。学生のバッググラウンドが重複しないようにチームが構成されるため、互いの得意・不得意な部分を補いながら、各科目のアサインメントを処理しなければなりません。

Kelleyは前半7週間と後半7週間というミニセメスター制を採用しているため、Integrated Coreも前半と後半に科目が分かれています。今回は、Integrated Coreのうち前半7週間に行われた4科目の概要をご紹介します(正確にはBusiness CommunicationStrategic Managementは前後半にまたがっているのですが、今回は説明を省略します)。


       Integrated Coreのスケジュール(2021年)


    Financial Accounting

財務諸表や財務指標の読み方、基本的な仕訳といった財務会計の基礎学びます。Integrated Coreの科目としては珍しく、グループアサインメントはありません。成績は個人アサインメントと中間・期末試験で決まります。内容は基礎的なものなので、会計のバッググラウンドがある方にはやや退屈かもしれません。しかし、担当講師が生徒を飽きさせないよう随所に工夫を凝らした授業を行ってくれるため、最後まで飽きることなく授業を受けることができました。

Quantitative Methods

記述統計、検定、回帰分析といった統計学の基礎を学びます。ビジネスでの応用に重点を置いていることもあり、理論的・数学的な説明はほとんどありません。とにかく、Excelを使って必要最低限の統計処理ができるようになることを目標にしているようです。授業の流れとしては、課題として出されるビデオを授業前に視聴して各テクニックを大まかに理解した後、授業で実践的なデータの取り扱いを学びます。

Critical Thinking

ビジネスの現場において、どのように誤った推論・意思決定が行われてしまうのか、行動経済学の知見を基にディスカッション形式で学んでいく授業です。毎回、授業の前にリーディングアサインメントが課され、授業はディスカッション形式で進められます。成績は、グループアサインメント×3回と期末試験、そして授業への貢献度(発言)で決まります。とにかくリーディングアサインメントの量が多いうえに、ディスカッションへの参加が(英語力的な意味で)難しいこともあり、個人的には前半戦で最も苦労した授業になりました。

Economics 

15回でミクロ経済学の基礎を学びます。前半は市場理論、後半はゲーム理論の基礎を学ぶのですが、とにかく授業進度が早いうえに、最適化理論といったミクロ経済学を学ぶうえで最低限必要な数学の説明も飛ばして進むため、経済学を学んだ経験がない人にとってはかなり厳しい授業だったと思います。成績は、グループアサインメント5回と中間試験・期末試験で決まります。

以上が、Integrated Coreの前半の概要になります。Integrated Coreは各分野の知識がないことを前提に進められるため、いずれの科目も内容は基礎的なものです。私の場合、Financial Accounting, Quantitative Methods, Economicsについてある程度知識があったことが幸いし、授業内容ではそれほど苦戦せずに済みました。一方で苦労したのがチームマネジメントです。基礎的な内容とはいえ、相当な量のアサインメントが出されるため、効率よく仕事を割り振らない限り、期日どおりに課題を終えることはできません。しかし、チーム内の各人の能力にはどうしてもバラつきがあり、協力して仕事を進めるのは想像以上に難しいことでした。そうした意味で、Integrated Coreはチームでの仕事の進め方を学ぶうえで良い経験になっています。

前半戦の反省も活かしつつ、後半戦も頑張っていきたいと思います。Kelleyに関して質問等ございましたら、是非ともKelley在校生までお問い合わせください。

https://kelley.iu.edu/kjsa/contact/

2021年9月13日月曜日

Me, Inc.

こんにちは。Class of 2023のT.Oです。
 早いものでBloomingtonにやってきてから2か月が経ちました。私にとっては初めてのアメリカ生活であり、日々の新鮮な出来事に目を奪われているうちにあっという間に時間が経っていたという感覚です。貴重な日々を無駄にしてはいけないと気を引き締めると同時に、社会人になってからもこんなにドキドキワクワクな毎日を過ごせることに早速MBA生活の醍醐味を実感しております。
 今回の記事ではKelleyの目玉プログラムの一つであるMe, Inc.について紹介させて頂きたいと思います。
 Me, Inc.では、1週間に渡ってMBAプログラムを乗り切るために必要なエッセンスを学びます。前回の投稿で紹介させて頂いたJump Startでは統計や会計の知識といったハードスキルに重点を置いていましたが、Me, Inc.ではキャリアマネジメントや自己分析といったソフトスキル、インタビューやケース面接対策といったテクニック的な側面について学びます。 最初の2日間はオリエンテーションという位置付けで、これから2年間の苦楽を共にするクラスメートとの顔合わせが主な目的です。3日目からは本格的にプログラムが進み、様々なコンテンツが凝縮されております。
 どのコンテンツも非常に学びの多いものでしたが、特に印象的だったものをいくつか紹介したいと思います。

n Life Story Experience & User’s Manual

3日目の午後に行われる本コンテンツでは、自分自身のこれまでの経歴を1分間にまとめてクラスメートにプレゼンします。内容としては決して複雑なものではありませんが、私にとっては初めての英語でのプレゼンテーションということもあり、とても緊張しました。

しかしこのタイミングで自分の過去と向き合う時間を持てたこと、英語に対する緊張感を緩和できたことは、これから始まるMBA生活を有効なものとするに際して非常に有益なものであったと思います。

 

n AAR Debrief

最終日の午前中に行われる本コンテンツでは、51組のチームで早速グループワーク&プレゼンテーションに取り組みます。テーマはMe, Inc.期間中に与えられますが、特に進め方や構成についての具体的な指定も無く、空き時間に自分たちで自由に議論を行いながらグループワークを進めていきます。

ほんの数日前に出会ったばかり&バックグラウンドも全く異なるチームメートとコミュニケーションを取りながら課題に取り組む難しさはありましたが、本格的に授業が始まる前にグループアサインメントに対する取り組み方を理解するうえでとても貴重な経験だったと思います。

また、Me, Inc.後も同じメンバーでグループアサインメントに取り組むことになるので、このグループワークを通じてお互いのことを深く知ってもらうという意図もあるものと思われます。

n Thank-you Exercise

AAA Debriefも終えた最終日の最後に行われる本コンテンツは、1週間を共にしたクラスメート一人一人に感謝の気持ちを付箋に書いて渡すというワークなのですが、私にとってMe, Inc.期間を通じて最も思い出深いクラスでした。

正直なところMe, Inc.期間中は常に戸惑いの連続でした。お世辞にも英語が上手とは言えない私が、どうやってクラスメートに貢献できるのか、クラスにおける自分の価値はいったい何なのか、常に自問自答の日々でした。私なりにできることを精一杯やり切った自身はありましたが、やはり一体どんなフィードバックが来るのか非常に不安に思っていました。

しかしながら、フィードバックはどれも感謝の気持ちに溢れており、心温かいメッセージばかりでした。受け取った付箋を眺めながら、本当に素敵な学校に入ったなと思いました。

 

以上特に思い出深かったコンテンツについて紹介させて頂きました。KelleyにはMe, Inc.だけでなく、IEPJump StartといったプレMBA的な位置付けのコンテンツも含め、学生がスムーズに新しい環境にキャッチアップできるような仕組みが確立されています。Me, Inc.が終わるころには、Kelleyでの2年間で向き合うべき自身の課題や目標が明確になるだけでなく、多くのクラスメートとも顔なじみになることができます。そのような準備を経た上で本格的にプログラムを迎えることで、効率的かつ積極的にプログラムに取り組むことができるのではないかと思います。

たった1週間ではありますが、上記の通り濃密な期間を過ごす中で改めてKelleyの魅力について実感することができました。クラスメートは皆優秀であることはもちろん、人として尊敬できる人ばかりです。自分も彼らに負けずに2年間のMBAライフを全力でやりきろうと決意を新たにしました。

来年入学を目指している方はエッセイ作成等が本格化してくる頃かと思いますが、体調には気を付けてぜひ頑張ってください。何か相談等ありましたらいつでもご連絡ください。

2021年9月5日日曜日

Jump Startについて

Class of 2023のY.Tです。6月にIEPに参加すべく渡米し、はや3か月が経ちました。こちらでの生活には慣れてきたものの、当初から懸念していた英語でのコミュニケーションやリスニングの能力不足が露わになっています。

8/9-13に参加したJump Startにおいてその英語能力不足は顕在化しました。Jump Startとは本格的なMBAがプログラムが始まる直前にKelleyが提供する事前予習授業です。受講要否はOptionalです。今年のJump Startはマスク着用の中、教室での対面授業となり、各授業、約40人の同級生と受講しました。

大まかな学習内容は以下の通りです。

◆ 科目

・ Quantitative 1:
エクセルの基本操作(一度も触れたことが無いような人が対象)。ワークシートの挿入方法やシート名の変更方法、コピペの仕方、ショートカットキーなど。

・ Quantitative 2:
エクセル「名前の定義」、データテーブル、ピボットテーブル、条件付き書式、COUNTIF、VLOOKUP、INDEX関数など。

・ Quantitative 3:
正規分布、二項分布。

・ Accounting:
簿記。貸借対照表や損益計算書、株主資本等変動計算書の概要や、各取引内容が帳簿上で仕訳され、財務諸表に反映されていく流れ。

・ Economics:
需要/供給曲線の考え方や限界利益/コスト、ゲーム理論。

いずれも100ドル/クラスと有料です(Quant 1のみ35ドル)。もし上記に関する基礎的な知識を英語でも理解できるほどに持ち合わせていれば参加の必要はないように思います。現に各クラス、半分程度の同級生は受講していません。

自分の場合はエクセルの統計への適用や経済のゲーム理論、簿記の仕訳作業などはこれまで触れたことが無かったため参考になりました。また、本格的な授業開始にあたって最低限求められそうなエクセルスキルや財務会計のレベルがおおよそ理解できたことも収穫だったように思います。

一方でこのJump Startの受講により見えたのは、冒頭に記載の通り自らの英語力の低さです。もともとリスニング能力に不安を感じてはいましたが、当初講師の説明はほぼ聞き取れず、授業中に同級生と行うディスカッションにおいても、マスクをしていたこともあってかNativeの人たちの会話は泣きたくなるほど頭に入ってきませんでした。こういったディスカッションは普段私が見聞きしてきた英語ニュースやTOEFL英語とは別次元のものであることを今まさに痛感しています。とはいえ予習有無により授業中の理解度が大きく変わることも分かりましたので、予習なく授業についていけるようになるまでは予習は行って授業参加したいと思います。

また、最初は周囲のコミュニケーション能力の高さにも圧倒されました。休憩時間などには同級生同士が会話で盛り上がる中、当初は自分から隣の同級生に話しかけることができず、焦燥感や孤独を感じることもありました。しかしそのような私でも、授業中のディスカッションで同じグループになった同級生や一緒にランチをともにした人、また諸々のイベントに参加して知り合った人など、すれ違えば挨拶や会話を交わせる友人の数も増え、居心地は1週間で少しずつ良くなっているように思います。1学年160人というスモールスクールであるがゆえに、限られた同級生と同じ授業、オリエンテーション、会合に参加する機会が多く、同級生との距離を縮めやすいというのもスモールスクールのメリットの一つであると実感しました。今後も無理はしすぎずに自分なりのペースで周囲との交流を進めていこうと思います。

なかなか恐怖感ばかりが植え付けられた最初の1週間でしたが、それと同時に同級生に優しそうな人が多いことに安堵し、また今後の数か月で自分がどこまで成長できるのか楽しみになった1週間でもありました。次回のブログ更新時に少しでも成長をお示しできるよう、今後頑張りたいと思います!