2018年3月25日日曜日

CEIBSへの交換留学

皆さんこんにちは、Class of 2018のH.Iです。

アプリカントの方はそろそろ進学先が固まってきた頃でしょうか。WL対策等をされている方もいらっしゃるかと思いますが、最後まで納得する形でやり遂げていただければと思います。

私はMBA最終学期の前半モジュールにおいて、中国は上海にありますCEIBS(China Europe International Business School)へ交換留学してきました。
これまで履修してきた授業にて中国企業が話題になることは多いですし、何より爆発的なスピードで成長を続ける中国市場・企業の現状をこの目で見たく、世界的にもランキング上位のCEIBSを交換留学先として選びました。

Kelleyは交換留学に力を入れており、現段階での情報になりますが、欧州、南米、アジア、アフリカの約20校もが留学先の候補となります。期間については、交換留学先のスケジュールにもよりますが、大まかなイメージとしてはKelley最終学期における1モジュール(半学期)もしくは1学期まるまる、という2パターンから選ぶことになります。

気になる交換留学にかかる費用ですが、大半の場合、追加で学費を払う必要はなく、Kelleyに既に支払っている授業料の範囲にてカバーされます。私の場合も、往復の航空賃や住居費を含む生活一般の費用のみを自己負担しました。
なお、卒業後にOPTを利用して米国内での就業を目指す場合は、最終学期も米国内に滞在している方が望ましいので注意が必要です。

さて前置きが長くなりましたが、実際CEIBSに行ってみてどうだったのか?色々と感想を述べたいと思います。

1.ネットワーキング
将来的に中華圏でビジネスを行うのであれば、中国のトップスクールであるCEIBSでMBAを取得するメリットは大きいのは間違いないでしょう。太っ腹なことに、交換留学生でもアラムナイネットワークに加入可能です。なお同じように米国(Chicago Booth, Kellogg, Cornell, Virginiaなど)から交換留学に来ていたメンバーは殆どがアジア系米国人なのが良い意味で驚きでした。彼らとも親しくなり、グローバル人材の中でもアジアに関心がある層とのネットワークが広がったことは今後の財産だと思います。
CEIBSの校舎


2.授業
CEIBSは積極的に優秀な外国人教師を雇っているため、Teaching Qualityに関し非常に高いと感じました。この点についてはKelleyとCEIBSでは大きな差はないというのが正直な感想です。
授業形式で気になった点としては、CEIBSに於ける1コマ3時間という長さは米国MBAではあまりないのかなと思います。またCEIBSの方がよりレクチャーに割く時間が長かったと思います。日本の大学時代を彷彿とさせる雰囲気があり、これは東アジア的な文化故なのかもしれませんね。
扱うケースとしてはやはり中国に関するネタが多く、授業中にベンチマークとして日本や日系企業が登場する場面もKelleyより圧倒的に多かったです。卒業後、日本、アジア界隈でビジネスをするのであればCEIBSで学ぶことはとても効果的かつ有意義だと思います。

3.生徒
母国である中国人や華僑がマジョリティーです。しかし、その大半が国際経験有りでして、例えば同じチームを組んだ中国人もIowaでUndergradを過ごしたり、TorontoでUndergradそして米系消費財企業で数年勤務、というようにグローバルな環境での経験をもった学生が多かったのが印象的です。日本でこのようなグローバルなMBA環境が作れるのだろうか?と色々考えさせられることも多々ありました。
また、欧米文化と東アジア文化ではそれぞれ重視されるスキルセットが異なる印象を改めて持ち、例えば、「優秀な生徒」という定義も国や地域によって異なるものだと感じた次第です。
約10年ぶりの積雪量だったそうです

4.生活
上海は大都市でありエンターテイメントに事欠かず、食事を含めて快適に過ごすことができました。レストランやスーパーなど殆どの場所でWeChatやAlipayで支払いができますので、財布を持ち歩く必要はありません。また便利な地下鉄+シェアサイクルMobike/Ofoを使えばどこにでもスイスイ行けてしまいます。またUberとの競争に打ち勝ったDidiもかなり便利でした。こうした便利な生活環境に慣れるにつれ、日本のマーケットが閉鎖的かつ柔軟性に欠け、国際的な競争力を失ってきている事実を実感せざるを得ませんでした。
Pudong(浦東)のビジネス街


MBA2年目をどう過ごすかは人それぞれだと思いますが、交換留学は新たな視点やネットワークを得るには有効な手段だと感じました。アメリカに幾分か染まった状態で、外部からアメリカを見るというのも面白い経験でした。

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