2015年3月1日日曜日

企業とのつながり

こんにちは、Class of 2016M.I.です。雪があまり積もらないまま今年の冬は終わりかと思っていたところ、現在は降った雪が解けきらないうちにまた雪が降ってくるような今日この頃です。

さて、思い起こせば1年前の今頃は、出願準備と出願後の結果待ちで戦々恐々としていた訳ですが、今回は出願前と入学後で感じたギャップとして、個人的に最も大きかった「企業とのつながり」について書きたいと思います。少し個人的な話になってしまいますがご容赦下さい。

私は、出願する学校を選ぶ判断基準として、学校が所在する場所をあまり考慮に入れませんでした。というのも、そもそもその当時は「場所」というファクターは田舎か都会かという違いしかないと考えており、田舎であったら生活費が安く、自然を楽しむことができ、都会であったらエンターテイメントが楽しめるので、そういう意味ではどちらでも良いと思っていたからです。しかしながら、米国MBAにおいてはその学校が立地する場所は結構重要で、「企業とのつながり」とかなり関連していることを、こちらに来てから感じています。

というのも、日本では、ある地方の企業に就職したいからと言ってその地方の大学に行くというのはあまり多数派では無い気がしますが、米国では企業の本社がある程度地方に分散しているからか、学生もその地方の大学に行き、その地方で力のある企業に就職することを目標としている例が多く、企業もその地方の優秀な学生を取ろうという意識が強い気がします。例えば、Kelleyの場合は米国中西部に位置しているため、米国中西部出身の学生が結構います。また、インディアナポリスに所在している企業から派遣されている生徒がいたり、扱うケース課題が学校の近くに所在する企業のケースであったりと、かなり企業とのつながりが強いように感じます。その意味で学校が所在する場所というのは、つながりのある企業を決める結構重要な要素だと今は思っています。

もちろん、多様なバックグラウンドがある生徒が集まっているので一概には言えませんし、他のMBAと比べたこともないので統計的なことは分かりませんが、Kelleyの就職実績レポートを見る限り、本社が中西部にある大企業への就職実績が多く、実際にそのような企業からのリクルーターが多いように感じているということです。

この点に関して、個人的には中西部の大企業との密接なつながりを持つKelleyに来て正解だったと思っています。その理由は、米国のリアルなビジネスの現場を知る事ができるからです。例えば、私が所属するビジネスマーケティングアカデミーにおいては、1週間かけてアメリカ企業を訪問する機会があるのですが、私の年は、住宅部品工場や某化学系大手企業の農薬工場 、某製造業大手のイノベーションセンターなど、製造業を中心とした多彩な企業を訪問しました。この中で、多くのケースを学び、米国のビジネスを肌感覚で学ぶことができたと実感しています。また、現在私は、同じくビジネスマーケティングアカデミーのプロジェクトで、石油精製プラントに対して某製造業大手が新規に開発したモニタリングソフトウェアの導入戦略の策定に取り組んでいるのですが、電話会議やインタビューを行う相手は 中西部のエネルギー・製造関連業の企業であり、そういった企業のビジネスの仕組み、価値の生み出し方をリアルタイムで学べるのは非常に有意義だと思っています。

こういった企業との密接なつながりというのは、MBAの2年間を通じて得られる価値を決める重要な要素になると思いますので、是非、ご自身の関心のある企業や業界とつながりがあるか調べていただければ、学校とのフィット感も増すのではないかと思います。


最後に、最近のKelleyの清々しい青空を背景とした正面写真を載せて今回は締めたいと思います。


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