2013年3月18日月曜日

米国と欧州の大学院の違い

こんにちは。Class of 2013Y.Tです。ブログの投稿もこれで最後、と思いきやもう一回投稿が卒業後にあるみたいなので、もう一回このブログに投稿させていただきます笑。2年生は最後は「My life at Kelley」「MBAをどう現場で活かしているか」に関する投稿が多くなるのではと思っています。

さて、お約束通り、僕は最後のセメスターはフランスのHECに交換留学をしていたということもあり、今回は米国と欧州の大学院の違いについて書きたいと思います。一点、付記したいのは、僕は出願したときも1校を除いては全部米国のMBAだったということです。できるだけニュートラルに書こうとは思っていますがどうしても若干米国側にバイアスがかかってしまうかもしれませんのでその点は差し引いて読んでいただければと思います。僕らの代では欧州MBAから米国MBAに交換留学している人も何名かいますので(逆も然り)そういう方をMBA fairとかでつかまえて話を聞くのもおもしろいかもしれませんね。

まず簡単に米国と欧州の大学院の良さについて箇条書きにしますと。

米国の利点
1.    学問をする上での環境が良く整っている。
2.    英語力は米国の方が向上する環境がある。
3.    アメリカ人のプレゼンのうまさは日本人には欠けている点で学べるところは多い。

欧州の利点
4.    Diversifiedされた環境で勉強できる。
5.    周りの学生がInternational studentsなれしている。
6.    TOEFLである程度対応できる。
7.    負荷が軽め。

両方行って感じていることを書いているのでそれぞれのデメリットは反対側にかいてあることの逆と捉えていただければと思います笑。では一つずつ説明していきます。

1.    学問をする上での環境が良く整っている。
欧州にきて一番感じたのは、米国はやはり学問をする上での環境が良く整っているなということです。例えば、我々のようなInternational students向けの事務手続き一つとっても、米国の方が効率が良い気がします。後はシラバス一つとっても米国の方がわかりやすいですし、プリンターなどのインフラの設備も米国の方が整っているように思います。米国は世界的にみてもやはり学問という点では進んでいる国なのでこういうところで、米国の利点がでていると感じました。

2.    英語力は米国の方が向上する環境がある。
米国MBA70%がアメリカ人です。英語力という点では米国にいる方が確実に向上するでしょう。ただ、米国で漫然と勉強していたも、到達するレベルは「教授がいっていることは大体わかる」「授業での学生の発言も大体わかる」「自分の意見を大体いえる」というところだと思います。これ以上のレベルになるには(教授のいってることがほぼ全てわかる、アメリカ人同士の会話に入っていけるなど)、自身で空き時間に英語のドラマや英語を何度もみてシャドウイングしたり、アメリカ人のTutorをつけてWritingSpeakingを定期的にしたりという、自身での努力が必要になってきます。話はかわりますが、米国トップスクールにいっている知り合いも「英語でやると自分のパフォーマンスの2割くらいになるわ」といってました笑。一方欧州では欧州人の教授も多く英語がなまっていたりすることもあるので、本当の英語を吸収する場面は減ってしまうかもしれません。

3.    アメリカ人のプレゼンのうまさは日本人には欠けている点で学べるところは多い。
欧州にきて思うのは、やはりアメリカ人のプレゼンはうまいなということです。中には中身のないプレゼンもありますが、それでもあれだけ堂々と受け答えするのはたいしたものだと思います笑。日本人はアメリカ人のプレゼンから学ぶところは多いと思います。もちろん欧州の大学院にもアメリカ人はいるのですが20%いるか70%いるかでは得られるものは結構違ってくると思います。

次に欧州の利点です。

4.    Diversifiedされた環境で勉強できる。
これは皆さん、ご存知の通り欧州で学ぶ一番の利点です。僕自身、交換留学を決めたのもこれが一番大きな理由です。こちらの学校にはKelleyにいない国籍の学生がたくさんいますし、フランス人がdominateしているわけでもありません。色々な国籍の人と議論をして、様々な価値観を吸収したいなら欧州の方がいいかもしれません。

5.    周りの学生がInternational studentsなれしている。
アメリカは大きな国ですがある意味日本に近くて隣接する国が少ないです。ですので特に学校が始まったときに感じるのは、アメリカ人はInternational studentsなれしていないということです。もっとも彼らの大半は最初のセメスターがおわると気づき始め、1年たつとだいぶかわるのですが。そしてこれがアメリカMBA officeの狙いの一つですね。一方で欧州はやはり隣接している国が多いので、総じてInternational studentsなれしている気がしました。日本人も欧州大学院ならすんなりと入っていけるのではないでしょうか。

6.    TOEFLである程度対応できる。
これは2とも関連するのですが、TOEFLでしっかりと勉強すれば欧州ではある程度対応可能だと思います。TOEFL90/100/105/109に壁があるといわれていますが105とれば欧州ではそんなに苦労することなく授業や議論に入っていける気がします。逆にいうと米国では105とろうが108とろうがドメである以上最初はやはりきついです。

7.    負荷が軽め
これもこちらにきて感じています。総じて欧州の方が負荷は軽めではないでしょうか。ただこれは7だけではなくすべてでいえるのですが、僕は米国ではKelley, 欧州ではHECしか知りません。なので、他の学校からすればまた違うかもしれません。少なくともスペインのある学校はめちゃくちゃ負荷が重いとも聞きますので、この投稿自体、一参考程度に読んでいただければと思います。


最後に、気づいたこととしてはやはり欧州では欧州のビジネスのケースを扱う機会が多く、米国では米国のビジネスのケースを扱うことが多いです。上海のMBAから交換留学でKelleyにきていた人も上海のMBAでは中国のビジネスのケースを扱うことが多いといっていたので、やはりその大学院のある国のビジネスを学ぶということが多くなるのではないでしょうか。

もう受験生の皆さんはそろそろ進学先も決まった頃でしょうか。期待に大きく胸をふくらませていることと思います。特にドメの方は、今のうちにできるだけ英語のドラマや映画にふれておくことをお勧めします。当たり前ですがこちらではTOEFL Listeningのような会話は存在しません笑。そして会計をかじったことをない方は簿記3級くらいはやっておくことをお勧めします。そして数学が苦手な方は統計学を少しでもやっておくことをお勧めします。

これからまさに受験がはじまる方は、TOEFL/GMATの息抜きにこういった他校のも含め、在校生ブログを読まれてモチベーションをあげていただければ幸いです。そして手遅れになる前にMBAが本当に必要なのか良く自問自答されることをお勧めします。

2013年3月14日木曜日

続CEIBS@上海


どうも、Class of 2013Y.Mです。先日上海および東・東南アジア旅行から帰ってきました。現在学校は春休み真っ只中で、Bloomingtonもいつもより静かな感じがします。前回のブログで上海のCEIBSに交換留学することをお伝えしましたが、今回はせっかくなので、僕が履修した3科目(Health Care: Economics and Industry, Proactive Leadership and Conflict of Interests, The Future of Global Banking and the Case of China)のうち、特に興味深かったThe Future of Global Banking and the Case of Chinaについて触れてみたいと思います。(本授業もそうですが、さすが中国の学校だけあって中国市場にフォーカスした授業は充実しています。このように個別の事象や特定国の事情に興味のある方にとっては、交換留学は本当に良い機会だと思います。)

 

前回のブログでも少し書きましたが、実際に1か月間上海で生活すると、そのスケールの大きさに圧倒されます。これが現在世界で最も成長している都市なのだと肌で感じることが出来ました。以前までは知らなかったのですが、どうも2020年までに上海を世界金融センターにするという国家プロジェクトまであるらしく、その勢いはとどまることを知りません。一方で、それを達成するには色々と問題点があるのも事実なのです。本授業では、70年代から徐々に進められてきた金融改革を中心に、今後さらに中国経済が成長するためにはどうしたら良いかをレクチャーを主体に学びます。

 

そもそも70年代からの改革によって、

    投資活動が活発になり、生産性が向上することで高い経済成長率を実現

    商業銀行の多様化により、高いレベルでの総資本形成を達成

    家計への貸し出しを徐々に緩和(特にリテールおよび不動産)

することに成功してきました。

 

一方で、

    比較的低い資本コストによる過剰投資

    社会保障制度の不備による家計の高い貯蓄率

    限定的な投資オルタナティブによる不動産への資本流入と同バブルの崩壊リスク

    脆弱な金利システムと柔軟性に欠ける為替制度による不十分な金融リスク評価

などの問題点も引き続き指摘されています。

 

このような状況下では、企業および家計のROIは低調なままであり、重度の国営企業(特に国営商業銀行)や地方政府への依存はマーケットの自立性を阻害し、企業のコーポレートガバナンスを損なう恐れがある一方、実際にどの程度の債務規模なのかが不透明になり、それに対する対策を立てることを難しくしているとも言えます。

 

これに対し胡錦濤政権下では、

    国有企業改革

    医療・年金改革など社会保障制度改革(特に農村部)

    非都市部(内陸部など)への補助金支出拡大

    戦略的産業支援

 

などを重点政策に据えてきていましたが、社会保障制度改革以外は問題の本質から外れているように見受けられます。今後、習近平政権下で上記挙げてきた問題点(特に過剰な投資・資本蓄積)に対しどのような対策が打たれるかが今後のポイントとなるのでしょう。

 

講義以外で実際に現地駐在員と話しても、帰任に際し、「元建てで貰った給与をどのように日本に持って帰るか悩んでいる」、とか在中外資金融機関のMDのレクチャーで、「依然すべての金融機関のうち、外資金融機関が中国で占める取扱高はほんの数%に過ぎない。」などの話を聞くたびに、中国の金融システムはまだまだ閉鎖的であり、実際に2020年に世界の金融中心になるためには、更なる改革開放が必要だと感じる場面は多いような気がしました。

 

以上、簡単に触れてきましたが、みなさんがKelleyに進学された際も、アメリカに囚われず、ぜひこの交換留学システムを活用して、色々と見聞を深めていただければと思います。

 

*写真は上海留学の際のものです。。


2013年3月4日月曜日

リサーチプロジェクト、そしてシリコンバレーへ


こんにちは。Class of 2014S.Oです。

今回は、Academy Intensive Week #2 についてご紹介したいと思います。
私の所属するEntrepreneurial Innovation Academyでは、先週、リサーチプロジェクトの最終プレゼンを実施し、その後シリコンバレーへスタディトリップに行ってきました。
社費生としては、会社で出来ない体験をすることもMBA留学の目的の一つと考えていた為、実地的な経験を積めるAcademyは、Kelleyの大きな特徴の一つです。

①リサーチプロジェクト

昨年末から約2か月を掛けて、新技術の商業化戦略をリサーチし、依頼者宛にプレゼンを実施しました。今年は5件のプロジェクトのうち2件が、ロシアで開発された新技術に関する案件で、私もそのうちの1件に携わりアメリカでの商業化の可能性を検討しました。私のチームは当初3人でしたが、うち1人が途中で他学部へ転籍してしまい、アメリカ人と2人でプロジェクトを進めなければならず、リサーチ、プレゼンともに負荷が大きかったですが、その分充実した経験を積むことができました。以下、今回のプロジェクトでの学びについて書こうと思います。

・ 本当にマーケットは存在するのか?
   
まず新技術ですので市場での認知が全くありません。プロジェクトを進める上で最も重要なポイントは、そもそもその技術は使えるのか?どんな市場で、どんな利用を想定できるのか?その市場では今何が起きていて、何が評価されているのか?その上で新技術が持つ特徴は市場でどう受け入れられるのか?という点から出発することにあります。開発者は技術に絶対の自信を持っていますが、その分視野が狭くなっている可能性が高く、またビジネスの視点に欠けていることもあり、開発者とは別の視点で、ビジネスの可能性を見極める必要があります。その上で、ターゲットとする市場を絞り込み、競争環境、市場規模、潜在的なパートナー等をリサーチし、最終的に商業化プロセスとそれに伴う投資について検討します。では、その技術が商業化に足る特徴を持っていない時はどうするのか?それも結論の一つです。商業化できないと判断するならば、きちんと裏付けを行ない、開発者にそのことをフィードバックすることも重要です。

・データよりもマーケットの声

プロジェクトの方向性を検討し裏付けていく中で、多くの情報収集を要することになりますが、やはり一番有効な情報は、「想定される市場」の当事者に直接聞くことです。実際に多くのエンジニアやセールス担当者にヒアリングをしましたが、データや文献になっていない情報も多く、苦労話やユーザーのこだわり、市場参加者の構造など生きた情報を得ることが出来、結果、開発者に対し価値ある分析を提供することが出来ました。と言っても、ホームページを見て飛込みで電話やメールをすることになりますので、無視されたり断られることも多く、短い時間で何を聞き出すか、聞き出す順番をどうするか、他の関係者を紹介してもらえないか等、色々工夫をして取組みました。アメリカで関連の研究を行っている機関にもヒアリングを試み、共同研究の可能性も模索しました。

・限られた情報の中で、どう進めるか?

開発者との間で守秘義務を負っている為、新技術そのものを開示してヒアリングすることができません。また新技術ゆえ、その技術に的を絞ったデータや文献を必ずしも見つけることが出来ません。またロシア案件の苦労する点として、メールや電話を政府から監視されているらしく、ロシア側が情報開示に慎重になっている点です。最初は驚きましたが、国が違えばビジネス環境も違うもの。また情報が乏しい中で、「どうやって進めていけばいいんだよ!!」と投げ出したくもなりましたが、そこはMBA生として、適切な前提条件を置いて判断していかなくてはなりません。限られた情報の中で、自分達の議論に穴は無いだろうか?突っ込まれはしまいか?と常にストレスを感じながらも、議論の形を作って成果を出していくことが重要だと思いました。


②シリコンバレーへ

さて、ストレスの多かったリサーチプロジェクトを終えた後は、アカデミーメンバー全員でお楽しみのスタディトリップです。今年は、初の試みとして、MBA生のみならず、インディアナ大学のIT関連、バイオ関連のPhD学生10名が加わり、学部横断的な内容になりました。場所はカリフォルニア大学バークレー校を拠点とし、起業家、ベンチャーキャピタリスト、サンフランシスコで活躍する卒業生による講演のほか、eBayCiscoDellが昨年買収した会社や起業支援センターを訪問しました。朝早くから夜のディナーまでぎっしりと詰まったスケジュールで、教授の人脈の広さに改めて驚きました。
私は今まで西海岸に行ったことが無かったので、シリコンバレーの環境に触れることが出来たこと、金融出身者としてベンチャーキャピタリストの話を聞けたこと、寝食をともにしたメンバーと今まで以上に仲良くなれたこと、が最大の収穫でした。
また個人的には、MBAに来る前、私の担当する顧客企業がシリコンバレーのベンチャー企業の買収に関心を持っていた為、米国の拠点と連携し案件を探索していた経緯があり、実際の起業環境をこの目で見ることが出来たことは、貴重な経験になりました。

最終日の夜はフリータイム。メンバーと連れ立ってサンフランシスコのダウンタウンに繰り出し、寿司屋で美味しい鮨と日本酒を楽しんできました。
カリフォルニア大学
バークレー校

シリコンバレーの企業訪問
美味しい鮨を堪能








2013年2月25日月曜日

クリエイティブ・シンキング

Class of 2014のH.Mです。

春セメスターの1st 7weekも無事終わり、春休みまで残すところAcademy weekのみとなりました。
ブルーミントンは一時期氷点下10度以下まで下がることもありましたが、最近はだいぶ寒さも和らぎ、(と言っても最低気温は氷点下ですが。。)春が待ち遠しいです。


さて、今回はMBAで学び始めてからふと思ったことについて綴りたいと思います。MBAではクラス・ディスカッションが非常に活発に行われます。

ディスカッションが活発になる条件として、発言する人数が多いことと、アイデアの数が多いことが挙げられると思いますが、こちらに来て思うのは、やはり自分ではあまり考えもしないようなアイデアを他のクラスメイトが普通に発言していることです。

そこはやはりダイバーシティゆえだと思うんですが、そういうことを目の当たりにすると、自分がこれまで考えていたことは、自分という主観の枠組みの中でしか生まれてこない、ある意味とても狭いものだったんじゃないか、ということを最近思うようになりました。
それと同時に、なるべく常識とか、これまでの自分の発想にとらわれないアイデアを出すように心がけるようになりました。

例えば、「13個のりんごを4人で平等に分けるにはどうしたら良いか」

という問題に対して、私(というか多くの日本人)はまず頭に、

13÷4=3余り1

という式が浮かぶのではないでしょうか。そこから余りの1をどうするか必死に考える。。


でもおそらくアメリカ人や他のクラスメートは全く違うアプローチをすると思います。

上記の考えに近いものから順に上げていくと、
「1個を4等分に切る」
「1個は置いといて残りを配る」

まあここまでは算数的な考え方ですよね。

そこから徐々に枠を外してツッコミをいれてみますと、
「1個を売ってそのお金を均等に分ける+一人3個」(りんごがお金に変わってますやん)
「3個買ってきて一人4個ずつ配る」(金あるなら最初から4の倍数買っとけばいいやん)
「じゃんけんで決める」(もはや均等じゃないやん)
「ジュースにして4人で分ける」(原形とどめてませんやん)
「種を取り出してりんごの木を植える」(いつまで待たなあかんねん)

などなど。。
こう考えてみますと、最初のアイデアがいかに色んな「枠」に縛られていたかがわかるかと思います。

今セメでは計4つのチームアサインメント、プロジェクトに携わったんですが、チームを組んでプロジェクトやアサインメントに取り組むと、本当に予想していないことをチームメイトが提案したり、あらぬ方向に行くので、面白いです。(時間がないとめんどくさいと思うこともありますが笑)

また、教授もこういったアサインメントではクリエイティブな解答を求めているケースが多く、チームによって本当に様々な答えを出してきます。

他のMBA校では、クラスで教授が質問をしても手が挙がらない、といった学校もあるようですが、Kelleyではそのようなことはありません。
また、チームアサインメントでも多少「どこまでこだわるか」といった程度の差はありますが、基本的に皆真面目に課題に取り組んでアイデアを持ち寄るので、フリーライダーという話はほとんど聞きません。
こういったKelleyの環境がクラスのディスカッションを活発にし、またクリエイティブな発想が生まれるのを後押ししているのではないかと思います。

単に授業から学ぶのではなく、そういったインターアクションを通じて学びがあるのもKelleyならでは、という部分が大きいと思いました。

2013年2月16日土曜日

MBA Life をSurviveするために・・・


こんにちは。Class of 2014N.K.です。

今回の投稿はいつもと趣向を変えて、半年間のCore Programを終えて実感した「厳しいMBA生活をSurviveする上で結構役に立った」・「意外と出番が多かった」モノやツールなどを真面目なものからどうでもいいものまで紹介したいと思います。
(*あくまでも一個人の見解に基づくものです。)


【モノ編】
o     Business Casual Attire
Academy tripで企業訪問する際やConsulting ProjectでクライアントをKelleyに招いてkick-off meetingをする際などもほとんどが” Business Casual Attire”指定でした。日本人的考えだと、ついつい「Business Casualと言われてもどんな着こなしをしていいかわからない。とりあえずネクタイをしておけば大丈夫だろう。」と考えがちですが、これはNGです。
私のAcademyの担当教授も、「Business Casual Attireというドレスコードでゲストを呼んでいるのに、ホストである我々がネクタイをしてフォーマルな装いでいたら相手をUncomfortableな気分にさせかねない」、とネクタイを着用してきた学生にネクタイを外させるなど、ビジネスの場におけるアメリカ人のEtiquette意識は意外と高いです。UnderdressedでもOverdressedでもなく、TPOにあったAttireが求められます。従ってスーツとネクタイだけでなく、チノパンやボタンダウンシャツなども用意されるのが良いと思います。
私はBusiness Marketing Academyに所属していますが、BMAではナプキンやバターナイフの使い方からワインをシャツにこぼした時の対応までDining Etiquette全般を教えてくれるEtiquette LunchというSessionがあります。食事中、相手にtable salt (pepper) をパスするように頼まれたときは、salt  & pepper2つセットで渡さなければいけない、など意外と知らないルールもありました。こんなことまで教えるなんて、ビジネススクールってすごい所だなと実感しました・・。
 

BMA恒例(?)のEtiquette Lunchセッションの風景

o     MBAノウハウ本ファイナンスの知識が無かったため少々苦労しましたが、Kelley卒業生の方が執筆されている道具としてのファイナンスという本が非常に役に立っています。また今まで統計というものを学んだことがなく、Regression(回帰分析)などを学ぶBusiness Analyticsの授業は苦労しました。文系で数学アレルギーの方は、統計学やビジネスリスク分析の入門書を用意しておくと役立つかもしれません。
o     性能の良いノートパソコンノートパソコンは毎日持ち運びますし、毎日かなりの時間使いますので、少々高くても性能の良いものを絶対推奨します。重い教科書と一緒にバックパックに入れて持ち運びすることもよくあるので、小型・軽量・堅牢なもの、さらに1日に何度も電源ON/OFFするので、CPUの性能が良いものを選べば電源が立ち上がるまでの時間も短くストレスもありません。
Hardware面では、①小型 (液晶14インチ以下) 、 ②軽量、③堅牢 (持ち運びが多いためHDDモデルよりも振動に強いSSD内臓モデル) 、④長時間駆動 (低電圧CPU+バッテリー駆動時間5時間以上) 、といったスペックを備えているものが良いと思います。私も使用していますがUltrabookがおススメです。Kelleyの学生に人気があるのは
ASUS東芝の機種でしょうか。
Software面では特に必要なものはありません。というのも、IUの学生であれば
IUwareというサイトから最新のMicrosoft Office Package (英語版) を無料でダウンロード可能です。日本でライセンスを購入すると1万円以上かかることを考えるととてもお得です。
Macを利用している学生も多いですが、ExcelなどMicrosoftApplicationの親和性の問題もあり (Business Analyticsなどの統計の授業でしばしば問題が発生) ますのであまりおススメできません。
新規購入を検討している方は、デジタル製品に関して言えば米国の方が安いので大学の近くにある
BestBuyで購入するのも賢い選択だと思います。
o     英和辞典 (紙版)試験では紙の辞書なら持込OKですが、電子辞書はNGな場合が多いです。1冊用意されると安心かもしれません。(とは言え試験は時間との戦いなのでいちいち単語を調べている時間もありませんが・・。)
o     ステンレスマグ(水筒)こちらの自販機では炭酸類が多くお茶類(売っていても加糖)などが売っていないので、自宅からお茶やコーヒーを持参しています。お財布にも健康にも優しいです。保温性・携帯性に優れ、しっかりと蓋がしまる携帯ステンレスマグが便利です。
o     第二外国語の会話本他のInternational Studentと仲良くなるには彼らの言葉を覚えること、これが一番の近道だと思います。私もアメリカ人の友人が日本語を知っているとと驚きと嬉しさで少しテンションがあがります。これは全世界共通で、ヒンディー語など少しでも単語を話せるだけでもインド人と一気に仲良くなれます。おススメはやはり旅の指差し会話帳シリーズでしょうか。中国語やスペイン語も役に立つと思います。
o     旅行ガイドブック
私は旅が好きで、セメスターの合間の休みには積極的に旅行をしています。休みの直前期は試験などで意外と忙しく、計画的に休みのプランを作るためにも、興味のある国や地域のガイド本をあらかじめ購入されておくと良いかと思います。忙しい試験期間に地球の歩き方を眺めて息抜き・モチベーション
UPしています。



【サービス・ツール編】
o     Dropbox / Google drive / SkyDrive / Boxオンラインストレージとローカルにある複数のコンピュータとの間でデータの共有や同期を可能とするオンラインストレージサービスです。いずれも無料で使用でき、チームメイトとの資料のやり取りなどはだいたいこれらを使っています。大切なデータでも、クラウド上に保存しておけば万一ハードが故障した際も安心です。
o     Facebook / LinkedIn/ Twitter /Google ReaderSNSMBA Lifeに欠かせないツールです。KelleySocial EventはだいたいFacebookを通じて案内が来ますし、Facebook上でクラブ活動など色々なコミュニティーに所属できます。
LinkedInKelleyに入学後、Me Inc. というCareer Development Programで各自Accountを作るので、あらかじめ使い方などに慣れておくと楽だと思います。
プロジェクトでコンサルティングを行う企業などの情報収集にはLinkedInGoogle ReaderTwitterなどが役に立っています。


【知識・経験編】
o     ExcelPowerPointのスキル職務経験などにもよると思いますが、意外と周りの学生はExcelPowerPointを使い慣れていません。「Excelは普通に仕事でよく使ってる」というほうかなと感じられる方は、こちらでは「エクセルができる」レベルに属すると考えていただいて間違いないと思います。PowerPoint についてもスキルをお持ちの方は、最初のCase Competitionからチームに貢献できることは間違いありません。私自身も、得意という自負があった訳ではありませんが、結局チーム内で1番よく知っていたので、ExcelPowerPoint担当をよく任されていました() 渡米前に時間がある方はスキルを磨いておくと重宝すると思います。(各種ショートカット、関数、ピボットテーブル、ソルバーなど。)
o     簿記2級の知識簿記2級程度の知識があれば必須のAccountingの授業はある程度安心して受講できます。CoreAccountingでは基本的な財務諸表の仕組みだけでなく細かい仕訳も学習します。さらに春セメスターにも会計が必須科目(管理会計)となっており、製造間接費の配賦や予算差異分析、損益分岐点管理なども学習します。
o     中小企業診断士の知識名前からはあまり想像できませんが、中小企業診断士で学ぶ分野は、財務・会計(= Accounting & Finance)、企業経営理論(= Strategy)、運営管理(= Operation)、経済学・経営政策(= Economics)等と、Coreで学習する複数の科目をカバーしています。もちろんCoreは英語ですし、学習内容もより実践的になるため難易度も異なりますが、それでも勉強しておいて良かったと思ったことはしばしばありました。
o     もちろん“今の自分に無いもの・欠けているもの”を身につけるためにビジネススクールで勉強するわけですから予備知識が無い状態が当たり前だと思います。また、日本語ではなく英語で勉強すること自体にも意義があると思いますので、上記はもちろん留学前に身につけておくべき必須のスキルではありません。しかしながら、あらかじめベースとなる知識が日本語でInputされている状態で授業を受ける場合とそうでない場合では理解の度合いが異なってくるのも事実だと思いますし、予習の時間などをより効率的に活用できると思います。また、Core8科目の中で1つでも得意科目があると気持ちにも余裕がでてきます。そういう点で“役に立ったもの”として挙げさせていただきました。

【番外編 : 意外と出番が少なかったもの 】
o 
o     電子辞書Kelleyはどこにいても無線LANに接続できるので、電子辞書よりもパソコンからオンラインの辞書を活用する機会の方が多いです。 (もちろん授業中のPC使用を禁止する教授もいますので、そのときは電子辞書を使うので、全く出番がないという訳ではありません。) 私はALC社の英辞郎onthe Webというサービスを使っています。無料版もありますが、月額300円払って有料版を利用しています。単語にタグ付けできて登録できたり、小窓モードにしたりなど大変重宝しています。
o    仕事で使っていた電卓仕事で慣れ親しんだ電卓を持ってきましたが、ファイナンス用に関数電卓をこちらで新しく買ってしまったこと、ちょっとした計算はiPhoneの電卓アプリで十分なこと、本格的な計算であればエクセルの方が便利なこと、などの事情もあり今のところほとんど出番がありません。


本当はもっと色々あると思うのですが、今思いついたものはこんなところでしょうか。

受験生の方は体調管理に気をつけてもうひとふん張り頑張ってください!
(かくいう私も昨日から風邪をこじらせてしまいました・・。) このブログを読んでいるアプリカントの方が、今年の夏からKelley Communityの一員になっていただけたらこれほど嬉しいことはありません。合格の瞬間はもうすぐそこまで来ていますので、最後のラストスパート頑張ってください!

我々にて力になれることがありましたら、遠慮なく在校生一同までご連絡いただければと思います。


2013年2月10日日曜日

Can you survive MBA?

Class of 2013TYです。

Class of 2013はあと3ヵ月弱で卒業ということもあり、このブログでも最近はいままでのMBAプログラムの振り返りや何を得たのかといった趣旨の投稿が多いですが、今回私はもっと原点に立ち戻ってみたいと思います。

テーマはずばり、「海外経験のない純ドメ日本人がアメリカのビジネススクールに飛び込んで通用するのだろうか?」です。はじめに結論を言いますと、あくまで私個人の所感なのでKelley以外のビジネススクールを含め一般論で語るのは適切ではないかもしれませんが、Kelleyに限っていうならば「大丈夫なので心配しないでください。」と言って問題ないと思います。

なぜ、こんなことを書こうと思ったかといいますと、最近は時節柄アプリカントの方からいろいろ質問をいただくことが多くなってきたのですが、ふと自分自身のことを振り返ってみて2年前にアプリカントだったときにどんなことを思っていたのかなと振り返ってみると、受験プロセスが進むにつれて「何とか無事にビジネススクールに進学したとして、今の英語力ではたしてやっていけるのだろうか?」という不安面がだんだん大きくなってきたことを思い出したのと、そんな自分の弱みをさらけ出すような率直な質問は直接合否の鍵を握るアドミッションには当然のことながら、合否判断には直接は関係のない日本人在校生に対してもなかなか正直に聞けるものではないなぁという思いが強かったためです。

実際に英語力という観点でお話をしますと、いわゆる「上位校」というカテゴリーに属するビジネススクールではTOEFL-iBT100点というのをMinimum Requirementとしているケースが多いと思いますが、TOEFL100点を超えていたとしても、初対面のネイティブスピーカーが「インターナショナルに対する特段の配慮」をせずに話している英語についていくことは、海外経験の浅い日本人にはまず不可能だと思います。私も含めて日本人は他のノンネイティブスピーカーと比べてもきわめて実用的な英語の運用能力に劣っているケースが多く、残念ながらそのことは実際にビジネススクールにくると痛感させられると思います。(帰国子女で英語圏の生活が長いケースは違うと思いますが。)

また、ビジネススクールに入学した後に英語力が劇的に向上するかというと、もちろん確実に向上はしていくのですが、やはり外国語というのはなかなか短期で劇的には向上しません。その点、子供は非常に吸収が早いので、時に自分の子供の耳としゃべりに嫉妬してしまうことがありますが。(笑)

では、なぜ英語力が十分でなくても何とかなるのか? それには大きく2つの理由が上げられると思います。

<理由その1>英語力は足りなくても、他の能力で十分補える。
日本人の場合はビジネススクールに進学するまでの職務経験が比較的長く、数字に強い(特に英語力の弱い人は、GMAT試験の性質上数理面が強くないとスコアがでないという事情もあり)ケースが多いため、英語でのコミュニケーションには苦労するものの、ビジネスに関する見識やファイナンス/オペレーション/ビジネス統計という数字がもとめられる分野でチームメイトに対して貢献し、コラボレーションすることが可能です。Kelleyの場合はチーム課題がプログラムの大半を占めているので、チームメイトとしっかりコラボレーションできていれば落ちこぼれていくリスクはほぼなく、また自分が苦手な部分はチームメイトが率先してサポートしてくれるようになります。もちろん、少しづつではありますがプログラムが進むにつれて英語力も向上していきますし、そもそも同じ教授/同級生の話を繰り返し聞いていると個々人のしゃべり方の癖もつかめてきますので、聞き取りという面でのコミュニケーションはスムーズになっていきます。加えて、何度かチームワークで他の学生と一緒にやっていると、そうやって仲よくなった同級生は国籍を問わず積極的に次回以降のクラスでチーム作り際にの声をかけてくれるようになります。ですので、英語ができないことを恐れるよりも、自分が持てる武器を生かしていかに仲間に貢献できるかを考えるようにすれば、MBAへの進学当初に感じるほど英語力というのは障害にならなくなってくると思います。
 

<理由その2>そもそもわれわれ自身が他の(特にアメリカ人)学生にとっての重要な教材である。
1年生のコアの時期に非英語圏出身の教授と話をした際、「自分は君たちインターナショナルが英語で苦労していて、クラスでもなかなか上手く発言できないことはよく分かっている。今でこそ自分はビジネススクールで教鞭をとっているけど、自分も昔はそうだった。自分はすでにアメリカに18年間も住んでいるから問題ないけど、本当に英語で不自由しなくなるには相当の時間がかかるし、極端に心配しなくても大丈夫。徐々に分かるようになるから。」といわれたことを今でも覚えています。ビジネススクールはわれわれが思っている以上に、外国人の学生のことをよく理解していて、気にかけてくれていて、その上で受け入れているんだなぁと妙に実感しました。

アメリカのビジネススクール場合、Kelleyを含めて多くのスクールではインターナショナル比率が3割前後で、残り7割がアメリカ人学生なのですが、アメリカは非常に大きな国土/内需を持つ国ということもあり、アメリカ人の学生はわれわれが想像する以上に海外経験が少ない学生が多いです。(そもそも海外旅行をしたことがないなど)

実際にMBAを取ってグローバル企業に就職するとたとえば日本支社にマネージャーとして送られるアメリカ人学生もでてくると思いますが、そのときに彼らがビジネススクールで日本人とチームワークをしたことがあるか、日本人と英語で話をするときにどのように話せば意思疎通がスムーズなのか、日本人のメンタリティはアメリカ人とどう違うのかを実体験として持っているのとないのとでは大違いです。ですので、ビジネススクールとしてもダイバーシティという観点で一定数の外国人はつねに確保をしたいし、特に世界的に大きな経済規模を有しつつもアメリカ人とのコミュニケーションに難がある国(笑)の外国人であればなおさらだと思います。実際にKelleyで学んでいると、最初は何の配慮もなくフルスピードで話しかけていたアメリカ人同級生が、確実に「インターナショナルの学生」に伝わるようにするにはどのように話せばいいか、どういう表現はノンネイティブには伝わらないのかを肌身で感じて、文化的な相違も配慮した上で話をするように変化していくのが実感できます。そうなった時に彼らの将来にとってもいいことなんだなと感じますし、自分が彼らに対しても貢献できる部分があるからこそ、彼らは工夫して自分にコミュニケーションをしてくれているんだと納得できます。

ですので、自分は時々学校で英語のコミュニケーションに躓いたりしたときには、このことを思い出してあまりくよくよしないようにしています。もちろん英語でのビジネス運用能力を磨くのも海外MBAの重要な要素なので、最善の努力をすることは必要なのですが、こんな視点も心の中に入れておくとみずからの存在を肯定的にとらえることができて、少し気が楽になると思いませんか?

今、このブログを読んでいただいている方は何らかの理由により、自分自身に変化をもたらしたいと思いMBAに挑戦しようとしている方が多いかと思います。合否発表を待つだけの時期にさしかかって、何かと不安になることもあるかと思いますがそんな不安に少しでも答えることができていれば幸いです。

最後になりましたが、今年アプライの方は体調には気をつけて、あと少しの間、頑張ってください!(かくいう私は2年前にMBA受験をしているときに、最後の最後でインフルエンザで数日寝込んでしまいましたが。。。)

なお、キャンパスビジットでKelleyにお越しになられる予定がありましたら日本人ホームページを通じてぜひご一報いただければ幸いです。