2018年8月27日月曜日

Bloomingtonの夏

こんにちは。Class of 2019でこの秋から2年生になりましたK.I.です。
Kelley日本人在校生は、今年は1年生が2名Kelleyに入学され、今後1年間は1年生2名・2年生2名の4名体制でこのブログを更新してまいります😀

5月初旬から始まった3ヶ月以上に渡る夏休みもとうとう最終日となってしまいました。とはいえ、明日から始まる授業の宿題もすでに課されており、 すでに学校が始まったような気分です😓(教授からアサインメントのメールが来たときは、夏休み気分が吹き飛んでしまい相当萎えました。)

MBA受験生の皆様におかれましてはスコアメイクや出願準備の真っ只中であると思いますが 、我々Kelleyの在校生でなにかお手伝いできることがございましたらいつでもご連絡ください。Kelley在校生への連絡先はこちらです。https://kelley.iu.edu/kjsa/contact/

さて、今回の記事ではBloomingtonで過ごした私の夏について紹介いたします。過去の記事を拝見しますと、日本人在校生の方々はアメリカ中を横断旅行したり、ヨーロッパの大学への夏季留学と併せた欧州旅行など、大移動を伴うご旅行をされた方が多くいらっしゃるようですが、私は休暇中ほとんどの時間をここBloomingtonで過ごしました。私のように社費派遣でインターンシップをすることの無い学生としては、この長〜い休みを(数えてみたら115日間ありました)どう過ごすかということも、MBA留学の楽しみであると思います。

他の学生たちがインターンシップや帰省で街を離れていく中、圧倒的に人口の減った(Bloomingtonは,人口約8万のうち4万人以上が学生です!)街でどのような夏を過ごしたのか、一例としてレポートさせてください。

資格勉強

まず1番に時間を割いたのは資格勉強です。私はChartered Financial Analyst (CFA) Level 1の試験を突破すべく、この夏から勉強をはじめました。私はファイナンスバックグラウンドでも何でもないのですが、Kelleyに来てファイナンスを勉強していくうちに面白いと感じることが出来、Majorもファイナンスにすることに決めました。

私の出身業界である電力業界では、自由化以降、卸電力市場の利用が活発になっていて、電力のデリバティブ取引に関して審議会で議論が取りまとめられているという背景もあり、自分の興味分野と今後業務で活かせそうな知識を満足するのがCFAではないかなあという結論にいたり、金融市場について理解を深めることにしました。日本の資格にチャレンジするという選択肢も考えましたが、アメリカにいる間でなければCFAになど挑戦しないだろうと思い決意しました😅

夏休み期間中だけですべての内容をカバーすることは出来なかったのですが、12月の試験に向け、学校の勉強の合間を見て勉強を継続していきたいと思います。

Bloomingtonのおいしいもの巡り

Bloomingtonは、インディアナ州の南側、アメリカ中西部のど真ん中あたりに位置する小さな街ですが、「な〜んにも無い田舎町」。。。というわけではありません😅 ニューヨークのような大都会ではありませんので、世界中のグルメを楽しめるお店はさすがにありません(特に、日本食・・・)が、美味しいお店は結構あります。

私は小さい子どもがいて普段あまり外食しないのですが、学生が減ってお店が空いているこの夏季休暇中は、これまで訪れていなかったお店に行くことができました。いくつか紹介させてください。

Runcible Spoon

ワッフルやパンケーキを出す店です。早朝から夜遅くまで開店していて、ブランチなどで賑わう人気店です。学生の胃袋に合わせてか、ボリューム感もなかなかのお店でした。スタッフも優しく、雰囲気のいい店です。

Runcible Spoonのエッグベネディクト

Crescent Donut

とても柔らかくて美味しいドーナッツの店です。10年以上前、日本で○リスピークリーム・ドーナツを初めて食べたときの衝撃をゆうに超える美味しさでした。。。代表的メニューのGlazedは噛んだ途端に溶けてしまうような軽くて柔らかいドーナッツです。これならたくさん食べて太ってしまっても仕方がないという美味さでした。
Crescent Donutは1つ1ドル以下という価格と、その飾り気の無い店構えも魅力です。

The Butcher's Smokehouse

The Butcher's Blockという肉屋が経営する、サンドイッチやスペアリブを出す店です。肉屋ならではの肉肉しい肉をシンプルなバンズに挟んだサンドイッチを食べることが出来ます。サンドイッチの「私は高カロリーです」という自己紹介が聞こえてきそうな肉汁(脂)がいい具合でした。
The Butcher's Smokehouseのサンドイッチ。この肉感、野菜を挟んだら失礼にあたりそう。

Bloomington Community Farmer's Market

4月〜11月の毎週土曜日の朝に開かれているファーマーズ・マーケットです。Bloomington近郊の農家や市内のレストランなどが出店していて、毎週賑わいを見せています。ここでは農家が腕をかけて育てた野菜やおいしいパン、ケーキ、ジャム、ハチミツなどが販売されていて、普段いくスーパーでは手に入らないような新鮮なものが調達できます。


なかでも夏のトウモロコシは人気で、行列ができることもあります。下の写真は朝早く行ったので人っ子一人並んでいませんでしたが😂、前回は10分並んで買いました。信じてください。


アメリカ旅行

最後に、私もずっとBloomingtonにいたわけではなく、西海岸や中西部の旅行にもでかけました。家族とのいい思い出を作ることが出来ましたし、Bloomingtonとは全く違う景色に「アメリカって広いな〜」と実感することができたいい旅でした。カリフォルニアでうまい日本食も食べることが出来、大満足の夏休みとなりました。
Orange CountyのLaguna Beach
San DiegoのLa Jolla Cove。アシカがウヨウヨいました!

2018年5月15日火曜日

Analytics系の学びについて

Class of 2018のY.Y.です。春学期後半、最後のハーフセメスターでは、アナリティクス関係の授業を2つ履修しました。これらはいずれも”Experimental Course”(実験的に開講する、新しい授業)で、最先端のトレンドを取り入れた意欲的な授業です。Experimental Courseは過去の評判が参照できないため、授業の良し悪しが事前にわからないのですが、これまでいくつか受講した感想としては、そもそも教授自身が高いモチベーションを持って新しいことに取り組んでいるため、総じて良い授業が多いと感じました。

今回受けた2つの授業も、一部準備不足に感じる部分等はあったものの、やはり教授のモチベーションが非常に高く、また受講する学生側も特にテーマに強く興味を持っている学生が多かったこともあり、極めて満足度の高い授業となりました。

いずれもかなりSpecificなテーマで、マニアックな授業でしたが、アナリティクスに興味がある方には参考になるかもしれないので、以下に報告させて頂きます。アナリティクスにそれほど興味がない方はおそらくあまり面白くないと思いますので、読み飛ばしていただければ幸いです。(一つ目の方はファイナンスに興味がある方の参考にはなるかもしれません。)

2018年5月9日水曜日

Academyの活動:Strategic Finance Academyの場合②

こんにちは、Class of 2019K.I.です。

今回はKelley特有のプログラムであるAcademyの活動についてレポートします。私はStrategic Finance AcademySFA)という、Corporate FinanceAcademyに所属しております。前回、1年生の秋学期に行われるAcademyの活動について紹介いたしました(https://kelley-mba-japan.blogspot.com/2017/11/academystrategic-finance-academy.htmlが、春学期の内容についてもお伝えしたいと思います。



   企業バリュエーションのケースコンペ

1月〜2月にかけて、SFACapital Market Academyの2アカデミーの混成チームによるケースコンペが行われました。題材はバリュエーションで、Amazon社がTarget社を買収すると仮定した場合の企業価値の算定を行い、Amazon社の株主に対してBuy/Hold/Sellの提案を行うというものでした。

1月の終わり頃に題材が発表され、2月末のコンペまで約1ヶ月の準備期間が用意されましたが、通常の授業と並行しながらの作業となったため苦労しました。この時期は授業の最終試験、GLOBASEのプロジェクトなど色々なことが盛り上がりを見せており、結構な時間の制約がありました。

実際のバリュエーションの作業としては、まず2017年にAmazon社が行ったWhole Foods Marketの買収はOver/Underpricedだったかの評価を行い、Grocery Retailとして同業であるTargetのバリュエーションにおけるベンチマークとしました。また、Target社を買収した際のRevenue & Costにおけるシナジー効果を算出してバリュエーションに反映しました。最終的なPrice Rangeには、チームでDCFモデルで算出した値と、過去の同様の取引などマーケットの情報を利用しました。

こうした作業はKelley入学前にはまっっっったく出来ませんでしたし、する機会もありませんでしたが、授業で学んだ内容やSFAで秋学期に行った外部講師のレクチャーの内容が役に立ちました。(
このセメスターだけでDCFモデルを何度作ったかわからないくらい演習しました・・・。)

プレゼンテーションについても、数字をスライドに落とし込むだけでなく、自分たちがDCFモデルに組み込んだ仮説を説明しながら、ストーリーとして合理性のあるものにするというのは学びの多い経験でした。


  財務モデリングのトレーニング

2日間に渡って行われたこのトレーニングでは、外部講師を招いてExcelで財務モデリングを学びました。DCFモデルのトレーニングだったのですが、ただ単にモデルを組むというだけではなく、Excelの機能をフル活用して、効率的に時間を短縮してモデルを組むことにフォーカスが置かれていました。

冒頭に講師が「このトレーニングの後はExcelでマウスを使うことはなくなるだろう」的なことを言っていましたが、それは現実となりました。

Altキーでこんなに色んなことが出来るなんて!!であったり、Ctrl+1でセルのフォーマットのダイアログが出る!!であったり、驚きと喜びでクラス内にも「Wow」が飛び交っていました。今までマウスでポインタを動かしたり右クリックを押してやってきたことがキーボードで出来るようになり、Excelに費やす時間を短縮できそうです。個人的には、「Excelに費やす時間は最小限にして、そこから得られる洞察を上司や顧客にどう伝えるかに時間を掛けよ」という講師の言葉が印象的でした。

Excelテクニックを手に入れることが出来た私でしたが、このトレーニングを経た後、とあるグループでミーティング中にExcelを操作したところ、「おい、お前どうやってExcel Ninjaになったんだ」とチームメンバーから言われ、新たな称号をも得ることができました。
 

  コンサルティング・プロジェクト

2月の終わりから4月終わりにかけては、企業を対象にしたコンサルティングプロジェクトが行われました。いくつかある候補のなかから自分たちでチームを組み、私は地元Bloomingtonに事務所のあるNPO団体をクライアントとすることが出来ました。

プロジェクトの内容としては、NPOのリーダーシップチームの一人であるCPAの方をメインのカウンターパートとして、

1.     内部統制(特に会計のレポーティング体系)のリスク・アセスメント
2.     成長を志向するこの組織に今後CFOが必要となるかどうかの評価と、もし必要な場合のベスト・プラクティスの定義


2つをタスクとして与えられました。

前半の3週間はこの団体の財務諸表や会計監査報告書を読み込み、CPAに内容確認のインタビューを行ったり、会計担当の事務職のメンバーにもインタビューを行ったりして、改善が必要と考えられる点を洗い出していきました。これまでKelleyでの授業では、上場企業の財務諸表しか見ることがなかったので、未上場の、しかもNPOの財務諸表を読むのは興味深かったです。

後半では、まずこの団体が将来CFOを雇用するとなった場合に求められるCFOの役割について定義するところからはじめました。そのために、団体の他のリーダーシップメンバー達にインタビューをするとともに、Board Memberを務めているKelleyの教授にもインタビューを行い、この団体が今後長期的に目指すべき方向性と現状の戦略的な能力のギャップについて評価しました。次に、同様のサイズの予算を持つNPO団体についてリサーチし、どの程度の規模の団体であれば、CFOの役割が必要になるのか?その背景は?ということについて机上リサーチを行いました。CFOは必要?不要?という視点は新鮮で、小さい組織のクライアントだからこそできるプロジェクトではなかったかと思います。
 
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以上が春学期のSFAの活動でした。私はKelleyでファイナンスを専攻していますが、授業で学んだ内容をこうしたアカデミーのプロジェクトで実践出来るのはKelleyのプログラムの特徴と言えます。また、今まで組んだことのないメンバーで多様なプロジェクトに臨むのも新鮮で面白かったです。
 
他のAcademyの活動にも興味のある方はAcademy関連の過去ブログ記事を是非御覧ください。https://kelley-mba-japan.blogspot.com/search/label/Academy
 


2018年5月5日土曜日

Kelleyのコーチングについて


こんにちは、Class of 2019Y.Mです。
先日、KelleyVisitされた合格者の方に、Small Schoolの魅力は?と質問を頂きました。今まで、あまりSmall Schoolとしてのメリットを考えたことは無かったのですが、思い浮かんだのが、Kelleyでは学生に合わせた指導を受けられることです。その一つとして、今回はKelleyでのCoachingを紹介させて頂きます。

KelleyでのCoaching
Kelley では入学するとGCS Coach(就職活動のサポート)や2年生のMentorが必ずついて、Coaching を受ける機会が沢山あります。私は、入学以来、CPCCというコーチングの資格を持ったDirector of Student ServicesGaleから毎月コーチングを受けています。
(大変失礼なのですが、、)入学当初は、コーチングって何?そんなものを受けて何の役に立つの?と思っていたのですが、やはりプロと話すと自分の考えを整理し、次の行動に移すのに役立ちます。又、進捗を報告する人がいるとやらざるを得ないので、怠けがちな私にはありがたいです(笑)。簡単に、一例としてこの春学期のコーチングの内容を紹介させて頂きます。

・春学期のCoaching内容
Core最後に3ヶ月間、一緒にチームを組んだメンバーからPeer Evaluationを受けます。その中で、インド人のメンバーから、 ”Don't be afraid to ask for help when you need it - sometimes it’s possible to get overwhelmed with a chunk of the work, and there's no shame in getting assistance from the team”というFeedbackを受けました。彼のFeedbackはかなり的確で、思い当たる節が多くありました。入学前の業務でも自分のキャパを越えているにも関わらずに、上手く周りを巻き込んだり、仕事を振り分けられずに、パンクしてしまい、深残や休日出勤をして乗り切るか、周りに迷惑をかけてしまうことが多かったからです。
春学期の課題として、少しでも自分のスタイルを変えたいと思い、Galeとのコーチングでどう改善していくか相談しました。コーチングでは、なぜ自分で抱え込んでしまうのかを一つずつ一緒に考えていきます。ただ、基本的には考えるステップを助けてもらうのみで、答えを貰えるわけではありません。その中で、自分でどうすれば改善できるかというステップも考え、実行に移していきます。
自分で抱え込んでしまうのはなぜか?一人でやった方がミスコミュニケーションで後戻り作業が発生するのが嫌だから。では、なぜミスコミュニケーションが発生するのか?指示や説明が具体的でないから思いつくことを深掘りしていき、最後にいつまでに、何をやるのか計画を立てます。
これをやるべき!と強制される訳ではなく、自分で考えたことなので、モチベーションも上がりますし、やる気がでるかと思います。私の場合は、春学期に参加するGlobase GuatemalaProject Managerを担当することを次のステップに据えました。

・まとめ
Final Examを終え、あっという間にKelleyでの1年目が過ぎました。時が過ぎるのは、本当に早いです。コーチングも含めてKelleyにあるリソースを上手く使って、残りのMBA生活も有意義にしたいと思います!

Coachingの様子




2018年4月12日木曜日

MBAを終えて

こんにちはClass of 2018のY.Iです。時が経つのも早いもので、もう2年生の4月となってしまいました。日本に帰るまで残り1カ月を切って、卒業後の配属先等を会社と話す中で一気に現実感が増してきた、そんな状況です。
今回は、私の最後の投稿でもあり、まだ、”今年”は他の方が書いていないので、ある意味この時期の定番ネタとなっているMBAを振り返ってというネタを書きたいと思います。

1.2年前に考えていたこととそのギャップ
 Kelleyで何をやりたかったかは置いておいて、大きな視点でMBAに何を期待していたかというと、私の場合は大きく2つでした。一つは、「英語で物事を考え議論ができるようになること」。二つ目は、「経営に関する様々な知識を身につけて、ビジネスの現場で引き出しの多い人間になること」。
 一つ目については、よく言われることではありますがMBAは英語を学びにくる場ではありません。英語を上達させたかったら語学学校に通えばいいわけです。ただ、そうはいっても英語で授業を受け、英語でクラスメート等とコミュニケーションをとるわけですからそれなりに上達するだろうと思っていました。これは半分正解で半分は間違いでした。ReadingとListeningは確かに上達します。2年前と比べても読むスピード、聞き取り能力は確実に上がったと思います。
 一方で、SpeakingとWritingは上達した気がしません。確かに、2年前と比べてミーティング等での議論も格段に進歩したと思います。ただし、それは事前準備がうまくなった、早く考えをまとめられるようになった、簡単な単語で自分の意思を簡潔に表現できる術を身につけたという、主に運用面での改善であって本質的な英語の能力が伸びたかと言われると全くだと思います。TOEFLをやってた時の方がよっぽど伸びている実感がありました。MBAの授業を通じて得られることは、当たり前ですが経営に関する知識です。英語も上達したいと思っている人は、ダブルスクールをやる感覚でMBAの勉強以外に、語学も勉強として取り組んでいかないとダメだと途中から気が付きました。
 二つ目については、そんなに簡単に知識は身につかないということです。確かに、授業とテストで知識の定着を図ります。授業によっては外部の会社相手にコンサルティングなどをやって、実践を通じての知識の定着も図れるようになっています。しかし、あくまでこれは7週間だけです。7週間たったら、また、他の科目が始まり、前の授業の内容について振り返ったりはしません。もちろん、すべて忘れて空っぽになるというわけではありません。当然、授業でやった様々な考え方、フレームワーク、ファイナンスの知識など、MBAに来る前には知らなかったことを今ではたくさん知っています。ただし、じゃあ、これを今後のキャリアの中でどうやって活かしていくのか?と尋ねられたら、きっと言葉に詰まるでしょう。会社に戻っていろいろな課題に直面した時に、MBAの経験を活かしていろんなアイデアを出して解決に導けるかというとそんな自信はありません。MBAに来る前と同じように悩みながら、いろんな人の力を借りて進めていくんだと思います。
 じゃあ、この2年間は無駄なのかと考えると、それは今の時点ではわからないんだと思います。超有名なスティーブジョブズのスタンフォード大学でのスピーチのなかに、「connecting the dots.」というストーリーがあります。(知らない人はググってみてください。)私はこのストーリーが大好きで、まさにMBAの経験ってこんな感じかなと思っています。(退学したわけではありませんが)後から振り返ってみて、このMBAの2年間が何か意味あるものとしてつなぎ合わせることが出来たらいいと思っています。

2.自由な時間の使い方
 卒業間近になり、もう一つ考えることは自由な時間の使い方です。社費生で2年生MBAに来た場合、ある程度自由な時間が多くなります(もちろん最初の半年くらいは別ですが)。MBAは基本的にみんな会社を退職して、転職のためにきます。そのため、少し語弊があるかもしれませんが、インターンシップや転職活動と並行してもちゃんと授業や課題は終わるようになっています。大学側も就職率やどんな会社に就職したかは重要ですので、何が何でも勉強優先という雰囲気にもなりません。ということは、とても時間がとられるこれらの活動をしなくていい社費生は、他の学生と比べて必然的に時間ができます。
 今振り返って思うのが、この自由な時間の使い方で社費生のMBAは人それぞれのカラーが出るなということです。そして、恐らくその人のMBAの2年間の満足度にもものすごく関係してくると思います。自由な時間というのは、ケースコンペにたくさん出るとかMBAプログラムの授業以外のアクティビティも含めてです。
 私はグローベスに行けなかったことは少し残念ですが、ワシントンキャンパス、ヨーロッパへの短期留学など行きたいと思っていたプログラムにも参加でき、遊びの方でもクラスメートとのサッカーや麻雀、飲み会、息子との時間などブルーミントンに来る前に想像していた地方の大学町での学生生活を満喫できたように思います。

3.最後に
 最後にちょっと今の自分が抱えている問題提起を。
 私と同じ時期にシンガポールNUSのMSBAに留学した友人がいます。いわゆるデータサイエンティストを養成する大学院ですが、同時に同じ大学のMBAと協同してFinance/Accounting/Marketingなどのビジネスの科目も学ぶそうです。つまり、データ分析の専門家が経営の知識も身につけるということですね。私が考えていることは、MBAのキャリアって今後、どんどんこういう専門知識+経営の知識という人材とバッティングしてくるではないかということです。そして、彼らとの競争になった時に、我々が示せる優位性はどこにあるのでしょうか?

今年、MBAに来られる皆さんは、キャリアを一時的にストップさせてまで作った2年間という貴重な時間を有意義に過ごしてください。

2018年3月26日月曜日

応用編 -「プライシングマネジメント」の自社ケーススタディ

こんにちは。Class of 2018のK.Lです。残り2ヶ月でMBAを修了することになりました。充実した最後のMBA生活を送ろうと奮闘する一方、今まで学んだことをビジネス世界でどう活かしていくか思いを巡らせているところです。今回は新しい試みとして、Kelleyの名物教授であるWalters (https://kelley.iu.edu/faculty-research/faculty-directory/profile.cshtml?id=WALTERSR) が教えたプライシングの授業で学んだことを応用しながら、自社で経験したPricingプロジェクトについて簡単に振り返りたいと思います。 

まず、プライシングマネジメントという授業について触れておきたいと思います。プライシングは日本語に直訳すると、価格設定ということになりますが、アメリカではストラテジーの一環としてかなり重視されています。会社によってはプライシング担当VPがついているところもあります。この授業もKelley在校生の殆どが受講するという人気ぶりです。内容としては、プライシングの戦略位置付け、価格弾性の測定と応用、価格を通じた商品やサービス価値のコミュニケーション、新規商品の価格設定等があります。教授は教鞭を執る一方、米国大手企業のコンサルティングも多数手がけてきているため、内容の説得力も高いと思います。授業形式はレクチャーとケースを組み合わせですが、クラスの全員の参加を求めるスタイルです。また、教授ご自分で開発した使いやすいツールも多用されており、かなり役に立つ授業ではないかと思います。

 さて、これから本題に入ります。2014年から2016年にかけて弊社(住宅設備メーカー)はある一流コンサルティング会社を雇い、利益率の改善を狙ったプライシングプロジェクトをスタートさせました。柱となった施策はカタログ価格改定と客別価格交渉になります。カタログ価格の改定により、コントラクターや特約店ではなく、住宅を購入するエンドユーザーにも値上げをお願いしました。一方、客別価格交渉を通じて、収益性の低い顧客(コントラクター、工務店)に対して、商品別の値上げを求めました。 しかし、残念ながら、収益改善は思った通りに実現できず、いつの間にかプロジェクトは中止することになってしまいました。プライシングマネジメントの授業を思い出しながら、下記いくつか反省点としてまとめてみました。一見、明らかなことばかりですが、短期の業績のプレッシャーやリーダーシップの取り方によってマネジメントに見落とされがちなものでもあると思いますし、将来的に自分がリーダーの立場でこうしたプロジェクトに取り組むこともあると思われますので、自戒の意味を込めて振り返りました。


 1. 戦略策定


プライシングマネジメントの授業のなかでも、マクロ経済環境や競合相手の動向を十分研究や予測してから、プライシングプロジェクトの内容とタイミングを検討すべきだと教わりましたが、残念ながら、こうした要素が成果を急ごうとした過程のなかで弊社では見落とされたのではと思いました。 


マクロ環境

2014年ごろはデフレ脱却を目指したアベノミクスの宣伝が盛んになっていたなか、日本中の小売企業が相次いで値上げに踏み切り、大きな話題になっていました。確かに、マクロ環境としては価格改定を行いやすい時期ではありました。しかし、一つ見落とされていたのは弊社が置かれていた住宅産業の特殊性でありました。消費税増税の直後ということもあり、住宅産業では駆け込み需要が一巡し、需要が低迷していました。こうしたなか、人生で一番高い買い物と言われる住宅の購入を刺激するために、各住宅メーカーが少しでも安く価格を抑えようと、しのぎを削っていたところですが、弊社の値上げ決断は顧客の努力を台無しにすることになってしまいました。


自社状況

前年度の大雪による工場への被害で主力商品が欠品していたため、半年間以上顧客に迷惑をかけていました。顧客の協力があったからこそ、早い段階で回復できたということも言えます。落ち着いたところで顧客に値上げを要求するのは営業担当の私としても理解しがたいことでした。 競争の動き 弊社社長が住宅産業全体の活気を取り戻し、変革をもたらそうと価格改定の意味を強調しましたが、追随する競合メーカーは1社もなく、顧客に理解されにくい値上げとなりました。 




2. コミュニケーション


プライシングマネジメントの授業では、価格改定などを行った際、「社内外のコミュニケーション」や「ロードマップの明示の重要性」をコンセプトとケーススタディを通じて学びました。特に印象に残ったのは、値上げを顧客にお願いする際、分かりやすい形で価値を再訴求する必要があるという教授のコメントです。価値と価格をビジュアルに比較できるツールまで用意されました。 


社内

弊社トップマネジメントの社内発信は一回のみで、社員をモチベートする為にも持続的な発信やコミュニケーションも必要だったのではと思いました。プライシングプロジェクトの意味やロードマップ等がはっきりしないまま見切り発車した結果、各担当部門はゴールが見えないまま、動き回っていました。また、より早い段階で成果を出すためにも、最前線にいる顧客と接する営業担当に対してもベストプラクティスの共有や横展開活動なども増やすべきではないかと思いました。


社外

価格改定(値上げ)は急遽決まり、マネジメントがスピード感を持ってニュースリリースを行いましたが、大手顧客への事前通知は不十分で、顧客社内の混乱や価格改定への抵抗を招いたこともありました。 




3. 実行


商品選定

プライシングの授業の中で、Heavy Hitterという概念があります。いわゆる売れ筋商品トップ10の商品は全売上の70〜80%を占めるという経験値です。弊社も似たような状況ですが、価格改定はほぼ全商品に渡り、社内外に多大の負担をかけたことになりました。トップ10の商品の中で、利益率改善の余地ある商品を特定し、それらだけに対して価格改定のお願いをすれば、より早く結果を出せたのではないかと思います。売上データを活かして、商品ごとの価格弾性を測定すれば、価格を少し下げると、より沢山売れて、利益額が増える商品もあったのではないかと思いました。値上げだけだはなく、値下げもセットになるとよりプライシングの納得性が高いと教授の教えは未だに鮮明に覚えています。


実行組織

本部にプライシング部を設置し、各支社にもプライシングマネジャーが設置されましたが、プライシングマネジャーの役割が本人と支社にきちんと伝わっていませんでした。結果としては、プライシングマネジャーは値引き申請書の完成度を気にしすぎて、戦略的に考えることもできず、支社営業に嫌われる存在になったこともありました。この授業のケーススタディーでも似たような事例が取り上げられていたので、実行組織についてもっと工夫すべき点があるのではと思いました。 



以上、プライシングマネジメントで学んだことを活かしながら、今まで営業担当として取り組んでいたプライシングプロジェクトを振り返ってみました。勿論、取り上げた内容はプライシング授業の一部に過ぎず、今後のキャリアにおいて何度も振り返り、活用できる内容もまた沢山あると思います。また、前回のプロジェクトでは私は意思決定者の立場ではなく、一担当として取り組んでいましたが、今後のキャリアがステップアップしていく中で、今回の学びを活かす機会が増えていくのではと思います。

2018年3月25日日曜日

CEIBSへの交換留学

皆さんこんにちは、Class of 2018のH.Iです。

アプリカントの方はそろそろ進学先が固まってきた頃でしょうか。WL対策等をされている方もいらっしゃるかと思いますが、最後まで納得する形でやり遂げていただければと思います。

私はMBA最終学期の前半モジュールにおいて、中国は上海にありますCEIBS(China Europe International Business School)へ交換留学してきました。
これまで履修してきた授業にて中国企業が話題になることは多いですし、何より爆発的なスピードで成長を続ける中国市場・企業の現状をこの目で見たく、世界的にもランキング上位のCEIBSを交換留学先として選びました。

Kelleyは交換留学に力を入れており、現段階での情報になりますが、欧州、南米、アジア、アフリカの約20校もが留学先の候補となります。期間については、交換留学先のスケジュールにもよりますが、大まかなイメージとしてはKelley最終学期における1モジュール(半学期)もしくは1学期まるまる、という2パターンから選ぶことになります。

気になる交換留学にかかる費用ですが、大半の場合、追加で学費を払う必要はなく、Kelleyに既に支払っている授業料の範囲にてカバーされます。私の場合も、往復の航空賃や住居費を含む生活一般の費用のみを自己負担しました。
なお、卒業後にOPTを利用して米国内での就業を目指す場合は、最終学期も米国内に滞在している方が望ましいので注意が必要です。

さて前置きが長くなりましたが、実際CEIBSに行ってみてどうだったのか?色々と感想を述べたいと思います。

1.ネットワーキング
将来的に中華圏でビジネスを行うのであれば、中国のトップスクールであるCEIBSでMBAを取得するメリットは大きいのは間違いないでしょう。太っ腹なことに、交換留学生でもアラムナイネットワークに加入可能です。なお同じように米国(Chicago Booth, Kellogg, Cornell, Virginiaなど)から交換留学に来ていたメンバーは殆どがアジア系米国人なのが良い意味で驚きでした。彼らとも親しくなり、グローバル人材の中でもアジアに関心がある層とのネットワークが広がったことは今後の財産だと思います。
CEIBSの校舎


2.授業
CEIBSは積極的に優秀な外国人教師を雇っているため、Teaching Qualityに関し非常に高いと感じました。この点についてはKelleyとCEIBSでは大きな差はないというのが正直な感想です。
授業形式で気になった点としては、CEIBSに於ける1コマ3時間という長さは米国MBAではあまりないのかなと思います。またCEIBSの方がよりレクチャーに割く時間が長かったと思います。日本の大学時代を彷彿とさせる雰囲気があり、これは東アジア的な文化故なのかもしれませんね。
扱うケースとしてはやはり中国に関するネタが多く、授業中にベンチマークとして日本や日系企業が登場する場面もKelleyより圧倒的に多かったです。卒業後、日本、アジア界隈でビジネスをするのであればCEIBSで学ぶことはとても効果的かつ有意義だと思います。

3.生徒
母国である中国人や華僑がマジョリティーです。しかし、その大半が国際経験有りでして、例えば同じチームを組んだ中国人もIowaでUndergradを過ごしたり、TorontoでUndergradそして米系消費財企業で数年勤務、というようにグローバルな環境での経験をもった学生が多かったのが印象的です。日本でこのようなグローバルなMBA環境が作れるのだろうか?と色々考えさせられることも多々ありました。
また、欧米文化と東アジア文化ではそれぞれ重視されるスキルセットが異なる印象を改めて持ち、例えば、「優秀な生徒」という定義も国や地域によって異なるものだと感じた次第です。
約10年ぶりの積雪量だったそうです

4.生活
上海は大都市でありエンターテイメントに事欠かず、食事を含めて快適に過ごすことができました。レストランやスーパーなど殆どの場所でWeChatやAlipayで支払いができますので、財布を持ち歩く必要はありません。また便利な地下鉄+シェアサイクルMobike/Ofoを使えばどこにでもスイスイ行けてしまいます。またUberとの競争に打ち勝ったDidiもかなり便利でした。こうした便利な生活環境に慣れるにつれ、日本のマーケットが閉鎖的かつ柔軟性に欠け、国際的な競争力を失ってきている事実を実感せざるを得ませんでした。
Pudong(浦東)のビジネス街


MBA2年目をどう過ごすかは人それぞれだと思いますが、交換留学は新たな視点やネットワークを得るには有効な手段だと感じました。アメリカに幾分か染まった状態で、外部からアメリカを見るというのも面白い経験でした。