2017年12月30日土曜日

コア最後のケースコンペ

Class of 2019のK.Iです。長いようで短かったMBA1年目の秋学期が終了し,現在は冬休みを満喫しています。コア期間中は常に何かの課題に追われていたため,心からゆっくりと家で過ごすということができなかったのですが,コア科目が終わった今,ようやく心と身体を休めることが出来ていると感じています。

受験者の皆様も,エッセイや面接対策でご多忙の中とは存じますが,是非休養も取りながら年末年始を健やかにお過ごしください。

さて,今回はコア科目の最後に行われたケースコンペについて紹介します。

Kelleyでは,本課程開始前のMe, Inc.期間中(8月),およびコア科目の締めくくり(12月)の計2回,学年全体でのケースコンペが開催されます。参加単位はコアの各チームごととなっており,全50数チームでのコンペとなります。優秀な発表を行ったチームは表彰を受けることが出来るとともに,個人としてもベスト・プレゼンター等の表彰が準備されていました。
(Kelleyでは学生からのフィードバックをもとに毎年カリキュラムが見直されているので,このあたりの進め方も来年は変わっているかもしれません。)

自分の未熟さを痛感した初めてのケースコンペ


コアのチームメイトとの初めてのチームワークとなるMe, Inc.期間中のケースコンペは,授業で何も学んでいない状態でのスタートとなり,各チームが試行錯誤しながら提案のアイデアを議論し,最終プレゼンを行うというものでした。ケースコンペの内容はBloomington地元のレストランに対し経営戦略の提案を行うというものだったのですが,「ど」がつくほどの素人集団がたった1日で経営戦略を練るというのはとてもヘビーな課題でした。チームの議論が浅く定性的なものに留まってしまい,データでバックアップしたり様々なオプションとの比較を行ったりような深いところまで議論を進めることができませんでした。

私個人としても,チームのディスカッションになかなか入って行けなかったり,自分のアイデアを英語で上手く表現できないなど,とても歯痒い思いをし,自分がチームに与えられる価値とはなんだろう?と考え,後のチームワーク面での行動に移していくきっかけになりました。

自分たちの成長を感じたファイナル・ケースコンペ


初めてのケースコンペから約3ヶ月半,会計学,経済学,ファイナンス,オペレーション...etcと怒涛のコア期間を経てから臨んだ最後のケースコンペは,私たちのこれまでの学習内容とチームワークを試されるものとなっていました。

ケースの題材は,Garmin社というGPS製品の製造・販売を手がける企業のフィットネスバンド事業に対する経営戦略を提案するというものでした。過去のマーケティング費用の費用対効果に関する同業他社との比較,Apple WatchやFitbit等との競合分析,フィットネスバンド市場の今後の成長見通し,Garmin社に対する経営戦略とそれを踏まえた財務3表の見通し3年分の作成+株価予測,そしてGarmin社の役員に対するプレゼンという,まさにコア科目で学んだ内容をフル活用する盛りだくさんの課題でした。(実際にGarmin社にプレゼンしたわけではなく,オーディエンスはKelleyの教授陣ですが)

この課題に取り組むために4日間が用意され,チームメイトと毎日10時間以上グループワークの部屋にこもる濃密な時間となりました。後半は段々と疲れが見え始め,若干ご機嫌ななめになってしまうメンバーもいましたが,それぞれの性格はお互いわかり合っているので,チーム内でワークロードを調整したりすることで乗り切ることが出来ました。

チームワークを行っている最中,それぞれが財務予測やマーケティング戦略の分析を行う姿を見て,Me, Inc.でのケースコンペのことを思い出し,「この3ヶ月半で自分たちも随分成長したな」としみじみ感じました。また,自分自身についても,Me, Inc.での反省を踏まえ,積極的に議論に参加し,拙い英語でも,思ったことはその時にその場で,きちんとチームメンバーに伝えることが出来るようになっていました。コア期間を通じチームに貢献しようと努力を続けた結果,メンバーからも信頼され「お前はどう思う?」と常に意見を求められる存在になることができました。

このコア期間中のチームワークを経て,「チームへの貢献」とは,言語のハンディキャップのあるなしに関わらず,自分がチームに提供出来る価値を与える努力を続けることだということを学ぶことができました。最後までチームワークと自分のリーダーシップについて学ばせてくれたチームメンバーに感謝しています。
ファイナル・ケースコンペ表彰の発表の様子。
コア科目の教授陣からチーム名や個人名が読み上げられ,大いに盛り上がりを見せました。

おわりに

Kelleyのカリキュラムは,授業で基礎を学びながら,課題やケースコンペ,アカデミーの活動等で実際に手を動かし,学習した内容を知識として定着させるようデザインされています。そういったKelleyのカリキュラムを魅力に感じ進学を決意した私でしたが,ケースコンペは予想通り学びの多い経験となりました。

残念ながら私のチームは表彰を得ることは出来ませんでしたが,これまでの学習内容の振り返りを行えたこと,そしてチーム・私自身の成長を感じることができたことは,私にとって有益でした。

今後もこうしたハンズオンの機会に積極的に参加することで,授業での学習内容の定着・リーダーシップの向上を図り,自分自身の成長に向けて努力していく所存です。

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