2021年10月27日水曜日

Integrated Core(前半)について

 Class of 2023Y.Y.です。今回はKelley1年目の秋学期の必修科目であるIntegrated Coreについてご紹介します。Integrated CoreFinancial Accounting, Quantitative Methods, Economics, Critical Thinking, Business Communication, Strategic Management, Marketing, Finance, Operation Managementの計9科目を一まとめにしたコースです。各科目のパフォーマンスを基に、Integrated Core全体に一つの成績が付与されるというユニークな仕組みになっています。また、すべての科目の課題をMBA Officeからアサインされた51組のチームで行わなければならない点も特徴です。学生のバッググラウンドが重複しないようにチームが構成されるため、互いの得意・不得意な部分を補いながら、各科目のアサインメントを処理しなければなりません。

Kelleyは前半7週間と後半7週間というミニセメスター制を採用しているため、Integrated Coreも前半と後半に科目が分かれています。今回は、Integrated Coreのうち前半7週間に行われた4科目の概要をご紹介します(正確にはBusiness CommunicationStrategic Managementは前後半にまたがっているのですが、今回は説明を省略します)。


       Integrated Coreのスケジュール(2021年)


    Financial Accounting

財務諸表や財務指標の読み方、基本的な仕訳といった財務会計の基礎学びます。Integrated Coreの科目としては珍しく、グループアサインメントはありません。成績は個人アサインメントと中間・期末試験で決まります。内容は基礎的なものなので、会計のバッググラウンドがある方にはやや退屈かもしれません。しかし、担当講師が生徒を飽きさせないよう随所に工夫を凝らした授業を行ってくれるため、最後まで飽きることなく授業を受けることができました。

Quantitative Methods

記述統計、検定、回帰分析といった統計学の基礎を学びます。ビジネスでの応用に重点を置いていることもあり、理論的・数学的な説明はほとんどありません。とにかく、Excelを使って必要最低限の統計処理ができるようになることを目標にしているようです。授業の流れとしては、課題として出されるビデオを授業前に視聴して各テクニックを大まかに理解した後、授業で実践的なデータの取り扱いを学びます。

Critical Thinking

ビジネスの現場において、どのように誤った推論・意思決定が行われてしまうのか、行動経済学の知見を基にディスカッション形式で学んでいく授業です。毎回、授業の前にリーディングアサインメントが課され、授業はディスカッション形式で進められます。成績は、グループアサインメント×3回と期末試験、そして授業への貢献度(発言)で決まります。とにかくリーディングアサインメントの量が多いうえに、ディスカッションへの参加が(英語力的な意味で)難しいこともあり、個人的には前半戦で最も苦労した授業になりました。

Economics 

15回でミクロ経済学の基礎を学びます。前半は市場理論、後半はゲーム理論の基礎を学ぶのですが、とにかく授業進度が早いうえに、最適化理論といったミクロ経済学を学ぶうえで最低限必要な数学の説明も飛ばして進むため、経済学を学んだ経験がない人にとってはかなり厳しい授業だったと思います。成績は、グループアサインメント5回と中間試験・期末試験で決まります。

以上が、Integrated Coreの前半の概要になります。Integrated Coreは各分野の知識がないことを前提に進められるため、いずれの科目も内容は基礎的なものです。私の場合、Financial Accounting, Quantitative Methods, Economicsについてある程度知識があったことが幸いし、授業内容ではそれほど苦戦せずに済みました。一方で苦労したのがチームマネジメントです。基礎的な内容とはいえ、相当な量のアサインメントが出されるため、効率よく仕事を割り振らない限り、期日どおりに課題を終えることはできません。しかし、チーム内の各人の能力にはどうしてもバラつきがあり、協力して仕事を進めるのは想像以上に難しいことでした。そうした意味で、Integrated Coreはチームでの仕事の進め方を学ぶうえで良い経験になっています。

前半戦の反省も活かしつつ、後半戦も頑張っていきたいと思います。Kelleyに関して質問等ございましたら、是非ともKelley在校生までお問い合わせください。

https://kelley.iu.edu/kjsa/contact/

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