2016年2月1日月曜日

改めて気付いたKelleyのセールスポイント

こんにちは、Class of 2016M.I.です。いよいよMBA生活も残り1セメスターとなってしまいましたが、実は私は最後のセメスターを交換留学生としてシンガポールで過ごすことになったため、既にアメリカを発ってしまいました。シンガポールでは、色々な出会いや驚きがあり、交換留学の機会を提供してくれたKelleyに感謝しているところですが、今回は、こちらに来てみて改めて感じたKelleyの良さについて語りたいと思います。

 カリキュラムの仕組み
 Kelleyのカリキュラムは1年目のコアセメスターでビジネスの基礎を学び、その後選択科目を履修していくという流れになります。私はビジネスのバックグラウンドが無かったことから、初歩の初歩から始めてくれるコアセメスターは大変助かりました。また、コアセメスターの期間は学校から割り当てられたチームで行動しており、私のチームは私の他にアメリカ人2人、インド人1人、ガーナ人1人と、多様なバックグラウンドを持つ個人が集まりました。チームが学校側から割り当てられるのは一長一短あると思いますが、留学生の一人としては中々異なるバックグラウンドを持つ人をチームに誘いにくいので、学校側から割り当てられたことによって、新鮮な体験をすることができたと思います。
また、選択科目については、非常に自由度が高く、一定の条件はあるのですが(例えば必ず1つの専攻の基準を満たすようにしなければならない等)、それ以外は自分のバックグラウンドに関係なく選択科目を選ぶことができ、また、他学部の授業も単位に加えることができ、非常にフレキシブルな科目選択ができるシステムになっています。
加えて、各セメスターは半セメスターごとに分かれており、各授業は一週間に2回行われることになります。これにより、非常に効率的に知識を習得することができました。例えば、月曜と水曜に開講される授業を取った場合、月曜と水曜それぞれに1時間半ずつの授業があり、それが7週間続くということになります。このハーフセメスター制を導入しているかどうかは学校によると思いますが、個人的な経験では、このハーフセメスター制により、宿題が出る回数が週に2回になっているため、勉強をしている時間も週1回の授業に比べて多く必要になるように感じています。また、1時間半の授業は短いため、教授もしっかりと分刻みで準備をしていますし、生徒にも十分な準備が求められていると感じました。加えて、週2回の授業により、記憶の定着が良く、最終講義で内容を振り返る時でも身に付きやすいということが言えると思います。

教授の質
KelleyTeaching Qualityが高いというのはランキング等で知っていましたが 、他校のMBAを受講するようになって改めて感じました。Kelleyの教授陣は熱心かつ親切で、生徒との距離も近く、授業は大変オーガナイズされたものが多いです。生徒の意見をまとめ、議論を方向付けて行く授業のやり方は、議論そのものに重きを置く事になり、教授の知識を生徒に伝授するというスタイルのアジアの教育方法とは異なるため、アジアの文化から考えるTeaching Qualityとは少し違うと感じるかもしれませんが、アメリカにおけるTeaching Qualityの高さというのを体験するには、Kelleyはうってつけのように思います。

生活のしやすさ 
ブルーミントンは大変安全で奇麗な町です。観光で東海岸や西海岸に行きましたが、アメリカの大都会と比べるとブルーミントンは浮浪者もほとんどいませんし、夜に町を出歩いても危険な思いをしたことはありません。これについては、大学の校舎が24時間オープンなことが物語っていると思います。土日でも自由に教室やBreakout Room(学生がミーティングをするための小部屋)に入ってミーティングができるのは非常に便利でした。大都市の大学では、部外者が入れないセキュリティシステムになっていると思います。セキュリティが強固なのは結構ですが、セキュリティを強固にする必要が無いぐらい安全な環境が一番ではないでしょうか。
また、生活費については、Kelleyが州立大学であることに加え、ブルーミントンでの生活費が田舎であるためかなり抑えられることから、費用対効果の面ではKelleyはアメリカのMBAの中ではほぼトップに位置していると思います(例えばこのサイトなどに費用対効果の高いスクールの一つとして掲載されています)
もちろん、費用対効果の「効果」の面ではMBAに何を求めるかによって個人差があるかもしれません。アメリカ人と日本人でMBAの価値は違うと思いますし、社費と私費では求めるものが異なると思います。しかしながら、少なくとも「費用」の面では、アメリカの大都市に比べて家賃は半分以下ですし、物価も都市部に比べて安めであることを実感します。また、「効果」の面でも、Kelleyでは企業との緊密なネットワークを得ることができるため、学生満足度が大変高いということも頷けます

英語
Kelleyが所在するインディアナ州ブルーミントン市は、アメリカの中でも田舎に位置し、大学関係者以外日本人に会う事がほとんどありません。そのため、必然的にネイティブの日常会話を聞く事になりますし、英会話の機会も増えます。これは、例えば英語圏以外のスクールであれば、コミュニケーションを取るときに、母国語では無い言語として英語を話すことになるため、なるべくシンプルな言葉でコミュニケーションを取るようにすると思います。逆に、英語を使えることが当たり前の環境では、誰かが話しかけてくれる時も、ネイティブ独特の言い回しを交えて話しかけてくれるため、アメリカ英語を学ぶという意味では当然アメリカのしかも日本人がほぼいないブルーミントンの環境は絶好では無いかと思います。
また、家族帯同でいらっしゃる方にとっては、無料で行われる図書館の英会話教室などは他のご家族の方とお知り合いになる良い機会になりますし、ショッピングセンターの店員などの地元の人々も非常に明るく朗らかなので、前向きな気持ちで英語に触れることができ、大変貴重な機会であったと改めて思っています。

今回は、Kelleyを離れてみて改めて感じたKelleyの良さについてたくさんあるうちのいくつかを書かせていただきました。MBA受験をする際、ランキングにも注目されると思いますが、ランキングはある特定の指標に左右されますし、またアメリカのランキングは主としてアメリカで就職する人が参考にするために作られているランキングだと思われるので、日本から留学生として受験する際はそれぞれのスクールについて本当に自分にフィットするかどうかをきちんと見極める必要があると思います。当然、MBAのスクールそれぞれにはそれぞれに違った良さがあると思いますので、各スクールを判断する際の材料の一つとして、少しでも本ブログが役に立てれば幸いです。

Kelleyに関しまして、何か疑問等ございましたら、お気軽にこちらまでご連絡ください

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