2013年10月26日土曜日

ケースコンペ

皆さん、こんにちは! Class of 2014のH.Mです。
すでにBloomingtonでは夜の最低気温が0度を下回り、昨日は今年初と思われる雪もぱらつく寒さとなってきました。

ここから3月頃まで、非常に長い冬が始まるんですが、寒さに負けず、後半年のMBA生活を楽しみたいと思います!


さて、今回はちょうどケースコンペに参加しており、その最終プレゼンが昨日行われたため、それについて記載したいと思います。


アメリカのMBAでは、有名な大手企業がMBAを含めて大学生向けにケースのお題を出し、それに対していかに優れた提案をできるかを競う、ケースコンペティションと呼ばれるものが頻繁に行われています。

それとは別に、Kelleyではコアの始まる直前とコアの終わりの2回に、学内でケースコンペティションが開かれます。学内と言っても、2回目のケースコンペは実際の企業が学校まで訪れ、かれらの前でプレゼンをすることになるので、通常のケースコンペとなんら変わりはありません。


今回私が参加したのは、Data Analytics Challengeというもので、データを用いた分析を中心としたケースコンペです。これ以外にも、Marketingにフォーカスしたケースコンペなどもあります。


簡単に今回参加したケースコンペのお題をご紹介しますと、クライアントはある高級車のメーカで、彼らは戦略のひとつとして、ドライバーの安全を確保する新技術の導入を検討しています。
それに際して、ドライバーの注意が逸れている時にそれを感知し、アラートを出すAlarting Systemの開発を検討しており、そのためにどのような状況下でドライバーは注意を削いでしまうのかを調べるリサーチを実施し、そのデータを集めました。
我々の課題は、このデータを分析し、彼らの戦略を考えるというものです。

ケースコンペはチームで参加しますが、今回僕のチームは4名で参加しました。スケジュールとしては、最終プレゼンの前に2回ほどinformation sessionが行われ、簡単にデータの説明とケース概要が説明されます。
その後は、各チームで集まって最終プレゼンまでにデータ分析をし、最終的なプレゼンにまとめます。

データ分析もそうなんですが、その結果をどのように会社の戦略に当てはめていくか、会社のビジネスを理解した上でsuggestionを搾り出し、会社へのrecommendationとしてまとめる、というのは実は意外と大変です。

もともと就活の時期とも重なり、なかなかチーム全体のスケジュールが合わなかったこともあり、僕たちのチームは最終プレゼン前の2日は、昼過ぎから深夜まで、学校のミーティングルームにこもって作業をしていました。下記の写真は、夜にお腹がすいてデリバリーを頼んだときのものです。

ケースコンペは上位チームには賞金がもらえるのですが、今回は残念ながら入賞することはできませんでした。
ですが、個人的にはとても面白かったし、いい経験ができたと思っています。また卒業までにチャンスがあれば、他のケースコンペにも参加しようと思っています。

ここでは簡単に私が思っているケースコンペに参加することのメリットについてご紹介したいと思います。

1.仲の良い友達とチームを組んで参加するので、楽しい。

やはり友達とわいわい言いながらミーティングをするのは楽しいです。たまに議論がヒートアップして空気が重くなることもありますが、時にはくだらない冗談を言いながら、作業をするのはとても楽しいものです。

2.MBAで学んだことの総合力が活かされる

ケースコンペはいわばコンサルの練習みたいなものだと思っていますが、そこで使うスキルというのは非常に多岐にわたります。今回のケースで言いますと、データの分析力はもちろん、統計手法の知識から、クライアントのビジネスの理解、戦略の策定やそれをどのようにマーケティングすべきか、将来の実行スケジュールはどうすべきか、また考えられるリスクはどのようなものがあるか、など、ファイナンス、マーケティング、ストラテジー、オペレーション、データアナリシスといった、あらゆる分野の知識が試されます。
それにプラスして、パワーポイントのデザイン力、また自分たちの提案をひとつのストーリーとして魅力的にオーディエンスにプレゼンする企画力、そしてプレゼンのソフトスキルまで。
パワポのデザイン力やプレゼンスキルは特に苦手としている日本人が多いのでいい経験になりますし、自分たちの提案を魅力的に伝えるストーリーの組立ても、いわば営業につながる部分があると思います。
これらの経験を一度にできるケースコンペは、本当にいい機会だと思います。

3.プレゼンの機会

最終プレゼンは外部の企業のマネージャーや、中にはVPの方もジャッジに加わり、我々のプレゼンを審査します。こういった緊張感あふれる中でのプレゼンの経験ができるのも、ケースコンペ、MBAの魅力のひとつではないでしょうか。

4.チームメンバー、mentorからのフィードバック、学び

今回のケースコンペでは、各チームに1名のmentorがアサインされました。我々のチームには、某消費財大手メーカーのビジネスアナリティクスのシニアがmentorとなっていただきました。彼とは電話ミーティングなどを通し、いろいろなアドバイスをもらうことができ、学びにもつながりました。
また、チームメンバーからも多くの学びを得ることができます。このようなプロジェクトでは、当然タイムマネジメントやデータの分析力、パワポのデザイン力やプレゼンのソフトスキルがキーとなってきますが、チームメンバーはそれぞれ自分たちの強み、弱みを持っています。
今回私は、たとえばプレゼンでの効果的な話し方、ストーリーの組み立て方やジェスチャーなどについて、チームメンバーのプレゼンの仕方を見て勉強になる部分が多かったですし、それ以外にも一緒に作業をすることで、今まで見えていなかった長所であったり、自分では考え付かないアイデアを出してくれたりと、学んだことは本当にいろいろあった気がします。

MBAではクラス以外にも、このようなチャレンジしてみると面白い機会がたくさん転がっています。ぜひ皆さんもMBAに行かれた際には、ケースコンペティションへの参加を検討してみてください!

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