2012年4月9日月曜日

BMAコンサルティングプロジェクト

Class of 2013のY.Mです。 ついに2週目に突入です。今回は僕が所属するBusiness Marketing Academy(通称BMA)のコンサルティングプロジェクトについてみなさんにご紹介したいと思います。このコンサルティングプロジェクトはアカデミーとは別に春学期で1.5単位が認めらるようになっており、その分プロジェクト内容も濃く、期間も長くなります。僕のプロジェクトの場合、1月の末にスタートして4月上旬に最終プレゼンをしたので、3ヶ月以上チームでプロジェクトに取り組んだことになります。

先ず1月はじめに教授からプロジェクト内容と協賛企業のリスト発表があります。今年は、Lilly, Dupont, PPG, Ecolabの4社が協賛、各社から1-3個のプロジェクトがアサインされ、合計8プロジェクトをBMA生約40人で分担しました。希望は、各人第一から第三希望までを伝えられます。僕の場合は、運よく第一希望が通り、エネルギー系市場への新規参入戦略に関するプロジェクトにアサインされました。

具体的には、クライアント企業が持つ水ろ過技術を、現在アメリカでブームになりつつあるシェールガス(頁岩層から採取される天然ガス)の採掘プロセスにいかし、市場参入できるかどうかの調査と、実際参入する場合の戦略を提案するというもの。もともと、エネルギー系の分野に興味があったことと、新規市場の調査ということで、インターン前にあえてチャレンジングな内容のものを選択したいという思いがありこのプロジェクトを選びました。

チームメンバーは、僕以外4人がインド人。。もう少しダイバーシティーを考えてくれても良いかなとも思いましたが、BMAはインド人が非常に多い為、まあ仕方ないところかなあと。

メンバーとプロジェクトが決定した後、1月末に、キックオフミーティングと称し、同クライアント企業からマーケティングマネージャーがわざわざ来校してくださり、プロジェクトの概要と、ゴールについて説明してくださいました。そこでお互いの疑問点や、ゴール設定の確認をフェーストゥフェースで行いました。このミーティング以降、毎週金曜日に同クライアントと週一回電話会議を設定し、進捗報告と、次回アクションプランの確認を行ってきました。

本プロジェクトは、クライアントにとって新規市場かつ、シェールガス自体も近年発展してきている新興エネルギーの一つなので、データ収集に非常に苦労しました。競合先の情報や、業界の動向、また参入是非を検討する為のコストデータなど、二次データだけではカバーできない部分が多々あり、これをどのように解決するかが、本プロジェクトの一番の課題であったといえます。

当然、学生としてリサーチ会社や、コンサルティング会社、はたまたシェールガス採掘企業にも直接電話・メールなどでコンタクトを試みますが、なかなか連絡が取れず、取れたとしても、期待した返答内容がもらえないなど、苦労しました。一方で、IUの中にThe Department of Geological Sciencesがあることを知っていた僕は、何気に同学部のウェブサイトを見たところ、何と我がIUにシェールガスの権威がいるではないですか!これは会いに行くしかない!!ということで、早速メールで面談のお願いをし、会ってもらえることになりました。実際の面談では、現場目線での業界動向が聞けたことにより、新規参入を決定する際のハードルが何であるかをより明確にすることができ、その後の提案書作りに多いにいかすことが出来ました。

3月に入ってからは、実際の提案書つくりを開始していきました。毎週一回、チームメイトのインド人の家で、授業後の夕方から夜12時くらいまで、議論をしながらコツコツと作り上げていき、それをベースにクライアントとの電話会議でも、方向性がずれていないかを適宜確認していきました。

そうこうしているうちに、4月になり、提案書も完成。本番二日前には、Prof. Fred(BMAの教授)の前で予行練習も行いました。普段はあまり、うるさく口を出すような教授ではないものの、本プロジェクトはBMAの面子もかかっているとあって、真剣そのもの。指摘も多岐にわたり、例えばスライド順、イラストレイアウト、セリフ内容の大幅変更など、かなりの修正をする必要が出てきました。これはプレゼン後気づいたことですが、実際のクライアントの評価ポイントは、この指摘による修正した点が大部分でした。

Prof, Fredは長年このプロジェクトに関わっており、クライアントがどういう目線で、本プロジェクトを見ていて、何を求めているかを十分に把握しているからこそ、指摘も的確なもになっていたと思います。改めて教授のすごさを知ることになりました。

そして、ついに先週の水曜日に本番。会議室にはマーケティングのディレクター、マネージャーなど6名ほどクライアント企業から来校されておりました。今回はインターン前の最後のプレゼン機会でもあったので、かなり練習をし、当日はほとんど緊張もせず、スムースに自分のパートをこなすことが出来ました。今後の課題としては、質問にも臨機応変に応えられるようになることですね。こればかりは、前もって練習できないケースがほとんどなので、正確に相手の意図を聞き取って、簡潔な英語で回答できる瞬発力を鍛えなくてはいけません。練習あるのみですね。

フィードバックも上々で、クライアントの担当マネージャーからは、"予想以上の出来にビックリだわ""よかったわよ"とお褒めの言葉を頂き、Fredも内容に満足していたようだったので、僕として、非常に納得のいく内容になり、すっきりしています。

と、こんな感じで一通りプロジェクトの内容を簡単に説明してきましたが、正直こういったプロジェクトについてはMBA生として出来ることの限界があると思います。学生という身分ではプライマリーリサーチがしにくいなど。。ただ、そうはいっても得るものも多く、自分が持つ問題意識によって、テイクアウェイも十分あると思います。今回はタイミング良く、インターン直前ということもあり、自分なりの反省点もはっきりすることが出来たので、非常に良い機会であったと感じています。





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