2020年3月13日金曜日

プレゼンテーションへの苦手意識の払拭に向けて・・・

Class of 2020のMOです。現在、2020年春学期の前半が終わり、MBA卒業前の最後の2週間のお休み期間に入っています。さて、今回はKelleyのプログラムを通じたプレゼンテーションに関する学びについてご紹介させていただきます。
Kelleyでは、チームプレゼンテーションの機会が豊富にあり、授業に限った場合でも、入学してすぐに行われるMe, Inc(詳細は過去記事で)で2回、1年生秋学期のIntegrated Core(詳細は過去記事)で2回、Academyで最低1回(どのAcademyに入るかによって回数は異なってきます)、また、1年生春学期~卒業までの選択科目でも、体感的には全授業のうち、3~4割の授業でチームプレゼンテーションをすることになります。

チームプレゼンテーションとは
下のイメージ(Kelleyの学生が授業の一環としてプレゼンテーションをしている写真ですので、かなり実態に近いです)で、チームメンバー全員が教授や生徒の前に立ち、スライドを使いながら、各人が自身の担当するパートを説明していくというものです。
どのようなプレゼンテーションをするかは課題・授業次第ですが、スライドの構成をものすごく一般化した上にざっくり言えば、①イントロ→②提案→③提案を実行すべき3つの理由→④提案実行上のリスク・リスク緩和策→⑤提案実行のタイムライン→⑥結論、というような感じになるかと思います。この①~⑥を3人~5人のチームメンバーで、全体のストーリーを決め、それに沿ってスライドを作成し、実際にプレゼンテーションしていくということになります。


Kelley HPより


プレゼンテーションへの苦手意識
入学以来、個人的に一番苦手意識を持っていたのがこのプレゼンテーションでした。苦手である理由を自分の中で探ってみたときに、①プレゼンテーション自体の経験不足、②英語の能力への不安、③「良いプレゼンテーション」とは何かがよくわかっていないこと、が挙げられるように思われました。③については、①の経験不足から派生していると思われ、「良いプレゼンテーション」の基準が自分の中でなかったため、スライド作成やプレゼンテーションの練習の際に注意すべきや改善できる点がよくわからず、不安なまま本番を迎えることになっていました。

苦手意識の払拭へ
プレゼンテーションに苦手意識を持っていること、そしてその原因を理解した後、せっかく万一失敗しても実害の出ない環境にいるのだからと、自然体でプレゼンテーションのある授業をいくつも取ったところ、苦手意識の払拭につながる気付きをいくつか得ることができました。

#1.場慣れの重要性
大勢の前で何かを説明する際の緊張は場慣れによって概ねゼロにすることができました。これは、1年生の春学期のファイナンスの選択科目でプレゼンテーションをした時に感じたことです(恐らく入学後6回目くらいのプレゼンテーションだったと思います)。それまでは、プレゼンテーションの際、自分が説明することに手いっぱいで、聴衆(教授や同じ授業を取っている生徒)の様子を見る余裕すら無かったのですが、この時からは、聴衆の様子を見つつ、間の取り方や説明方法を練習時から少し変えてみたり、聴衆の目を見ながら余裕を持って話すことができると感じるようになりました。

#2.本番で話す内容は丸暗記すべきでない
入学以来、準備段階で、本番で話す内容をスクリプトとして文字に起こして、それを丸暗記する、という今思えば非効率なやり方を採用していました。しかし、このやり方はハイリスク・ローリターンで、スクリプトの丸暗記の弊害として、話す内容を一つ忘れると次に何を話すのか思い出せなくなる、その結果フィラーワードが多くなる、話し方が感情のない機械的なものになりがち等々、悪い点しかありませんでした。実際、本番で一部内容が飛んでしまい、ますますプレゼンテーションへの苦手意識を強めたことがありました。このやり方を改めるきっかけとなったのは、ファイナンスの授業でのプレゼンテーション準備をした際です。このプレゼンテーションでは、1人当たり6分程度話す必要があり、スクリプトを書いて丸暗記するという時間が惜しかったため、スライドを見ながら、説明内容をつぶやくという練習を10回程度したところ、それだけですらすら説明できるようになり、本番当日にも、忘れたらどうしようというプレッシャーを感じることはありませんでした。プレッシャーを感じなかったのは、毎回練習の度に自然に少しずつ異なる言い回しになっていたことで、仮に本番で話す内容を忘れてもその場でスライドをチラ見すればすぐに思い出せるという自信を持てたためです。また、この練習方法のもう一つの利点として、スライドを見ながら練習することで、スライドの中のわかりにくい箇所や、つながりの悪い箇所を修正できるため、よりわかりやすいスライドが完成する、ということもあるように思います。

#3.芯を食った説明を簡潔にする
プレゼンテーション時の私の話すスピードはせいぜい毎分100 words 程度で、ネイティブの話すスピードには太刀打ちできません。5分話すとして、私が毎分90 words、ネイティブが毎分120 words話したとすると計150 wordsもの差が出てきてしまいます(150 wordsもあれば、スライドもう1枚分くらい説明できてしまいます)。そのため、説明時に心掛けていることは、余計な説明を削ぎ落とし、芯を食った説明を簡潔にするということです。直近でこの心掛けが上手く機能したのは、Social Entrepreneurshipという授業でした。スウェーデン(交換留学生)、フランス(交換留学生)、韓国、日本(私)という英語ネイティブ不在のチームを組んでプレゼンテーションをした結果、全9チームの中で教授から最も良い評価を受けることができました。高評価を得られた要因としては、①メンバー全員で議論してプレゼンテーション全体のストーリーが首尾一貫した意義のあるものになったこと、②全体のストーリーを踏まえ、各メンバーが担当するスライド作成を行った上で、再度メンバー間でスライド1枚ずつストーリーに即したものになっているかについて議論したこと、③リハーサルを行い、各メンバーの説明についての改善点を指摘しあったこと、が挙げられます。③に関しては、リハーサル時のプレゼンテーション時間が、本番での制限時間を3分ほど超過していたため、私からメンバーに対して、"AAA・・"と説明した部分は、"BBB・・・"という形で説明した方が簡潔でわかりやすい説明になるのではないか、といった指摘をすることで私の問題意識を共有することができました。実際、本番では他のチームのプレゼンテーションも聞いていましたが、我々のチームが最も簡潔で意義のあるメッセージを伝えられていたように思います。

まとめ
Kelleyでは授業の一環としてプレゼンテーションを避けて通れない機会が豊富にあり、プレゼンテーションに苦手意識を持っている私のような人がトレーニングするにはうってつけの場所だと感じています。上記のような学びを得ることで、入学当初から比較すると考えられないほど、プレゼンテーション能力も改善することができたように思います。

最後になりましたが、今回の投稿では、受験生の皆様の参考になるようなKelleyの特色といったところにはあまり触れておらず恐縮ですが、ご質問等ありましたら、お気軽にこちらまでご連絡ください。

2020年2月22日土曜日

Integrated Coreについてまとめました

はじめまして。Class of 2021T.T.です。Bloomingtonに住みはじめてから早8ヶ月が経ちました。今回は、1年次秋学期に受講する必修授業:コア科目について書きたいと思います。

概要

Kelleyでは、コア(必修)科目として下記9科目を受講します。
 ・Critical Thinking(クリティカルシンキング)
 ・Financial Accounting(会計)
 ・Quantitative Methods(統計学)
 ・Economic Foundations(経済学)
 ・Business Communication(プレゼンテーション)
 ・Strategic Management(経営戦略)
 ・Finance(ファイナンス)
 ・Operations Management(オペレーション戦略)
 ・Marketing(マーケティング)
Class of 2021の履修スケジュールは、下記バーチャートの通りでした。



 コア科目では、1学年約130名の学生が、3つのクラス(40名程度/クラス)に割り当てられ、すべての必修科目はクラス単位で受講します。さらにそのクラスは9つのチーム(4〜5名/チーム)に分けられ、秋季学期を通して同じチームで行動します。授業で出される課題は、個人ワーク又はグループワーク(分量で言うと、個人:グループ=7:3ぐらい?)のいずれかとなりますが、グループワークはすべて固定されたチームで取り組みます。チーム内構成は、ネイティブ生2〜3名+インターナショナル生1〜2名。チームワークを重んじるKelleyの校風を反映し、異なるバックグラウンドや、互いの得手不得手を理解しながら、グループ内で力を合わせて成果を上げることを求められます。

社費留学生である私のコア期間中の1週間のスケジュールを例示しておきます。


9月下旬のスケジュール(T.T.の例)
 月〜木曜日の間、1コマ80分の授業を1日3コマ受講するのが基本です。金曜日はAcademyのセッションが入ります。放課後は学生クラブのイベントに参加したり、チームメンバーとグループ課題に取り組んだりしました。科目によっては補講が開かれることもあります。私費留学生であれば、上記に就職活動イベントが加わります。



Integrated Core


Kelleyのコア科目は”Integrated Core”と呼ばれ、コア科目すべてを「1つのコースとして」受講します。つまり、会計→A、統計学→Bのように科目ごとに成績が出るのではなく、”Integrated CoreA”のようにコア科目の総合成績のみが付けられます。そのため、苦手な統計学の成績を得意なマーケティングの成績でカバーする、ようなことも可能です。

成績評価のみならず、授業内容も”Integrate”されています。
1つ例を挙げるとすれば、””とある飲料メーカーの新商品開発””を取り扱うCase Studyを行いましたが、新商品開発を開始するかどうかの意思決定に際しては、

 ■ 市場にはどれくらいの潜在顧客がいるのか?
 ■ 新商品の流通にあたり、売上予測に対してどの程度在庫を確保すれば
    良いのか?
 ■ 売上やコストを含め、財務諸表にどの程度のインパクトがあり、販売開始
    から何年で投資回収できるのか?

等々、1つのコア科目から学ぶ知識だけでは実は片手落ちで、複数の科目からの学びを融合させて検討する必要があります。
そんなことを教えてくれたのが、KelleyIntegrated Coreです。マーケティング・ファイナンス・オペレーション戦略の3つの授業で同じCaseを取り扱い、さらに複数の教授が共に教壇に立って講義を行ってくれました。このように、「コア科目単体での学び」と「実務への応用イメージ」を繋げられるような工夫がなされていました。


また、”Integrate”された講義運営を可能にする教授の熱心さ、教授同士の連携の良さや、学生目線で考えてくれる学校側のフレキシブルな対応も非常に印象的でした。例えば

[熱心さ]
噂によれば、Kelleyのコア科目教授陣は、その年のコア科目が終了した時から、次年度のコア科目の講義改善検討を始めているとのことです。

[連携の良さ]
また、授業同士の直接的な連携の有無に関わらず、教授陣は他の教授がどのような内容を生徒に教えているか理解しています。

[学校のフレキシブルな対応]
秋学期を通して同じクラスの仲間と授業を受けますが、裏返せば「違うクラスになってしまった人とは接点がない」ということです。学生側からそんな意見を学校に申し出たところ、クラスをシャッフルして受講する日(つまり普段一緒に授業を受けない生徒と授業を受ける機会)を設けることを許可してくれました。
教授側の視点で言えば、出席確認が面倒とか、クラスごとに授業の進度を合わせなければならない等、面倒な部分もあったかと思いますが、学生側の思いを尊重してくれる温かい校風を感じた一面でした。



秋学期最後の難関:Final Case Competition

9教科のコアを全て終えると、Final Case Competitionに突入します。これは、コアにて組んだチーム対抗の学内コンペです。課題発表時から4日半かけて、
   業界分析・課題分析 → 解決策のアイデア出し → 発表資料作り → 発表練習
を行い、Executiveメンバー役の教授陣に対してプレゼンを行いました。

今年のテーマは、「某米大手映画館チェーンの経営課題を特定し、今後5年間の間に企業価値を高めることができる策を提案せよ」というものでした。
私もコアで学んだ知識と経験を総動員し、チームメンバーと共に戦略を練ってプレゼンに挑みました。結果、教授陣から提案に対する鋭いツッコミ・指摘を受け、戦略の甘さを反省させられましたが、今季の学びの集大成として、非常に良い経験ができたと感じています。

Final Case終了後、チームメイトとの記念の一枚!

コア科目詳細


本投稿の締めくくりとして、全9教科のIntegrated Coreの履修内容詳細をまとめておきます。1年次秋季の学びの具体的なイメージを膨らませるためにご活用ください。
コア科目について、更に深堀りして知りたい方やご質問をお持ちの方は、是非Kelley日本人在校生までお気軽にご連絡ください!

※下記は2019年秋季学期時点でのものです。カリキュラム見直しにより変更される可能性がありますので、最新情報はKelley公式HPにてご確認ください。

[ Critical Thinking ]

 論理的/合理的な意思決定を行うための手法を学ぶクラス。行動経済学、行動倫理、心理学等の知識を交えながら、「なぜヒトは意思決定を誤るのか」「どうすれば正しい意思決定ができるのか」を学びます。
<履修内容詳細>
Dual System Thinking, Prospect Theory, Heuristics & Biases, Rationalization, Social influence & Decision Making

[ Financial Accounting ]

 財務会計の基礎を学びます。仕訳の演習も含まれますが、簿記に経験が無くても教授が丁寧に教えてくれます。
<履修内容詳細>
B/S, P/L, CF (直接法・間接法), 収益認識, FIFO/LIFO, 経営指標、投資、経営統合 等

[ Quantitative Methods ]

 エクセルを活用して統計の基礎知識を学びます。標準偏差や分散、仮説検定等の考え方は、以後履修するコア科目や選択科目においても頻繁に用いられる重要な内容です。
<履修内容詳細>
確率、標準偏差、分散、サンプリング、信頼区間、仮説検定、回帰分析、時系列分析, 各種Case Study

[ Economic Foundations ]

 ミクロ経済学の基礎を学びます。数学の知識が乏しくても授業に付いていけるよう、教授が丁寧に解説してくれます。
<履修内容詳細>
限界分析、相補性、コスト曲線、完全競争市場、独占市場、ゲーム理論、価格決定理論、参入障壁 等

[ Business Communication ]

 少人数クラスで、個人/チームプレゼンテーションとコミュニケーションの演習を行います。一人一人にコールドコールを含めた演習の場が用意されており、個人的に最も緊張しプレッシャーを感じた授業でした。
<履修内容詳細>
Verbal / Non-Verbal Communicationの改善, 実践(スタジオ収録、10分間チームプレゼンテーション) 等

[ Strategic Management ]

 経営戦略論の基礎を学びます。前半はフレームワークを用いた外部/内部分析手法を中心に学び、後半はCase Study方式で経営戦略を深掘りしていきます。
<履修内容詳細>
PEST, 5-force, SWOT, Value-Chain Analysis, VRIO, BCG Matrix, Int’l Strategy, Vertical Integration, 各種Case Study

[ Finance ]

 コーポレートファイナンス基礎の講義を通して、ビジネスのリスクやリターンの定量化や資本構成の妥当性判断等について学びます。
<履修内容詳細>
現在価値、キャッシュフロー、NPV、リスク&リターン、資本コスト、資本構成、オプション、市場の効率性 等

[ Marketing ]

 マーケティングを“Meeting customers’ needs profitably”と定義し、主にB2Cマーケティングの基礎を取り扱います(一部B2Bも含む)。フレームワーク等コンセプトの説明とCase Studyをおおよそ交互に進めていきます。
<履修内容詳細>
5C, STP, マーケティングファネル, 商品開発, ブランド戦略, 市場規模特定, 需要予測, 流通チャネル, プライシング, コミュニケーション戦略, 各種Case Study

[ Operations Management ]

 製品開発〜材料調達〜在庫管理・生産〜流通・販売の設計やマネジメントに関する理論やフレームワークを学びます。
<履修内容詳細>
ボトルネック分析、リーン生産方式、Littleの法則、在庫・生産能力管理、需要予測、品質管理等

2020年2月3日月曜日

West Coast TrekとTrek Leadershipのご紹介

はじめまして! Class of 2021H.N.です。

今回は、前回記事にてK.M.さんがご紹介してくださった、NUSへの交換留学プログラムと同時期、Winter Break中に実施された、West Coast Trekについてご紹介したいと思います。過去に、このTrekの紹介記事が無いことからも、例年、日本人があまり参加することが少ないイベントのようですが、今年は私と、A.K.さんの2人が日本人ではWest Coast Trekに参加しました!

West Coast Trek訪問先の一つ、Google本社 (マウンテンビュー)

Corporate TrekおよびWest Coast Trekとは

Kelley MBAHPにも小さく 笑「Student Treks」として紹介されているのですが、学生が企画、運営を行い、1週間ほどかけて、リクルーティング活動の一環として、企業を訪問するプロジェクトです。日程の調整、訪問企業、移動方法や宿泊先など、すべて学生が主体的に行います。
似たようなものにAcademy Intensive Week (過去の記事という企業訪問の活動が、1年生にはCore期間中の10月にありますが、学生は計画に携わらず参加するのみ、という部分が大きく違います。また、Academy Intensive Weekでは、インディアナ州の近郊 (インディアナ州内、シカゴなど) の企業を訪問することが多いですが、立地的に離れた場所を訪問することが多いのも、Corporate Trekの特徴と言えるでしょう。

今回、私は西海岸 (主に、シアトル、サンフランシスコ、サンノゼ等) の企業 (例えばMicrosoftGoogleなど) を訪問する、「West Coast Trek」の運営リーダーとして、2020/1/61/9の期間、上記エリアの企業訪問に参加しました。

Corporate Trek Leadershipについて

West Coast TrekなどのStudent Treks (例年、ConsultingHealthcare系のTrekがある) では、企画や運営を行うリーダーを生徒の中から選出します。私の場合、昨年の9月ごろに募集があったので、なぜTrek Leaderをやりたいのか、どのTrekを運営したいのか、などを記入し、昨年度のリーダーと面接を行いました。基本的には、熱意を伝えれば問題なくリーダーになれると思います (逆に熱意が無いと、Core期間の忙しい時期に、企業探しや日程調整を行うのはとても負担になるので、熱意はとても大事です)
私は社費生で、就職活動を全く行っていない身なのですが、派遣元でコンピュータ系のエンジニアであったことから、アメリカのTech企業の中を見てみたいと思ったこと、Core授業以外の場所で、何か他の学生と交流が持ちたいと思い、応募することにしました。最終的に私を含めて3(アメリカ人、インド人、私) 10月の上旬ごろに、Trek Leaderに決まりました。

West Coast Trekの企画について

リーダーの役割としては、開催時期、訪問場所、訪問企業を決め、その他の移動・宿泊方法などを詰めていきます。
開催時期はThanksgiving Break中、Core終了後、12月末、および1月上旬あたりが候補になりますが、今回は、Thanksgivingの週や12月末は、休暇を取る企業も多く、訪問しやすいであろう、1月上旬を開催時期と決めました (昨年度は12月末だったようです)
訪問場所は、Tech企業を訪問するという側面も強いため、西海岸以外のエリア (例:テキサス州オースティン) も議題にあがりましたが、王道を行く?ということで、ワシントン州シアトルと、カリフォルニア州のベイエリア (サンフランシスコ、サンノゼ) を訪問先と決めました。
訪問先企業は、参加希望者の声を反映することにしました。例えば、MicrosoftAmazonGoogleなどの人気企業は、910月ごろにKelleyを訪れるなど、学生たちは既にネットワーキングの機会を持つことができていました。West Coast Trekでそれらの企業をする必要があるのか?という話になったので、大まかな参加人数を把握するのと同時に、いくつか候補企業をリストアップし、どこに訪問したいかのアンケートを取ることにしました。結果は…

参加希望の学生に聞いたアンケートの結果:大企業が人気

リーダーたちの予想以上に、GoogleMicrosoftなどの企業の人気は根強く、ぜひ訪問したいという声が多かったです。それらの企業をまずターゲットに、12社を目安に日程を調整していきました。また、その他の特徴としては、Tech系大企業の多くがH-1ビザのスポンサー枠を多く確保していることから、West Coast Trekへの参加希望者の70%が留学生、という結果になりました (H-1ビザの関係もあり、留学生は、Tech企業への就職を目指している人がとても多いです)

しかし…
Trekでは、シアトルの2Tech企業、AmazonMicrosoft2社は例年訪問しており、その伝手もあり、12月上旬に、訪問の合意がほぼとれていました。ただ、様々な事情が重なり、年末~年明けにかけて、両社への訪問はキャンセルとなってしまいました。Trek数日前の時点で、シアトルの訪問先企業がほとんど無くなる事態となってしまいました。

West Coast Trek:シアトル編 (1/61/7)

一時はシアトル訪問の消失危機にあったのですが、リーダーやその他の参加者の伝手で、なんと2日間で4社の訪問先を準備することができました。(Microsoftに至っては、シアトル訪問中の1/6の夜に訪問が決まりました!)
1/6 AM: Tableau (データ可視化ソフトウェア、Salesforce傘下)
  PM: Highspot (営業支援ツールのスタートアップ)
1/7 AM: Sprout Social (SNSの管理ツールのスタートアップ、201910月にIPO)
  PM: Microsoft (言わずと知れた…笑)

各社を訪問した際には、採用担当やKelleyAlumni、マーケティングやファイナンスのマネージャーなどが、Information Sessionを設けてくれたり、社内を見学させてくれたりしました。Microsoftは急遽決まったこともあり、Unofficialな訪問でしたが、Kelley Alumniの方に、プロモーション動画等の撮影に使用されるChannel 9 Studioや、Visitor Centerなどを見学させていただけました。

データ可視化ソフトウェア開発 Tableau

シアトルのスタートアップ企業 Highspot

 なお、宿泊ですが、MBAの学生は、奨学金を受領している生徒でさえも、基本的には不要な出費は抑えたいのが信条です (州立大学とは言え、やはりMBAの学費はそれなりに高い)。とくに、このWest Coast Trekは飛行機代・宿泊代などはすべて自費、シアトルやサンノゼのホテル代など、物価は高いです。そのため、シアトルでは1軒、次のベイエリアでは2軒、Airbnbを使って56人でシェアハウスをしました。私は初めてAirbnbを使ったのですが、人数で割れば安いし、しかもかなり設備も豪華な一軒家を貸切ることができるので、驚きでした。

シアトルで滞在したシェアハウス (Airbnbを利用)

シアトル訪問中に訪れた、スターバックス1号店

West Coast Trek:ベイエリア編 (1/81/9)

1/7の夜にシアトルからシリコンバレーの中心、サンノゼに移動、何人かの参加者は、ベイエリアのみの参加ということで、直接サンノゼを訪れました。2日間で4社を訪問しました。この中で、UberKelleyTrekとして訪問するのは初めてでした (Kelley2年生に、昨夏にUberでインターンされた方がおり、その伝手から実現しました)Uberのビジョンは、有名な配車サービスのみならず、Consumer ground transportation marketのすべてをSeamlessにつなぐサービスを実現する、というとても興味深いものでした 。その1つが、東京での利用が始まったUber Eatsですが、アメリカではすでに、10種類近くのサービスを展開しているようでした。

1/8 AM: Uber (配車サービス、飲食宅配代行など)
  PM: Juniper Networks (ネットワーク通信機器開発)
1/9 AM: Google (言わずと知れた、その2…笑)
  PM: Xilinx (半導体設計開発)

サンフランシスコのUber本社

半導体設計企業 Xilinx本社 (サンノゼ)

なお、Uberのみが本社がサンフランシスコにあり(サンノゼから約1時間弱)、やはり費用を抑えるために、レンタカーを借りました (Trek参加者内で、大きなミニバンを2)。これも、Airbnb同様、アメリカでレンタカーを借りるのも、サンフランシスコを運転するのも初めてでしたが、アプリ経由で手配、ナビもGoogle Mapsで問題なし、返却時も空港の駐車場に停めるだけと、とても便利でした。
ただ、同じ車の車種でも、1日あたり$40くらいから$500くらいまであって (皆の費用を抑えるために、一番安いのにしました…笑)、多分保険の適用範囲とか、年式とかの違いがあるのでしょうが、初めての利用者には、謎でした。。


訪問のあいまに訪れたFisherman's Wharf

Trek Leaderの反省点

数えきれないほどたくさんあるのですが、大きく3つ挙げるとすれば:

  1. 企業を押さえるのが遅かった:もっと早くに企業を押さえて、日程を確定させておけば、シアトルの混乱は無かったかもしれません。皆の希望が高かった、Amazonに行けなかったのは、やはり残念でした。
  2. Happy Hourを設けられなかった:例年、Trek中にKelleyAlumniを現地のバーなどに集めて、ネットワーキングの機会を設けているのですが、訪問先の確定に最後まで時間がかかり、Happy Hourは開催できませんでした。楽しみにしていたAlumniの方もいたようで、とても残念。。。
  3. 体調が悪くて、Trek中に寝込んだ:シアトルもベイエリアも案外寒かったのと、企業訪問中、建物間の移動がコート無しで移動していたら、徐々に蝕まれて、最終日に寝込みました。。そのため、のGoogleXilinxに行けず、シェアハウスでまる1寝ていました。体調は万全に!

最後に

本来、Corporate Trekは就職活動の場なのですが、面接をしてくださった昨年度のリーダーも、共に計画・運営したリーダーたちも、自身の将来のために、本気で企業訪問をしている他の参加者たちも、誰もが就職活動しない私が参加することを受け入れてくれ、そのおかげで、West Coast Trekのリーダーシップという、とてもよい経験をすることができました。
KelleyCollaborativeな校風、というのはこのようなところで現れてくるのだな、と強く感じています。受験生の方も、Kelleyに入学された際には、ぜひCorporate Trekに参加したり、リーダーのポジションに就いてみてはいかがでしょうか?

さて、2ndラウンド受験生の皆様は、そろそろ面接の時期かと思います。
Kelley MBAでは授業や構内の見学などのキャンパスビジットも提供していますので、ぜひKelleyへのビジットをご検討ください。在校生一同、お待ちしております!

2020年1月16日木曜日

NUS (National University of Singapore) Business Schoolへの交換留学プログラム"Asian Business Landscape"について


みなさまはじめまして、Class of 2021K.Mです。
本ブログに投稿させていただくのは今回が初となります。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。

さて今回は、1/61/10に行われた短期交換留学プログラム"Asian Business Landscape"について書かせていただきます。

NUS Business School

Kelleyでは、セメスターの変わり目となる12月下旬~1月上旬の間はWinter Breakとなっており、通常の授業はすべてお休みとなります。今年はWinter Break期間中にNUS (National University of Singapore) Business School への5日間の短期交換留学プログラムが提供されていて、アメリカではあまり触れることのできないアジアのビジネスを知る良い機会だと思い参加してみることにしました。
Kelleyからは私を含めた4人(2年生1人、1年生3人)が当該プログラムに参加しました。プログラムにはKelleyを含めアメリカ、台湾、香港、ドイツ、オーストラリア、アルゼンチン、などなど様々な地域から40名ほどのMBA生が参加しており、他学校の学生と交流するよい機会でもありました。
このプログラムは5日間に渡る講義と企業訪問、および最終グループプレゼンテーションから構成されていて、Asian Business Landscapeというプログラムの名前からもわかる通り、アジアでホットなビジネスを学んでみよう!というのが主な目的となっております。その中でもシンガポールにおけるビジネス全般、アントレプレナーシップ、デジタルテクノロジーの三つのトピックを、他のアジア諸国との比較を交えながら集中的に学習しました。

以下、プログラムを通じての雑感をトピックごとに記載させていただきます。

気候・地理について
まず自分がシンガポールについて感じた第一印象は、とにかく暑い!!!でした。赤道に近い場所に位置しているため暑いのは当然なのですが、冬のBloomingtonとのギャップがあまりにも大きく、想像を超えるほどでした。また雨季だったため暑いだけではなく湿度も高く、日本の真夏のような気候でした。初日に友人と滞在していたホステルにはエアコンが付いておらず(正確には付いていたが壊れていた)、地獄のような熱帯夜を過ごした結果、滞在先を別のカプセルホテルに変更する運びとなりました。
シンガポールは、アジアの中でも西洋の要素を計画的に取り入れたことで、例外的な速度での成長を遂げた都市国家として語られることが多いかと思います。街中の看板はほぼ必ず英語が併記されており、現地の人々も会った中ではみな英語に堪能で、公用語としての英語が国家の発展を助けたことは論を俟ちません。一方で街並みはアジアそのもので、日本人としてもかなりの親近感を感じることができたことが、個人的には意外でした。アメリカに半年滞在した後だったので、より色濃くアジアらしさを感じることができたということもあったかと思います。

Singaporeの街並み

講義について
月曜日~金曜日の午前はNUSの教授陣が講義をしてくださり、いずれも非常に満足度の高い内容でした。
テクノロジー関連の講義では、BitcoinBlockchainの基礎と、それらが今後社会において果たす役割などを俯瞰した後に、Facebookが新たに開発を進めているLibraという仮想通貨の特性について学びました。仮想通貨の最大の特徴を、「仲介者を排除した上での価値の移転」と説明する切り口は、簡潔ながらも改めて本質を整理するためのわかりやすい視点であると感じました。
アントレプレナーシップの講義では、顧客が抱える問題を正確に定義する重要性、そこから派生してゼロベースにて解決策を考えることの重要性、そして製品やソリューションはあくまで顧客と問題を明確にしてから後発的に現れてくるものであるという思考法などを論じていただきました。これらの考え方は、製品ありきで市場を顧みない傾向がある日本企業に対するアンチテーゼのように感じ、日本企業の進むべき方向性を考える上でも非常に有意義な内容でした。
その他、シンガポールの発展が政府とのかかわりの中でどのように成し遂げられてきたかを概説する講義、近未来における各国の盛衰という文脈の中でアジアの企業が顧客に提供できる価値を説く講義、デジタル化する社会における企業戦略を考える上で、"Customer Experience"を超えた"Customer Obsessed"の重要性を論じる講義などがあり、どれも具体的な企業の成功事例を交えた非常にわかりやすい内容となっておりました。

市内観光&企業訪問について
月曜日の午後はシンガポールの市内観光、火曜日~木曜日の午後は、シンガポール内の企業への訪問がありました。
市内観光においては、雨季ということもあり突然の大雨に降られたりもしましたが、見晴らしの良い高台からマリーナベイサンズや市内を眺望したり、船に乗ってマーライオンを見学したりと、とても楽しかったです。ツアーの後半には人生初のドリアン(アイス)を食べる機会がありました。ドリアンはとにかく匂いがヤバいとの噂をかねてから聞いていたので、どんなもんかと思い挑戦してみましたが、アイス化していたため匂いはそれほど強烈ではありませんでした。ただ、食べ続けているうちに口の中に発酵臭じみたものが充満してきて、甘い靴下を食べているような気持になってきました。次回は是非ともリアルドリアンに挑戦してみたいです。
企業訪問では、シンガポール内のビール醸造所、テクノロジー企業、スタートアップのインキュベーター組織など、様々な組織へ訪問する機会を設けていただきました。ビール醸造所では、ビール製造の工場内を案内いただいた後、シンガポールで有名なビールを何種類か試飲させていただきました。試飲といってよいのかわからないほど、もはや普通の飲み会の如く飲んでいる方もいましたが、そのあたりは寛容でした。またテクノロジー企業への訪問では、最先端の技術を用いた様々なデモを披露いただき、いずれも大変興味深い内容でした。数日間に渡ってそれぞれ事業内容の異なる企業をいくつか訪問しましたが、どの企業においても発展途上国的な成長意欲と先進国的な洗練された技術が高いレベルで併存しており、シンガポール全体としての産業の勢いを感じることができました。

Marina Bay Sands(2019年公開の映画「名探偵コナン 紺青の拳」にて爆破)

プレゼンテーションについて
プレゼンテーションは最終日の午後ということもあり、もはや皆エネルギー切れ(もしくはその後の飲み会に向けてエネルギー充電中)の様相を呈してはいましたが、さすがは錚々たるMBA生、短い準備時間ながらもみな立派なプレゼンテーションを披露し、充実感とともにプログラムは終わりを迎えました。ちなみに自分のチームのプレゼンテーションでは、Kelleyのコアで学んだBusiness Model Canvasというフレームワークを具体的に応用しながらシンガポールでの新規ビジネスを提案するという発表内容で、フレームワークの使い方を再確認する大変良い機会となりました。

課外活動について
これまでに述べた正規の活動の他にも、授業後に生徒同士で夜の街に繰り出すなど、課外でも活発な交流活動がなされていました。自分も滞在していた地域がチャイナタウンに近いこともあり、一緒に行った学生たちと、チャイナタウンで色々な食べ物を楽しみました。また、NUSに在籍する日本人学生の方が、我々のためにわざわざ集まってくださって、夕食会を開催してくださいました。現地学生との交流は、今回のような交換留学プログラムの大きな醍醐味の一つだと思います。

露店

以上、Asian Business Landscape プログラムの報告でした!
その他、交換留学プログラムについての情報は以下をご覧ください。

Kelley公式の記事はこちら
Kelley日本人サイトの記事はこちら

  
本年度2nd roundにアプライされた方はいよいよ出願プロセスも佳境となりますが、どうか体調にはお気をつけて、ラストスパート頑張ってください!日本人Kelley生一同、皆様が良い結果を得られることを心からお祈りしております!

Kelleyに関して質問等ございましたら、是非ともKelley在校生までお問い合わせください。
https://kelley.iu.edu/kjsa/contact/

2020年1月5日日曜日

Product Management Certificateリリース

Class of 2020のY.K.です。明けましておめでとうございます。2nd roundにアプライされる受験生の皆様は間もなくアプリケーションの締め切りですね。幸運をお祈りしております!

昨年、Kelleyが新たにProduct Management Certificateをリリースしたので、ここで紹介させていただきます。
https://kelley.iu.edu/programs/full-time-mba/academics/certificates.cshtml

Product Managementとは
Product Managementのポジションは様々な業界にてみられます。Product Managerは、1つのプロダクトについて収益性を確かなものとするため、企画や研究開発からマーケティングや販売戦略まで担います。責任も大きい上に、マーケティング、ファイナンス、サプライチェーンなど幅広い知識を必要なポジションです。それぞれの専門家と共に仕事をしつつチームとしてコーディネートしなければいけないため、大変な仕事ではありますが、その分やりがいも大きいのだと思われます。私の周りのマーケティングを専攻している生徒たちにもかなり人気のロールです。

どうしたらCertificateがもらえるか
ここで言うCertificateとは、Kelleyが学生に特定の分野のトレーニングを修了した、と証明するものです。つまり、KelleyがProduct Managementに特化してクラスを受けた生徒である、と認定をしてくれるようなイメージになります。

このProduct Management Certificateは特に追加の費用無しに、特定の授業を履修することで得ることができるので、Product Managerポジションを目指している方にとってはかなりお得になっております。私も残り数クラスで対象になるため、取ろうか考えているところです。

詳しくはKelleyのCertificateのページをご確認ください。

ご質問などございましたら、是非ともKelley在校生までお問い合わせください。
https://kelley.iu.edu/kjsa/contact/

それでは、本年もよろしくお願いいたします!

2019年12月25日水曜日

英語が苦手な人のチームへの貢献方法


Class of 2020のMOです。Kelleyでは、1年生の春学期(2学期目)から選択科目が始まり、概ね全ての科目において3~5人を1チームとしてアサインメントやプロジェクトが課されます。チームとしてアサインメントやプロジェクトを進めるために、ミーティングを開くのですが、自分のような英語が苦手な人間としては、そこでの議論に貢献するということがなかなか難しく、入学して以来、どういったやり方で貢献するのが効果的なのかを模索してきました。そこで、今回は、これまでやってきて効果のあったものについてご紹介させていただきます。

何が一番難しいのか

特に自分1人がインターナショナルで他のチームメンバーはネイティブ、みたいなチーム構成になった場合に、一番不利に感じているのが、レスポンスの速度です。議論を進めるために、誰かが「こうした方が良いと思うんだけど、どう思う?」みたいな意見を求めた時に、反応速度で他のネイティブには勝てない。考えているうちに、誰かが答えてしまい、そしてその次の話題に移って、どんどん議論が進んでいって、いつの間にか、「あれ自分、議論に参加できてない」みたいな状況に陥りがち。もちろん、チームへの貢献方法なんていうものは、チームミーティングの時間調整から始まり、最終的に提出するレポートやプレゼンするパワポのフォーマッティングまで多岐にわたるのですが、今回はミーティングで議論される内容への貢献というところにフォーカスしようと思います。

前段が長くなりましたが、以下が私が効果のあったと感じられたものです。

#1.質問をする側になる

誰かの質問に回答する速度で勝てないのなら、自分が質問を呈する側になっちゃえば良いんじゃないか、ということ。ただ、これが意外と難しくて、そもそも質問する前に、それまでの議論の全体像を理解したうえで、成果物の質が向上するような質問をするということができないと、わけのわからん質問をする奴、みたいになってしまう。自身がケースであったり、プロジェクトのことをよくよく理解しておくことが必要。

#2.事前に自分の意見をまとめてからミーティングに出席

超当たり前のことでごめんなさい。でもこれこそが一番基本です。自分の意見をミーティング前にセットしておけば、チームメンバーからの意見にも質問を考えつきやすくなるので、「#1.疑問を呈する側になる」ためにも有効な手段。

#3.自分の考えをまとめたものをチームメンバーに事前共有

「#2.事前に自分の意見をまとめてからミーティングに出席する」の発展版。ミーティングって本当に初手が大事だと思っていて、最初の5分で全く発言できないと、どんどん発言できない焦りが自分の中で生まれ、周りからも、こいつ全然話さないじゃん、みたいに見られちゃうと後は負のループに陥る。それを避けるために、ミーティング前に自分でまとめた考えを共有するというもの。なぜにわざわざ事前にメンバーに共有するといった七面倒なことをしているかというと、事前に意見をまとめてからミーティングに臨んでも、冒頭で発言するタイミングを逃して、議論が違う方向に進んでしまい、せっかく準備してきたものを披露する機会を逸したという経験があったためです。

#4.特定分野における知識の相対的な優位を生かす

一人一人バックグラウンドや持っている知識の分野・量が異なるので、その中で自分の得意とする分野で貢献しましょう、という話。チームでミーティングをしている意義は元々ここ(様々な得意分野を持つ人がそれを持ち寄って良いアウトプットを出しましょうということ)にあるはずだし、ふわっとした項目になりそうなので、例を挙げてみると、直近、New Venture Business Planningという講義を取ったのですが、その内容というのは、4人1チームで新しいスタートアップを考え、スタートアップ立上げから5年間のビジネスプランを検討、最終的にレポートにまとめて、かつプレゼンをしましょう、というものでした。ビジネスプランを考える上で、マーケティング、オペレーション、ファイナンスといった側面を考える必要があり、私はファイナンスメジャーなので、ファイナンスの観点から意見をしたり、pro-formaの財務諸表を作成したりして貢献できたし、一方でマーケティングメジャーの人はその分野で貢献をしていました。ということで、他のメンバーと比較して自分がどの分野で優位性があるのかを予め認識しておくことで、自分はどの観点から問題を見て意見した方が良いのかが整理され、結果、チームへの貢献のしやすさにつながると思います。

#5.とりあえず “I think” と大きな声で言う

とりあえず自分を追い込んでみるために、I thinkと大きな声で言ってみて、そのあと何か出てくることに賭けてみる、というもの。最終手段。片手で数えられる程度しか使ったことないですが、人間追い込まれると、存外に意味のあることを言えたりするもの。ただ、これを実行するところまで追い込まれないために、#1~4までを無難にやっておくのがベターな気がしています。

まとめ

Kelleyに入学する以前は、どうやったらチームに貢献できるのだろうか、などと考えたこともなかったのですが、入学してすぐのチームミーティングで、何も自分の意見を出せない、発言できることが何もない、という苦い経験をしたことから、それ以来1年半ほど、チームでのアサイメントやプロジェクトの中で、どうすればチームでの議論に貢献できるのかを色々と模索してきましたが、今となっては前述の#1~4の組み合わせで何とかなっているのかなという感じです。チームの中での役割も流動的で、#3でチームメンバーに事前送付した自分の考えが、メンバー全体の考え方に上手くフィットすれば、議論を主導できるし、そうでなければ#1や#4でどうやって存在感を発揮できるかなと考えていく、という形で考えながらミーティングをしています。


最後になりましたが、受験生の皆様はセカンドラウンドの締切に向けて追い込みの時期かと思います。受験のエッセイには到底役に立たない記事をこの時期に書くことに申し訳の無さを感じているところではあるのですが、3分間の息抜きになれば幸いです。Kelleyについてご質問等ありましたら、在校生一同喜んでご回答させていただきますので、お気軽にこちらまでご連絡ください。

2019年9月30日月曜日

ワシントンキャンパス・プログラム

Class of 2020MOです。9月に秋学期が始まってから約1か月が経過し、本ブログ自体久しぶりの更新となってしまいました。受験生の方々はスコアメイクやアプリケーションの作成等、ご多忙な時期かと思いますが、軽い息抜き的に本ブログをお読みいただければと思います。また、Kelleyについて、より深くお知りになりたい場合には、こちらよりご連絡ください。

さて、今回は、夏休み期間終盤の5日間(8月19日~23日)を使って、ワシントンキャンパスという学外プログラムに参加してきましたので、そのプログラムのご紹介です。

プログラムの概要

ワシントンキャンパスについてざっくり言えば、実際にワシントンDCに赴き、ゲストスピーカーの講演や連邦議会議員のオフィススタッフの話を通じて、政治・行政とビジネスとの関係性を理解しましょう、という趣旨のプログラムです。ゲストスピーカーは大臣経験者、連邦政府機関の高官、利益団体のトップ、大規模リコールを行った企業のリコール責任者、メディアの記者等々、幅広い関係者が招かれていました。また、学生側も、Kelleyだけでなく、Michigan RossTexas Austin McCombsといったビジネススクールの学生有志が参加していました。
最終日にはテストがあり、また、グループプロジェクトとして、ワシントンキャンパスで学んだことを踏まえ、各グループで任意の企業を選び、その企業のビジネス拡大のための政策提言及びその提言を法律として制定するための戦略の策定を行うという課題がありました。

どのような話が聞けたのか、そして雑感
(※本プログラム全体において、オフレコルールが適用されるため、誰がどのような話をした、ということを明確に記載することができない点はご容赦ください。)

Kelleyに入学する以前、私自身が国家公務員として働いていたこともあり、ビジネスに従事されている方の見方とは少し異なるかもしれませんが、本プログラムを通じて聞いた話と私の雑感は以下のとおりです。

1.ロビー活動
複数のロビー活動を行う組織のトップが言っていたのは、ロビー活動は、特定の企業・産業のビジネスを拡大するためのものであると同時に、社会全体の利益を増やすものでなければならない、もしそうでなければ、政策として実現される可能性が極めて低い、ということです。例えば、ビール会社が飲酒可能な年齢制限を引き下げるためのロビー活動をしても、社会的に反対され、実現しないでしょう(米国の飲酒可能年齢は21歳以上で、スピーカーが議論のために引き合いに出していたのが飲酒可能年齢18歳以上のメキシコでした)。
言われてみれば当然な気もしますが、その話を聞くまでは、もっとロビー活動は自分たちの企業や産業への利益誘導だけのために湯水の如くお金を使うようなイメージを勝手に持っていたので、ロビー活動への認識を改める良い機会となりました。
また、意外だったのは、ビジネスに従事している米国人の多数がロビー活動にそもそも関心がなく、なんとなくロビー活動に対してネガティブな印象を抱いているということでした。本プログラムに参加する前には、米国ではロビー活動が盛んに行われていることもあり、米国人はロビー活動にポジティブという思い込みがありました。

2.法案の作り方
米国と日本で、法案作成の際に利害関係者の意見をどのように反映するか、というプロセスが異なっていることが興味深いと感じました。米国では、議員とそのスタッフが法案作成の主導的な役割を果たしており、議員のスタッフが実際に法案を書くこともあるとのことでした。日本では、官庁が利害関係者を集めた有識者会議を開き、その場での議論に基づいて法案を作成、国会に提出するというやり方をすることが多いようですが、様々な関係者を会議に呼んで議論することで公平性を担保しようとしている日本に対して、米国では議員やスタッフに直接コンタクトする機会は誰にでもあるので、意見がある場合には直接働きかけるべし、としているところにある種米国的な考え方を感じました。(実際に、議員スタッフも、改善してもらいたい問題がある場合は住んでいる州の議員に州の一住民として電話をかけてもらいたい、いつでもウェルカムだ、との話をしていました。)
また、法案作成に主導的な役割を果たす議員・そのスタッフに直接働きかけることにオープンであるからこそ、議員からしても、ロビイストの持つ問題意識は法案作成プロセスにおいて貴重な情報源であり、またロビー活動が米国で活発な一因となっているのだと思われました。

3.政府による規制の考え方
ワークショップがあり、そこでは、参加者を規制当局・リンゴジュース製造工場、リンゴ農家の3グループに分け、リンゴジュースの安全性を確保するためにはどのように規制をかけるのが望ましいのかというトピックが議論されました。その中で印象的だったのは、米国では問題が起こるまでは規制しない一方で、欧州では問題を起こさないようにとの観点で規制を作るとの発言でした(米国でも問題の発生を予防するための規制はありますので、話をわかりやすくするために、少し単純化しすぎなきらいがあるかもしれませんが)。日本の規制もどちらかと言えば欧州よりだと思われますが、新しいものを取り入れてみて、問題が起こらなければOKだという米国の規制への姿勢がイノベーションを促進する源泉となっているように感じられました。

総括すると、新たな学びも多く、また、知識としては既に知っていたことであっても、実際に実務をやっている人の話を聞いて、改めて深く理解することができたことから、とても有意義な経験でした。

その他、ワシントンキャンパスについての情報は以下をご覧ください。
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